チャップリンの舞台裏
チャップリンの舞台裏 | |
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Behind the Screen | |
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監督 | チャーリー・チャップリン |
脚本 | チャーリー・チャップリン |
製作 | チャーリー・チャップリン |
撮影 | ローランド・トザロー |
配給 | ミューチュアル・フィルム・コーポレーション |
公開 | 1916年11月13日 |
上映時間 | 23分 |
製作国 |
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言語 |
サイレント映画 英語字幕 |
『チャップリンの舞台裏』(Behind the Screen)は、チャーリー・チャップリンのミューチュアル社における7作目のサイレント映画。1916年の作品。共演はエリック・キャンベル、エドナ・パーヴァイアンス他。映画の撮影所が舞台となっており、キャンベル扮する「ゴライアス」("Goliath")という名の道具方の助手「デーヴィッド」("David")をチャップリンが演じている(旧約聖書「ダビデとゴリアテ」に由来)。スラップスティック的要素が多い作品ではあるが、道具方によるストライキや、パーヴァイアンスが女優になりたくとも果たせず、男装してスタジオに潜り込んで道具方になる話など、ストーリーにドラマ的要素も多く加えられている。
本作は、ハリウッドで製作された映画の中で、はじめて同性愛が描かれた作品として知られている。男装したエドナが女性であることに気付いたチャーリーは、彼女にキスをする。その光景を目撃したゴライアスが、男性同士でキスをしていると勘違いし、女性的な仕草で2人をからかい、チャーリーに尻を蹴られる場面がそうである。
チャップリンの未公開映像を紹介したテレビ・ドキュメンタリー『知られざるチャップリン』(Unknown Chaplin) では、本作の未使用フィルムを見ることができる。公開された版ではエドナがギターを弾いている場面のアウトテイクで、エドナがハープを弾き笑い出す場面 (このドキュメンタリーでは、チャップリンとエドナが当時、恋愛関係にあったことがこの場面からも窺えるとしている)、チャーリーがすんでのところで斧を避ける場面 (撮影したフィルムの逆回しによるトリック) が収められている。斧の場面は公開された版では完全に削除されている(外部リンク”Unknown Chaplin: Ep. 1”参照)。
なお、邦題を『チャップリンの道具方』と称する場合もある(キーストン社での同名作品とは別)[1]。
キャスト[編集]
- デーヴィッド(道具方の助手):チャーリー・チャップリン
- ゴライアス(道具方のボス):エリック・キャンベル
- 女優志望の娘:エドナ・パーヴァイアンス
- 歴史映画の監督:ヘンリー・バーグマン
- 喜劇映画の監督:ロイド・ベーコン
- 大道具係:ジョン・ランド、アルバート・オースチン、レオ・ホワイト
- 道具方の助手:フランク・J・コールマン
- カメラマン:ジェームズ・・ケリー
- 俳優:シャーロット・ミノウ、ウェズリー・ラグルズ、トム・ウッド
日本語吹替[編集]
俳優 | 日本語吹替 |
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チャールズ・チャップリン | 羽佐間道夫 |
エリック・キャンベル | 宝亀克寿 |
エドナ・パーヴァイアンス | 野沢雅子 |
(ナレーター) | 近石真介 |
- この作品はサイレント映画だが、チャップリンのデビュー100周年を記念し、日本チャップリン協会監修のもと、日本語吹替が製作された[3]。
脚注[編集]
- ^ “チャップリンの道具方(チャップリンの舞台裏)”. www.athenee.net. 2022年11月26日閲覧。
- ^ “吹替で蘇る!チャップリン笑劇場”. STAR CHANNEL. 2014年10月1日閲覧。
- ^ “チャップリンの舞台裏”. STAR CHANNEL. 2014年10月1日閲覧。
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- チャップリンの舞台裏 - allcinema
- Behind the Screen - オールムービー(英語)
- Behind the Screen - IMDb(英語)
- Unknown Chaplin: Ep. 1 -- My Happiest Years - インターネット・アーカイブ ※前半のみ