ラッセル・グループ

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Russell Group
設立年 1994
種類 イギリス国内大学団体
本部 イギリス, ロンドン
貢献地域 イギリス
メンバー
重要人物 Wendy Piatt
(総裁)
David Eastwood (委員長)
ウェブサイト www.russellgroup.ac.uk
名称の由来となったHotel Russell

ラッセル・グループは、イギリスの研究型公立大学24校による構成団体である。政府議会に大学側の要望を伝える、いわゆる圧力団体として1994年に設立された。また、これに呼応して別の小規模大学19校が1994グループを形成したが、2013年に解体した。

会員校は、2010年には国内全大学の研究助成金及び契約収入の約2/3を得ており、[1]国内最高峰の大学として認識されている。[2] それゆえに、英国版アイビーリーグと言われることもある。

会員校は国内全博士号の60%を輩出し[3]、 EU圏外の留学生が全学生の30%以上を占める[1]。 2014年の大学研究評価調べによると、世界最先端の研究の68%が同会員校で実施された。[4]

グループの名称は、ロンドンラッセル・スクウェアに面したホテル・ラッセルにて初めての非公式会議が開催されたことに由来している。

一般的な会合そのものは、タヴィストック広場近くで開催の全大学総長会(現;英国大学協会)の直前に、主にロンドン大学上院議事堂にて行われる。[5]

会員[編集]

イギリス(内、グレーター・ロンドンから5校、ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバーから3校、ノース・イースト・イングランドノース・ウェスト・イングランドサウス・ウェスト・イングランドサウス・イースト・イングランドから2校、イースト・オブ・イングランドイースト・ミッドランズから1校)から20校、 スコットランドから2校、ウェールズ北アイルランドから1校の計24校で構成される。[6]


大学名[7] 入会年度 学生総数 (2013/14)[8] 職員総数 (2013/14)[9] 総収益
(2013/14, 100万£)[10]
研究収益
(2013/14, 100万£)[10]
バーミンガム大学 1994 32,335 2,935 528 112
ブリストル大学 1994 20,170 2,780 486 132
ケンブリッジ大学 1994 19,580 5,430 1,504 371
カーディフ大学 1998 30,180 3,295 456 94
ダラム大学 2012 17,190 1,590 304 54
エディンバラ大学 1994 27,625 4,010 780 216
エクセター大学 2012 19,520 1,785 324 60
グラスゴー大学 1994 27,390 3,000 511 134
インペリアル・カレッジ・ロンドン 1994 16,225 4,055 865 351
キングス・カレッジ・ロンドン 1998 27,645 4,370 604 172
リーズ大学 1994 30,975 3,200 591 133
リヴァプール大学 1994 21,345 2,665 435 84
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス 1994 10,145 1,610 279 27
マンチェスター大学 1994 37,925 4,720 886 214
ニューカッスル大学 1994 22,410 2,649 450 102
ノッティンガム大学 1994 33,270 3,350 572 105
オックスフォード大学 1994 25,905 6,470 1,174 478
クイーン・メアリー (ロンドン大学) 2012 15,420 2,189 349 87
クイーンズ大学 2006 23,320 1,665 298 65
シェフィールド大学 1994 26,600 2,905 521 129
サウサンプトン大学 1994 24,040 2,900 484 111
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン 1994 28,430 6,195 1,022 375
ウォーリック大学 1994 25,245 2,130 481 90
ヨーク大学 2012 16,680 1,605 312 55

注記:
ケンブリッジ英検とケンブリッジ大学出版を含み、カレッジを除外。[11]
ロンドン大学構成カレッジは独自の学位を授与している

立場[編集]

研究[編集]

2014年の研究評価基準結果から2015-16年、イングランド高等教育財政カウンシル(以下、HEFCE)からの(暫定資金を除く)2000万£以上の研究資金支給対象となった19校は全て同会員であり、 2000万£を下回る同会員は1860万£のLSEのみであった。[12]

2010-11年では、研究助成金と契約料による収益が最大の20校中19校は、同会員であった。[10] 2007年のHEFCEからの総研究資金配分では上位15校が同会員であり、[13] LSEは低予算の社会科学研究が中心であったことから21位、会員校のみで総研究資金の82%を占めた。[13]

研究資金額は研究内容以外の要因(例えば科学、技術、医学はより多くの資金を調達する傾向)に依存する。

順位[編集]

2015-16年の各機関による大学順位にて同会員は、世界大学学術ランキング上位100に8校[14]、クアクアレリ・シモンズ社上位100に17校[15]、 タイムズ社上位100に15校が指定された。

