前世療法

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前世療法(ぜんせりょうほう、: past life therapy)とは、催眠療法の一種であり、人間は死後人間に生まれ変わるという転生論を前提とする[要出典]。退行催眠により患者の記憶を本人の出産以前まで誘導(=過去生退行[1])し、心的外傷等を取り除くと主張されている[要出典]

支持者の報告[編集]

アメリカ合衆国精神科医であるブライアン・L・ワイス(en:Brian Weiss)は、催眠療法中に「前世記憶」を「発見」したとし、1986年に出版された本"Life Between Life"[2]で世に知られるようになった。ワイスは、退行催眠療法により出産以前に遡った記憶前世記憶)を思い出すことにより現在抱えている病気が治ったり、治療に役立つ考え、前世療法を多くのケースで施行したという[要出典]

クライアント[編集]

日本での典型的な前世療法のクライアントは、1980年代から始まった、自分には前世の記憶や超能力、前世の記憶を共有する仲間たちがあると信じ、最終戦争(ハルマゲドン)を機に世界を救うために仲間たちと連帯しようという空想や信念が流行した「前世ブーム」(前世の仲間探し、戦士症候群の流行)の際に、思春期の少女だった女性たちである[3]

退行催眠への批判と応答[編集]

前世の記憶は過誤記憶虚偽記憶の一種であるという批判があり、かつて催眠によりありもしない記憶が作られた例が多くあった[要出典]。多くの前世療法家は「過去性の記憶」と実際の歴史との符号を調査していない[要出典]

また「前世」とされるエピソードを想起することで、被験者の現在の心理的疾患が治癒されるケースがあり、それを前世の根拠とする主張がある[要出典]。しかし心理的原因の疾患では、原因そのものに触れなくても症状が消えることは多いので、疾患の治癒だけで前世の記憶が正しいと考えるには不十分であるという主張もある[要出典]

前世の記憶を呼び覚ますための催眠がもたらす「記憶のゆがみ」は、しばしば批判の対象となってきた。この現象についてブライアン・ワイスは、催眠で幼少期を思い出すよう指示し、呼び覚まされた記憶と実際の過去に細かな相違点があっても、間違ったソースから来ている記憶とは言えないとし、「同じように、過去世の記憶は一種の歴史小説といった性格をもっており、お話はファンタジーや創作、ゆがみ等が一杯あるかもしれないが、その核心はしっかりした正確な記憶であり、それらの記憶はみんな役に立つもの」であると述べている[4]

フィクション[編集]

  • 滝清流 著、大和真紀 原案 『チャネリング体験記(全3巻)』1992-1993年、朝日ソノラマ:現在の悩みは前世が原因であり、前世をチャネリングで思い出し悩みを解決するという連作。

脚注[編集]

  1. ^ : Past Life Regression
  2. ^ 1988年の日本語訳『前世療法』、1989年 片桐すみ子訳『輪廻転生』人文書院
  3. ^ 堀江宗正現代の輪廻転生観 : 輪廻する<私>の物語」『宗教研究』第82巻、日本宗教学会、2009年3月30日、 1312-1313頁。
  4. ^ 「前世療法2」邦訳、山川絋矢、亜希子、PHP出版の69ページを参照

関連文献[編集]

  • 『前世療法―米国精神科医が体験した輪廻転生の神秘』ブライアン・L. ワイス, PHP研究所, 1996年, ISBN 978-4569569321
  • 『前世療法―米国精神科医が挑んだ、時を越えたいやし〈2〉』ブライアン・L. ワイス, PHP研究所, 1997年, ISBN 978-4569570013
  • 『魂の伴侶―ソウルメイト 傷ついた人生をいやす生まれ変わりの旅』ブライアン・L. ワイス, PHP研究所, 1999年 ISBN 978-4569573090

関連項目[編集]

外部リンク[編集]