きみの色
| きみの色 | |
|---|---|
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| 監督 | 山田尚子 |
| 脚本 | 吉田玲子 |
| 製作 |
川村元気 岡村和佳菜 崎田康平 |
| 出演者 |
鈴川紗由 髙石あかり 木戸大聖 新垣結衣 |
| 音楽 | 牛尾憲輔 |
| 主題歌 | Mr.Children「in the pocket」 |
| 撮影 | 富田喜允 |
| 編集 | 廣瀬清志 |
| 制作会社 | サイエンスSARU |
| 製作会社 | 「きみの色」製作委員会 |
| 配給 | 東宝 |
| 公開 |
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| 上映時間 | 100分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 日本語 |
| 興行収入 | 3億6000万円[1] |
『きみの色』(きみのいろ、英 : THE COLORS WITHIN)は、2024年8月30日公開の日本のアニメーション映画[2]。監督は山田尚子、脚本は吉田玲子[2]、アニメーション制作はサイエンスSARU、企画・プロデュースはSTORY inc.が手掛ける[3]。また、IMAXでの上映も実施された[4][5]。
ストーリー
[編集]海に面した街のキリスト教系女子高校3年に在学する日暮トツ子は、会う人固有の「色」が見えるという特殊な感覚を持ち、周りの人間からは少し浮きがちであった。
トツ子は「きれいな色」を感じた同学年の作永きみのことが気になっていたが、きみはいつの間にか学校を退学していた。「本屋で働いているのを見た」という噂をもとに、トツ子は市内の本屋を探し回り、ある古書店できみと再会する。ちょうどその時店を訪れていた男子高校生の影平ルイは、きみとトツ子の会話の内容から「2人がバンドを組んでいる」と誤解して話しかける。とっさにトツ子は「自分たちのバンドのメンバーを募集している」とその場で持ちかけ、2人から賛同を得た。
ルイの家がある離島を訪ねたトツ子ときみは、ルイが音楽の練習に使っている旧教会で語り合い、意気投合する。以後、日曜日に3人は旧教会で練習し、ルイの提案でオリジナル曲を作ることになる。トツ子は、きみに憧れる思いを太陽系の太陽と惑星にたとえた歌を着想する。
一方、きみとルイにはそれぞれの悩みがあった。祖母と二人暮らしをしているきみは退学したことを未だに打ち明けられず、診療所の医師を務める母の後を継ぐことを求められているルイは、母の視線を気にして趣味を伏せていた。トツ子は修学旅行を仮病で欠席し、「修学旅行中」という建前で行く場所に困っていたきみを寄宿舎の自室に招き入れるが、あえなく教員のシスターたちに見つかってしまう。シスター日吉子はきみの心情を鑑み、トツ子への罰である1か月間の奉仕活動と反省文の提出をきみにも課すよう、学園長に働きかけた。後日、偶然きみの古書店に立ち寄った日吉子は、反省文を歌にすることを提案するとともに、学校の学園祭「聖バレンタイン祭」に、トツ子とバンドで出ることを勧める。
クリスマス、トツ子ときみはルイの島を訪れるが、天候の悪化で船が欠航となり、ルイの世話で旧教会に泊まることになった。日吉子はトツ子が寮に帰っていないことを知り、電話で事情を確認すると、トツ子ときみは「バンドの合宿をしている」ことにしておくと伝える。その晩はルイも旧教会に泊まり込み、3人は心に抱えていた悩みを話し合った。その後、きみは祖母に、ルイは母に、それぞれの事情を打ち明ける。
迎えた聖バレンタイン祭で3人は各人が作った3つの曲を演奏する。鑑賞者こそ多くはないが、きみの祖母と日吉子、来場したルイの母を含め、会場は大いに盛り上がった。そして春が訪れたときに、ルイは故郷を離れる。トツ子ときみは離島の波止場でルイが乗る船を見送り、きみはルイを励ます言葉を大声で叫ぶのだった。
登場人物・キャスト
[編集]主な登場人物
[編集]- 日暮トツ子(ひぐらし トツこ)
- 声 - 鈴川紗由[6]
- 本作品の主人公。ミッション・スクールに通う女子高校生で、寮生活をしている。その人の感情やパーソナリティを「色」で見ることができるが、それゆえに周囲となじめず、周囲にはその特性を隠している[7]。幼少期はバレエを習っていたが、十分に上達できず辞めてしまった過去がある[7]。当時バレエ教室で踊りを見たジゼルに愛着を持っている。学校の礼拝堂に一人でよく赴き、その折にニーバーの祈りを唱えている[7]。ピアノの経験が少しあり、バンドではキーボードとコーラスを担当。
