共和国前進

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
フランスの旗 フランス政党
共和国前進
La République En Marche !
Logo-LREM-noir.svg
党首 スタニスラス・ゲリーニ
下院代表 ジル・ルジャンドル
上院代表 フランソワ・パトリア
成立年月日 2016年4月6日
本部所在地 フランスの旗 フランス パリ15区
アベ・グル―通り99番地
国民議会議席数
288 / 577   (50%)
(2020年5月19日[1]
元老院議席数
23 / 348   (7%)
(2020年6月30日[2]
党員・党友数
418,635人
(2020年6月17日[3]
政治的思想・立場 中道[1][4]
親EU主義[5][6]
自由主義[7][8]
社会自由主義[9]
進歩主義[10]
新自由主義[11]
公式サイト En Marche!
公式カラー     黄色[12]
国際組織 欧州刷新
テンプレートを表示
共和国前進の公開会合、赤坂にて

共和国前進(きょうわこくぜんしん、フランス語: La République En Marche!)は、フランスの政党。略称はLREM、REM、LRM、EM!。2017年フランス大統領選挙で当選し、第25代大統領となったエマニュエル・マクロンによって、2016年に結成された[13][14]

共和国前進は親EU的な政党とみられている。欧州議会では欧州刷新に所属している。

政党名[編集]

en marcheはフランス語で「前進」などの意味を持つ成句である。英語メディアは本政党をForward![15]、又はOn The Move[16]として紹介している。日本語でも「共和国前進」[17]「進め!」[18]、「進行!」[19]か、カナ転写した「アン・マルシュ!」[20]、「エン・マルシュ」[21]という名称で紹介している。

沿革[編集]

共和国前進は、2016年4月6日、マクロンが「アン・マルシュ!(前進!)」としてアミアンで設立した[22]。2017年5月にマクロンが大統領に当選した翌日に党名を共和国前進に変更した[23]

2017年6月の国民議会(下院)議員選挙ではほぼ全ての選挙区で候補者を立てた。候補者のおよそ半数は政治経験がなく、また女性が半数を占めた[24]。 下院の定数577の内、共和国前進と同盟関係にある政党を合わせて351議席を獲得し、過半数を確保した[25]
しかし、同年9月の元老院(上院)議員選挙では改選171議席の内23議席を獲得するにとどまった[26]。上院選は地方議員などによる間接選挙で、結党間もない共和国前進には不利であったとされる[27]

その後、所属議員の離党が徐々に進み、2020年5月には所属する下院議員のうち17人が離党し新党「環境・民主主義・結束」を結成したことにより、下院での単独過半数を失った[1]

同年6月に行われた統一地方選挙では、パリやその他の地方都市の市長選で敗れるなど各地で敗北し、緑の党の躍進を許した[28]

政策[編集]

マクロン自身は、共和国前進は左翼でも右翼でもなく、進歩的・革新的な組織なのだと語っており[29]進歩主義運動だと考えている[30]。その政治信条から共和国前進と党首のマクロンは、スペインの中道主義政党、シウダダノスおよび党首のアルベール・リベラと比較される[31][32]

選挙結果[編集]

大統領選挙[編集]

選挙年 候補者 第1回投票 第2回投票
得票 % 順位 得票 % 順位
2017 エマニュエル・マクロン 8,656,346 24.01 1位 20,743,128 66.10 1位

国民議会(下院)選挙[編集]

選挙年 第1回投票 第2回投票 議席 +/− 備考
得票 % 得票 %
2017 6,391,269 28.21 7,826,245 43.06
308 / 577
増加 308 与党

