千田要一

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千田 要一
20170406 千田要一先生 A2 1709.jpg
2017年4月、川崎市(神奈川)
生誕 1972年生まれ
日本の旗 日本岩手県
研究分野 精神医学心身医学ポジティブ心理学
研究機関 ロンドン大学
ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ
医療法人千手会ハッピースマイルクリニック
出身校 秋田大学医学部医学科
博士(医学)九州大学
主な受賞歴 日本心身医学会池見賞
アメリカ心身医学会学術賞
行動医学会国際学会若手キャリア賞
プロジェクト:人物伝

千田 要一(ちだ よういち、1972年 - )は、日本精神科医、心療内科医、心理学研究者、博士(医学)。医療法人千手会ハッピースマイルクリニック理事長[1]。ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ・プロフェッサー[1]

来歴[編集]

岩手県[1]北上市[2]生まれ。 1998年秋田大学医学部卒。2004年九州大学大学院医学研究院で博士(医学)取得。2005年~2006年九州大学心身医学助教(学術研究員)。2006年〜2009年ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン疫学・公衆衛生学講座で臨床研究員。2009年〜2013年同講座の名誉上級研究員(Honorary Senior Research Fellow)[3]。2015年〜ハッピー・サイエンス・ユニバーシティの人間幸福学部プロフェッサー(心理学、精神医学、心身医学)。2010年、心療内科、精神科の医療法人千手会ハッピースマイルクリニック(HSC)を開院[1]

これまで、100編以上の学術論文を日欧米の医学誌に発表[1][4]2006年日本心身医学会第4回池見賞[5]2007年にはアメリカ心身医学会学術賞(APS Scholar Award)[6]、同年には第36回かなえ医薬振興財団海外留学助成金[7]2008年には行動医学会国際学会若手キャリア賞[8]などを受賞。

現在も、欧米の研究機関と国際共同研究をすすめている[1]

研究内容[編集]

所属学会は

以下のように、動物基礎研究、実験的臨床研究、疫学研究、臨床介入研究などを駆使して、多角的に「心身相関」の解明をすすめている。

動物基礎研究では、気管支喘息マウスモデル[9]肝炎マウスモデル[10]慢性関節リウマチマウスモデル[11]認知症マウスモデル[12]などを用いて心理的ストレスによる身体疾患の病態生理について詳細に検討。

実験的臨床研究と疫学研究では、メタ解析という統計手法を使って、「ストレスが、がん[13]アレルギー性疾患[14]糖尿病[15]HIV感染症[16]単純ヘルペス[17]などの発症や予後の悪化と関連している」、「怒りや敵意が冠動脈心疾患の増悪に関連している」[18]、「生きがい、明るさ、ユーモア、幸福感などのポジティブ思考が人の寿命の延長と関連している」[19]、「スピリチュアリティ/宗教性が人の寿命の延長と関連している」[20]ことなどを国際論文発表している。

臨床介入試験では、こういった先行研究を踏まえ、ポジティブ心理学にスピリチュアリティを加味したHSC集団心理療法による抑うつ症状への効果についてランダム化比較試験によって検討し、その有効性について論文発表している[21]

治療内容(ポジティブ三世療法)[編集]

治療概要は、「人間は永遠の魂を持ち、あの世とこの世を転生輪廻しながら魂修行している」という霊的人生観を中核としたポジティブ心理療法である。霊的人生観とは、近年報告が相次いでいる臨死体験前世療法をもとにしているという[3]

具体的心理療法としては、今世の人生を「過去〜現在〜未来」の時制に区切って以下のように6つの技法コンパートメントで心理的介入(現世療法)を行っている[3]

