リシャール・コラス

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リシャール・コラス
誕生 (1953-07-08) 1953年7月8日(70歳)
フランスの旗 フランス
ジャンル 文学
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リシャール・コラス(Richard Collasse、1953年7月8日[1][2] - )は、フランス出身の実業家小説家で、シャネル株式会社(シャネル日本法人)取締役会長[3]、シャネル本社のトラベル・リテール事業責任者[3]鎌倉市在住[要出典]。鎌倉市国際親善観光大使[4]

シャネル株式会社(シャネル日本法人)代表取締役社長[1]ジバンシィ日本法人代表取締役社長[4]、在日フランス商工会議所会頭[3][4][5]欧州ビジネス協会会長[3][4][5]を歴任。日本ペンクラブ会員。

来歴[編集]

フランス南部の地中海に面するオード県に生まれる[1][2][3]1972年、自身が18歳のときにエールフランス航空パイロットである父親の勧めで初来日。来日の目的はニコンのカメラを買うためであった[6]

1975年パリ大学東洋語学部を卒業[1][3]。同年より2年間、在日フランス大使館儀典課に勤務する[1][3]AKAIのフランス代理店勤務を経て、1979年ジバンシィ入社[2][3]1981年のジバンシィ日本法人会社の設立に参加し、4年間代表取締役として勤めた[1][3]

1985年、シャネル株式会社に香水化粧品本部の本部長として入社する[1][3]1993年から2年間、香港のシャネルリミティッドにおいてマネージングダイレクターを勤めた後[2]1995年にはシャネル株式会社(シャネル日本法人)代表取締役社長に就任[1]

2006年11月、作家としてのデビュー作となる小説「遙かなる航跡(原題「La Trace」)」を出版する[1]。この本は著者が18歳の夏に初めて日本を訪れた時の体験が元になっている。

2018年、トラベル・リテール事業責任者として本部のあるスイス・ジュネーブに移り、シャネル日本法人取締役会長も兼務となる[2][3]

人物[編集]

日本に暮らし始めて約40年、鎌倉に居を構えてから約10年と人生の多くの時間を日本で過ごしている[7]。所謂、親日家。妻は日本人である[8]

受賞歴[編集]

作品[編集]

発行社は作品ごとに異なるが、大多数が集英社発売である。

  • 『遙かなる航跡』 (2006年集英社インターナショナル
    • 自伝的要素を含んだフィクション小説。尾道市が舞台になっている。2011年、文庫化。
  • 『午前4時、東京で会いますか? パリ・東京往復書簡』 (2007年ポプラ社
    • フランスで活動する北京出身の小説家山颯との往復書簡集。
  • 『紗綾 SAYA』 (2011年、ポプラ社)
  • 『旅人は死なない』 (2011年、集英社)
  • 『波 蒼佑、17歳のあの日からの物語』 (2012年、集英社)
    • 東日本大震災が背景にある。フランス国内向けに出版されたものであるが、日本でも翻訳して発売された。
  • 『茶室』 (2020年、集英社)

脚注[編集]

関連項目[編集]