デラニーよりボニーへ

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デラニーよりボニーへ
デラニー&ボニー&フレンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 ニューヨーク デッカ・スタジオ
フロリダ州マイアミ アトランティック・サウス・クライテリア・スタジオ
ジャンル ロック、スワンプ・ロック
時間
レーベル アトコ・レコード
プロデュース ジェリー・ウェクスラートム・ダウド、デラニー・ブラムレット、キング・カーティス
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 58位(アメリカ[1]
  • デラニー&ボニー&フレンズ 年表
    オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン
    (1970年)
    デラニーよりボニーへ
    (1970年)
    モーテル・ショット
    (1971年)
    テンプレートを表示

    デラニーよりボニーへ』(原題:To Bonnie from Delaney)は、アメリカ合衆国の夫婦デュオ、デラニー&ボニーが「デラニー&ボニー&フレンズ」名義で1970年に発表したスタジオ・アルバム。通算4作目、スタジオ・アルバムとしては3作目に当たる。

    背景[編集]

    1970年3月、デラニー&ボニー&フレンズのメンバーの大部分がジョー・コッカーのツアー「マッド・ドッグス&イングリッシュメン」に参加したため、エルヴィス・プレスリーのバンドで活動していたジェリー・シェフとロン・タット、それにオールマン・ブラザーズ・バンドデュアン・オールマン等の新メンバーが起用された[2]

    「コール・イット・ロックンロール・ミュージック」「アローン・トゥゲザー」「リヴィング・オン・ジ・オープン・ロード」の3曲はニューヨークでレコーディングされ、残りの曲はマイアミでレコーディングされた[3]。両方のセッションでデュアン・オールマンが全面参加しており、また、ニューヨーク録音の3曲ではキング・カーティスがサウンド・プロダクションに貢献した[3]

    「ミス・アン」はリトル・リチャードが1957年に発表した曲のカヴァーで、リチャード自身がゲスト参加した。ボビー・ウィットロックの自伝によれば、リチャードは25分もピアノを弾き続け、デラニー・ブラムレットがそれを編集し5分にまとめたという[4]。バーバラ・キースが提供した「フリー・ザ・ピープル」は、後にバーブラ・ストライサンドのアルバム『Stoney End』(1971年)でカヴァーされ[5]、また、作者のキースも1973年のアルバム『Barbara Keith』でセルフ・カヴァーしている[6]

    反響・評価[編集]

    本作はアメリカのBillboard 200で58位に達した[1]。また、「フリー・ザ・ピープル」をA面、「ソウル・シェイク」をB面に収録したシングルもリリースされ[7]Billboard Hot 100では前者が75位、後者が43位を記録した[1]

    マシュー・グリーンウォルドはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け「魂の込められた"The Love of My Man"を筆頭に、何曲かでボニー・ブラムレットが披露した偉大なボーカル・パフォーマンスを聴けば、彼女が何故ジャニス・ジョプリンと同列で語られているか分かる」と評している[8]。また、Michael Gallucciはultimateclassicrock.comの企画「デュアン・オールマンのスタジオ・セッションTop 10」において、本作からの「リヴィング・オン・ジ・オープン・ロード」を8位に挙げ「ポジティヴに突き通してくるオールマンのギター・ソロを伴った、ブルージーでR&B風のロック・ナンバー」と評している[9]

    収録曲[編集]

    1. 不運とトラブル "Hard Luck and Troubles" (Delaney Bramlett) – 2:38
    2. ゴッド・ノウズ・アイ・ラヴ・ユー "God Knows I Love You" (D. Bramlett, Mac Davis) – 2:49
    3. レイ・ダウン・マイ・バーデン "Lay Down My Burden" (Steve Bogard, Michael Utley) – 3:38
    4. メドレー "Medley" – 4:12
      • a) カム・オン・マイ・キッチン "Come On in My Kitchen" (Robert Johnson)
      • b) ママ、あの人ったらひどいのよ "Mama, He Treats Your Daughter Mean" (Herbert Lance, Charles Singleton, John Wallace)
      • c) フィーリング・バッド "Goin' Down the Road Feelin' Bad" (Traditional, arr. D. Bramlett)
    5. ラヴ・オブ・マイ・マン "The Love of My Man" (Ed Townsend) – 4:32
    6. コール・イット・ロックンロール・ミュージック "They Call It Rock & Roll Music" (D. Bramlett) – 3:38
    7. ソウル・シェイク "Soul Shake" (Margaret Lewis, Myrna Smith) – 3:08
    8. ミス・アン "Miss Ann" (Richard Penniman, Enotris Johnson) – 5:04
    9. アローン・トゥゲザー "Alone Together" (D. Bramlett, Bonnie Bramlett, Bobby Whitlock) – 3:16
    10. リヴィング・オン・ジ・オープン・ロード "Living on the Open Road" (D. Bramlett) – 3:05
    11. レット・ミー・ビー・ユア・マン "Let Me Be Your Man" (George Soulé, Terry Woodford) – 3:31
    12. フリー・ザ・ピープル "Free the People" (Barbara Keith) – 2:47

    参加ミュージシャン[編集]

    ニューヨーク・セッション

    マイアミ・セッション

    • チャーリー・フリーマン - リードギター
    • スニーキー・ピート - スティール・ギター(on #2)
    • ジム・ディッキンソン - ピアノ
    • マイク・アトレー - ピアノ(on #3)
    • リトル・リチャード - ピアノ(on #8)
    • ボビー・ウィットロック - オルガン、ボーカル
    • トミー・マクルーア - ベース
    • ジェリー・シェフ - ベース
    • ロン・タット - ドラムス
    • サミー・クリーズン - ドラムス
    • アンドリュー・ラヴ - テナー・サックス
    • エド・ローガン - テナー・サックス
    • フロイド・ニューマン - バリトン・サックス
    • ウェイン・ジャクソン - トランペット
    • ジャック・ヘイル - トロンボーン
    • サム・クレイトン - コンガ
    • アラン・エステス - パーカッション

    脚注・出典[編集]

    1. ^ a b c Delaney & Bonnie - Awards | AllMusic
    2. ^ アメリカ盤CD『The Best of Delaney & Bonnie』(Rhino Records, 1990, R2 70777)英文ライナーノーツ(Joe Tortelli)
    3. ^ a b Delaney & Bonnie & Friends - To Bonnie From Delaney (Vinyl, LP, Album) at Discogs
    4. ^ Whitlock, Bobby; Roberty, Marc (2010-12-17) (英語). Bobby Whitlock: A Rock 'n' Roll Autobiography. Mcfarland & Company, Inc.. p. 62. ISBN 978-0786458943.  Google Books参照
    5. ^ Free the People - Delaney & Bonnie | AllMusic - Song Review by Joe Viglione
    6. ^ Barbara Keith - Barbara Keith (CD, Album) at Discogs
    7. ^ Delaney & Bonnie And Friends* - Free The People / Soul Shake (Vinyl) at Discogs
    8. ^ To Bonnie from Delaney - Delaney & Bonnie | AllMusic - Review by Matthew Greenwald
    9. ^ Top 10 Duane Allman Studio Sessions - ultimateclassicrock.com - 2014年8月3日閲覧