  1. 許し(過去)・・・数息観、REACH法、霊的人生観療法など。
  2. 感謝(過去〜現在)・・・愛の貸借対照表(簡易式内観療法)、感謝の手紙・感謝ノート・感謝の交換日記、ほめ日記(賞賛ノート)など。
  3. 快楽(現在)・・・味わいの5つのテクニック、マインドフルネス瞑想、6カラム法、悩みのリストアップ、ただ歩く(簡易森田療法)など。
  4. 充足感(現在〜未来)・・・目標設定エクササイズ、文章完成プログラム、読書療法など。
  5. 楽観(現在〜未来)・・・ABCDEモデル、アファメーション、暴露法(エクスポージャー法)など。
  6. 希望(未来)・・・棺おけ瞑想、ありあり成功瞑想法、MPSプログラム(天職探し)など。

以上のような現世療法を、瞑想催眠療法を駆使してさらに進化させ(ポジティブ三世療法)、前世未来世にも適用して、本人の潜在意識まで深めて治療をすすめている[22]

活動[編集]

欧米の医学会では、「身体ー精神ー霊性(Body-Mind-Spirit axis)」の三位一体で治療を行おうとする動きが活発であり[23]、日本の医療にもスピリチュアリティの観点を取り入れるための活動を著書出版や各種メディアを通じて行っている[3][22]

その主張は、「霊性を基盤にしたポジティブ心理学」にあり、単に病気を癒やすだけでなく、若返りや人生で成功することも含まれるという[24]。要約すれば、「幸福な人生には、『ポジティブな信念の力』が必要であること[24]。実は、人間一人ひとりの心の底では、お互いつながっており、ハイアー・スピリットにも通じていて、より大きな潜在能力が秘められている」というもので、ある意味、カール・グスタフ・ユングの「普遍的潜在意識(普遍的無意識集合的無意識)」にも通じる深層心理理論である[24]

著書[編集]

単著書[編集]

共著書[編集]

メディア出演・掲載[編集]

  • 2003年3月16日放送 アレルギー談話室九州朝日放送ラジオ)- 「感染とアレルギー」スタジオ・ゲスト出演
  • 2004年3月23日放送 アレルギー談話室九州朝日放送ラジオ)- 「ストレスとアレルギー」スタジオ・ゲスト出演
  • 2005年10月16日放送 アレルギー談話室九州朝日放送ラジオ)- 「自律神経とアレルギー」スタジオ・ゲスト出演[26]
  • 2011年5月29日放送 元気出せ!ニッポンラジオ日本)- 「うつ治療の最前線」スタジオ・ゲスト出演
  • 2011年9月4日放送 元気出せ!ニッポンラジオ日本)- 「ギャンブル依存症を防ぐ」スタジオ・ゲスト出演
  • 2011年11月6日放送 元気出せ!ニッポンラジオ日本)- 「ステップファミリー成功法」スタジオ・ゲスト出演
  • 2012年2月7日放送 元気出せ!ニッポンラジオ日本)- 「社交不安障害を克服する」スタジオ・ゲスト出演
  • 2013年1月30日発売 Are You Happy? 2013年3月号(幸福の科学出版) - 「毎日がHAPPY! 「折れない心」の作り方」と題して巻頭インタビュー[27]
