インフィニティ・QX

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インフィニティ・QX
2018 Infiniti QX80 au SIAM 2018.jpg
販売期間 1996年 -
製造国 日本の旗 日本
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
ボディタイプ 5ドア SUV
駆動方式 後輪駆動 / 四輪駆動
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インフィニティ・QXINFINITI QX)は、日産自動車の高級車部門である「インフィニティ」のSUVであり、初代と3代目は日本で、2代目は北米で生産される。

初代はR50型系「テラノ・レグラス」をインフィニティ向けに仕立て直したQX4であり、2代目は日産ブランドのフルサイズSUVである「アルマーダ」を、同様に3代目は日産ブランドの「パトロール[注釈 1]をインフィニティ向けとしたQX56である。

なお、2012年12月に発表された新ネーミング戦略[注釈 2]により3代目は2014年モデルより「QX80」に名称変更された。

歴史[編集]

初代 JR50型(1996年-2004年)QX4[編集]

インフィニティ・QX4
JR50型
前期型
1997-2000 Infiniti QX4.jpg
後期型
Infiniti QX4.JPG
製造国 日本の旗 日本
販売期間 1996年 - 2004年
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドア SUV
エンジン VG33E 3,274cc V型6気筒SOHC
VQ35DE 3,498cc V型6気筒DOHC
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動 / 四輪駆動
変速機 4速AT
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:5リンクコイルリジッド
全長 4,671mm(前期型)
4,651mm(後期型)
全幅 1,839mm
全高 1,796mm
ホイールベース 2,700mm
別名 日産・テラノレグラス(日本)
-自動車のスペック表-

R50型系テラノ(パスファインダー)をインフィニティ向けにデザインし直したもので、インフィニティブランドとしては初のSUVである。アキュラ・SLXおよびレクサス・LX発売の約1年後である1996年に1997年モデルとして投入された。これを日本国内向けとしたものがテラノレグラスである。

同時に北米で販売されていたパスファインダーとの違いとして、AWDシステムの機能向上、インテリアの高級車化が挙げられる。ただ、高級車ではあったものの、最低地上高は211mmで、オフロードカーとしての能力も有していた。

2列5人乗り。VG33E型 3.3リットル V6 SOHC(後期型はVQ35DE型 3.5リットル V6 DOHC)エンジンに4速ATを組み合わせる。エンジンは福島県のいわき工場で、車体は九州工場で生産が行われた[2]

2000年
2001年モデルとしてマイナーチェンジ。フェイスリフトが行われたほか、搭載エンジンがV6 3.3リットルからV6 3.5リットルに変更され、出力も125kW (168hp) から179kW (240hp) に向上した。また、タイミングベルトタイミングチェーンと交換され、RWDモデルも追加された。さらに、時計一体型のダッシュボードや、17インチ合金ホイールやキセノンヘッドランプが装備された。
2002年11月
生産を終了。
2003年
販売を終了。


2代目 JA60型(2004年-2010年)QX56[編集]

インフィニティ・QX56
JA60型
前期型
Infiniti QX56.jpg
後期型
2008 Infiniti QX56.jpg
製造国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
販売期間 2004年 - 2010年
乗車定員 7/8人
ボディタイプ 5ドア SUV
エンジン VK56DE 5,552cc V型8気筒DOHC
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動 / 四輪駆動
最高出力 315hp/4,900rpm(前期型)
320hp/5,200rpm(後期型)
最大トルク 390lb-ft/3,600rpm(前期型)
393lb-ft/3,400rpm(後期型)
変速機 5速AT
サスペンション 前後:ダブルウィッシュボーン
全長 5,255mm
全幅 2,002mm(前期型)
2,019mm(後期型)
全高 1,956mm - 1,999mm
ホイールベース 3,129mm
車両重量 2,539kg
プラットフォーム 日産・F-Alphaプラットフォーム
-自動車のスペック表-

