ラロンデ・ゴードン

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ラロンデ・ゴードン Portal:陸上競技
Lalonde Gordon.JPG
選手情報
ラテン文字 Lalonde Gordon
国籍 トリニダード・トバゴの旗 トリニダード・トバゴ
競技 陸上競技短距離走
種目 200m, 400m
大学 アメリカ合衆国の旗 モホーク・バレー・コミュニティ・カレッジ (en
生年月日 (1988-11-25) 1988年11月25日(29歳)
出身地 トリニダード・トバゴの旗 トバゴ島, ロウランズ
身長 179cm
体重 83kg
成績
オリンピック 400m:3位(2012年
4x400mR:3位(2012年)
世界選手権 400m:準決勝2組4着(2015年
4x400mR:優勝(2017年
地域大会決勝 英連邦競技大会
400m:3位(2014年
4x400mR:3位(2014年)
最高世界ランク 400m6位(2012年)
自己ベスト

100m:10秒45(2012年)
200m:20秒26(2013年)
300m:31秒92(2017年)

400m:44秒52(2012年)
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ラロンデ・ゴードンLalonde Keida Gordon1988年11月25日 ‐ )は、トリニダード・トバゴトバゴ島出身の陸上競技選手。専門は400mが中心の短距離走。400mで44秒52の自己ベストを持つ。2012年ロンドンオリンピック男子400mと4×400mリレーの銅メダリスト、2017年ロンドン世界選手権男子4×400mリレーの金メダリストである。

経歴[編集]

トリニダード・トバゴに生まれ、7歳の時に家族と共にアメリカへ移住。2009年にモホーク・バレー・コミュニティ・カレッジ (enで本格的に陸上競技のトレーニングを始めた[1]

2012年[編集]

3月のイスタンブール世界室内選手権で世界大会初出場を果たすと、男子400mは予選でレーン侵害の失格に終わった。1走を務めた男子4×400mリレーは決勝で3分06秒85の室内トリニダード・トバゴ新記録(当時)を樹立して3位に入り[注 1]、4×400mリレーでは1993年トロント大会(銀メダル)以来、19年ぶり史上2度目となるトリニダード・トバゴのメダル獲得に貢献した[注 2]。8月にはロンドンオリンピックオリンピック初出場を果たすと、男子400mの決勝でトリニダード・トバゴ歴代2位(当時)の記録となる44秒52をマーク。キラニ・ジェームス(43秒94)、ルグエリン・サントス(44秒46)に次ぐ3位に入り、400mでは1964年東京大会ウェンデル・モトリー(銀メダル)以来、48年ぶり史上2人目のトリニダード・トバゴ人メダリストとなった[2]。1走を務めた男子4×400mリレーは決勝で2分59秒40のトリニダード・トバゴ新記録(当時)を樹立して3位に入り[注 3]、4×400mリレーでも1964年東京大会(銅メダル)以来、48年ぶり史上2度目となるトリニダード・トバゴのメダル獲得に貢献した[3]

2013年[編集]

8月のモスクワ世界選手権世界選手権初出場を果たすと、約2ヶ月前に20秒26の自己ベストをマークしていた男子200mは準決勝で敗退した。2走を務めた男子4×400mリレーは6位に入り、2005年ヘルシンキ大会(決勝失格)を塗り替える4×400mリレーのトリニダード・トバゴ最高成績(当時)を記録した。

2015年[編集]

7月15日のリエージュ国際男子300mで32秒21をマークし、1992年にイアン・モリス英語版がマークした32秒27のトリニダード・トバゴ記録を0秒06更新した[4]。8月の北京世界選手権で2大会連続となる世界選手権出場を果たすと、男子400mは準決勝で44秒70をマークしたものの組4着(全体9位)に終わり、タイムで拾われた全体8位の選手とは0秒06差で決勝進出を逃した[5]。しかし、男子4×400mリレーは予選でアンカー、決勝で2走を務めると[注 4]、決勝は2分58秒20のトリニダード・トバゴ新記録(当時)を樹立して2位に入り、4×400mリレーではトリニダード・トバゴ初のメダルとなる銀メダル獲得に貢献した[6]

2016年[編集]

