ファイヴ-新・神話組曲

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ファイヴ-新・神話組曲
シンフォニー・エックススタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・メタル
時間
レーベル インサイド・アウト・ミュージック
EMIミュージック・ジャパン
プロデュース エリック・レイチェル
マイケル・ロメオ
専門評論家によるレビュー
シンフォニー・エックス アルバム 年表
プレリュード・トゥ・ザ・ミレニアム
1998年
ファイヴ-
新・神話組曲

(2000年)
ライヴ!!イン・ヨーロッパ 2000-2001
2001年
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ファイヴ-新・神話組曲』(V:The New Mythology Suite)は、アメリカ合衆国プログレッシブ・メタルバンドシンフォニー・エックスが2000年に発表したスタジオ・アルバム

概要[編集]

シンフォニー・エックスの5作目のスタジオ・アルバムで、マイケル・レポンド初参加及びジェイソン・ルロ復帰作。アトランティスの物語、古代エジプト神話占星術を扱ったコンセプト・アルバムとなっている。

楽曲の引用[編集]

本作は、バンドが確立したプログレッシブ・メタル・スタイルをよりヘヴィに継承しているだけでなく、ジュゼッペ・ヴェルディの「レクイエムのためのミサ」、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの「レクイエム・ミサ曲ニ短調」、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの「チェンバロ協奏曲ニ短調BWV1052」と「カンタータ第188番」、バルトーク・ベーラの「管弦楽のための協奏曲Sz.116、BB123」などのクラシック作品も多数引用されている。

シンフォニー・エックスの1998年のアルバム『トワイライト・イン・オリンポス』はタイトルトラックが収録されずリリースされているが、この時のセッションで作曲された未完成の楽曲が再加工され、『V』全体を通して断片的に採用され[1]、マイケル・ロメオによると本作の最終トラック「甦るアトランティス(パート2)」は未発表の「トワイライト・イン・オリンポス」の半分かそれ以上の部分が採用されている[2]

収録曲[編集]

#タイトル作詞作曲時間
1.「Prelude」(地球への降下)  
2.「Evolution (The Grand Design)」(大いなる進化の計画)マイケル・ロメオ, ラッセル・アレン, ジェイソン・ルロロメオ, マイケル・ピネーラ
3.「Fallen」(堕落―ベリアルの息子たち)ロメオ, アレン, ルロロメオ, ピネーラ, マイケル・レポンド, ルロ
4.「Transcendence (Segue)」(変容)(インストゥルメンタル)ロメオ
5.「Communion and the Oracle」(聖なる力,聖なる知恵)ロメオ, ルロロメオ, アレン
6.「The Bird-Serpent War/Cataclysm」(光と闇,善と悪の戦い)ロメオ, アレンロメオ, ピネーラ
7.「On the Breath of Poseidon (Segue)」(海神ポセイドンの息)(インストゥルメンタル)ロメオ
8.「Egypt」(ラタの国,エジプト)ロメオ, アレン, ルロロメオ,ピネーラ, レポンド
9.「The Death of Balance/Lacrymosa」(光から闇へ)(インストゥルメンタル)ロメオ, ルロ
10.「Absence of Light」(光の喪失)ロメオ, アレンロメオ, ピネーラ
11.「A Fool's Paradise」(愚者の楽園)アレン, ピネーラロメオ, ピネーラ
12.「Rediscovery (Segue)」(甦るアトランティス〈パート1〉)(インストゥルメンタル)ロメオ, ピネーラ
13.「Rediscovery (Part II) - The New Mythology」(甦るアトランティス〈パート2〉)ロメオ, ピネーラ, アレンロメオ, ピネーラ, ルロ
合計時間:

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ FAQ”. Symphony X. 2024年3月24日閲覧。
  2. ^ Suripatty, Emo. “Miscellaneous... 'Interview with Symphony X'”. Silent Edge. 2014年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年3月24日閲覧。