北米製フルサイズピックアップであるタイタンをベースとし、プラットフォームとしてF-Alphaプラットフォームが採用され、QX4よりも大型化された。3列シートの8人乗り、および2列目がキャプテンシートの7人乗りのワゴンボディーが与えられた。エンジンはVK56DE型 5.6リットル V8 DOHCエンジンで、オーバードライブ装置付き5速ATが組み合わされた。また、2005年モデルからはRWDモデルも追加された。

車体は米国ミシシッピ州キャントン工場、エンジンはテネシー州のデカード工場にて生産された。なお、このモデルはアメリカで生産された最初のインフィニティモデルである。

2004年1月
北米国際自動車ショーに出展。
2004年1月22日
生産開始。
2004年3月
販売開始。販売はアメリカカナダロシアバーレーンアラブ首長国連邦サウジアラビアのみで行われる。ライバルのレクサス・LXよりも安価であったため、LXよりも多く売れた。また、2006年にアメリカ国内でインフィニティ・Q45の販売が終了してからはインフィニティブランドでは最も高価なモデルとなった。
2007年1月
北米国際自動車ショーに2008年モデルを出展。フロントグリルなどが変更されたほか、内装の意匠の変更や20インチ合金ホイールの装備などを行い、質感の向上を図った。
2009年モデルイヤー
新色の「ディープガーネット」が追加され、自動ドアロックが装備された。
2009年5月11日
2010年モデルを発表。

インフィニティ・FX同様、日本の輸入SUVディーラーが逆輸入(並行輸入)という形で販売している。

3代目 Z62型(2010年-)QX56 → QX80[編集]

インフィニティ・QX56 / QX80
Z62型
QX80 2018年モデル
Infiniti QX80 IV P4250837.jpg
製造国 日本の旗 日本
販売期間 2010年 -
乗車定員 7/8人
ボディタイプ 5ドア SUV
エンジン VK56VD 5,552cc V型8気筒DOHC
エンジン位置 フロント
駆動方式 後輪駆動/四輪駆動
最高出力 400hp/5,800rpm
最大トルク 413lb-ft/4,000rpm
変速機 7速AT
サスペンション 前後:ダブルウィッシュボーン
全長 5,290mm(2017年まで)
5,340mm(2018年から)
全幅 2,047mm(2017年まで)
2,030mm(2018年から)
全高 1,940mm(2017年まで)
1,925mm(2018年から)
ホイールベース 3,075mm
車両重量 2,785kg(2017年まで)
2,575 - 2.685kg(2018年から)
プラットフォーム 日産・F-Alphaプラットフォーム
-自動車のスペック表-

2010年4月のニューヨーク国際オートショー[3]、ならびに北京モーターショーで発表された。

今回のモデルは4代目パトロール(Y62型)と主要コンポーネントを共用することで、クオリティを更に向上させながら価格上昇をも抑えた。エンジンにはM56にも搭載されるVK56VDを、QXの性格に合わせトルク重視としたチューニングを施した上で搭載した。なお、このモデルから生産が日本の日産車体九州に移行されている[4]

その後、2代目アルマーダがこのモデルをベースとして2016年に登場したため、パトロールとの3兄弟車となった。

2012年12月
2014年モデルより「QX80」に名称変更されることが発表された。
2014年4月
ニューヨーク国際オートショーにおいて2015年モデルを発表[5]。前後ランプ、フロントグリルなど細部の仕様が変更された。
2017年4月
ニューヨーク国際オートショーにおいてデザインスタディモデルが「QX80モノグラフコンセプト」の名称で公開された[6]
2017年11月
ドバイ国際モーターショーにおいて2018年モデルを発表[7]。モノグラフコンセプトを基礎とする大規模なフェイスリフトが実施された。
2017年12月
2018年モデルの販売を開始。


脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ かつてのサファリの輸出名であった。
  2. ^ セダン・クーペ・コンバーチブルには『Q』、クロスオーバー・SUVモデルには『QX』が頭につけられ、続く2桁の数字とともに各モデルを表す[1]。(EX→QX50、FX→QX70)

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]