ロゴ[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b c 仏与党、議会下院で過半数割れ 離党議員が新会派結成」『朝日新聞デジタル』朝日新聞社(ロイター)、2020年5月19日。2020年7月12日閲覧。
  2. ^ “Groupes poplitiques” (フランス語) (プレスリリース), 元老院, (2020年6月30日), http://www.senat.fr/grp/index.html 2020年7月12日閲覧。 
  3. ^ Adhérer” (フランス語). en-marche.fr. 共和国前進. 2020年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年7月12日閲覧。 “Rejoignez les 418 635 adhérents de La République En Marche !”
  4. ^ Emmanuel Macron and the building of a new liberal-centrist movement”. EUROPP. ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス (2017年2月6日). 2017年4月25日閲覧。
  5. ^ “Emmanuel Macron a Berlin pour se donner une stature européenne” (フランス語). Le Monde. (2017年1月10日). http://www.lemonde.fr/election-presidentielle-2017/article/2017/01/10/emmanuel-macron-a-berlin-pour-se-donner-une-stature-europeenne_5060405_4854003.html 2017年6月2日閲覧。 
  6. ^ France” (英語). Europe Elects. 2020年8月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月11日閲覧。
  7. ^ Emmanuel Macron and the building of a new liberal-centrist movement”. EUROPP. ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス (2017年2月6日). 2017年4月25日閲覧。
  8. ^ Nordsieck, Wolfram (2017年). “France”. Parties and Elections in Europe. 2018年11月12日閲覧。
  9. ^ Audrey Tonnelier (2017年2月24日). “« Le projet d'Emmanuel Macron est social-libéral »” (フランス語). Le Monde. 2017年6月23日閲覧。
  10. ^ 疋田多揚「「反移民」躍進 スペイン 欧州議会選へ連携も」『朝日新聞(朝刊 12版)』朝日新聞社、2020年8月24日、8面。2020年9月10日閲覧。「マクロン氏は自らの政党を「進歩主義者」と位置づけ、ルペン氏ら右翼政党を「閉じこもる勢力」と批判して対決姿勢を強めている。」
  11. ^ Eric Fassin, Emmanuel Macron, un candidat néolibéral devenu président illibéral Libération (フランス語) (2017-09-07, 17:26) 2018年12月22日閲覧。
  12. ^ Guillaume Lecaplain (2017年5月10日). “De quelle couleur est Emmanuel Macron ?” (フランス語). リベラシオン. https://www.liberation.fr/politiques/2017/05/10/de-quelle-couleur-est-emmanuel-macron_1568367 2020年7月12日閲覧。 
  13. ^ “France's Macron joins presidential race to 'unblock France'”. BBC News. http://www.bbc.com/news/world-europe-37994372 
  14. ^ “France's Macron shapes his party for 2017 election and beyond”. Firstpost. http://www.firstpost.com/world/frances-macron-shapes-his-party-for-2017-election-and-beyond-reuters-3074904.html 
  15. ^ Callus, Andrew; Jarry, Emmanuel (2016年11月16日). “Macron Launches French Presidential Bid as Polls Show Tight Race”. Reuters. http://www.reuters.com/article/us-france-election-idUSKBN13A2XH 2016年11月17日閲覧。 
  16. ^ “France election: Far-right's Le Pen rails against globalisation”. (2017年2月5日). http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-38872335 2017年2月5日閲覧。 
  17. ^ 木村正人「極右、トランプという暗黒が生んだフランスの新星マクロンの魅力と」『ニューズウィーク日本語版』、CCCメディアハウス、2017年2月22日、2017年3月12日閲覧。
  18. ^ 吉田健一郎 (2017年2月1日). “フランス大統領選は「三つ巴」に 社会党予備選で高まる無所属・マクロン氏の存在感 (PDF)”. みずほ総合研究所. 2017年3月12日閲覧。
  19. ^ 山口昌子「仏大統領選をかき回しそうな「フランスのトランプ」 既成の政党政治にノーを突きつけるエマニュエル・マクロン」『JBpress』、日本ビジネスプレス、2016年5月2日、2017年3月12日閲覧。
  20. ^ 尾河眞樹「日米首脳会談に注目 (PDF) 」、ソニーフィナンシャルホールディングス、2017年2月13日、2017年2月13日閲覧。
  21. ^ 欧州選挙の裏を読む (PDF)”. “ジュネーブから今を見る” 今日のヘッドライン. ピクテ投信投資顧問 (2017年2月21日). 2017年3月13日閲覧。
  22. ^ “Emmanuel Macron lance un " mouvement politique nouveau " baptisé " En marche ! "” (フランス語). Le Monde.fr. (2016年4月6日). ISSN 1950-6244. http://www.lemonde.fr/politique/article/2016/04/06/emmanuel-macron-lance-un-mouvement-politique-nouveau-baptise-en-marche_4897274_823448.html 2016年12月2日閲覧。 
  23. ^ "共和国前進"(小学館・デジタル大辞泉)
  24. ^ マクロン氏政党、仏下院選候補の顔触れ発表 半数が未経験や女性”. AFPBB. 2020年8月14日閲覧。
  25. ^ 仏下院選の最終結果判明、マクロン派が約6割の議席獲得”. AFPBB. 2020年8月14日閲覧。
  26. ^ 仏上院選、マクロン新党が議席減らす 共和党が第1党維持”. Reuters. 2020年8月14日閲覧。
  27. ^ 仏上院選、マクロン大統領の与党敗北 右派が勢力拡大”. AFPBB. 2020年8月14日閲覧。
  28. ^ 仏統一地方選で決選投票、環境政党が躍進 与党敗北”. AFPBB. 2020年8月14日閲覧。
  29. ^ “Finalement, le parti d'Emmanuel Macron est "et de droite, et de gauche" (mais surtout progressiste) - Le Lab Europe 1” (フランス語). http://lelab.europe1.fr/emmanuel-macron-refuse-detre-loblige-de-francois-hollande-2726290 2016年12月10日閲覧。 
  30. ^ Le Monde - 20/08/2016 - Par Patrick Roger - Macron précise son projet « progressiste » pour 2017
  31. ^ magazine, Le Point, (2015年12月21日). “Élections espagnoles : un Ciudadanos à la française est-il possible ?” (フランス語). Le Point. http://www.lepoint.fr/chroniques/elections-espagnoles-un-tel-scenario-est-il-envisageable-en-france-21-12-2015-2004263_2.php 2016年12月10日閲覧。 
  32. ^ “Macron démissionne, avec 2017 dans le viseur” (フランス語). Mediapart. https://www.mediapart.fr/journal/france/300816/macron-demissionne-avec-2017-dans-le-viseur 2016年12月10日閲覧。 

外部リンク[編集]