国際企業戦略研究科

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一橋大学 > 国際企業戦略研究科
Hitotsubashi University
School of International Corporate Strategy (ICS)
一橋大学ビジネススクール
国際企業戦略専攻
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種別 国立大学
設立年 1998
学部長 一條和生
教員数
30 ~ 40
学部生 なし
大学院生 ~100
所在地 日本
東京都
キャンパス 千代田キャンパス
公式サイト 公式ウェブサイト
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国際企業戦略専攻(School of International Corporate Strategy)、通称一橋ICSは、一橋大学発祥の地である神田一ツ橋に開設された日本初の専門大学院(専門職大学院の前身)。一橋大学の6つ目の大学院研究科として1998年4月に設置された。2018年に商学研究科と統合され、現在は経営管理研究科(一橋ビジネススクール、通称HUB)内の専攻となっている。専攻長は一條和生(Kazuo Ichijo)教授。

学術総合センター(千代田キャンパス)

一橋ICSを構成するMBA、EMBA、 DBAという3つのコースは、いずれも東京千代田区の千代田キャンパスにおいて開講されている。上記の3つのコースでは、すべて授業が英語で行われており、MBAプログラムは学生の8割が、EMBAでは半分以上が留学生で構成されている。ミッションは「日本とアジア、そして世界を結び付ける架け橋となる。知識を創造し、マネジメントし、普及するための国際的な最先端の研究拠点として機能する。こうした役割を通じて、2つの世界の融合(Best of Two Worlds)を実現すること」

千代田キャンパスは2000年4月に竣工した「学術総合センター」の中に所在しており、かつてこの場所には一橋講堂があった。(現在は新一橋講堂が所在)

また、一橋ICSはイノベーションにより高い収益性を実現している企業に贈られるポーター賞の運営組織としても活動している。

プログラム概要[編集]

  • MBAプログラム(経営学修士号)
  • EMBAプログラム(経営学修士号)募集停止
  • DBAプログラム(経営学博士号)
  • エグゼクティブ・プログラム

MBAプログラム[編集]

フルタイムの英語MBAプログラムで受験時に二年制と一年制の選択が可能。9月開始の学年歴を採用し、学年度は四学期制(ターム制)を導入している。学生の80%が留学生で構成されており、QS社のグローバルMBAランキングで国内1位を獲得した実績[1]を持つ。平均年齢は31才[2]。クラスサイズが40-50名と一般的なビジネススクールに比べて三分の一程度と少人数制をとっている。教師・学生比率は1:3。

西洋と東洋、大企業とスタートアップ、利益と社会貢献、自身と他社といった一見相反するモデルを理論と実践的なケーススタディから統合的に学ぶことができる。日本で唯一世界30校以上のトップビジネススクールが参加するGNAMアライアンスに設立当初から参加しており、豊富なネットワークを有している。

連携校である北京大学光華管理学院(PKU)、ソウル国立大学経営学部経営大学院(SNU)、中国人民大学イェール大学経営大学院インド経営大学院との一年間のダブルディグリー制度(一橋ICSと提携校両大学院の修士号を取得)や世界18校のトップビジネススクールへの三ヶ月の交換留学制度、GNAM連携校と一週間の集中講義、北京大学・ソウル国立大学とのBEST Alliance協定(CAMPUS Asiaプログラム)による集中講義といった機会が提供されている。

交換留学提携校[編集]

アメリカ大陸[編集]

ヨーロッパ[編集]

アジア[編集]

EMBA(エグゼクティブMBA)プログラム[編集]

忙しいビジネスリーダー向けのパートタイム英語MBAプログラム。授業は主に土日に対面講義とオンライン講義を組み合わせて構成されており、一年間でMBAを取得できる。9月開始の学年歴を採用し、学生の50%が日本人で構成されている。平均年齢は40才、クラスサイズは15名程度と少人数[3]。全ての授業が必修。受験時にGMATスコア提出を必須としない。

日本・欧米双方の経営手法の強みを学び、グローバル化が進む経営環境において、それらを有機的に応用できる経営人材を育てることを目指している。3度の海外研修を通じ、新興国でのビジネス展開の手法や異文化経営を学ぶと共に、デジタル革命がいかに今後の経営を変えていくかなど、最近の企業経営にとって欠かすことができない内容が学べる。