- 作永きみ(さくなが きみ)
- 声 - 髙石あかり[6]
- トツ子と同学年で別のクラスに所属する。学校の聖歌隊のメンバーで他の生徒からも慕われる存在だったが、突然退学して古書店で働く傍らギターの練習をしていた。祖母と二人暮らしであり、ほかに就職で家を離れた兄がいる。真面目であるがゆえに人に気を遣いすぎて、その思いを一人で抱え込む傾向がある[8]。学校OGでもある祖母からは大切にされ誇りにも思われていたが、そのために退学を口にできず、普段は学校に通うふりをしながら古書店に行っていた。トツ子から見えた色はきれいな青色[9]。バンドではギターとボーカルを担当。
- オーバーサイズのトップスが多い私服は兄のお下がりという設定で、本当の自分を表に出すのを怖がり兄のやっていることをなぞっている[8]。
- 影平ルイ(かげひら ルイ)
- 声 - 木戸大聖[6]
- 離島に住む高校3年生の男子。音楽好きでテルミンやキーボードを奏する。母は代々続く島の診療所の医師で、周囲からはその後を継ぐことを期待されており、その期待から自身の音楽趣味を打ち明けることが出来ていない[7]。物静かな性格のため、友人は多くない[10]。トツ子から見えた色は瑞々しい緑色[9]。
- シスター日吉子(シスターひよこ)
- 声 - 新垣結衣[2][6]
- 学校の教員でありシスター。シスターとしては最も若く、生徒からの人気がある[11]。学校のOGでもあり、在校時には「God almighty」というバンドを結成していた[11]。
その他の登場人物
[編集]出典 - [12]
- 百道さく - やす子
- 七窪しほ - 悠木碧
- 八鹿スミカ - 寿美菜子
- 作永紫乃 - 戸田恵子
- ルイの母 - 井上喜久子
- トツ子の母 - 佐々木優子
- 校長先生 - 木村有里
- シスター樹里 - 一龍斎貞友
スタッフ
[編集]- 監督 - 山田尚子[2][3]
- 脚本 - 吉田玲子[2][3]
- 音楽・音楽監督 - 牛尾憲輔[13]
- キャラクターデザイン・作画監督 - 小島崇史[13]
- キャラクターデザイン原案 - ダイスケリチャード[13]
- 美術総括 - 島田碧[13]
- 美術監督 - 室岡侑奈[13]
- 色彩設計 - 小針裕子[13]
- 撮影監督 - 富田喜允[13]
- 編集 - 廣瀬清志[13]
- 音響監督 - 木村絵理子[13]
- 音響効果 - 倉橋裕宗[13]
- 製作 - チェ・ウニョン、古澤佳寛[13]
- 企画・プロデュース - 川村元気[13]
- プロデューサー - 岡村和佳菜、崎田康平[13]
- 配給 - 東宝[13]
- 企画・プロデュース - STORY inc.[3]
- 制作・プロデュース - サイエンスSARU[3]
- 製作 -「きみの色」製作委員会(サイエンスSARU、STORY inc.、東宝、ジェイアール東日本企画、ローソングループ)
製作
[編集]企画
[編集]オリジナル作品に挑戦できることになって。とても大切にしたいところとして、“観ている人の心に寄り添える”ような作品にしたいと思いました。それでいて、知っている感情で在りたいという想いもありまして。だから、無理せず、大切なものを深く描きたいと考えました。……何と言うんでしょう。なるべくシンプルに、難しくなく、何か大切なものが描けたらいいなというところから始まりました。 — 山田尚子、アニメイトタイムズ[14]
本作の企画は、山田が2021年に手掛けたテレビアニメ『平家物語』の制作中、サイエンスSARUとSTORY inc.から長編映画の依頼を受けたことがきっかけとなり始動した[15]。STORY inc.の代表取締役プロデューサーである川村元気は『けいおん!』以来、山田作品のファンであると明かしており、「僕自身が早く山田さんの新作を観たいという気持ちで、数年間、一緒に企画をやってきました」とコメントしている[16]。オファーを受けた際山田は、「素直に、純粋に、無理に大きな作品を目指そうとせず、真摯に描ける物語を作りたいなと。自分の足で歩くようにというか、気負わずにやっていこう」と感じたと振り返っている[17]。