3月のポートランド世界室内選手権に出場すると、男子400mは前回大会に続いてファイナリストになるも47秒62の6位に終わった[7]。男子4×400mリレーは決勝のみ出場して2走を務めると[注 5]、3分05秒51の室内トリニダード・トバゴ新記録を樹立しての銅メダル獲得に貢献した[8]。8月のリオデジャネイロオリンピックには前回大会の銅メダリストとして男子400mと4×400mリレーに臨むも、400mは準決勝で敗退して決勝に進めなかった。4×400mリレーでは予選で2走を務め[注 6]、2分58秒84をマークして組3着に入り予選を突破したかと思われたが、1走と2走のバトンパスの際にレーン侵害があったとして失格に終わった[9]

2017年[編集]

2月4日のアーモリートラック招待男子300mで32秒37の室内中央アメリカ・カリブ海新記録(当時)を樹立し、自身の持つ記録を2年ぶりに0秒10更新した[10]。7月19日のリエージュ国際男子300mで31秒92をマークし、自身の持つ記録を2年ぶりに0秒29更新した[11]。8月のロンドン世界選手権は、男子400mは前回大会に続いて準決勝で敗退した。しかし、男子4×400mリレーでは予選と決勝でアンカーを務めると[注 7]、大会7連覇のかかったアメリカとほとんど差がない2位でバトン受け取り、2位を保ったままホームストレートへ。最後はアメリカのアンカーのフレッド・カーリー英語版をかわし、2分58秒12のトリニダード・トバゴ新記録を樹立して1位でフィニッシュ。4×400mリレーではオリンピックも含めトリニダード・トバゴ初の金メダル獲得に貢献した[12]

人物・エピソード[編集]

ラロンデという名前は、カナダのプロボクサー、元WBC世界ライトヘビー級王者のドニー・ラロンドからとられている[1]

自己ベスト[編集]

記録欄の( )内の数字は風速m/s)で、+は追い風を意味する。

種目 記録 年月日 場所 備考
屋外
100m 10秒45(+1.9) 2012年5月12日 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク
200m 20秒26(+0.5) 2013年6月23日 トリニダード・トバゴの旗 ポートオブスペイン
300m 31秒92 2017年7月19日 ベルギーの旗 リエージュ トリニダード・トバゴ記録
400m 44秒52 2012年8月6日 イギリスの旗 ロンドン
室内
200m 20秒49 2017年1月28日 アメリカ合衆国の旗 ボストン
300m 32秒37 2017年2月4日 アメリカ合衆国の旗 ニューヨーク 元室内トリニダード・トバゴ記録
400m 45秒17 2014年2月8日 アメリカ合衆国の旗 ボストン 室内トリニダード・トバゴ歴代2位

主要大会成績[編集]

