中島淳彦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中島 淳彦
プロフィール
誕生日 (1961-08-24) 1961年8月24日
出身地 日本の旗 日本宮崎県日南市[1]
死没日 (2019-12-04) 2019年12月4日(58歳没)
血液型 O型
テンプレートを表示

中島 淳彦(なかしま あつひこ、1961年8月24日[2][1] - 2019年12月4日[3])は、日本脚本家演出家ジェイ・クリップに所属していた[1]宮崎県日南市出身[1]

略歴・人物[編集]

1981年、20歳の時に劇団ホンキートンクシアターを旗揚げし、10年後の解散まで主宰として作・演出・出演を手がける[4]

1997年11月に劇団ホンキートンクシアターの俳優・青山勝劇団道学先生を旗揚げし、同劇団ならびに劇団ハートランドの座付き作家として脚本を執筆に専念。文学座劇団東京ヴォードヴィルショー劇団青年座など他の劇団にも精力的に新作を提供する[4]

主に舞台脚本演出を行っている。駄目な人間たちを描く人情味のある喜劇音楽劇などの作品が多い[4]

『ゆれる車の音』が第51回岸田國士戯曲賞の候補作となる。

2012年、『トノに降る雨』と『タカラレ六郎の仇討ち』にて、第12回バッカーズ演劇奨励賞を受賞した。

2019年12月4日、多臓器不全のため死去[3]。58歳没。

作品[編集]

舞台[編集]

劇団ホンキートンクシアター[編集]

※中島が主宰をつとめていた劇団。

  • 旗揚げ公演 「タイトルが決まらない」 浅草木馬亭
  • 第2回 「ひょっとこすると天才かもねぎ」 池袋パモス青芸館
  • 第3回 「上手な職業の選び方と愛し方」 銀座小劇場
  • 第4回 「さあ、私をバカにしなさい」 銀座小劇場
  • 第5回 「天才の証明」 銀座小劇場
  • 第6回 「ホンキートンクの黄金狂時代」 銀座小劇場
  • 第7回 「バカの証明」 銀座小劇場
  • 番外公演 「あるいは桜を折ったムー」 池袋西部スタジオ200
  • 第8回 「悪名伝」 下北沢駅前劇場
  • 番外公演 「つちのこ」 池袋パモス青芸館
  • 第9回 「花吹雪商店街七草粥捕物帳」 下北沢駅前劇場
  • 第10回 「広辞苑マンボでスチャらかホイ」 新宿シアターモリエール
  • 第11回 「ZAC」 新宿シアターモリエール・横浜相鉄本多劇場
  • 第12回 「おどろ」 新宿シアターモリエール・横浜相鉄本多劇場
  • 番外公演 「贋作・ベニスの商人」 横浜相鉄本多劇場
  • 「生命の歴史」 早稲田学際 文学部41号館
  • アクトライヴ 「改訂版・バカの証明」 新宿シアターサンモール
  • 第13回 「おどろ2」 シアターV赤坂
  • 第14回 「スカバカ」 池袋芸術劇場小ホール
  • 解散公演 「改訂版・広辞苑マンボでスチャらかホイ」 下北沢ザ・スズナリ
ショートカット
レイジーボーンズ
  • 「メンズ・クラクラ日記」 下北沢ザ・スズナリ
  • 「メンズ・クラクラ日記横浜編」 横浜相鉄本多劇場
  • 「ロミオとジュリエットの十二の夜」 池袋芸術劇場小ホール
  • 「ラッキイマン」北見組(円)との合同公演 池袋芸術劇場小ホール

前田商店[編集]

  • 「港町診療所人情編 おだいじに。」 渋谷ジァンジァン
  • 「待ったなし」 脚本・演出 渋谷ジァンジァン

夢カーニバル[編集]

  • 「ラメ馬鹿」 下北沢OFF・OFFシアター
  • 「王様の家族」 下北沢OFF・OFFシアター
  • 「改訂版・おとうふ」 下北沢OFF・OFFシアター
  • 「ライオンのしっぽ」 脚本・演出 下北沢ザ・スズナリ

サーティーズ[編集]

たまがわげき97[編集]

  • 「香りのない部屋」 中野芸能劇場
  • 「会話する人」 小劇場ゆたか

44プロデュース[編集]

劇団ハートランド[編集]

  • 第1回 「いのち短し恋せよ乙女団」 脚本・演出 横浜相鉄本多劇場
  • 第2回 「桃組ママはから騒ぎ」 脚本・演出 下北沢「劇」小劇場
  • 番外公演 「あまやどり」 脚本・演出 新宿シアターPOO
  • 第3回 「キリキリマイガール」 脚本・演出 下北沢「劇」小劇場
  • 第4回 「明日晴レルヤ。」 脚本・演出 中野MOMO
  • 第5回 「ガラガラ蛇女の逆襲」 脚本・演出 下北沢ザ・スズナリ
  • 第6回 「ひなあられ」 脚本・演出 下北沢ザ・スズナリ
  • 第7回 「ペラペラゲーム」 脚本・演出 下北沢ザ・スズナリ
  • 第8回 「プカプカ漂流記」 脚本・演出 下北沢ザ・スズナリ
  • 第9回 「ギラギラの月」 脚本・演出 下北沢ザ・スズナリ
  • 第10回「ガッツガツ!!」脚本・演出 下北沢ザ・スズナリ
  • 第15回「発進、オーライ!」脚本・演出 下北沢ザ・スズナリ

