ヘレン・メリル

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ヘレン・メリル
基本情報
出生名 Jelena Ana Milcetic
出生 1930年7月21日
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ニューヨーク州ニューヨーク
ジャンル ジャズ
職業 歌手
レーベル エマーシー・レコード
日本ビクター
公式サイト www.helenmerrill.com

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ヘレン・メリル(Helen Merrill、1930年7月21日 - )は、アメリカ合衆国の女性ジャズ歌手。本名はイェレナ・アナ・ミルチェティッチ(Jelena Ana Milcetic)。

その歌声は、しばしば「ニューヨークのため息」と評される[1]

来歴[編集]

ニューヨーク生まれ。両親はクロアチア人移民だった。14歳でブロンクス区のジャズクラブで歌うようになり、1946年から1947年にかけて、レジー・チャイルズ・オーケストラ(Reggie Childs Orchestra)というビッグバンドの一員として活動[2]1948年クラリネット奏者のアーロン・サクスと結婚するが、1956年に離婚。2人の長男アラン・メリルは、後に元ザ・テンプターズ大口広司と共にウォッカ・コリンズで活動したギタリスト[3]

1954年12月22日から24日にかけて、初のリーダー・アルバム『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』を録音。1956年に早世するトランペット奏者のクリフォード・ブラウンが全面参加し、クインシー・ジョーンズ編曲を担当。同作収録の「ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ」(作詞・作曲はコール・ポーター)は、メリルの代表的なレパートリーとなった。1956年の作品『ドリーム・オブ・ユー』ではギル・エヴァンスと初共演。1950年代末期になるとヨーロッパでの活動が増し、イタリア録音のアルバム『ローマのナイト・クラブで』ではニニ・ロッソと共演。

1960年11月、初の日本公演を行う[4]1963年にも日本を訪れ、山本邦山等と共演。1966年頃、UPI通信社のアジア総局長ドナルド・ブライドンと結婚し、それを機に日本に移住[5]。以後、渡辺貞夫との共演盤『ボサ・ノヴァ・イン・トーキョー』、猪俣猛とウエストライナーズとの共演盤『オータム・ラヴ』、佐藤允彦と共に制作したビートルズのカヴァー集『ヘレン・メリル・シングス・ビートルズ』、当時やはり日本在住だったゲイリー・ピーコックとの共演盤『スポージン』等を発表。その後ブライドンと離婚し、1972年にはアメリカに帰国して音楽活動を停止するが、1976年にはジョン・ルイスとの共演盤『ジャンゴ』を発表し、活動再開。

親日家であり、活動再開後は数多く来日、ライブ・コンサート活動をしている。

また、1993年、日本映画『僕らはみんな生きている』(滝田洋二郎監督)の主題歌として、「手のひらを太陽に」を英訳してカヴァーする。クリフォード・ブラウンとの共演から40年後に当たる1994年には、『ブラウニー〜クリフォード・ブラウンに捧げる』発表。『あなたと夜と音楽と』(1997年)では菊地雅章と共演。プラハ録音の『ライラック・ワイン』(2003年)では、エルヴィス・プレスリーの「ラヴ・ミー・テンダー」やレディオヘッドの「ユー」をカヴァーした。

ディスコグラフィ[編集]

  • ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン - Helen Merrill(1955年)
  • ヘレン・メリル・ウィズ・ストリングス - Helen Merrill with Strings(1955年)
  • ドリーム・オブ・ユー - Dream of You(1956年)
  • Merrill at Midnight(1957年)
  • ザ・ニアネス・オブ・ユー - The Nearness Of You(1958年)
  • You've Got A Date With The Blues(1959年)
  • アメリカン・カントリー・ソングス - American Country Songs(1959年)
  • ローマのナイト・クラブで - Parole e Musica(1960年)
  • イン・トーキョー - Helen Merrill in Tokyo(1963年)
  • The Artistry of Helen Merrill(1965年)
  • The Feeling is Mutual(1965年)
  • シングス・フォーク - Helen Merrill sings Folk(1966年)
  • Autumn Love(1967年)
  • ボサ・ノヴァ・イン・トーキョー - Helen Merrill sings Bossa Nova(1967年)
  • A Shade of Difference(1968年)
  • シングス・スクリーン・フェイヴァリッツ - Screen Favorites(1968年)
  • Plaisir D'amour(1969年)
  • ヘレン・メリル・シングス・ビートルズ - Helen Merrill Sings The Beatles(1970年)
  • ヘレン・シングス、テディ・スウィングス - Helen Sings Teddy Swings(1970年)
  • スポージン - Sposin' with Gary Peacock trio(1971年) - ゲイリー・ピーコック・トリオとの連名
  • ジャンゴ - Helen Merrill John Lewis(1976年) - ジョン・ルイスとの連名
  • ラブ・イン・ソング - Love in Song(1977年)
  • チェイジン・ザ・バード - Chasin' The Bird(1979年)
  • クール&ボッサ - Casa Forte(1980年)
  • Imagination(1982年)
  • Affinity(1982年)
  • Helen Merrill sings Rogers and Hammerstein(1982年)
  • No Tears No Goodbyes(1985年)
  • Cole Porter Album(1986年)
  • Jerome Kern Album(1986年)
  • HM sings Irving Berlin(1986年)
  • Musicmakers(1986年)
  • Collaboration with Gil Evans(1987年)
  • Duets - with Ron Carter(1987年)
  • ジャスト・フレンズ - Just Friends(1989年) - スタン・ゲッツとの連名
  • Clear Out of This World(1991年)
  • Christmas Songbook(1991年)
  • Helen Merrill in Italy(1991年)
  • ブラウニー〜クリフォード・ブラウンに捧げる - Brownie(1994年)
  • あなたと夜と音楽と - You And The Night And The Music(1997年)
  • Carousel(1997年)
  • ヘレン・メリル - Jelena Ana Milcetic AKA Helen Merrill(2000年)
  • ライラック・ワイン - Lilac Wine(2003年)
  • ライブ・アット・ニュー・ラテン・クォーター(2013年)

テレビ出演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ヘレン・メリル(Helen Merrill)-CDJournal.com アーティスト-
  2. ^ Helen Merrill: 60 Years of Warm Sweet Songs(allaboutjazz.com)
  3. ^ Osaka Blues Spirits
  4. ^ 『ローマのナイト・クラブで』日本盤CD(BVCJ-38083) ライナーノーツ(野口久光)
  5. ^ 『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』日本盤CD(UCCU-5004) ライナーノーツ(岩浪洋三)

外部リンク[編集]