フランス・メトロポリテーヌ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
フランス・メトロポリテーヌの地図

フランス・メトロポリテーヌフランス語: France métropolitaine)とは、ヨーロッパにあるフランス共和国領土を示す名称。これにはヨーロッパ大陸にあるフランス領土の他、大西洋イギリス海峡地中海にある島々も含まれ、コルス島もこれに含まれる。

フランス・メトロポリテーヌは、ヨーロッパにないフランス共和国領土を意味するフランス・ドゥトル=メール(: France d'outre-merフランスの海外県・海外領土)とは異なる[1]

概説[編集]

この名称は、フランス帝国メトロポール植民地とを2分割化した、植民地時代の遺物である。今日、この名称は一般的な用語にすぎないが、フランス国家を構成する異なる地域間を差別化する制度が長年続いてきたことを意味する。一部の政治家たちは、帝国主義時代の大都市と植民地の間の歴史的な区別を正当化する権威に従うことを拒み、大陸フランス(フランス・コンティナンタル、France continentale)またはエクサゴナル(hexagonale、六角形。ヨーロッパ大陸にあるフランス領土のかたちから)に替わる言葉として用いないよう注意している。

フランス・メトロポリテーヌの面積は547 030 km2で、共和国全体の80%を占めている[2]。2011年当初の人口は63 136 180人だった[3]。これは共和国全体の95.9%である。2008年3月1日時点では、フランスのコミューン全体の36,783箇所のうち36,571が、メトロポリテーヌに属していた。

フランス・コンティナンタルという用語は、コルスを除くフランス・メトロポリテーヌの領域についてまれに用いられる。これは誤った名称である。ギュイヤンヌ・フランセーズ南アメリカ大陸アデリーランド南極大陸に属するからである。

メトロポリタン・ド・パッサージュ(Les métropolitains de passage、海を渡ったフランス・メトロポリテーヌ出身者)またはエクスパトリエ・ズトル=メール(expatriés outre-mer、直訳すると海外領土駐在員)は、口語的な用法として、メトロ(métros)またはゾレイユ(zoreilles。レユニオンにおいて、フランス・メトロポリテーヌ出身者を指す)と呼ばれている。しかし彼らの多くは自らをメトロと修飾することで、かつて認識されていた否定的な意味合いを消してしまっているのである。

メトロポリテーヌの形状から、フランスではエクサゴーヌ(hexagone)の愛称が与えられている。この名称は、1988年に発行された1フラン硬貨(通称フラン・ドゴール)や、フランス発行ユーロ硬貨の1ユーロ、2ユーロに見つけることができる。

ヨーロッパおよび国際法では、シェンゲン条約地域に含まれるフランス領土であることを特に記述する必要があるため、『フランス内のヨーロッパ地域』(Territoire européen de la France)という用語が用いられる。

脚注[編集]

  1. ^ Définitions lexicographiques et étymologiques de « métropole » du Trésor de la langue française informatisé, sur le site du Centre national de ressources textuelles et lexicales
  2. ^ Direction générale des impôts (services du cadastre)
  3. ^ Insee : Population totale par sexe et âge au 1er janvier 2011, France métropolitaine

関連項目[編集]