ハイスクール・ミュージカル

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ハイスクール・ミュージカル
High School Musical
監督 ケニー・オルテガ
脚本 ピーター・バルソチーニ
製作 ドン・シェイン
製作総指揮 ビル・ボーデン
バリー・ローゼンブッシュ
出演者 ザック・エフロン
ヴァネッサ・ハジェンズ
アシュレイ・ティスデイル
コービン・ブルー
ルーカス・グラビール
音楽 デヴィッド・ローレンス
撮影 ゴードン・C・ロンズデール
編集 セス・フラウム
製作会社 ディズニー・チャンネル
ソルティ・ピクチャーズ
ファーストストリート・フィルムズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2006年1月20日
日本の旗 2006年8月19日
上映時間 97分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $4,200,000[1]
次作 ハイスクール・ミュージカル2
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ハイスクール・ミュージカル』(原題:High School Musical)は、2006年アメリカで放送されたテレビ映画アメリカ合衆国の架空の高校・イースト高校を舞台にしたミュージカル映画である。

概要[編集]

アメリカで2006年1月20日ディズニー・チャンネルのオリジナル・ムービーとして放送し、大ヒットした。第58回プライムタイム・エミー賞では6部門にノミネートし、2部門で受賞した。

本作のサウンドトラックは2006年春にビルボードのアルバムチャートBillboard 200で1位を獲得し、2006年度のアルバムセールスで1位に輝いた。また、このサントラ・アルバムから8曲がビルボードのシングル・チャートBillboard Hot 100に入り、なかでも『Breaking Free』は最高4位を記録した。

アメリカでは2007年8月17日に、日本では10月13日に続編となる『ハイスクール・ミュージカル2』(原題:High School Musical 2)がディズニーチャンネルで放送された。また、シリーズ3作目及び第1部の完結編となる本作初の劇場公開作品『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』(原題:High School Musical 3: Senior year)が2008年10月24日にアメリカで、2009年2月7日に日本で劇場公開された。

2009年3月3日、『ハイスクール・ミュージカル4』がキャストを前3作から刷新して製作されることが発表された[2]が、実現には至っていない。また、シャーペイを主役に据えたスピンオフ作品『シャーペイのファビュラス・アドベンチャー』(Sharpay's Fabulous Adventure)が2011年8月13日に日本のディズニーチャンネルにて放送された。

あらすじ[編集]

トロイはバスケットボールが得意なバスケ少年で、学校の人気者。ガブリエラは数学や化学を得意とする学校一の天才少女で、勿論成績はオールA。全く住む世界や立場が違う二人。

大晦日の夜に行われたパーティで、トロイとガブリエラは成り行きでデュエットする事になってしまう。初めて一緒に、そして気持ちよく歌えた二人。しかし、そんな楽しい時間は何時までも続かず、何とか顔写真を交換したもののガブリエラは姿を消してしまった。

そんな二人に運命の再会が待っていた。年明けにトロイの通うイースト高校に、転校生としてガブリエラがやってきたのだ。二人を強く引き付けたのはやはり音楽。

しかし人気者のトロイを狙っている強烈なライバルがいた。演劇部の部長で目立ちたがり屋のシャーペイ・エヴァンスだ。幼稚園の頃から常に主役の彼女。

トロイとガブリエラがミュージカルの応募掲示板の前にいるのを見つけたシャーペイは、二人がミュージカルに出るつもりではないかと疑う。そして一次選考終了まで舞台の陰に隠れていたトロイとガブリエラは、一次選考終了直後にオーディションを受けるというが断られる。しかしその直後に二人の歌を聞いたダーバス先生は特例で二人が二次選考に出ることを認める。

今までのトロイとガブリエラに戻ってほしい友人たち。二人に主役を取られたくないシャーペイ。そのなかでトロイはバスケを、ガブリエラは科学部を続けながら歌の練習をする。

登場人物[編集]

