機動憲兵隊

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機動憲兵隊

機動憲兵隊(きどうけんぺいたい、フランス語Gendarmerie Mobile)は、フランス国家憲兵隊の部門で、警備警察業務を行う。

概要[編集]

機動憲兵隊は国家憲兵隊における歴史的歩兵隊の伝統継承者にあたる。起源は19世紀初めの対暴動鎮圧隊にまで遡り、1921年に現在の近代的な名称が与えられた。

機動憲兵隊の主たる任務には以下のものがある。

  • デモの整理および暴動鎮圧
  • 本国及び海外領土における警戒監視。
  • 重要拠点(大使館、鉄道駅など)の警備
  • 県憲兵隊への応援。
  • 対外作戦(Opex)の実施。

機動憲兵隊は県憲兵隊や国家警察を補強するために多用される。

県憲兵隊と違い、金色の階級章を用いるため「ジョヌ(jaune、黄色)」と呼称される。これはフランスでは伝統的に歩兵科を示す。(対照的に騎兵科の場合は銀色を使用する)

日本においては、デモ対策・拠点警備及び必要による各県警への応援という類似性から、警視庁機動隊がフランス機動憲兵隊に近似する組織とされる。

組織[編集]

機動憲兵隊の地方組織は以下の通り

  • 中隊が123個(憲兵大尉が指揮官)
  • 特別保安小隊が7個
  • 隊員数は17,350人

憲兵中隊の編成[編集]

  • 中隊は人員121人を擁している。
  • 介入小隊と3個正規小隊の、合計4個小隊からなる。
    • 介入小隊は人員18人を要し、他の3個正規小隊から独立しており、県憲兵隊の応援や暴動事件などでは最初に派遣されるなど先遣的に運用される。
    • 新しく第二段階介入小隊(PI2G)が複数の大隊に組織され、介入小隊とGIGNの中間的役割を担う。初めての部隊はトゥールーズで編成された。
  • 後方支援管理小隊(peloton Hors Rang)が1個ある。

また、機動憲兵隊は大きく2種類に分類され、トラックバスを装備した自動車化部隊と、 VBRG(en:VBRG)やVBC-90(en:VBC-90)を装備した機甲化部隊とに分けられる。

予備隊[編集]

機動憲兵予備中隊(ERGM)があり、これは大規模事案や県憲兵隊の応援任務以外で招集されることは許されていない。

その他[編集]

部隊名の読み方は、

  • 1番目 - 中隊番号
  • 2番目 - 所属群の番号
  • 3番目 - 群の中での所属大隊の番号
  • 4番目 - 所属する地域圏の番号

と、なっている。例として「EGM 41/2」であれば「第2大隊第41中隊」で、「Groupement IV/2 de Gendarmerie mobile」は「第2群第4大隊」となる。

女性隊員も存在しているが、いくつかの職域には門戸が開放されていない。例としては潜水士などがある。

脚注[編集]


外部リンク[編集]

関連項目[編集]