  • 2013年2月2日放送 未来創造対談―日本復活への処方箋―KBS京都) - 「うつ治療の新しい潮流」スタジオ・ゲスト出演[28]
  • 2013年6月12日放送 ザ!世界仰天ニュース日本テレビ)- 「抜毛症」の解説でスタジオ・ゲスト出演[22]
  • 2013年10月20日放送 つくり場テレビ東京)- 「アニマルセラピーなどヒトが動物を求める理由」の解説でビデオ・コメント出演[22]
  • 2014年10月12日掲載 マイナビウーマンマイナビ) - 「ストレス性発熱」の解説掲載[29]
  • 2015年5月1日発売 The Liberty 2015年7月号(幸福の科学出版) - 「HSU論壇 - 『祈りの治癒力』」と題して寄稿記事掲載[30]
  • 2015年6月1日発売 The Liberty 2015年8月号(幸福の科学出版) - 「精神科医が自らの宇宙人遭遇体験を告白! ─アブダクションはフォールスメモリーでは説明できない」と題してインタビュー記事掲載[31]
  • 2016年3月30日発売 Are You Happy? 2016年5月号(幸福の科学出版) - 「“プチ病”を潜在意識からの メッセージと捉えましょう」と題して巻頭インタビュー[32]
  • 2016年12月30日発売 Are You Happy? 2017年2月号(幸福の科学出版) - 「めざせハッピースマイル!奇跡を呼ぶ笑顔のために」と題して巻頭インタビュー[33]
  • 2017年3月1日発売 The Liberty 2017年5月号(幸福の科学出版) - 「幸福の科学が映画をつくる理由 - なぜ芸能革命が必要なのか?」についてインタビュー記事掲載[34]
  • 2017年3月29日〜「ザ・リバティWeb」連載「精神科医がおすすめする 心を浮かせる名作映画 (1)〜(9)」(1)3月29日記事「心を浮かせる名作映画 総論」、(2)4月2日記事「嫉妬に学ぶ? 嫉妬に狂う?」、(3)5月10日記事「『他の人ができることができない』と悩んでいる人へ」、(4)5月30日記事「「人前で話すのが苦手な人」へ」、(5)6月24日「『夫婦のいざこざが絶えない人』へ」記事、(6)7月10日記事「『なぜか自分のことを好きになれない人』へ」、(7)9月10日巻頭記事「『成功したいが、自分をどう変えていいかが分からない人』へ」、(8)10月16日記事「失敗を引きずって、やる気を失った人へ」、(9)12月6日記事「人生にやる気が持てない人へ」(幸福の科学出版[35]
  • 2017年7月4日発売 FLASH (写真週刊誌)7月18日号(光文社) - 「元プロ野球選手・清原和博氏の薬物依存症」についてのコメント掲載[22]
  • 2018年1月28日から「ザ・リバティWeb」連載「精神科医がおすすめする 心を浮かせる名作映画 (10)〜(14)」(10)2018年1月28日記事「『君たちはどう生きるか』を映画でも考える」、(11)4月4日記事「心が変われば、病が癒える」、(12)6月4日記事「離婚、再婚をどう乗り越えるか」、(13)7月31日記事「潜在意識が人生をつくる」、(14)9月2日記事「躁うつ、見捨てられ不安、自信喪失感」(幸福の科学出版[35]