海外研修[編集]

3度の海外研修があり、グローバルなビジネス課題を肌で体験することができるカリキュラムとなっている。

バンガロール(インド)[編集]

バンガロールに一週間滞在し、日本企業、欧米外資、現地企業や非営利団体を訪ねる。現地の経営陣や起業家と接し、躍動するインドハイテク業界の中心地で、新興国における経営の課題、ビジネスのチャンスと失敗原因、社会問題解決への取り組み等、現地の専門家から学ぶ。

シリコンバレー(アメリカ合衆国)[編集]

起業によるエコシステムをリードするシリコンバレーに一週間滞在し、現地のエコシステムのキーパーソンと交流し、起業のチャンスと課題を体験する。最新の技術革新が、既存ビジネスの破壊だけでなく世界的な課題を解決する可能性現地の専門家からについて学べる。

Global Network Week[編集]

GNWでは、GNAM (Global Network for Advanced Management)提携校から各自一校を選択して、現地でその学校のエグゼクティブMBAコースを一週間集中的に受講し、海外ビジネススクールの見解、プログラム、教員の専門的知識から学ぶ。マネージャー職にある他校の学生達とともに講義に参加したり、現地企業を訪問して最新のビジネス課題に詳しい専門家に話を聞くことができる。

DBAプログラム[編集]

一橋ICSのDBAは経営学の知識を追究し形作ることによって、グローバルビジネス界の思想的指導者を養成するためのプログラムとなっている。DBAで学ぶ学生は、経営学の調査、研究、実践を通し、学者、教員、指導者、コンサルタント、上級管理職としてのキャリアを目指す。

9月開始の学年歴を採用。学生の75%程度が日本人で教師・学生比率は1:2.5。

原則としてパートタイムのため、学生はDBAの取得に取り組みながら、常勤の仕事をそのまま続けることが可能。一方、文部科学省や学術振興会から奨学金を受けている学生は、論文指導教員と相談の上で仕事を辞めてフルタイムのコミットをすることもできる。

また、DBAは博士論文指導を軸とした個別指導スタイルで、学生の主体的な活動により重点が置かれている。

エグゼクティブ・プログラム[編集]

一橋ICSのエグゼクティブ・プログラムは、学位は授与されないが、各企業のニーズやビジネス課題にフォーカスし、一橋ICSの教授陣が最適なプログラムを作成し、セッションを担当する。

エグゼクティブ・プログラムには、それぞれ特徴のある4タイプがある。

企業向け研修プログラム
企業のニーズに合わせ、100%カスタマイズしたプログラムを提供。期間は数日から1~2年と、育成目標に応じてフレキシブルに設計し、講義も日本語・英語で対応可能。
企業向けフォーラム
「デジタルトランスフォーメーション」などのテーマについて最新リサーチに裏打ちされた知識を共有し、各企業から1名ずつ複数企業からの参加者が集まって互いに学び高めあう場
海外ビジネススクール向けプログラム
世界中のビジネススクールと提携し、日本発のビジネスイノベーションを学習、体験するプログラム
個人向けオープン・エンロールメントプログラム
日経ビジネススクールと協力し、グローバルMBAプログラムの実践的な科目を盛り込む講義の提供

教員[編集]

一橋ICSでは世界のトップレベルの大学より研究員・教員を招聘しており、ほとんどの教員が他のビジネススクールでも教鞭をとった経験がある。また、教員の半数以上が世界的な企業でリーダーとしての経験を持っている。

ゼミ指導教員(50音順)

客員・特任教員(50音順)

公式サイト[編集]

参考文献[編集]

  1. ^ 一橋ICSがQSグローバルMBAランキング2019”. Hitotsubashi ICS. 2021年3月23日閲覧。
  2. ^ MBAプログラム平均年齢”. Hitotsubashi ICS. 2021年3月22日閲覧。
  3. ^ EMBAプログラムの特徴”. Hitotsubashi ICS. 2021年3月22日閲覧。