トワイライト・イン・オリンポス

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トワイライト・イン・オリンポス
シンフォニー・エックススタジオ・アルバム
リリース
ジャンル プログレッシブ・メタル
時間
レーベル ゼロ・コーポレーション(発売)
東芝EMI(販売)
プロデュース エリック・レイチェル
スティーヴ・エベッツ
マイケル・ロメオ
専門評論家によるレビュー
シンフォニー・エックス アルバム 年表
ザ・ディヴァイン・ウィングス・オブ・トラジディ
1996年
トワイライト・イン・オリンポス
(1998年)
プレリュード・トゥ・ザ・ミレニアム
1998年
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トワイライト・イン・オリンポス』(Twilight in Olympus)は、アメリカ合衆国プログレッシブ・メタルバンドシンフォニー・エックスが1998年に発表したスタジオ・アルバム

概要[編集]

シンフォニー・エックスの4作目のスタジオ・アルバムで、トーマス・ミラーが参加した最後のアルバム。また、ジェイソン・ルロはレコーディング直前である1997年8月に一旦脱退しているため本作には参加していないが、次回作で復帰している。

前作ではグルーヴ・メタルネオクラシカルメタルの融合に成功していたが、本作はプログレッシブ・メタル的方向性に舵を切り、壮大で荘厳な楽曲が多い。

楽曲と歌詞の引用[編集]

「スモーク・アンド・ミラーズ」は、第2コーラス後の間奏でヨハン・ゼバスティアン・バッハの ミサ曲ロ短調(Kyrie eleison)(1749)を引用している。

「ソナタ」はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの ピアノ・ソナタ第8番(悲愴)(1799年)の第2楽章の一部を含む。

「スルー・ザ・ルッキング・グラス」のテーマは、ルイス・キャロルの小説『不思議の国のアリス』(1865年)の続編『鏡の国のアリス』(1871年)に基づいている。

「オリオン-ザ・ハンター」は、シンフォニー・エックスのセルフタイトル・デビューアルバム(1994年)に収録されている「ザ・レイジング・シーズン」の歌詞を含んでいる。

ベーシストのトーマス・ミラーによれば、「レイディー・オブ・ザ・スノウ」は日本の民話に登場する雪女にインスパイアされたという。マイケル・ロメオによると、バンドは新曲の調性や音階のアイデアを表す音楽的・歌詞的テーマを探していて、トーマス・ミラーが雪の貴婦人の物語を提案したため、歌詞に反映させ楽曲が制作された[1]

収録曲[編集]

#タイトル作詞作曲時間
1.「Smoke and Mirrors」(スモーク・アンド・ミラーズ)マイケル・ロメオ, ラッセル・アレン, トーマス・ミラーロメオ, ミラー
2.「Church of the Machine」(チャーチ・オブ・ザ・マシーン)Symphony XSymphony X
3.「Sonata」(ソナタ)(インストゥルメンタル)ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン, ロメオ
4.「In the Dragon's Den」(イン・ザ・ドラゴンズ・デン)Symphony Xロメオ, ミラー, ピネーラ
5.「Through the Looking Glass"」(スルー・ザ・ルッキング・グラス
  • "Part I"
  • "Part II"
  • "Part III)
ロメオ, ミラーロメオ, ミラー, ピネーラ
6.「The Relic」(ザ・レリック)アレン,ミラーロメオ, ミラー, ピネーラ
7.「Orion - The Hunter」(オリオン-ザ・ハンター)アレン,ミラーロメオ, ミラー
8.「Lady of the Snow」(レイディー・オブ・ザ・スノウ)アレン,ミラーロメオ, ピネーラ
合計時間:

参加ミュージシャン[編集]

脚注[編集]

  1. ^ "FAQ". symphonyx.com. Retrieved 2024-03-24.
  2. ^ 本作国内盤(XRCN-2020)のライナーノーツではトム・ウォーリングと表記されている。