クラッシャブルゾーン

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クラッシャブルゾーン:Crushable zone, Crush space)またはクランプルゾーンCrumple zone)とは、衝突時に潰れることでそのエネルギーを吸収し、荷物機械などを保護する働きを持つ空間や部分のことである[1]

当該ゾーンはその仕組み上、あえて潰れやすく造ってある。車両などで万が一の事故時に、衝突部が当該ゾーンの対象となる部分であれば、その部材が変形することで衝突時のエネルギーを効果的に吸収し、かつ、他の構造材へと伝えて分散する。

単に柔らかくされている訳ではなく、潰れる過程でのエネルギーの消費や、方向と分散の割合が計算されている。自動車などで軽度の衝突による変形をボディー修正(フレーム修正)や板金修理で修復した場合、外観的には元通りに見えても部分的に強度が変わって設計通りに潰れない可能性があるため[2]、例えば、事前に自動車メーカーによって組立られて一体構造となったフロントインナーフェンダーのように、ASSY単位での交換となることもある。また、軽自動車やコンパクトカーなどを中心に、エンジンブロックやトランスミッションなどの走行機器自体にクッション材の機能を持たせることで、衝撃吸収力をさらに高めている車種も誕生している。そのため、衝突時にこれらの機器が大きく損傷し、経済的全損に至るケースが増加している。

衝突時のエネルギーの大きさによって、当該ゾーンの変形度合いは変化し、衝突時のエネルギーが増すにつれて変形の度合いも大きくなる。当該ゾーンで吸収できるエネルギーを超えた場合は、エネルギーの分散する要素が他にない限り、生存空間(セーフティゾーン、サバイバルゾーン)などの非クラッシャブルゾーンにまで変形が及ぶ。

具体例[編集]

自動車[編集]

  • ボンネット、フロントホイール、アルミニウムシリンダーブロック[3]、エンジンマウント、トランスミッション - わざと潰れやすくして、衝撃を吸収する。また、ボンネットの短い軽自動車ミニバンなどでは、鉄道車両でも用いられている「ともえ投げ方式」を併用した車種も多く見られる。[4]
  • タンクコンテナ車では、コンテナシャシをタンク本体よりも長くすることで、追突事故発生時のタンク本体へのダメージを最小限に抑える設計となっている。
  • 大型バス車両では、前方の乗降口部分と後部のエンジンルームがクラッシャブルゾーン、床面が嵩上げされた運転席部分と客室のフロントタイヤハウスおよびエンジンルームの直上がサバイバルゾーンとなっている。


鉄道車両[編集]

JR東日本E217系電車
乗務員室の赤で図示した範囲が当該ゾーン。

など。

右の解説写真で、先頭部(右の青ライン上部付近)が乗務員室サバイバルゾーン、乗務員室扉部(中央の赤ライン上部付近)が当該ゾーン、客室部(左の青ライン上部付近)が客室サバイバルゾーンとなっている。

機械・道具類[編集]

など。

脚注[編集]

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  1. ^ クラッシャブルゾーンとは - kotobank.jp
  2. ^ 修復の方法により、強度が落ちる場合と高まる場合とがある。
  3. ^ 自動車アセスメント:スズキハスラー:オフセット前面衝突試験 衝突の衝撃でフロントグリルとナンバープレートがめくれ上がり、大きく変形したアルミニウム製エンジンブロックが露出する様子が映っている。
  4. ^ http://www.youtube.com/watch?v=xatio7JupEQ 自動車アセスメント:日産セレナ:オフセット前面衝突試験
  5. ^ 詳しくは日本の鉄道事故 (2000年以降)#函館本線踏切事故を参照。]]
  6. ^ 名称の出典は47NEWS2010年5月17日付JR西、安全性高めた新車両公開 乗客の衝撃半減[リンク切れ]より。

関連項目[編集]