トロイ・ボルトン
演 - ザック・エフロン/日本語吹替 - 森田成一
イースト高校のバスケ部(ワイルドキャッツ)のキャプテンで背番号14番、学校中の人気者。席は左から2列め一番前で、横にマーサとケルシー、後ろにチャドがいる。父がワイルドキャッツのコーチで、父の言われるがまま、試合に勝つことしか考えておらず、歌うことが苦手だったが、ガブリエラとの出会いにより、ミュージカルに目覚める(なお、歌唱パートで歌声を担当しているのはザック本人ではなく、ドリュー・シーリーであり、その理由はザックが高い声を出せないからであったが、次回作と最終作ではザック本人が歌唱している)。
ガブリエラ・モンテス
演 - ヴァネッサ・ハジェンズ/日本語吹替 - 折笠富美子
科学と数学が得意な天才で、運動神経も抜群な文武両道な優等生。席は左から3列目の一番後ろで、横にジェイソンがいる。とりわけ天才っぷりではネット検索でも出てくるほど。人前で歌う事(多人数に注目される事)が苦手で、その苦手っぷりは失神してしまうほど(過去にその歌唱力からソロを任されて歌うことになったが、皆から注目された事に気付いた際に失神し、気がついたら天井が見えて居たと発言している)。しかし、トロイに出会い、歌の楽しさを覚えていく。母の仕事の都合で転校を繰り返すが、アルバカーキが一番好き。科学コンテストで金メダルを取ったことがある。テイラーの仲良くなって科学部に引っ張られたことで科学部に所属。成績はオールA。
シャーペイ・エヴァンス
演 - アシュレイ・ティスデイル/日本語吹替 - 永田亮子
幼稚園の頃からミュージカルの主役を務めている、学園及び演劇部の女王様。席は左から4列目の一番前で、後ろにライアンが、横にマーサがいる。演劇部部長で、父がLabor Springというリゾートのオーナー。(彼は続編に登場する。)主役を演じたり、トロイとガブリエラを引き離したりするためにはどんな汚い手も使う。弟であるライアンを始め、ケルシーや科学部やワイルドキャッツを格下に見ているほか、好意的にアピールするジークをあしらったりするなど、ケルシーや科学部、ワイルドキャッツグループとは相容れない状態だった。ただし、ジークのクッキーは全力で褒め讃え認めるなど、頑なに全てを認めない訳ではない。ペットのスコティッシュ・テリア、ボイ(こちらは次作で登場する。尚、ケニー・オルテガ監督の愛犬のマンリー・オルテガで、ペットの犬を飼っている設定を考えていた時に、シャーペイ役のアシュレイが一目見てペットはこの子!となって出演が決まった)を溺愛。
ライアン・エヴァンス
演 - ルーカス・グラビール/日本語吹替 - 福山潤
シャーペイの双子の弟で、ダンスが得意。席は左から4列目の二番目で、前にシャーペイ、右横にチャドがいる。ミュージカルではシャーペイといつもペアを組んでいる。性格的には天然系でちょっぴり楽天的でぼんやりとしたマイペースな部分が見受けられ、優しく気弱なために、いつも姉の言いなりになってたまに酷く振り回されている。最初はガブリエラとトロイを引き離すことに賛成だったが、後に(2で)皆とのつながりの素晴らしさを覚え、皆にダンスを教えるように。実は地味にお馬鹿系でもあり(ワイルドキャッツが演劇部を応援するTシャツ文字を作った際、読み切れていなかった)、チャドと同じか少しマシなぐらいの頭脳レベルである。
チャド・ダンフォース
演 - コービン・ブルー/日本語吹替 - 関智一
トロイの幼馴染でジーク、ジェイソンとは親友。トロイ、ジーク、ジェイソンと同じく、ワイルドキャッツのメンバー、番号8番。席は左から2列めの二番目で、トロイの後ろ。ちょっと短気な部分がある熱血漢だが、楽天的で明るく元気。野球もバスケも得意で運動神経に恵まれている反面、勉強は超がつく程苦手(テイラー曰く、10以上は数えられないレベルらしく、1の段階ではライアンといい勝負な頭脳レベル)。最初は科学部を敵対視していたが、トロイとガブリエラを引き離す為に手を取り合う事に。だが、そのうちにテイラーに別の思いを抱くようになるが、いかんせん煮え切らない。実はチャーリーズエンジェルになるのが夢だったりする等、キャラの中では子供な部分が多い。いつもバスケットボールを持っていて、トロイと一緒の大学に進学したいと思っている。
テイラー・マッカーシー
演 - モニーク・コールマン/日本語吹替 - 坂本真綾
転校してきたガブリエラの親友となる女生徒。非常に秀才な科学部の部長。席は左から2列め、後ろから二番目で後ろの席にジェイソンがいる。性格は真面目なしっかり物で、物事をはっきり言う。物語の序盤ではトロイやチャド、ジーク、ジェイソンなどのようなスポーツ少年達を『うるさい集団』『あの種の動物』などと呼ばわり、毛嫌いしていた。しかし、後にガブリエラとトロイを応援するうち彼らに対して変化が現れ、特にチャドに対しては恋心を抱く…?しかし、煮え切らないチャドの態度に冷たい態度になる事も。ガブリエラやトロイを二次選考に行かせる為に、パソコンを利用して薬品を化学反応させて悪臭を作りだしたり、バスケの電版や室内の電気を一時的に壊したりを軽々行うほど秀才。
ケルシー・ニールセン
演 - オレーシャ・ルーリン/日本語吹替 - 榎本温子
演劇部で作曲を担当する小柄で眼鏡っ娘の地味系な女生徒。席は左端一番前でトロイの横。内気で気弱で少しドジっ子(恐らく人見知りでもあり、最初にトロイとガブリエラにあった際は途中まで頷くだけで喋れなかった程)。普段は薄化粧で服装は地味な色味であり帽子を被った眼鏡っ娘だが、場合によっては眼鏡を外して化粧をしていることもある為(1での演劇のオーデションでピアノを弾く際のみ)、視力は最低0.5程度はあると思われる。自分が作曲した曲を勝手に派手なものにアレンジするシャーペイを嫌う。トロイやガブリエラ達には協力する。1の最後らへんではジェイソンととても良い感じになっていた。