当初はオリジナル作品ではなく、原作のある作品を手掛ける予定であった[15]。しかし、予定された期間内に山田に合う作品を見つけ、許諾を取ることが難しかったため、かねてより山田が挑戦したいと考えていたバンドをテーマにしたオリジナル企画に挑戦することとなった[15]。バンドをテーマに据えた理由について山田は、好きなものを共有する仲間が集うバンドという存在に憧れがあったと明かしている[18]。また、バンドのライブシーンが描きたかったとも語っており、「『けいおん!』のときは、とにかくライブシーンを描くのが楽しくて。今ならどんなふうに描けるのか、興味もありました。」と述べている[17]。
企画を進めるにあたり、山田は言語化の難しい、曖昧なものをそのまま描くということを大きなテーマとして設定した[19]。また、裏のテーマとして、いろいろなものをカテゴライズする現代の風潮に異を唱え、型にはまらずそのままの自分でいる素晴らしさを伝える作品にすることも目指された[20]。主人公・トツ子の「人が色で見える」という設定は、カテゴライズできない心の動きを色のグラデーションで表現できないかというところから生まれたアイデアであった[21]。また、誰にとっても平等で普遍的なものである「光」と「音」が大きなコンセプトとなっている[19]。
今作では、山田が以前手掛けた『映画 聲の形』や『リズと青い鳥』に引き続き、高校生が主人公となっている。山田は高校生という年代について、子供から大人になる過程で、心とからだの成長がちぐはぐな様が魅力的であると語っている[18]。加えて本作では、SNSが普及し、様々なことに気を使う、現在の高校生独特の社会性を描きたかったとも語っており、これは山田の甥の存在が大きかったと振り返っている[22]。
脚本は吉田玲子が、音楽は牛尾憲輔が担当した[2]。吉田とは2009年の『けいおん!』、牛尾とは2016年の『映画 聲の形』以来、幾度となくタッグを組んできた間柄である[2]。また、制作を担当したサイエンスSARUと山田は、『平家物語』や2024年のショートアニメ『Garden of Remembrance』でタッグを組んでおり、山田は安心して任せることができたと語っている[14]。
脚本
[編集]
山田はまず吉田に、「人が色で見える女の子を主人公にしたい」「バンドものにしたい」といった本作の基本的な事項が書かれたA4用紙1枚のメモを渡し、これをもとに物語を作り上げていった[24]。山田は脚本を制作する際、まずキャラクターの設定を固め、そのキャラクターに寄り添った物語を作ることを意識している。本作においても、山田の示した簡単なキャラクター案をもとに、山田と吉田がディスカッションを重ねてキャラクターが形作られていった。
主人公3人に共通していたのは「すごく気を使いすぎる繊細な人」という設定であり、なぜ彼女らがバンドを組むのかを考えた末、「本音が言えない子たちが集まって作る繊細さんたちのバンド」というイメージが浮かび上がっていった[17]。このイメージをもとに、3人のプロフィールが制作され、次いで脚本が執筆されていった[24]。2人の打ち合わせは、あまり多くの言葉は交わさず、吉田が書き起こした文章に対し、山田がイメージイラストを付け、それを元に再び吉田が文章を考えるという工程が繰り返された[25]。また、山田から、映像のイメージを写真を使って伝えることもあったという[17]。
主人公らがミッションスクールに通っているという設定も、シナリオ制作の初期から固まっていた。キリスト教というテーマは、想いや意味をモチーフに込める宗教画の文化に、山田が感銘を受けたことから本作に取り入れられた[26]。山田は、カトリックの教えの元に在りながらも、生徒の大多数が非キリスト教徒という日本独特のミッションスクールに興味を持っており、またその一方で、様々な生き方がある中で「ひとりで信じるものを信じている子の心の動き」を学びたかったと語っている[22]。加えて制作当時に、「厳格なカトリックの教えの中で生活している子なのだけれど、その教えだけでは抑えきれない思春期の女の子の好奇心みたいなものを描けたらチャーミングなんじゃないだろうか」と考えていたことを明かしている[26]。吉田と山田はともに東京のミッションスクールに取材を行った際、学内での聖書や教義の存在の大きさを実感し、聖書の言葉が染みわたっているであろうトツ子やシスター日吉子のキャラクター造形に大きく影響を与えた[27]。
