燧灘

燧灘周辺
燧灘(ひうちなだ)は、瀬戸内海中央部、香川県の荘内半島と愛媛県高縄半島の間を占める海域で、四国側を指す[1]。北は備後灘に接する。
東西約60 km、南北約40 kmの海域で、一帯はタイ、サワラなどの好漁場として知られる。
地理[編集]
伊予国司の越智玉澄が乗った船が養老4年(720年)に土居沖で転覆しかかったため豊受山に祈ったところ、その西方の山の頂(赤星山)に火の玉が現れて海を照らし風が収まったことにちなんで「火映灘」と名付けられたという説[2]、あるいは高麗に向かう軍船が宇摩沖で遭難しかかったところ赤星山から光が海を照らして無事に宇摩地域に辿り着くことができたことから「火うち灘」と呼ぶようになったという説がある[3]。世界最大の沿岸地域から火打石が産出したことからこの名がついた。[要出典]
沿岸は遠浅の砂浜海岸が発達しており、近世までは無数の干潟が見られたが、これらはほとんど戦後になって工業用地造成のために埋め立てられた。しかし、今治市の唐子浜や桜井海岸、西条市の河原津、観音寺市の琴弾公園など自然の砂浜は僅かに残存している(全て瀬戸内海国立公園に含まれる)。
沿岸の主要都市[編集]
東から順