劇団道学先生[編集]

  • 第1回 「ザラザラ様式の部屋」 脚本・演出 新宿THEATER/TOPS
  • 第2回 「佐竹くんがガリガリに痩せた理由」 脚本・演出 下北沢ザ・スズナリ
  • 第3回 「ザブザブ波止場」 新宿THEATER/TOPS
  • 第4回 「酒坊っちゃん」 新宿THEATER/TOPS
  • 第5回 「今夜お邪魔します」~ヘナチョコライフ~ 新宿THEATER/TOPS
  • 第6回 「あたらしいバカをうごかせるのはふるいバカじゃないだろう」 ~港町・フォークジャンボリー~ 新宿THEATER/TOPS
  • 第7回 「サラサラとぶとぶ」 新宿THEATER/TOPS
  • 第8回 「エキスポ」~父ちゃん、人類の進歩と調和げな~ 新宿THEATER/TOPS
  • 第9回 「兄妹どんぶり」~兄ちゃん、なんでうちこぶしが回るのやろ…~新宿THEATER/TOPS
  • 第10回 「無頼の女房」 新宿THEATER/TOPS
  • 第11回 「改訂 ザブザブ波止場」 脚本・演出 新宿THEATER/TOPS
  • 第12回 「男子一生の仕事にあらず」~キネマのジョニー~ 新宿THEATER/TOPS
  • 第13回 「エキスポ」~父ちゃん、人類の進歩と調和げな~ 新宿紀伊國屋ホール
  • 第14回 「酒坊っちゃん」(改訂版) 新宿THEATER/TOPS
  • 番外公演 「王様の家族」 三軒茶屋SPARK-1
  • 「リンゴリンゴリンゴ」赤坂レッドシアター

劇団青年座[編集]

  • 創立50周年記念公演第2弾「夫婦レコード」 青年座劇場
  • 「あおげばとうとし」 本多劇場

文学座[編集]

  • 「ゆれる車の音」~九州テキ屋旅日記~ 紀伊國屋サザンシアター
  • 「くにこ」 紀伊国屋サザンシアター

東京ヴォードヴィルショー[編集]

  • 劇団創立30周年記念公演「その人、女優?」 下北沢ザ・スズナリ
  • 第63回公演「見下ろしてごらん、夜の町を。」イオン化粧品シアターBRAVA!

ゼロ・プロジェクト[編集]

  • 「ジュリエット」 池袋芸術劇場小ホール1

クラクラ・プロデュース[編集]

  • 「君恋し」~ハナの咲かなかった男~ 脚本・出演 下北沢「劇」小劇場
  • 「相談にのってる場合か!?」~夢見る頃を過ぎても~ 新宿THEATER/TOPS
  • 「びっくり箱」-姉妹編- 紀伊國屋ホール
  • 「Heavy Gauge」 赤坂レッドシアター

TALLY-HO(タリー・ホー)[編集]

  • 「家族日記」 下北沢ザ・スズナリ
アトリエ・ダンカン
  • 「愛は雨にのって」

石井光三オフィスプロデュース[編集]

東宝[編集]

松竹[編集]

椿組[編集]

コロッケ特別公演[編集]

横浜夢座[編集]

イッツフォーリーズ[編集]

  • 「青空の休暇」紀伊国屋サザンシアター

キューブ&東宝芸能[編集]

日生劇場ファミリーフェスティバル[編集]

テレビドラマ[編集]

ラジオ[編集]

  • NHK ラジオドラマ 劇作家シリーズ「旅師・小島屋」
  • NHK ラジオドラマ「真夏の夜の歌物語」全6話(2002年7月・8月)
  • NHK 「歌謡ドラマシリーズ」
  • ラジオ短波 ラジオドラマ「1ダースの少年たち」
  • NHK ラジオドラマ「ゆれる車の音」

その他[編集]

  • イラストレーターとしても活動。報知新聞に「東京再発見」連載(1年間)。ほか、雑誌の挿絵等でも活動。

著書[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d J.CLIP-中島淳彦”. ジェイ・クリップ. 2019年3月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年11月8日閲覧。
  2. ^ 『読売年鑑 2016年版』(読売新聞東京本社、2016年)p.552
  3. ^ a b “脚本家の中島淳彦さん死去 「エキスポ」「無頼の女房」”. 朝日新聞社. (2019年12月6日). https://www.asahi.com/articles/ASMD63SDVMD6UCLV004.html 2019年12月6日閲覧。 
  4. ^ a b c d エキスポ 無頼の女房”. 論創社. 2017年8月4日閲覧。

外部リンク[編集]