みどり豊

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みどり豊
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 突然変異
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 みどり豊
開発 佐藤富男
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みどり豊(みどりゆたか)は、日本のイネの品種名および銘柄名。

概要[編集]

みどり豊は、コシヒカリ突然変異種から固定し育成した。「みどり」と「豊」は、育種家の子ども二人の名前[1][2]地球温暖化による高温障害を受けにくい高食味・突然変異種で、2週間くらいの晩生タイプ(みどり豊・龍の瞳イセヒカリ)がポストコシヒカリ品種として有力候補になっている。

育成経過[編集]

  • 2003年平成15年)- 10月、佐藤富男(福島県伊達市)が長稈で熟期の遅い穂2本を発見。4世代にわたって選抜・固定をする。
  • 2007年(平成19年)- 12月、実用形質の均一性・安定性を確認し、育成を完了。
  • 2008年(平成20年)- 6月23日、品種名「みどり豊」として出願(出願番号:第22678号)。
  • 2011年(平成23年)- 3月9日、品種登録(第20529号)[3]
  • 2014年(平成26年)- 1月20日、育成者権は佐藤富男から有限会社フローラトゥエンティワンに譲渡される。

受賞[編集]

生育・特性[編集]

コシヒカリより晩生(10~14日間)で、大粒・良食味。籾数は1割多く、長稈だが茎がしっかりしているため耐倒伏性・収量はコシヒカリに勝る。分蘖、耐病性はコシヒカリと同程度。

原種管理[編集]

脚注[編集]

  1. ^ オニグルミとみどり豊のつながり サンライズ出版 2013年11月29日
  2. ^ “コシヒカリ”から“みどり豊”へ、農業をやりたくなるお米”. マーケティング・ブレイン. 2015年3月7日閲覧。
  3. ^ 種苗法による品種登録”. 2015年3月6日閲覧。
  4. ^ 米・食味分析鑑定コンクール:国際大会”. 2015年3月6日閲覧。
  5. ^ 米・食味分析鑑定コンクール:国際大会”. 2015年3月6日閲覧。[リンク切れ]
  6. ^ 米・食味分析鑑定コンクール:国際大会”. 2016年9月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月6日閲覧。
  7. ^ 米・食味分析鑑定コンクール:国際大会”. 2015年3月6日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]