また、ミッションスクールのシスターらから「『長崎さん』は特別な場所」と伝えられ[21]、実際に山田が訪れた際、人の穏やかさや街全体の色に感銘を受けたことから、本作の舞台に長崎が選ばれた[28]。長崎、および五島でのロケハンは2021年10月と2022年3月の2度にわたって行われた[29]。通常のロケハンでは監督を始めとしたメインスタッフのみが参加するが、2回目のロケハンでは美術総括の島田碧や美術監督の室岡侑奈、撮影監督の富田喜允、色彩設計の小針裕子といったスタッフらも同行し、本作の制作に生かされた[29]。劇中においては、佐世保市の黒島天主堂や旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館が建物のモデルとして使用されている他[30]、ルイが音楽の練習に使用している旧教会は五島市の旧五輪教会堂がモデルとなっている[31]。ただし、主人公たちが通う学校の建築物は兵庫県西宮市の神戸女学院大学岡田山キャンパスがモデルとして使用されている[32][33]。山田はロケハンを通じ、実際に長崎で感じた土地の色やムードを表現することにこだわったという[22]。
トツ子が劇中で踊るバレエの演目『ジゼル』は、山田が「トツ子が選ぶものとして、一番合っているバレエの演目」を探す中で選ばれた[34]。山田は、小学生の頃に観た親戚の子供や友人らのバレエの発表会へのあこがれから、バレエという要素を本作に取り入れたと語っている[34]。
物語はルイが進学のために島を離れる場面で幕を閉じる。このシーンは、山田が2度目のロケハンの際に、その時期柄から様々な人々の出会いと別れを実際に目にし、「これを見ておいて、この街がモデルの映画で、この場面は無視はできないな」と山田が感じ、吉田に相談して加筆されたシーンであった[35]。最後のきみのセリフは「頑張れ、頑張れ、頑張って」と、3回目のみ言い回しが変わっており、たった一文字でキャラクターのバックグラウンドを匂わせる吉田の手腕に感動したと山田は語っている[36]。
今作では敵意や悪意、妬みといった感情のぶつかり合いは描かれていない。この意図について山田は、「人と人が感情をぶつけ合ったり、そこで生まれる嫌な気持ちや怖い気持ちだったり、自分の中の傷や後悔みたいなものは、皆さんもう経験されているんじゃないかと。それらがリフレインされるような感覚は、今回の作品では表現したくなかったんです。」と語っている[36]。
映像演出・キャラクターデザイン
[編集]本作の絵コンテは、山田の強い要望により、山田自身が全編にわたって手掛けている[37]。構図については2018年に山田が監督した映画『リズと青い鳥』と同じく、登場人物とカメラの距離が近づきすぎないように意識されている[35]。この演出意図について山田は「“私は私。あなたはあなただから”と思える場所、キャラクターの行動に抵触しないけど否定的にはならない距離感で撮りたいと思っていました」と語っている[35]。
本作では映像の色や光が物語の進行と同調して変化していっており、映画を通して赤、緑、青の三原色が集まり、白になっていく予感が感じられるものにしたかったと語っている[35]。また、「光の粒子を分解して描いていくような、印象派の絵画のような雰囲気を目指しています。最終的に光を描いていけるように。」とも述べている[18]。光を印象的に描くため、本作では光を多く取り込む大口径レンズで撮影したような映像[注 1]が目指されており、場面によっては意図的に白飛びした画面になっている[35]。撮影監督の富田喜允は、白飛びしつつもしっかりと色が感じられる画面を目指すため、非常に苦心したと振り返っている[39]。また色彩については、トツ子が苦手に感じるであろう色味をシーンごとに取り除くという工程が、山田と色彩設定の小針裕子によって地道に行われた[14]。
キャラクターデザインは、『平家物語』でキャラクターデザインを務めた小島崇志が引き続き担当し、さらに小島自身の要望から作画監督を映画全編にわたって単独で務めた[37]。トツ子、きみ、ルイ、紫乃、日吉子の5人はダイスケリチャードによる原案をもとに、その雰囲気を残しつつ観客が物語に集中できる形に小島がリデザインを行った[40]。キャラクターデザインを行うにあたって小島は、画面のメリハリをつけるためシンプルな形にしたと語っている[25]。また山田からは、きみは小松菜奈、ルイは『ターミネーター2』のエドワード・ファーロングがイメージとして伝えられていた[25]。先の5人以外のキャラクターは小島がデザインを書き下ろしており、特にクラスメイトは「メインを引き立たせるためのキャラクターはやめて欲しい」という山田からの要望により、それぞれのバックグラウンドが想起できるような細やかなデザインが約60人分描き起こされた[40]。
