城山スズメ

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城山スズメ
ジャンル 情報番組
放送方式 生放送
放送期間 1953年10月10日 -
放送時間 平日 13:30 - 16:40(190分)
放送局 南日本放送ラジオ(MBCラジオ)
パーソナリティ 采野吉洋笹田美樹(月〜木) 岩崎弘志小野鼓太郎 (金)
テーマ曲 花言葉の唄(インストゥルメンタル)
公式サイト 公式サイト
特記事項:
放送開始 - 2008年3月は日曜も放送。
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城山スズメ(しろやまスズメ)は、南日本放送ラジオ(MBCラジオ)で放送されているラジオ番組。毎週月曜から金曜まで放送されている。

概要[編集]

1953年昭和28年)10月10日、ラジオ南日本として開局した日にスタートした。同日に放送を開始した『希望のリボン』と共に、日本のラジオ番組では60年以上続いている最長寿番組のひとつ。番組内容は、最近のニュースや音楽、鹿児島県の情報、リスナーからの投稿が中心である[1]。音楽は、リクエスト曲を中心に一日10数曲が流され、公式ウェブサイトにも記載されている。かつてのMBCラジオには、深夜の洋楽番組『ユアヒットパレード』以外の番組では洋楽を流さないという方針があった事もあり、かかる音楽は邦楽が中心である。

番組名は、当時の放送部長により決定された、番組名の城山は鹿児島市にある「城山」、スズメは「他愛もないお喋り」を意味する。テーマ曲として松平晃伏見信子のデュエット曲「花言葉の唄」のインストゥルメンタルを使用しており、1968年(昭和43年) - 1981(昭和56年)年は佐良直美の「世界は二人のために」を使用していた。

1978年(昭和53年)1月 - 1989年(昭和64年)9月には、MBCテレビでもネットされていたTBSの『ザ・ベストテン』でのラジオ総合ベスト10に、当番組のリクエストランキングデータがMBCのデータとして毎週送られ、用いられていた。パーソナリティである采野吉洋は、『ザ・ベストテン』で鹿児島地区の追っかけマンを務めており、『ザ・ベストテン』の番組内では、『城山スズメのベスト10』[注釈 1]と呼称していた。

2010年代中盤までは、午後4時台に「MBCヘッドラインニュース」があり、基本的にこの時間の司会者で担当していたが、原則はアナウンサー担当だったものの、司会がタレントのみの際はタレントがニュースを読んでおり、猪俣睦彦野口たくお二見いすず[注釈 2]笹田美樹が経験している。また、この直後には「MBCニューズナウ」の告知で藤原一彦アナが登場していた。

放送時間[編集]

1953年10月10日の番組開始時は平日16:25 - 16:40の15分番組であり[2]、1961年(昭和36年)から1時間、1973年(昭和48年)から2時間と拡大された。日曜も放送があった時は、15:00 - 16:50に放送されていた。2008年(平成20年)3月までは、週末の当時間帯がワイド番組に内包されることもあったが、城山スズメ枠として前述の音楽を流してきた。しかし、同年4月からは毎週日曜に『おッつゥ〜かごしま』が放送開始された[注釈 3]事で、開局から形式上続けられてきた全日放送は、同年3月30日を最後に途切れた。

『おッつゥ〜かごしま』と『Hello!みちようび』の2番組は元々、城山スズメの日曜日として扱われていた。『ズバッ@RADIO〜青だよ!たくちゃん!〜』は、司会進行の野口たくお美坂理恵が青だよ!たくちゃん!の番組が開始された直前の月まで、コンビで城山スズメの火曜日を担当していた事もあり、当初の青だよ!たくちゃん!は城山スズメの土曜日版ともされていた。なお、MBCラジオの土曜日と日曜日の番組表においては、城山スズメのタイトル文字は2010年4月版からは消滅している[3]

  • 月曜 - 金曜 13:30 - 16:40 (2015年10月から)

過去の放送時間[編集]

月 - 金
  • 14:50 - 16:50 (1993年3月まで)
  • 14:30 - 16:50 (1993年4月 - 2008年3月)
  • 14:00 - 16:40 (2008年4月 - 2015年9月)
土曜日
日曜日
  • 15:00 - 16:50 (1999年4月から2010年3月まで、『日曜ワイド竹丸・知子のみなみなサンデー』→『みなみなサンデー“竹丸のネェさんとヨイッショ!”』→『おッつゥ〜かごしま』の枠内に入る)

