ハニー・パイ

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ハニー・パイ
ビートルズ楽曲
収録アルバム ザ・ビートルズ
リリース 1968年11月22日
録音 1968年10月1日2日4日[1]
ジャンル
時間 2分40秒
レーベル アップル・レコード
パーロフォン
EMI
作詞者 レノン=マッカートニー
作曲者 レノン=マッカートニー
プロデュース ジョージ・マーティン
その他収録アルバム

ザ・ビートルズ・アンソロジー3

ザ・ビートルズ 収録曲
ミュージックビデオ
「Honey Pie (2018 Mix)」 - YouTube

ハニー・パイ」(英語: Honey Pie)は、ビートルズの楽曲で、1968年に発売されたアルバムザ・ビートルズ』(通称「ホワイト・アルバム」)に収録されている。名義はレノン=マッカートニーだが、実質的な作者はポール・マッカートニー

なお、本作が収録されたアルバム『ザ・ビートルズ』には、同じくマッカートニー作の「ワイルド・ハニー・パイ」という楽曲が収録されており、マッカートニーは「弦にヴィブラートをいっぱいかけて、彫刻みたいに作ったから『ワイルド・ハニー・パイ』というタイトルなのだけど、これは本作からの引用」とコメントしている[2]

背景[編集]

マッカートニーの父は、1920年代末にダンス・コンポ「ジム・マックズ・ジャズ・バンド」を率いて、トランペットピアノを演奏していた。マッカートニーは「僕はそうした伝統に染まって育った。」「父はかなり上手な奏者で、ピアノでいろんな曲が弾けた。かつてリヴァプール・ヒッポドロームでスポットライトを動かす仕事をしていて、日曜日以外の毎晩2つのショーを担当して、そこで聴いた音楽をいろいろ覚えていった。」と語っている[1]

本作は、1920年代、イングランドのとある街に住んでいた「ハニー・パイ」という歌のうまい女の子がアメリカハリウッドへ行って映画スターとして成功したが、その恋人だった男が「ハニー・パイ、今の俺は惨めそのもの、今すぐ戻ってきてくれないか」と懇願するという物語調の曲。また、1920年代に流行ったディキシー調のジャズをサウンドのベースにしたり、78回転のレコードノイズ音を混ぜたりという装飾が施されている[3]。本作についてマッカートニーは、「この曲での僕は、1925年に生きているフリをしたんだ。」と冗談めかして語っている[1]

本作の正式なレコーディングの前に、1968年5月にジョージ・ハリスンの自宅でデモ音源(通称「イーシャー・デモ」)が録音されており、その時の音源が1996年に発売の『ザ・ビートルズ・アンソロジー3[4]2018年に発売の『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) (スーパー・デラックス・エディション)』に収録された[5]

レコーディング[編集]

本作のレコーディングは、1968年10月1日にトライデント・スタジオで開始された。同日にビートルズは8トラック・レコーダーのうち、4トラックにバッキング・トラックが録音された[1]。なお、マッカートニーはピアノの演奏するため、ベースの演奏はジョージ・ハリスンフェンダー・ベースVIを使用して受け持った。残りの4トラックを使用してオーバー・ダビングを行い、トラック5にマッカートニーによるリード・ボーカル、トラック6にジョン・レノンによるリードギターミュートしたシンバルが録音された[1]。なお、「今じゃ合衆国で大当たりをとってしまった」というフレーズを歌うボーカルは、1分毎に78回転のスピードでかけられたレコードから発せられる音を再現するために、トラック7で歪まされて周波数フィルターがかけられた[1]。またトラック8には、導入部のヴァースに入ってい2つ目のエレクトリック・ギターのパートが録音された[1]

10月4日に外部ミュージシャン7名によってサクソフォーンクラリネットのパートがトラック7と8に録音された[1]。この翌日にステレオ・ミックスとモノラル・ミックスが作成された[1]

プレイヤー[編集]

※出典[1]

カバー版[編集]

以下のアーティストによってカバーされている。

収録アルバム[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j ハウレット, ケヴィン (2018年). ビートルズザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) (スーパー・デラックス・エディション)』のアルバム・ノーツ, p. 30 [楽曲解説]. アップル・レコード.
  2. ^ ハウレット, ケヴィン (2018年). ビートルズ『ザ・ビートルズ (ホワイト・アルバム) (スーパー・デラックス・エディション)』のアルバム・ノーツ, p. 14 [楽曲解説]. アップル・レコード.
  3. ^ E. Whitley (2000). “The Postmodern White Album”. In Ian Inglis. The Beatles, popular music and society: a thousand voices 
  4. ^ The Beatles - Anthology 3 (1996, Swindon, CD)”. Discogs. Zink Media. 2020年4月20日閲覧。
  5. ^ ザ・ビートルズ、ホワイト・アルバム50周年記念盤が登場”. ジャパンミュージックネットワーク株式会社 (2018年9月25日). 2020年4月20日閲覧。
  6. ^ Album: Don Partridge & Friends, Sonogram Records EFG 7344 (1973)
  7. ^ Live Phish, Vol. 13: 10/31/94, Glens Falls Civic Center, Glens Falls, NY - Phish”. AllMusic. 2018年12月1日閲覧。