ブレット・トレイン
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ブレット・トレイン | |
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Bullet Train | |
監督 | デヴィッド・リーチ |
脚本 | ザック・オルケヴィッチ |
原作 |
伊坂幸太郎 『マリアビートル』(角川書店) |
製作 |
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出演者 | |
音楽 | ドミニク・ルイス |
撮影 | ジョナサン・セラ |
編集 | エリザベート・ロナルズドッティア |
製作会社 |
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配給 | |
公開 |
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上映時間 | 126分 |
製作国 | |
言語 |
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『ブレット・トレイン』(原題:Bullet Train)は、2022年のアメリカ合衆国のアクション・スリラー映画。監督はデヴィッド・リーチ、出演はブラッド・ピットとジョーイ・キングなど。原作は伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』。
ストーリー[編集]
舞台は日本。復帰したばかりの殺し屋のレディバグは引退したいと考えていたがハンドラーのマリアビートルにより引き戻され東京発・京都行の高速列車(東海道新幹線)にある依頼を果たすために乗り込むこととなる。そしてお互いの存在に気付いた10人の殺し屋たちは、自らの仕事が他の殺し屋の仕事と関係があるのではないかと疑い始める[1][2]。
キャスト[編集]
※括弧内は日本語吹替[3]。
- レディバグ(Ladybug)
- 演 - ブラッド・ピット(堀内賢雄)
- 復帰したばかりだが、とにかく不運なベテランの殺し屋。原作での名前は七尾。
- プリンス(Prince)
- 演 - ジョーイ・キング(山本舞香[4])
- イギリス人女子学生であり殺し屋。原作での名前は王子慧。
- タンジェリン(Tangerine)
- 演 - アーロン・テイラー=ジョンソン(津田健次郎)
- 白人のイギリス人の殺し屋であり、レモンの仲間。原作での名前は蜜柑。
- レモン(Lemon)
- 演 - ブライアン・タイリー・ヘンリー(関智一)
- 黒人のイギリス人の殺し屋の一人であり、タンジェリンの仲間。あるトランクを紛失してしまう。原作での名前は檸檬。
- 木村雄一(Kimura)
- 演 - アンドリュー・小路(阪口周平)
- 日本人の殺し屋。原作では主人公。
- エルダー(The Elder)
- 演 - 真田広之(井上和彦)
- 木村の父親であり、殺し屋。
- 若い頃のエルダー
- 演 - ヨシ・スダルソ
- ホワイト・デス(White Death)
- 演 - マイケル・シャノン(立川三貴)
- 犯罪組織のリーダー。原作での名前は峰岸良夫。
- マリア・ビートル(Maria)
- 演 - サンドラ・ブロック
- レディバグのハンドラー。原作での名前は真莉亜。
- ウルフ(Wolf)
- 演 - ベニート・A・マルティネス・オカシオ(木村昴)
- レディバグに復讐を果たそうとするメキシコ人の殺し屋。原作での名前は狼。
- サン(The Son)
- 演 - ローガン・ラーマン
- ホワイト・デスの息子。
- ホーネット(The Hornet)
- 演 - ザジー・ビーツ(フワちゃん[5])
- 新幹線の乗務員を装ったアメリカ人の殺し屋。原作での名前はスズメバチ。
- 車掌(Conductor)
- 演 - マシ・オカ
- 新幹線の乗務員(Kayda Izumi Concession Girl)
- 演 - 福原かれん
- 木村渉(Wataru)
- 演 - ケヴィン・アキヨシ・チン
- 木村雄一の息子。
- モモもん
- 演 - 不明
- テレビ番組の人気マスコットキャラクター。
製作[編集]
ソニー・ピクチャーズが伊坂幸太郎の小説の映画化作品を監督させるためにデヴィッド・リーチを雇ったことが2020年6月に発表された[6]。翌月、ブラッド・ピットが映画の主演に選ばれた[7]。
ジョーイ・キングは、カメオレベルでの役として、本作に参加するための交渉に入った[8]。9月にはアンドリュー・小路が[9]、10月にはアーロン・テイラー=ジョンソンとブライアン・タイリー・ヘンリーが撮影に参加した[10][11] 。2020年11月には、ザジー・ビーツ、マシ・オカ、マイケル・シャノン、ローガン・ラーマン、真田広之が出演した[12][13][14][15][16]。12月、リーチ監督は福原かれんがキャストに加わったこと、そしてジョナサン・セラが撮影監督を務めていたことを明らかにした[17]。その後、バッド・バニーもキャストに追加された[18]。
なお、当初はレディー・ガガもキャスティングの候補として挙がっていたが、本作品の製作と同時期に行われていた『ハウス・オブ・グッチ』の撮影スケジュールとの兼ね合いで出演を断念したことが2022年5月に判明した[19]。
『ブレット・トレイン』の製作は2020年10月にロサンゼルスで始まり[20]、撮影自体は2020年11月16日に始まった[21]。
原作との相違点[編集]
公開[編集]
アメリカではソニー・ピクチャーズ・リリーシング配給で2022年7月15日に公開予定。日本では同年9月1日に公開予定[1]。
論争[編集]
ブラッド・ピットとジョーイ・キングのキャラクターは原作(マリアビートル)では日本人であり、いわゆる「ホワイトウォッシング」であるとの批判が出た。日系アメリカ人市民同盟のエグゼクティブディレクターであるデビッド・イノウエ (David Inoue)は、このキャスティングを批判し、舞台が米国であれば米国での映画化が適切であったが、映画製作者は小説の日本設定を維持しつつ、映画の背景に日本人を登場させることを選択し、ホワイトウォッシングの非難を強めたと説明している。また、イノウエは、ホワイトウォッシュされた役を承知の上で受け入れた俳優たちのアジア・コミュニティに対する味方意識を疑問視し、さらに、『クレイジー・リッチ!』(2018年)や『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年)といったアジア人主導の映画が最近成功しているにもかかわらず、「アジアの俳優が主役ではブロックバスターを担えないという信念」を押し付けていると批判している[22]。2020年8月にキングはツイッターで「白人女性が有色人種のキャラクターを演じるべきだとは思わない。私でもなければ、他の白人女性でもない」と言った[23]。
出典[編集]
- ^ a b c “ブラッド・ピット主演・伊坂幸太郎原作『ブレット・トレイン』9・1公開、特報解禁”. ORICON NEWS (2022年5月26日). 2022年5月26日閲覧。
- ^ “ブラピが京都行の車内で大ピンチ! 伊坂幸太郎原作「ブレット・トレイン」予告、ポスター、場面写真一挙披露 公開日は9月1日”. 映画.com (2022年5月26日). 2022年5月26日閲覧。
- ^ “堀内賢雄、津田健次郎、関智一、木村昴が「ブレット・トレイン」吹替版に集結”. 映画ナタリー. (2022年7月20日) 2022年7月20日閲覧。
- ^ “山本舞香『ブレット・トレイン』で声優初挑戦!ブラピを翻弄するプリンス役”. シネマトゥデイ. (2022年7月27日) 2022年7月27日閲覧。