備考欄の記録は当時のもの

大会 場所 種目 結果 記録 備考
2010 中米カリブ競技大会 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 4x400mR 3位 3分04秒07 (2走)
英連邦競技大会 (en インドの旗 デリー 400m 準決勝 46秒33
2011 中米カリブ選手権 (en アメリカ合衆国の旗 マヤグエス 400m 決勝 DNF
4x400mR 2位 3分01秒65 (1走)
2012 世界室内選手権 トルコの旗 イスタンブール 400m 予選 DQ レーン侵害
4x400mR 3位 3分06秒85 (1走) 室内トリニダード・トバゴ記録
オリンピック イギリスの旗 ロンドン 400m 3位 44秒52 自己ベスト
4x400mR 3位 2分59秒40 (1走) トリニダード・トバゴ記録
2013 中米カリブ選手権 (en メキシコの旗 モレリア 200m 2位 20秒28 (+0.5)
世界選手権 ロシアの旗 モスクワ 200m 準決勝 21秒14 (0.0)
4x400mR 6位 3分01秒74 (2走)
2014 世界室内選手権 ポーランドの旗 ソポト 400m 5位 46秒39
世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR 3位 2分58秒43 (1走) トリニダード・トバゴ記録
英連邦競技大会 (en イギリスの旗 グラスゴー 400m 3位 44秒78
4x400mR 3位 3分01秒51 (1走)
2015 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR 7位 3分03秒10 (1走)
北中米カリブ選手権 (en コスタリカの旗 サンホセ 400m 優勝 44秒89
世界選手権 中華人民共和国の旗 北京 400m 準決勝 44秒70
4x400mR 2位 2分58秒20 (2走) トリニダード・トバゴ記録
2016 世界室内選手権 アメリカ合衆国の旗 ポートランド 400m 6位 47秒62
4x400mR 3位 3分05秒51 (2走) 室内トリニダード・トバゴ記録
オリンピック ブラジルの旗 リオデジャネイロ 400m 準決勝 45秒13
4x400mR 予選 DQ (2走) レーン侵害
2017 世界リレー (en バハマの旗 ナッソー 4x400mR 4位 3分03秒17 (4走)
世界選手権 イギリスの旗 ロンドン 400m 準決勝 45秒20
4x400mR 優勝 2分58秒12 (4走) トリニダード・トバゴ記録
2018 世界室内選手権 イギリスの旗 バーミンガム 4x400mR 4位 3分02秒52 (4走) 室内トリニダード・トバゴ記録
英連邦競技大会 (en オーストラリアの旗 ゴールドコースト 400m 予選 49秒07
4x400mR 予選 3分05秒84 (3走) 決勝進出[注 8]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ メンバーは、2走レニー・クオ、3走ジェリーム・リチャーズ英語版、4走ジャリン・ソロモン
  2. ^ トリニダード・トバゴが世界室内選手権でメダルを獲得したのは、全種目を通じてこれが3つ目だった。1つ目は1989年ブダペスト大会の男子400mでイアン・モリス英語版が獲得した銀メダル、2つ目が前述の銀メダル。
  3. ^ メンバーは、2走ジャリン・ソロモン、3走エイド・アレイン=フォート英語版、4走ディオン・レンドレ英語版
  4. ^ メンバーは、1走レニー・クオ、3走ディオン・レンドレ、4走マシェル・セデニオ英語版
  5. ^ メンバーは、1走ジャリン・ソロモン、3走エイド・アレイン=フォート、4走ディオン・レンドレ。
  6. ^ メンバーは、1走ジャリン・ソロモン、3走ディオン・レンドレ、4走マシェル・セデニオ。
  7. ^ 決勝のメンバーは、1走ジャリン・ソロモン、2走ジェリーム・リチャーズ、3走マシェル・セデニオ。
  8. ^ 予選のみ出場。決勝のトリニダード・トバゴは3分02秒85で4位。

出典[編集]

  1. ^ a b Lalonde Gordon Biography”. National Association of Athletics Administrations of Trinidad and Tobago (2015年). 2016年2月2日閲覧。
  2. ^ KING OF QUEENS New York-based Lalonde Gordon has grand plans”. Trinidad Express (2012年8月7日). 2016年2月3日閲覧。
  3. ^ London 2012 - Event Report - Men's 4x400m Final”. 国際陸上競技連盟 (2012年8月10日). 2016年2月2日閲覧。
  4. ^ Lalonde breaks T&T 300m record”. Trinidad Express (2015年7月16日). 2016年2月7日閲覧。
  5. ^ 第15回世界選手権男子400m準決勝サマリー”. 国際陸上競技連盟. 2016年3月21日閲覧。
  6. ^ Report: men's 4x400m final – IAAF World Championships, Beijing 2015”. 国際陸上競技連盟 (2015年8月30日). 2016年3月21日閲覧。
  7. ^ 2016年世界室内選手権男子400m決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年3月21日閲覧。
  8. ^ 2016年世界室内選手権男子4×400mリレー決勝リザルト”. 国際陸上競技連盟. 2016年3月21日閲覧。
  9. ^ T&T's 4x400m team disqualified”. LOOPTT.COM (2016年8月19日). 2016年8月24日閲覧。
  10. ^ Lalonde breaks CAC 300 record”. Trinidad Express (2017年2月5日). 2017年2月19日閲覧。
  11. ^ Lalonde betters T&T 300 record”. Trinidad Express (2017年7月19日). 2017年7月22日閲覧。
  12. ^ Athletics: Trinidad deny U.S. seventh successive 4x400 world title”. ロイター (2017年8月14日). 2017年8月14日閲覧。

外部リンク[編集]

記録
先代:
イアン・モリス英語版
(32秒27)
1992年7月12日
男子300m
トリニダード・トバゴ記録保持者
(32秒21 - 32秒19)

2015年7月15日 -
次代:
未定