美術
[編集]美術監督はコミックス・ウェーブ・フィルム所属の室岡侑奈が、美術総括は『Garden of Remembrance』で美術監督を務めた島田碧が務めた[41]。両名共に美術ボードの制作や、背景素材のチェックを担当し、特に室岡が全体のクオリティの底上げを、山田作品の参加経験が多い島田が山田の求める絵に近づける工程を担当した[41]。本作の美術は油彩画のような人の温かみが感じられる絵が目指されており、山田からはイメージの参考としてロケハン写真のほか、ヴィルヘルム・ハンマースホイの作品や、2005年のドキュメンタリー映画『大いなる沈黙へ グランド・シャトルーズ修道院』などが提示された[41]。作業にあたり、室岡と島田によって、山田からの要望や技術的な指示をまとめた「背景美術仕様書」が作成され、背景チーム全体に共有された[41]。また、山田からのリクエストで、『たまこまーけっと』で美術監督を務めるなど山田と古くから親交のある田峰育子も参加しており、田峰は古本屋「しろねこ堂」などのビジュアルボードを担当している[42]。
本作は物語の進行が緩やかであり、1カットの秒数が長いため、間を持たせられる美術にすることが求められた[41]。加えて、作品全体の色気を足すような要素として、本作の背景には「遊び色」と呼ばれるプリズムで分散した光ような色が仕込まれている[43]。「遊び色」について島田は化粧やバニラアイスのカラースプレーのようなものと例えている。「遊び色」をどこにどの程度入れるのかは各美術担当者の塩梅に委ねられていたが、一方で空には「遊び色」を入れてはいけないなどのルールも存在していたという[43]。
音楽
[編集]牛尾は2022年3月ごろに正式なオファーを受け本作に参加したが、それ以前から作品の概要を山田から聞かされていたことを明かしている[44]。牛尾は、以前山田とともに手掛けた作品も音楽が重要な要素であったため、本作を制作するにあたって「音楽もの」であることは強く意識しなかったという[17]。
今作においても牛尾と山田は、映画そのものを紐解いていく「コンセプトワーク」から音楽制作を始めた[17]。コンセプトワークの中で山田は「作用」というワードを取り上げ、キャラクターそれぞれのエネルギーが互いに移つり合うことをコンセプトに劇伴作業が進められた[45]。一方の牛尾は「インスパイア」というワードを取り上げ、その語源「中に吹き込む」から着想を得、足踏みオルガンを劇伴に使用している[44][46]。これら二つのワードをもとに、主人公3人の作用の関わり合いを描くことを目指す中で、牛尾は「場」というテーマを導き出し、登場人物がいる場所を音楽的に表現することを本作の目標とした[45][17]。例えば、トツ子たちがバンドの練習をするシーンの劇伴では、モデルとなった旧五輪教会堂で音響測定を行い、響き方のデータセットを制作して、まるでその場所で鳴っているような楽曲になっている[45][17]。
また、本作の企画当初からのコンセプトである「光と色」は劇中音楽にも取り入れられている。いくつかの劇中音楽では、劇中の色から逆算的に作曲されており、すべての周波数を含むホワイトノイズから特定の色の周波数を取り出したカラードノイズが楽曲に混ぜ込まれている[46]。そしてトツ子が自分の色を見るシーンではそれらのノイズが混ざり合い、ホワイトノイズになるように設計されている[47]。
トツ子ときみのお泊り会のシーンでは、Underworldの「Born Slippy NUXX」の牛尾によるアレンジバージョンが使用された[20]。山田はこのシーンを描くにあたり1996年の映画『トレインスポッティング』をイメージしていたが、その劇中楽曲をそのまま使用することは考えていなかった[20]。しかしそのイメージを聞いた牛尾が『トレインスポッティング』のラストシーンで流れる「Born Slippy NUXX」を起用することを思いつき、制作したアレンジを山田に送った[20]。このアレンジは2010年、牛尾がUnderworldのライブの前座を務めた際、Underworldのメンバーらから「Keep On Techno!」と声を掛けられ、その際の気持ちと向き合うために制作された[48]。アレンジを聞いた山田は、悪いことをする2人を見守るのに最適な曲だと感じ、本作に起用した[48]。