尚、オレーシャはロシア名である為、アメリカの番組などでは英語読みのオリシアと言われていることが多い。尚、本名はOlesya Yurivna Rulina(オレーシャ・ユーリイヴナ・ルリーナ(無理矢理の片仮名読み))で、ロシア語表記はOлeся Юрьевна Pулина である。
ジェイソン・クロス
演 - ライン・サンボーン
ワイルドキャッツのメンバーで、番号23番。左から2列めの一番後ろの席で、前にテイラーが、横にガブリエラとジークがいる。トロイ、チャド、ジークといつも一緒にいる。トロイとペアを組んで練習するだけあり、運動神経はトロイやチャドに引けを取らない程に抜群なのだが、ワイルドキャッツの例に漏れずお馬鹿ではあるが、1や2ではお馬鹿キャラの描写は無い(恐らくチャドやライアンがお馬鹿なキャラだった為と思われ、ジェイソンはお馬鹿というよりは天然な部分が強調されている)。頭は恐らくチャドよりはマシと思われる(但し、ザ・ムービーにおいてはチャドやライアンのキャラ変化の影響で卒業ギリギリレベルになっている)。性格は元気で明るくテンション高めなメンバーが数多いワイルドキャッツの中では非常に珍しい、のんびりやでマイペースで少し楽天家であり(1と2の二作品においてはライアンと似通った性格である)、その性格故にお昼寝が大好き(2では実際に授業中に爆睡し、終わった後もダーバス先生が本を勢い良くジェイソンの机に叩きつけて大きな音を立てるまで寝ている程)。天然系なのか、空気を読むのはちょっと苦手(演じたライン・サンボーン曰く、周りで何があってるか理解出来ていない所がある)な部分もあり、周りが落ち込んで居ても余り落ち込まずに陽気に考えられるというある意味、超ポジティブ思考。ワイルドキャッツが試合に勝った後、ケルシーの帽子を優しく外したり、ボールを持つ手を重ねてシュートを入れるなど、ケルシーと良い距離感になっている。
舞台版やミュージカル版では日米などで2含め役そのものが存在しない、シリーズ通してバスケ曲やバスケシーンで写りが悪い、映画や本のクレジットに名前が無い、吹き替え声優が居ないなど、何故かなにかと不遇な扱いのキャラでもある。
ライン・サンボーンは英語だとRyne Sanbornとなり、本名はRyne Andrew Sanborn(読み:ライン・アンドリュー・サンボーン)である。なお、演じたライン・サンボーンは監督のケニー・オルテガとは2002年(当時13歳)にソルトレイクオリンピックの開会式・閉会式における”Child of Light”(日本語和訳では光の子)の役割を見出され、抜擢された時以来の繋がりである。
ジーク・ベイラー
演 - クリス・ウォーレン・Jr/日本語吹替 - 岸尾だいすけ
トロイ、チャド、ジェイソンの親友のワイルドキャッツのメンバー、番号32番。左端一番後ろの席で、横の席はジェイソン。ワイルドキャッツの中でも長身。元気で明るく、ちょっと楽天的。トロイらの影響から、シュトゥルードゥルスコーンアップルパイを始めとしたお菓子作りが趣味である事を告白する(尚、クッキーの腕前はシャーペイが全力で褒め讃える程のレベル)。お菓子作りのレベルはかなり高い(ザ・ムービーにおいてはカップケーキを沢山作ったり、ワイルドキャッツをベリーで描いたタルトを作成するなど、更にレベルが上がっている)。1でおかし作りを認められて以降は親友達やワイルドキャッツらにお菓子を作っては差し入れている。いつか完璧なクリームブリュレを作るんだ!と明るく話したりしている。シャーペイの大ファンであり、恋心を抱いている。
マーサ・コックス
演 - ケイシー・ストロー/日本語吹替 -
ふくよか体型の元科学部の才女。左から3列めの一番前の席で、横にシャーペイとトロイがいる。性格は元気で明るく世話好きだが、実はシャイ。ヒップホップダンス(及び諸々のダンス)に夢中で、見かけによらずダンスのスキルは非常に高い。もとは科学部である為、非常に秀才。テイラーとは科学部であった事もあり元から友人だったが、後に(2では)ガブリエラやワイルドキャッツ達とも打ち解けて友人になっており、特にケルシーと親しく、ライアンともダンス好き同士親密になっている。
尚、演じたケイシー・ストロー自身はオーディションを受けておらず、元々はケイシーがダンス講師をしていた所の生徒がオーディションを受ける為にたまたま付き添いで来ていただけだったが、監督のケニー・オルテガに見出されてマーサ役に大抜擢され、ソロパートを貰っている。
ジャック・ボルトン
演 - バート・ジョンソン/日本語吹替 - 内田直哉
トロイの父親で、ワイルドキャッツのコーチ。自身もイースト高校のOBでワイルドキャッツに所属していた。トロイにアルバカーキ大学に進学してほしいと思っている。ダーバス先生とは度々衝突しあっている。ワイルドキャッツのメンバーからは非常に慕われており、13人目のメンバーと称されている。ちなみにら部室には選手当時の写真が飾られており、当時の番号は21番である。
ダーバス先生
演 - アリソン・リード/日本語吹替 - 小宮和枝
トロイ、ガブリエラたちのクラスの担任。演劇部の顧問も勤める。非常に規則に厳しい。運動部を嫌っている為、ジャックとは犬猿の仲で度々衝突している。しかし、運動部であるトロイのミュージカルの才能は認めている。2からは学校自体に変化があった為、性格的には厳しさもあるものの丸くなっている。

