カンボク

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カンボク
カンボク2 Viburnum opulus var. calvescens.JPG
福島県会津地方 2008年5月
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
: マツムシソウ目 Dipsacales
: レンプクソウ科 Adoxaceae
: ガマズミ属 Viburnum
: セイヨウカンボクV. opulus
変種 : カンボク
V. opulus var. sargentii
学名
Viburnum opulus L. var. sargentii
(Koehne) Takeda[1]
シノニム
  • Viburnum opulus L. var. calvescens
    (Rehder) H.Hara[2]
  • Viburnum opulus L. subsp. calvescens
    (Rehder) Sugim.[3]
和名
カンボク(肝木)
ケナシカンボク(毛無肝木)[4]

カンボク(肝木、学名: Viburnum opulus var. sargentii )は、レンプクソウ科ガマズミ属落葉小高木。別名ケナシカンボク[4]

特徴[編集]

生態[編集]

樹高は5~7mくらいになる。は枝に対生し、形は広卵形で3裂するのが特徴で、他の似た種との区別がしやすい。葉の先端は尖り縁は全縁になる。花期は5~7月で、白色の小さな両性花のまわりに大きな5枚の装飾花が縁どる。秋に赤い実をつける。

利用[編集]

材は白色で香気があり、日本では楊枝房楊枝の材料として使われてきた[5][6]。また枝葉を煎じた液は止血効果があるとされ、切り傷打ち身を洗う民間薬として利用されてきた[5][6]。「肝木」の和名は、薬用として用いられた歴史に由来するとも推定されている[5]

分布と生育環境[編集]

東アジア北東部に分布。シベリア東部、サハリン朝鮮半島中国大陸甘粛省四川省長江流域以北)、南千島北海道本州の中部以北に分布[7]。山地の疎林内や林縁、やや湿り気のある場所に自生する。

近縁種・変種[編集]

  • セイヨウカンボクViburnum opulus[8]) - 別名ヨウシュカンボク[7]。ヨーロッパから北アフリカにかけ分布する原種。カンボクに比べて樹皮が薄くて割れ目が少ない点や、の色がカンボクは紫色なのに対しセイヨウカンボクは黄色である点などで識別できる[7]

変種[編集]

  • テマリカンボク(V. o. var. sargentii f. hydrangeoides[9]) - 花序全体が装飾花となったもの(手毬咲き)で、観賞価値が高い[7]。花の形状はオオデマリに似るが、カンボクの仲間に特有の3裂の葉によって識別できる。
  • ケカンボク(V. o. var. sargentii f. puberulum[10]) - 枝・葉柄・花序枝が有毛で、葉の裏面にも開出毛がある[4]
  • キミノカンボク(V. o. var. sargentii f. flavum[11]) - 果実が黄色の変種[4]

脚注[編集]

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2012年5月11日). 2018年4月10日閲覧。
  2. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2012年5月11日). 2018年4月10日閲覧。
  3. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2013年6月19日). 2018年4月10日閲覧。
  4. ^ a b c d 『日本の野生植物 木本Ⅰ』、平凡社、1989年、227頁。
  5. ^ a b c 『朝日百科 植物の世界』、朝日新聞社、1994年、1-320頁。
  6. ^ a b 『朝日百科 世界の植物 1(第2版)』 朝日新聞社、1980年、220頁。
  7. ^ a b c d 『園芸植物大事典』1、小学館、1988年、512頁。
  8. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2013年6月19日). 2018年4月10日閲覧。
  9. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2012年5月13日). 2018年4月10日閲覧。
  10. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2012年1月17日). 2018年4月10日閲覧。
  11. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名-学名インデックス」”. YList (2013年6月19日). 2018年4月10日閲覧。

外部リンク[編集]