トツ子が劇中で踊るバレエの演目『ジゼル』は、山田が「トツ子が選ぶものとして、一番合っているバレエの演目」を探す中で選ばれた[34]。山田は、小学生の頃に観た親戚の子供や友人らのバレエの発表会へのあこがれから、バレエという要素を本作に取り入れたと語っている[34]。作中でのアレンジはピアノとテルミンを主体にギターが加わった編成となっており、すでに使用されるシーンの尺が決まっている状態から編曲を行ったため、制作には非常に苦労したと牛尾は振り返っている[49]。
しろねこ堂の音楽
[編集]作中で主人公らが結成するバンド「しろねこ堂」の音楽は、彼ら彼女らが作った音楽として納得感があり、作品に馴染む音楽であることが求められた[22]。しかし牛尾はテクノ音楽を主軸としており、ロックをはじめとしたバンド音楽を制作したことがなかったため、当初はしろねこ堂の音楽を制作するか決まっておらず、別の作曲家が担当する可能性もあった。そのような中、コンセプトワークの際に、山田が発した「水金地火木土天アーメン」という言葉をもとに牛尾が即興で制作した楽曲を山田が気に入り、しろねこ堂の音楽も担当することとなった[46]。
しろねこ堂はエレキギター、ピアノ・オルガン、テルミンという珍しい編成のスリーピースバンドとなっている[36]。この編成になった理由を山田は「3人は自分の好きなものがあって、ただそれが必ずしも大多数のものと合致しているわけではない、というところから、いわゆる王道な感じにはならないほうがらしいかなという気がしていて」と語っている[36]。テルミンとオルガンは、コンセプトワークで取り上げられた「インスパイア」という言葉から、編成に取り入れられた[46]。
『水金地火木土天アーメン』は前述のとおりコンセプトワークの最中に生まれた楽曲であり、牛尾は瞬発力で書いた曲だと振り返っている[50]。『反省文 ~善きもの美しきもの真実なるもの~』はきみが作詞、ルイが作曲を、『あるく』はきみが作詞作曲したものをルイが編曲したという設定で制作された[50]。いずれも山田が提示した参考となるバンドの楽曲をもとに、牛尾が作曲を行うという工程を繰り返して制作された[50]。『反省文』のイントロは、New Orderの「Blue Monday」がオマージュされている[48]。作中の3人が作曲した曲として納得感のあるものでなければいけなかったため、牛尾らの懐古趣味にならないよう慎重にアレンジが行われたという[48]。いずれの楽曲も山田が作詞を手掛けており、『あるく』と『反省文』は牛尾が制作した楽曲に、あとから山田が詩を加えていった[50]。
きみの奏するエレキギターの演奏は、相対性理論の永井聖一が担当した。永井と牛尾は友人であり、牛尾の誘いで本作の参加が決まった[47]。当初牛尾からは「相対性理論っぽい感じで」と指示があり、普段自身が用いている音色や空間処理で演奏を行った[51]。しかし制作陣からは「プロ過ぎる」と反応があり、バンドを始めたばかりのような演奏で再収録された[51]。ルイの奏するテルミンは、フランスのテルミン奏者・グレゴワール・ブランが担当した。山田はYouTube上でグレゴワールのテルミンを聞いた際、テルミンのイメージが変わるほど感動し、本作に起用したという[22]。グレゴワールはインスタグラムにてオファーを受けたのち、実際に来日して山田や牛尾をはじめとするスタッフらと1週間にわたってディスカッションを行った[51]。
ライブシーンの作画は、牛尾、永井、グレゴワールらの演奏映像をもとに制作された[51]。撮影は、実際に3人がセッションしながら行われたため、グレゴワールは今作の音楽的な雰囲気がとても現実に即したものになっていると語っている[51]。撮影には山田をはじめとした作画スタッフも立ち合い、とくに『あるく』の最後のフィードバックノイズは、山田の要望から、サーストン・ムーアやカート・コバーンといった著名なギタリストの奏法を模倣した動画が複数撮影された[52]。