出演者[編集]

番組開始時は、放送日に出勤したアナウンサーが1人で担当し、1964年(昭和39年)4月から曜日固定担当制となる。1973年(昭和48年)7月に2人体制に変更したものの、1987年(昭和62年)には再度1人体制に変更された。2005年(平成17年)4月以降は、再び2人体制となる。

2005年(平成17年)4月4日からはパーソナリティを大幅に変更し、長年パーソナリティを務めた猪俣睦彦が降板した。その後、猪俣は2007年(平成19年)4月から1年ほど復帰し、2009年(平成21年)4月3日から金曜担当で2度目の復帰を果たす。2010年(平成22年)4月からは木曜日を担当していたが、2011年(平成23年)3月23日を最後に勇退した。また、同じく30年あまり出演し続けた植田美千代も、2011年(平成23年)3月21日でレギュラー出演からは退き、その後はピンチヒッターとして代理出演をしている。

2011年(平成23年)4月4日放送からは土曜日の『うねうねWEEKEND』で人気を博した采野吉洋笹田美樹が月曜から金曜までを担当し、平日のパーソナリティ統一は番組開始以来、初となる。2022年(令和4年)10月7日から豊平有香岩崎弘志が金曜パーソナリティを担当。2023年(令和5年)10月からは豊平に代わり小野鼓太郎が担当。

現在のパーソナリティ[編集]

★はMBCの局アナウンサー、☆はMBCタレント

月曜日〜木曜日
金曜日

歴代パーソナリティ[編集]

基本的には曜日固定制であった。

期間
1975年4月 1976年3月 深沢昇
植田美千代
安田勝英
泊洋子
井上輝夫
山野真理
浜平賢司
瀬戸口伊津子
有馬孝栄
那加野裕美
瀬川洋一郎志摩れい子
1976年4月 有馬孝栄
植田美千代
沢田和博
今村慶子
浜平賢司
瀬戸口伊津子
堀之内隆
中川路雅子
1981年4月 1982年3月 小沢達雄
二見いすず
沢田和博
植田美千代
田辺令吉
瀬戸口伊津子
藤原一彦
澄本禎子
有馬孝栄
宮原悦子
古川廣生
東桂子
瀬川洋一郎
志摩れい子
1982年4月 1984年3月 有馬孝栄、宮原悦子 瀬川洋一郎
志摩れい子
小沢達雄、植田美千代★ 古川廣生、二見いすず★
1984年4月 1984年9月 瀬川洋一郎
志摩れい子
有馬孝栄
磯田道子
采野吉洋
瀬戸口伊津子
安田勝英
東桂子
田辺令吉
植田美千代★
沢田和博
二見いすず★
有馬孝栄
宮原悦子
1984年10月 1985年3月 沢田和博
瀬戸口伊津子
采野吉洋
植田美千代
田辺令吉
村山直美
古川廣生
二見いすず★
1985年4月 1985年9月 猪俣睦彦
植田美千代★
小沢達雄
上野知子
城光寺剛
田辺令吉
志摩れい子
采野吉洋★
宮原悦子
1985年10月 1986年3月 古川廣生
山崎典子
采野吉洋★
徳永恭子
1986年4月 1986年9月 小沢達雄、植田美千代 古川廣生、山崎典子 猪俣睦彦、志摩れい子 猪俣睦彦
志摩れい子
1986年10月 1987年3月 沢田和博
徳永恭子
1987年4月 1987年9月 沢田和博
徳永恭子
猪俣睦彦、志摩れい子 小沢達雄、植田美千代 古川廣生
山崎典子
沢田和博
徳永恭子
1987年10月 1988年3月 志摩れい子 古川廣生 植田美千代 山崎典子 猪俣睦彦 沢田和博 二見いすず☆
1988年4月 1988年9月 植田美千代 志摩れい子 猪俣睦彦 古川廣生 采野吉洋 田辺令吉 山崎典子
1988年10月 1989年3月 志摩れい子 植田美千代
1989年4月 1989年9月 山崎典子 志摩れい子 植田美千代 古川廣生 采野吉洋 有馬孝栄
1989年10月 1990年9月 猪俣睦彦 古川廣生 志摩れい子 藤原一彦 植田美千代 山崎典子
1990年10月 1992年3月 井川千也
1992年4月 1992年9月 上野知子
1992年10月 1993年3月 田辺令吉 古川廣生
1993年4月 1994年9月 植田美千代 瀬川洋一郎 古川廣生
1994年10月 1995年3月 上野知子 桐山隆 木戸宏実
1995年4月 1996年3月 城光寺剛 有馬孝栄 菅谷朋代
1996年4月 1996年9月 藤田敏行 古川廣生 采野吉洋 菅谷朋代 太田祐輔
1996年10月 1997年3月 菅谷朋代 植田美千代
2000年10月 2001年3月 猪俣睦彦 菅谷朋代 重富真美 藤田敏行 宮原悦子 采野吉洋★
笹田美樹
スマイリー園田
(途中から)
桂竹丸
上野知子
2001年4月 2010年9月 藤田敏行 下山英哉 菅谷朋代 重富真美 植田美千代
2001年10月 2002年9月 植田美千代 藤田敏行
2002年10月 2003年9月 猪俣睦彦 野口たくお 他
2003年10月 2005年3月 木戸宏実 采野吉洋 植田美千代 上野知子 桂竹丸
植田美千代
2005年4月 2006年3月 植田美千代、松木圭介 上野知子、野口たくお 桂竹丸
木戸宏実
2006年4月 2006年3月 野口たくお、早稲田裕美子 野口たくお
二見いすず
2006年10月 2007年3月 植田美千代
宮井紀行
松木圭介
豊平有香
野口たくお
竹下裕理
2007年4月 2008年3月 二見いすず
岡田祐介
野口たくお
早稲田裕美子
野口たくお
美坂理恵
猪俣睦彦
竹下裕理
桂竹丸
早稲田裕美子
2008年4月 2009年3月 桂竹丸
植田美千代
野口たくお☆
笹田美樹☆
野口たくお
豊平有香
宮井紀行
竹下裕理
DJ EIJI
植田美千代
スマイリー園田
2009年4月 2010年3月 二見いすず
宮井紀行
猪俣睦彦
美坂理恵
2010年4月 2011年3月 岩﨑弘志
植田美千代★
野口たくお☆
美坂理恵
猪俣睦彦☆
上野知子★
二見いすず☆
宮井紀行
番組表からは消滅