- ^ “フワちゃん『ブレット・トレイン』吹き替え声優に決定!ブラピ声優・堀内賢雄も太鼓判”. シネマトゥデイ. (2022年8月8日) 2022年8月8日閲覧。
- ^ Fleming Jr, Mike (2020年6月24日). “'Hobbs & Shaw' Helmer David Leitch Boards Sony's 'Bullet Train'”. Deadline Hollywood. 2020年11月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月14日閲覧。
- ^ Fleming Jr, Mike (2020年7月6日). “Brad Pitt Commits To Board 'Bullet Train'; David Leitch To Helm Sony Pictures Action Film”. Deadline Hollywood. 2020年7月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月14日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年8月3日). “'The Kissing Booth' Star Joey King Turns Assassin Opposite Brad Pitt in Sony's 'Bullet Train'”. Deadline Hollywood. 2020年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月14日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年9月15日). “Snake Eyes's Andrew Koji Joins Brad Pitt in Sony's 'Bullet Train'”. Deadline Hollywood. 2020年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月14日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年10月22日). “Aaron Taylor-Johnson Joins Brad Pitt In Sony's Action Pic 'Bullet Train'”. Deadline Hollywood. 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月14日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年10月28日). “Brian Tyree Henry Joins Brad Pitt In Sony Action Pic 'Bullet Train'”. Deadline Hollywood. 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月14日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年11月13日). “Zazie Beetz Joins Brad Pitt In Sony’s Action Pic ‘Bullet Train’”. Deadline Hollywood. 2020年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月14日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年11月16日). “Masi Oka Joins Brad Pitt in Sony’s Action Pic ‘Bullet Train’”. Deadline Hollywood. 2020年11月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月16日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年11月18日). “Michael Shannon Joins Brad Pitt in Sony’s ‘Bullet Train’”. Deadline Hollywood. 2020年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月18日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年11月20日). “Logan Lerman Joins Brad Pitt In Sony’s Action Pic ‘Bullet Train’”. Deadline Hollywood. 2020年11月20日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年11月30日). “Hiroyuki Sanada Joins Brad Pitt In Sony’s ‘Bullet Train’”. Deadline Hollywood. 2020年11月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月30日閲覧。
- ^ David Leitch on Instagram. 4 December 2020. 2020年12月4日閲覧。
- ^ Kroll, Justin (2020年12月16日). “Bad Bunny Joins Brad Pitt In Sony Action Pic 'Bullet Train'”. Deadline Hollywood. 2020年12月16日閲覧。
- ^ “レディー・ガガ、「日本が舞台の映画」への出演を断念した理由が残念極まりない”. フロントロウ (2022年5月14日). 2022年5月15日閲覧。
- ^ Douglas, Edward (2020年10月30日). “End of Week Production Notes 10/30/20: Marvel’s Shang-Chi Wraps, Patrick Wilson Directs and More”. Below the Line. 2020年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月6日閲覧。
- ^ “Bullet Train”. Production List | Film & Television Industry Alliance. 2020年11月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月18日閲覧。
- ^ Tao, Rachel (2022年3月23日). “Controversy builds over possible whitewashing in Brad Pitt’s 'Bullet Train'” (英語). AsAmNews. 2022年8月6日閲覧。
- ^ “Joey King Responds to Rumors That She Auditioned for Katara in "Avatar: The Last Airbender" Reboot” (英語). Seventeen (2020年8月13日). 2022年3月4日閲覧。
外部リンク[編集]
- Bullet Train - IMDb(英語)