大畑駅

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大畑駅
駅舎 (2017年3月17日)
駅舎 (2017年3月17日)
おこば
Okoba
人吉 (10.4km)
(9.5km) 矢岳
所在地 熊本県人吉市大野町
所属事業者 九州旅客鉄道(JR九州)
所属路線 肥薩線
キロ程 62.2km(八代起点)
電報略号 オコ
駅構造 地上駅
ホーム 1面2線
開業年月日 1909年明治42年)12月26日
備考 無人駅
スイッチバック
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大畑駅(おこばえき)は、熊本県人吉市大野町にある、九州旅客鉄道(JR九州)肥薩線である。

肥薩線の山線と呼ばれる険しい区間にある駅。日本で唯一、ループ線の中にスイッチバックを併せ持つ駅としても知られる。

歴史[ソースを編集]

開業当時に走っていた蒸気機関車のために設けられた、信号所給水所としての役割が大きかった駅で、現在でも駅の周りには人家がなく、大畑の集落に出るには徒歩1時間近くかかる。

人吉駅から連続した勾配を登ってきた蒸気機関車は、この駅で給水をする必要があった。また機関士たちのみならず、トンネルの連続で乗客達も顔や手が煤汚れするため、駅のホームにある湧水の洗顔場で洗っていたという。人吉駅から大畑駅まで、D51形蒸気機関車で1トンもの石炭を消費し、1分間に250リットルもの水をボイラーに送り続けていたという。特に、1927年まではこのルートが鹿児島本線とされ、多くの重量貨物列車が往来していた。

当駅で一休みした列車は、さらに険しい矢岳駅への勾配へ挑んでいった。スイッチバックを併せ持ったのは勾配途中に平坦な場所を設け、そこに停車場を建設するためだった。

2000年3月11日まで、急行えびのが停車していた。

駅構造[ソースを編集]

通過不可能なスイッチバック構造で、かつて運転されていた優等列車も必ず停車しなければならなかった。ただし、特急「おおよど」は運転停車のため、客扱いは行わなかった。

駅は島式ホーム1面2線を持ち、ホームから構内踏切を渡って駅舎に行くことができる。木造の駅舎は開業当時のもので、周りの駅とよく似ているが、当駅のみ観光列車いさぶろう・しんぺい」のリニューアルにあわせて窓枠を木造に戻すなど、開業当初の雰囲気を再現する改装が行われた。

無人駅である。

のりば[ソースを編集]

のりば 路線 方向 行先 備考
1 肥薩線 下り 吉松鹿児島・方面 鹿児島方面は吉松にて乗換
2 上り 人吉熊本方面  

近年では人吉駅以北へ直通する列車の設定がなかったが、平成28年3月のダイヤ改正より、「いさぶろう1号」及び「しんぺい4号」が熊本駅まで、普通列車上下各1本が八代駅まで直通する[2]

Okoba Station back20090704.JPG Okoba-sta5.jpg Okoba-sta.jpg Okoba eki 3.jpg Limited Express "Isaburo-Shimpei" at Okoba Station.jpg
:駅舎線路側
2枚目:駅舎内の壁面には記念の名刺を貼り付ける者が多い。乗務員のガイドによっては「名刺を貼ると出世するとか」と紹介されることがある
3枚目:ホームに設けられた洗顔用の湧水盆
4枚目:給水塔跡
:停車中の「いさぶろう・しんぺい

駅周辺[ソースを編集]

大畑駅付近のスイッチバックとループの航空写真。画面左から上ってきてトンネルを抜け、画面右の大畑駅に入る。左右にスイッチバックして、ループにはいり、画面下に抜ける。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
ループ線上(矢岳方)より大畑スイッチバックを彼方に望む。

「こば」とは焼畑を意味した言葉で、その昔大きな焼畑があったことからこの地名が付けられたという説がある。

その他[ソースを編集]

位置情報[ソースを編集]

隣の駅[ソースを編集]

※観光列車「いさぶろう・しんぺい」の停車駅は列車記事を参照のこと。

九州旅客鉄道
肥薩線
人吉駅 - 大畑駅 - 矢岳駅

脚注[ソースを編集]

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  1. ^ 鹿兒島本線大畑停車場一般運輸營業開始(明治42年鉄道院告示第91号、Wikisource-logo.svg 原文
  2. ^ 平成 28 年春ダイヤ改正”. 九州旅客鉄道 (2015年12月18日). 2015年12月19日閲覧。
  3. ^ 込山富秀 『「青春18きっぷ」ポスター紀行』 講談社、2015年5月26日、90-91頁。ISBN 978-4-06-219279-8

関連項目[ソースを編集]

外部リンク[ソースを編集]

  • 大畑駅(駅情報) - 九州旅客鉄道