ミュージカル曲目[編集]

曲名 主な演者 その他の演者 場所
始まりの予感

"Start of Something New"

トロイ、ガブリエラ - マウンテンスキーリゾート
大切なのはバスケット!

"Get'cha Head in the Game"

トロイ バスケットボール部員 イースト高校体育館
最高のパートナー

"What I've Been Looking For"

ライアン、シャーペイ - イースト高校講堂
最高のパートナー(リプライズ) トロイ、ガブリエラ - イースト高校講堂
今までどおりが一番

"Stick to the Status Quo"

ジーク、マーサ、シャーペイ、ライアン ワイルドキャッツほか イースト高校カフェテリア
あなたといた時

"When There Was Me and You"

ガブリエラ - イースト高校科学研究室、渡り廊下、カフェテリア
ボップ・トゥ・ザ・トップ

"Bop to the Top"

ライアン、シャーペイ - イースト高校講堂
自由をつかめ

"Breaking Free"

トロイ、ガブリエラ - イースト高校講堂
みんなスター!

"We're All in This Together"

トロイ、ガブリエラ、ライアン、シャーペイ ワイルドキャッツ イースト高校体育館
  • 「みんなスター!」("We're All In This Together")は日本の音楽グループAAAがカバーした。(『ハイスクール・ミュージカル サウンドトラック スペシャル・エディション』、AAAのカバーアルバム『CCC-CHALLENGE COVER COLLECTION-』に収録されている。ディズニー・チャンネル『ハイスクールミュージカル』CMソングとなった。

サウンドトラック[編集]

舞台版[編集]

2007年1月にアトランタで行われた。その後日本でも同年7月に青山劇場、8月にNHK大阪ホールで翻訳上演が行われた。何故かジェイソンは役柄ごと存在しない。

キャスト[編集]

メディア展開[編集]

漫画版[編集]

集英社の漫画雑誌『りぼん』2009年3月号に朝吹まりによる読み切り漫画が掲載され、2009年2月4日にコミックが発売された(ISBN 978-4-08-856868-3)。

シリーズ3作目『ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー』を原作としているが、かなり違いがある。

ゲーム版[編集]

ハイスクール・ミュージカル DANCE!』はディズニー・インタラクティブ・スタジオより2009年2月26日に発売されたWiiリズムゲーム。シリーズ3作品から29曲を収録。

影響を受けた作品[編集]

本作は、以下の作品の影響や類似点を指摘されている。

キューティ・ブロンド
2001年制作のアメリカ映画シャーペイ・エヴァンスのエステの演出や小物道具、支配人のフルトンの口臭防止剤を吹きかける演出などである。

脚注[編集]

  1. ^ High School Musical (2006) (TV) - Box office / business” (英語). IMDb. 2012年6月10日閲覧。
  2. ^ http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-36804220090304

外部リンク[編集]