文書館学

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文書館学(もんじょかんがく、英語:archival science)とは、現在における記録史料類を収集・整理・保存・提供を行うための科学的理論・方法を研究する学問分野。

行政等の通常業務において発生する公文書を一定の保存年限が過ぎた後にアーキビストなどの専門職の手によって廃棄すべきものと長期あるいは永久的に保存を行うために文書館に送るものに分類が行われる。そのために必要な記録史料に対する記録評価論・史料調査論・史料整理論・目録編成論・史料保存論などの実務的理論・技法を研究するための学問が文書館学である。

1899年オランダサミュエル・ムーラーらが執筆した『記録史料の整理と記録法』(Handleding voor het Ordenen en Beschrijcen van Arcchieven )がその体系化の第一歩とされているが、日本では古文書学は発達したものの、近世近代の文書についての重要性についてはあまり省みられず、一定の年限が到来すれば破棄する事が原則とされていた。

第2次世界大戦後になって漸く日本でも近世・近現代の文書保存の必要性が認められるようになり、1951年文部省史料館が設置され、1971年には国立公文書館が設置されて本格的な公文書の保存作業が行われるようになるとともに欧米の文書館学が紹介されるようになった(地方では1959年山口県文書館を先駆とする)。1988年には公文書館法が施行された。

現在では情報学などとも連携しながら、現存記録史料の評価・保存のための学術的な研究が進められるようになってきている。

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