出典・脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 院長挨拶”. 医療法人千手会ハッピースマイルクリニック. 2015年6月30日閲覧。
  2. ^ ハッピースマイルクリニック”. medicalmall. 2011年11月17日閲覧。
  3. ^ a b c d 千田要一「現世療法ー幸運を呼ぶ6つの法則」(クラブハウス)2012年12月26日閲覧
  4. ^ ハッピースマイルクリニック公式サイト内の英文論文リスト、および日本語論文リストを参照。
  5. ^ 第4回池見賞受賞者 千田要一氏”. 社団法人日本心身医学会. 2011年11月17日閲覧。
  6. ^ APS Scholar Award”. American Psychosomatic Society. 2011年11月18日閲覧。
  7. ^ 助成金交付者一覧”. 公益財団法人 かなえ医薬振興財団. 2011年11月19日閲覧。
  8. ^ 10th ICBM Program”. International Society of Behavioral Medicine. 2011年11月19日閲覧。
  9. ^ “Early-life psychological stress exacerbates adult mouse asthma by hypothalamus-pituitary-adrenal axis.”. American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine 175: 316-322. (2007年). http://ajrccm.atsjournals.org/cgi/content/abstract/200607-898OCv1. 
  10. ^ “Does stress exacerbate liver diseases?”. Journal of Gastroenterology and Hepatology 21: 202-208. (2006年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16460474?dopt=Abstract. 
  11. ^ “Social isolation stress exacerbates autoimmune disease in MRL/lpr mice.”. Journal of Neuroimmunology 158: 138-144. (2005年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15589047?dopt=Abstract. 
  12. ^ “Social isolation stress impairs passive avoidance learning in senescence-accelerated mouse (SAM).”. Brain Research 1067: 201-208. (2006年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16332359?dopt=Abstract. 
  13. ^ “Do stress-related psychosocial factors contribute to cancer incidence and survival?”. Nature Clinical Practice Oncology 5: 466-475. (2008年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18493231?dopt=Abstract. 
  14. ^ “A bidirectional relationship between psychosocial factors and atopic disorders: A systematic review and meta-analysis.”. Psychosomatic Medicine 70: 102-116. (2008年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18158379?dopt=Abstract. 
  15. ^ “An association of adverse psychosocial factors with diabetes mellitus: A meta-analytic review of longitudinal cohort studies.”. Diabetologia 51: 2168-2178. (2008年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18806995. 
  16. ^ “Adverse psychosocial factors predict poorer prognosis in HIV disease: a meta-analytic review of prospective investigations.”. Brain, Behavior, and Immunity 23: 434-445. (2009年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19486650?dopt=Abstract. 
  17. ^ “Does psychosocial stress predict symptomatic herpes simplex virus recurrence?: A meta-analytic investigation on prospective studies.”. Brain, Behavior, and Immunity 23: 917-925. (2009年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19409481?dopt=Abstract. 
  18. ^ “The association of anger and hostility with future coronary heart disease: A meta-analytic review of prospective evidence.”. Journal of the American College of Cardiology 53: 936-946. (2009年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19281923?dopt=Abstract. 
  19. ^ “Positive psychological well-being and mortality: A quantitative review of prospective observational studies.”. Psychosomatic Medicine 70: 741-756. (2008年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18725425?dopt=Abstract. 
  20. ^ “Religiosity/spirituality and mortality: A systematic quantitative review.”. Psychotherapy and Psychosomatics 78: 81-90. (2009年). http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19142047. 
  21. ^ “Chapter 10 - Development of a Novel Spiritual Group Psychotherapy Based on the Fourfold Paths: Happy Science Clinic Group Psychotherapy.”. Advances in Psychology Research 81: 253-264. (2011年). https://www.novapublishers.com/catalog/product_info.php?products_id=28318. 
  22. ^ a b c d e ハッピースマイルクリニック メディア情報”. 2017年7月7日閲覧。
  23. ^ “A Body-Mind-Spirit Model in Health.”. Social Work in Health Care 34: 261-282. (2002年). http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1300/J010v34n03_02. 
  24. ^ a b c 千田要一「若返る力─ポジティブ心理学による『究極のアンチ・エイジング』」(栄光出版)2013年2月7日閲覧
  25. ^ iTunesプレビュー”. 2012年9月16日閲覧。
  26. ^ アレルギー談話室・ラジオ番組予定表”. (財)日本アレルギー協会九州支部. 2017年7月13日閲覧。
  27. ^ 毎日がHAPPY! 「折れない心」の作り方”. 幸福の科学出版. 2017年7月5日閲覧。
  28. ^ KBS京都のテレビ番組(放送エリア:京都府/滋賀県)”. 関西シティ株式会社. 2013年1月27日閲覧。
  29. ^ 完璧主義の人がかかりやすい! 風邪の症状に似た「心因性発熱」の原因と対策”. 株式会社マイナビ. 2017年7月4日閲覧。
  30. ^ HSU論壇 - 「祈りの治癒力」”. 幸福の科学出版. 2017年7月5日閲覧。
  31. ^ 2015年秋、劇場公開! UFO学園の秘密 公開前企画 - 精神科医が自らの宇宙人遭遇体験を告白! ─アブダクションはフォールスメモリーでは説明できない”. 幸福の科学出版. 2017年7月5日閲覧。
  32. ^ “プチ病”を潜在意識からの メッセージと捉えましょう”. 幸福の科学出版. 2017年7月5日閲覧。
  33. ^ めざせハッピースマイル!奇跡を呼ぶ笑顔のために”. 幸福の科学出版. 2017年7月5日閲覧。
  34. ^ 幸福の科学が映画をつくる理由 - なぜ芸能革命が必要なのか?”. 幸福の科学出版. 2017年7月5日閲覧。
  35. ^ a b 精神科医がおすすめする 心を浮かせる名作映画”. 幸福の科学出版. 2017年7月10日閲覧。

外部リンク[編集]