アシアナ航空991便墜落事故

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
アシアナ航空991便
Asiana Cargo Boeing 747-400F HL7604.jpg
事故機(HL7604)
出来事の概要
日付 2011年7月28日
概要 機内火災
現場 大韓民国の旗 済州島沖の黄海
乗客数 0
乗員数 2
負傷者数
(死者除く)
0
死者数 2(全員)
生存者数 0
機種 ボーイング747-48EF
運用者 大韓民国の旗 アシアナ航空
機体記号 HL7604
出発地 大韓民国の旗 仁川国際空港
目的地 中華人民共和国の旗 上海浦東国際空港
テンプレートを表示

アシアナ航空991便墜落事故(アシアナこうくう991びんついらくじこ)とは、2011年7月28日大韓民国南西沖の黄海で発生した航空事故である。

事故の経過[編集]

この日の午前3時5分(韓国標準時)、アシアナ航空991便(ボーイング747-400F、機体記号:HL7604)は仁川国際空港を出発予定時刻より20分程遅れて離陸し、中華人民共和国上海浦東国際空港に向かった。この便に使用されていた機体は、2006年2月に製造され、同年2月23日の就航後、事故まで26300時間飛行していた。この日の搭載貨物には液晶ディスプレイ半導体部品、織物などの一般貨物58トンと、火災の原因となりうるリチウムイオン電池塗料アミノ酸溶液や合成樹脂0.4トンなどが搭載されていた[1]

離陸から約1時間後の午前4時3分、991便のパイロットは、機内で火災が発生したため、最寄の済州空港への緊急着陸を要請した。しかしわずか9分後の午前4時12分に、機影がレーダーから消えた。 事故2時間後、大韓民国海洋警察庁は、済州特別自治道西157kmの地点で事故機のものと推定される残骸を発見した。午前7時には済州島南西海上で機体の一部が発見され、991便の墜落が確認された。

事故後[編集]

事故後、同機の機長が高額の保険に加入していたことが判明し、同機を意図的に墜落させたのではないかという疑惑が持たれた[2]。機長は事故直前の6月から7月にかけて複数の保険に加入しており、保険金の総額は30億ウォンに及んでいた。また機長に多額の借金があったという報道も流れた。こうした報道に対し、アシアナ航空の労働組合は機長に対する名誉毀損であると反発、また機長の夫人も借金の額が実際より誇張されて報道されていると抗議した。

2011年10月30日、パイロット二人と共に、横7m、縦5mの操縦席部分が引き上げられた。操縦席部分には火災の跡があり、本当に火災で墜落した事が判明した。またパイロット二人が、離陸時同様安全ベルトをした状態だった事から、機体は進行方向で墜落し、操縦士らが最後まで墜落を防ごうとしていたと見られる。

2012年3月、機長に対する保険金が支払われた。26日にはブラックボックスの捜索が再開されたが、その後もブラックボックスは発見されていない。

引用[編集]

  1. ^ [1] Asiana 747-400F had fire in hold before crash
  2. ^ 辻渕智之「貨物機の墜落 機長故意疑惑――「高額保険に加入」――韓国紙報道」『中日新聞』第24733号、2011年8月3日朝刊、12版、5面。

類似事故[編集]

外部リンク[編集]