大学名 ARWU (世界)a[14] QS (世界)a[15] THE (世界)a[16] Complete (国内)b[17] Guardian (国内)b[18] The Times (国内)b[19]
バーミンガム大学 101–150 76 119 15 13 17
ブリストル大学 57 37 69 24 38 20
ケンブリッジ大学 4 3 4 1 1 1
カーディフ大学 101–150 122 182= 35 33 33
ダラム大学 201–300 61 70 6 6 5
エディンバラ大学 41 21 24 19= 22 22
エクセター大学 151–200 161 93 13 11 7
グラスゴー大学 151–200 62 76= 29= 26 26
インペリアル・カレッジ・ロンドン 22 8 8 4 7 3
キングス・カレッジ・ロンドン 50 19 27 21= 42 27
リーズ大学 101–150 87 133= 16 16= 14
リヴァプール大学 101–150 151 157 38 59 38=
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス 151–200 35 23 3 12 9
マンチェスター大学 35 33 56= 25= 31 28=
ニューカッスル大学 301–400 162 196= 25= 37 23=
ノッティンガム大学 101–150 70 143 21= 25 25
オックスフォード大学 7 6 2 2 2 2
クイーン・メアリー (ロンドン大学) 151–200 109 98 31 34 34
クイーンズ大学 301–400 182 200 33 48 31
シェフィールド大学 101–150 80 97 28 41 21
サウサンプトン大学 101–150 81 110= 17 16= 16
ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドン 17 7 14 10 12 10
ウォーリック大学 151–200 48 80 8 9 6
ヨーク大学 201–300 103 131= 19= 19 15

注記:
a 世界順位(2015-16年)
b 国内順位(2016-17年)

財政[編集]

会員校で、2001-02年で英国高等教育部門収入全体の44.7%、2013-14年に49.1%を占めた。 同期間の会員校総収入は、部門平均で54.4%から実質ベースで69.9%に増加した。[20] 会員校は弁済信用力が高く扱われ、低金利優遇を受けている。[21]

脚注[編集]

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  1. ^ a b The Russell Group Homepage”. 2010年6月26日閲覧。
  2. ^ Paul Blackmore (2016年3月29日). “Universities vie for the metric that cannot be measured: prestige”. 2016年2月17日閲覧。 ““The Russell Group has successfully stage-managed the position that it is seen as comprising the best universities. Some are and some aren’t, but by and large this is nonsense.
    “However, parents increasingly say they want their child to go to one.”
    Pre-92 head
  3. ^ Russell Group Profile. Russell Group. (10 October 2015). p. 5. http://russellgroup.ac.uk/policy/publications/profile-of-the-russell-group-of-universities/. 
  4. ^ Research Excellence Framework”. Russell Group (2014年12月18日). 2016年2月17日閲覧。
  5. ^ “Four universities join elite Russell Group”. BBC News. (2012年3月12日). http://www.bbc.co.uk/news/education-17341478 2012年9月5日閲覧。 
  6. ^ Russell Group extends membership to four more universities”. 2015年10月9日閲覧。
  7. ^ Russell Group: Our Universities”. 2012年8月3日閲覧。
  8. ^ 2013/14 Students by HE provider, level, mode and domicile (XLSX)”. Higher Education Statistics Agency. 2015年10月28日閲覧。
  9. ^ 2013/14 Staff by HE provider (XLSX)”. Higher Education Statistics Agency. 2016年3月29日閲覧。
  10. ^ a b c “University financial health check 2015”. Times Higher Education. (2015年4月30日). https://www.timeshighereducation.com/features/university-financial-health-check-2015/2019896.article 2015年4月30日閲覧。 
  11. ^ Reports and financial statements for the year ended 31 July 2013”. Cambridge University Reporter. 2014年3月20日閲覧。
  12. ^ Paul Jump (2015年3月26日). “Winners and losers in Hefce funding allocations”. Times Higher Education. https://www.timeshighereducation.com/news/winners-and-losers-in-hefce-funding-allocations/2019306.article 
  13. ^ a b “Hefce funding allocations 2007–08: All institutions”. The Guardian (London). http://education.guardian.co.uk/higher/specialreport/table/0,,2023291,00.html 2010年5月23日閲覧。 
  14. ^ a b Academic Ranking of World Universities 2016 – United Kingdom”. Shanghai Ranking Consultancy. 2016年8月15日閲覧。
  15. ^ a b QS World University Rankings 2015/16”. Quacquarelli Symonds Ltd. 2015年9月14日閲覧。
  16. ^ THE World University Rankings 2015–2016”. Times Higher Education. 2015年10月1日閲覧。
  17. ^ Top UK University League Tables and Rankings 2017”. Complete University Guide. 2016年4月25日閲覧。
  18. ^ “University league table 2017 - the complete list”. The Guardian (London). (2016年5月23日). http://www.theguardian.com/education/ng-interactive/2016/may/23/university-league-tables-2017 2016年5月23日閲覧。 
  19. ^ “The Times Good University Guide 2016”. The Good University Guide (London). http://extras.thetimes.co.uk/gooduniversityguide/institutions/ 2015年9月21日閲覧。 (要購読契約)
  20. ^ Chris Havergal (2015年12月9日). “Russell Group ‘pulls further away’ in funding race”. Times Higher Education. https://www.timeshighereducation.com/news/russell-group-pulls-further-away-in-funding-race 
  21. ^ John Morgan (2016年2月11日). “Russell Group membership a ‘badge of quality’ for bond investors”. Times Higher Education. https://www.timeshighereducation.com/news/russell-group-membership-a-badge-of-quality-for-bond-investors 

外部リンク[編集]