歌唱を担当したきみ役の髙石あかりは、きみがもともと聖楽隊に所属してたという設定から、丁寧で朴訥とした歌唱をおこなった[53]。また山田からは「湿気感を出して欲しい」とディレクションを受けたことを明かしている[53]。また、トツ子役の鈴川紗由もコーラスとして参加しており、制作陣からはトツ子の初々しさを残すため、事前に練習しないよう鈴川に求めたという。レコーディングの際には映像内のトツ子と同じように、飛び跳ねたり踊ったりしながら歌唱を行った[53]。
キャスティング
[編集]メインキャスト3人は1600人の参加者の中からオーディションによって抜擢された[14]。オーディションにあたり、山田は主人公らの声を「3人とも優しくて、人を思いやれる声」とイメージしていたという[14]。また、3人の声のバランスも重視しており、「トツ子の丸み、きみちゃんの清らかさ、ルイくんの柔らかさが重なっていくイメージでした。深みのある、何か倍音が感じられる声を探してましたね。」と語っている[25]。
トツ子役の鈴川紗由は、山田が初めて声を聴いた際「トツ子だ!」と感じ、キャスティングされた[14]。鈴川はもともと『聲の形』や『リズと青い鳥』といった山田作品を鑑賞しており、オーディションに参加できることすら光栄に感じていたという[54]。演じるにあたっては、鈴川自身もも幼少期にバレエを習っていたりと、性格面や経験でトツ子との共通点が多かったため、自身の素をそのまま出すことを意識していたという[55]。
トツ子役が鈴川に決まると、他2人のキャストもすんなりと決まっていった。きみ役の髙石あかりは当初トツ子役でオーディションを受けていたが、心の中ではきみにも惹かれており、最終選考ではきみ役で声がかかったことには運命を感じたという[55]。ルイ役を務めた木戸大聖は山田から、ルイのイメージがゴールデンレトリーバーだと聞き、そのイメージをもとにトツ子ときみと一緒に居られるような優しい人間として役作りをおこなったという[55]。
主題歌
[編集]- 「in the pocket」(TOY'S FACTORY)
- 作詞・作曲:桜井和寿、編曲:Mr.Children&牛尾憲輔、歌 - Mr.Children[56][57]
封切り
[編集]2022年12月3日、スーパーティザービジュアル、およびスーパーティザープロモーションビデオとともに本作の制作が発表され、2023年秋公開予定と予告された[3]。その後2023年8月3日、東宝映画の公式ツイッターアカウントにて公開が2024年に延期になったことが発表された[58]。2024年3月18日にはesports 銀座 studioにて製作報告会が行われ、公開日が同年8月30日と決まったことが発表された[59]。同年6月13日、フランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭2024にて初披露され[60]、7月3日にはイイノホールで行われたジャパンプレミアにて日本で初上映された[61]。
そして同年8月30日、全国273館で公開され、「HELLO! MOVIE」を使用したバリアフリー上映も公開初日から行われたほか、IMAX上映も全国51館で行われた[62][63]。オープニング3日間の観客動員数は6万8700人、興行収入は9800万円を記録し、興行収入ランキングにおいては7位であった。映画評論家の宇野維正はこの成績を「非常に厳しい出足」と評し、「現在の日本の映画興行においてオリジナル作品でヒットを飛ばすことの難しさも突きつけられたかたちだ」と語っている[64]。最終的な興行収入は3億6000万円[1]。
評価
[編集]受賞・ノミネート等
[編集]| セレモニー | 部門・賞 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|---|
| アヌシー国際アニメーション映画祭2024[60] | コンペティション部門 | きみの色 | ノミネート |
| 第26回上海国際映画祭[65] | 金爵賞アニメーション最優秀作品賞 | きみの色 | 受賞 |
| 第79回毎日映画コンクール[66] | 大藤信郎賞 | きみの色 | ノミネート |
| 訪れてみたい日本のアニメ聖地88(2025年版)[67] | 左同 | 長崎県、長崎市、佐世保市、五島市、新上五島町 | 選定 |
批評
[編集]日本国内
