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小沼文彦

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小沼 文彦(こぬま ふみひこ、1916年3月21日 - 1998年11月30日)は、日本のロシア文学者。

人物・来歴

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埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。慶應義塾大学予科から文学部卒業。 予科時代に『罪と罰』を読んで感銘を受け、卒業後、ロシア語ができないままソ連に留学。 その後政府留学生として、1943年にブルガリア首都ソフィアソフィア大学ロシア文学科を卒業。 敗戦後の一時期、ソ連に抑留され、約10年間外地に在住、帰国を共にした前夫人・菊池節子は、杉原千畝の義妹(姉幸子が夫人)。

帰国後は金沢大学中央大学ロシア文学を教え、約30年かけ『ドストエフスキー全集』(筑摩書房)[1]を個人全訳した。

著書

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  • 『ドストエフスキー』(日本基督教団出版局) 1977
  • 『ドストエフスキーの顔』(筑摩書房) 1982
  • 『随想 ドストエフスキー』(近代文芸社) 1997
  • 「ドストエフスキー全集 別巻 ドストエフスキー研究」(筑摩書房) 1970。編者の一人

翻訳

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  • 『ガルシン選集』全4巻(ガルシン、世界文学社) 1947 - 1949
  • 『ガルシン傑作集』(ガルシン、新潮文庫) 1951
  • 『貴族の巣』(トゥルゲーニエフ岩波文庫) 1952
  • 『初恋・片恋』(トウルゲーニェフ、角川文庫) 1952、のち改版
  • 『悲恋』(トウルゲーニェフ、早川書房) 1953
  • 隊長ブーリバ』(ゴーゴリ、筑摩書房) 1956
  • 『苦悩の中をゆく』(アレクセイ・ニコライヴィッチ・トルストイ、角川文庫) 1957
  • 『テンペスト』(プーシキン三笠書房) 1959
  • 戦争と平和』縮約版 上・下(トルストイ旺文社文庫)1965 - 1967
  • 大尉の娘 他 ビエールキン物語』(プーシキン、旺文社文庫) 1966
  • 『赤い花・信号 他4編』(ガルシン、旺文社文庫) 1968
  • スペードの女王』(プーシキン、旺文社文庫) 1969
  • 『トルストイの言葉 人生の知恵』(編訳、彌生書房) 1973、新版1997
  • 『人は何によって生きているか』(トルストイ、女子パウロ会) 1975、新版1993
  • 『火をそのままにしておくと - 消せなくなる トルストイ民話集』(女子パウロ会) 1977
  • 『ドストエフスキーの信仰』(A・ボイス=ギブソン、広瀬良一共訳、ヨルダン社) 1979
  • 『ことばの日めくり』(トルストイ、編訳、女子パウロ会) 1980
  • 『ドストエフスキーの「大審問官」』(J・S・ワッサーマン、冷牟田幸子共訳、ヨルダン社) 1981
  • 『トルストイ コンパクト評伝シリーズ』(H・ギフォード、広瀬良一共訳、教文館) 1993

ドストエフスキー

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  • 虐げられた人々』(ドストエフスキイ、三笠書房) 1950。岩波文庫 上・下 1953
  • 白痴』(ドストエフスキー、新潮文庫) 1951
  • 二重人格』(ドストイェーフスキー、岩波文庫) 1954
  • 罪と罰』抄訳(ドストイェフスキー、三笠書房) 1957
  • カラマーゾフの兄弟』抄訳(ドストイェフスキー、三笠書房) 1958
  • 白夜』(ドストエフスキー、角川文庫) 1958、のち改版
  • 地下生活者の手記』(ドストエフスキー、筑摩書房、世界文学大系) 1960
  • 『罪と罰』(ドストエフスキー、筑摩書房、世界名作全集) 1960
  • 『ドストエフスキーの言葉 人生の知恵』(編訳、彌生書房) 1969、新版1997/ユナイテッド・ブックス 2010
  • 「ドストエフスキー全集」 第1 - 11巻(筑摩書房) 1962 - 1963
  • 「ドストエフスキー全集」 第15 - 17巻(筑摩書房) 1972 - 1975
  • 「ドストエフスキー全集」 第12巻(筑摩書房) 1976
  • 「ドストエフスキー全集」 第13 - 14巻(筑摩書房) 1980
  • 「ドストエフスキー全集」 第18 - 20巻(筑摩書房) 1982 - 1991
  • 『ドストエフスキー箴言と省察』(教文館) 1985
  • 『ドストエフスキー未公刊ノート』(筑摩書房) 1997
  • 『作家の日記』全6巻(ドストエフスキー、ちくま学芸文庫) 1997 - 1998 -「全集」版を改訂

関連項目

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脚注

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