別番組
2011年4月 2022年9月 采野吉洋、笹田美樹
2022年10月 2023年9月 采野吉洋、笹田美樹 豊平有香★
岩崎弘志
2023年10月 岩崎弘志★
小野鼓太郎

夜の城山スズメ[編集]

かつて1985年度から1988年度まで、平日のナイターにおけるオフ期間[注釈 4]10月から3月までの午後7時台から午後8時台に、『夜の城山スズメ』を放送していた時期があった。パーソナリティは、当日の昼の『城山スズメ』のパーソナリティがそのまま『夜の城山スズメ』も兼任していた時があった。以下は、各時期のパーソナリティであり、太字は、当時の同曜日の昼[注釈 5]のパーソナリティである。

1985年10月 - 1986年3月[編集]

放送時間:月曜日 - 金曜日 20:00 - 22:00

1986年10月 - 1987年3月[編集]

放送時間:月曜日 - 金曜日 19:40 - 21:00

1987年10月 - 1988年3月[編集]

放送時間:月曜日 - 金曜日 19:40 - 21:00、土曜日 19:00 - 21:00

1988年10月 - 1989年3月[編集]

放送時間:火曜日 - 金曜日 19:40 - 21:00

  • 火曜日:植田美千代、城光寺剛
  • 水曜日:猪俣睦彦、山崎典子
  • 木曜日:古川廣生稗田尚子
  • 金曜日:采野吉洋木戸宏実

参考文献[編集]

  • 南日本放送・編 『MBC50年の軌跡』 2004年。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ これとは別に、MBCラジオでは『今週の歌謡ベストテン』という番組も存在していた。
  2. ^ 元MBCアナウンサー。
  3. ^ その後、2012年(平成24年)3月に終了。
  4. ^ 一時期、土曜日も含んだ。
  5. ^ 本編。

出典[編集]

  1. ^ ラジオライフ』第2巻第3号、三才ブックス、1981年5月1日、84頁。 
  2. ^ 『MBC50年の軌跡』(南日本放送・編、2004年 21頁。当時の番組タイトルは『ディスクジョッキー・城山スズメ』であった)
  3. ^ ラジオ番組表三才ブックス)2009年秋号 106 - 107頁、2010年 104 - 105頁、それぞれ南日本放送番組表。

外部リンク[編集]