ココ (ゴリラ)

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ココ(Koko、本名Hanabi-ko、1971年7月4日-)はメスのローランドゴリラ。世界で初めて手話アメリカ手話言語)を使い人間との会話に成功したゴリラであるとされる。身長175㎝。体重127kg。本名のハナビコは「花火子」と書き、これはココの誕生日のアメリカ独立記念日にあがる花火からついた名前である。[1]

生後3ヶ月で病気にかかっている時に、発達心理学の研究者のフランシーヌ・パターソン英語版と出会い、手話を教わった。2012年現在、使うことの出来る手話(単語)は2000語以上になり、嘘やジョークを言う事もある[2]

エピソード[編集]

ココとペットの猫

ココについてのエピソードについて、特に有名なものとして、ボールALL BALL)という名の子猫との話がある。

飼育係のパターソンがココに絵本を読み聞かせていた所、ココは絵本に出てきた猫を気に入り、誕生日プレゼントに猫をおねだりした。 そこでおもちゃの猫を与えたが、ココが気に入ることはなかった。

そこで、ゴリラが別の動物をペットとして飼育することができるのかの実験も兼ね、本物の生きた子猫を与えることとなった。 3匹の子猫が候補となり、ココはその中の自分と同じようにしっぽのない1匹を選び、ボールと名付け、2匹の生活が始まった。 当初飼育員達は、ココがボールを殺してしまう事を危惧していたが、ココはボールの体を舐めたり、抱きかかえたりして、愛情を注いでボールの事を育てていた。

しかしある日、ボールは車に轢かれて死んでしまう。 飼育係のパターソンがその事を手話でココに伝えた所、ココは少しの沈黙の後に「話したくない」と答えた。続けて彼女は手話でボールへの愛情や悲哀の言葉を繰返し、大きな声で泣き続けた。 この時の様子は映像としても残っており、ココの悲しむ様子もハッキリと確認できる[3]

同時に彼女は「」の概念も理解しており、手話で「ゴリラはいつ死ぬのか?」と問われると「年をとり 病気で」と回答し、「その時何を感じるのか?」という質問には「眠る」とだけ答えた。 そして、「死んだゴリラはどこへ行くのか」と聞くと、「苦痛のない 穴に さようなら」と答えた。[4]

その後LIPS LIPSTICKSMOKY、と代替わりし、現在はタイガー(TIGER)と名付けた猫と、仲良く一緒に暮らしている[5]

参考文献[編集]

  • フランシーヌ・パターソン、ユージン・リンデン 『ココ、お話しよう』 どうぶつ社〈自然誌選書〉、1995年。ISBN 4886222811
  • フランシーヌ・パターソン、ルド・H・コーン(写真) 『ココ―ゴリラと子ネコの物語』 松沢哲郎(監修)、宮木陽子訳、あかね書房〈あかね・新えほんシリーズ〉、2002年。ISBN 4251009320

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ Patterson, Francine (Penny), Koko's Kitten, photographs by Ron Cohn (1985)
  2. ^ Entry 4: Do animals have a sense of humor? slate 2017年8月15日閲覧。
  3. ^ McGraw, C. (1985, January 10). "Gorilla's Pets: Koko Mourns Kitten's Death". Los Angeles Times. Retrieved December 12, 2012.
  4. ^ A Conversation With Koko the Gorilla The Atlantic Daily​, 2015,08,28
  5. ^ Koko's Kittens”. THE GORILLA FOUNDATION / Koko.org. 2015年10月19日閲覧。

外部リンク[編集]