[編集]『「アニメ評論家」宣言』などの著書があるアニメ評論家の藤津亮太は自身の連載企画「藤津亮太のアニメの門V」での本作のレビュー記事にて、本作はありきたりな衝突や葛藤にフォーカスを当てず、「悩みそのものに向けてそれぞれの心が澄んでいく時間や空気にこそ“ドラマ”を見ている」と論じており、主人公3人が教会にてそれぞれの悩みを打ち明けるシーンはこの「ドラマ」のピークであり、ある種の宗教のような神聖な空間になっていたと評している。また、「自分の色が見えない」というトツ子の悩みと、その根底にあるバレエを諦めてしまったという幼少期の挫折の経験を、明確な因果関係でなく偶然の重なりの中で解消していく様に心を動かされたと称賛している[7]。
『映像表現革命時代の映画論』などの著書がある杉本穂高はリアルサウンドに掲載した本作のレビュー記事にて、物語そのものはありふれたものでありながら、その映画体験は緻密に計算された色彩や音によって図抜けたものになっていると評し、「色がキレイ、音が楽しいということ。〔中略〕そのような感性の最小単位を忘れてしまわないために、この作品が存在することは、物語以上に『大きな意味』が現代人にとってあるとも言える」と述べている。また、言語化できないものを描こうとする山田の作家性は、言葉の記号性を打破しようとしている詩人に近しいと論じている[68]。
日本国外
[編集]『Erou』などの著書がある詩人・評論家のMaya Phillipsはニューヨーク・タイムズに掲載した本作のレビュー記事にて、静かで内向的な山田の演出は、主人公らの表情を映したシーンは美しく情感的に描いているが、それ以外のシーンでは時折平凡な表現に陥っており、同じく日常系かつ音楽系のアニメ作品である岩井澤健治の『音楽』や渡辺信一郎の『キャロル&チューズデイ』などに比して登場人物の心理描写や音楽表現の鋭さが欠けていると評している。また物語についても、彼らの関係性が映画を通してどう変わったのかが描かれておらず、解決感がないと批判している[69]。
| 総合 | ストーリー | アニメーション | アート | 音楽 |
|---|---|---|---|---|
| B | C+ | B+ | B+ | B |
フリーライターのRichard EisenbeisはAnime News Networkに寄せたレビュー記事にて、本作のメロドラマが全く存在しない点が、他の青春映画と一線を画していると評しており、このジャンルの映画の中では最も地に足がついている作品であるとしている。またサイエンスSARUの手掛けたアニメーションについては、クオリティに波はあるものの平均以上の品質を維持しており、とくにトツ子から見たキャラクターの色が映るシーンは息をのんだと称賛している。一方でメロドラマの無いストーリーの筋道は少々散逸しているように感じられ、特にライブシーンにて教師らが遅刻し、『反省文』を聞くことが出来ていないのはこの作品の不可解な欠点であるとしている[70]。
プロモーション・タイアップ
[編集]
- 長崎県観光連盟は映画のモデルとなった長崎県内の各地[71]を巡るデジタルスタンプラリーを実施。対象スポットを巡り集めたスタンプの数に応じてプレゼントが行われた[72]。
- 長崎電気軌道は作品の公開を記念して、9月12日から12月12日までキービジュアルイラストを描いたラッピング電車の運行を行った[73]。
- 劇中でさくがお土産として中津銘菓「ビスマン」をトツ子らルームメイトへ配ったことにちなみ、製造元の殿畑双葉堂がタイアップ商品として作品のイラスト入り帯のついたパッケージの商品を発売した[74]。
関連書籍
[編集]- ノベライズ
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- 著:佐野晶、原作「きみの色」製作委員会『小説 きみの色』宝島社、2024年7月12日。ISBN 978-4-299-05077-9。
- コミカライズ
- 2024年7月16日より2025年4月11日にかけて 『コミックNewtype』(KADOKAWA)にて連載。
- 漫画:鈴木小波、原作:「きみの色」製作委員会『きみの色』KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、全4巻
- 2024年8月9日発売[75][76]、ISBN 978-4-04-115201-0
- 2024年8月30日発売[77]、ISBN 978-4-04-115344-4
- 2025年2月10日発売[78]、ISBN 978-4-04-116014-5
- 2025年6月10日発売[79]、ISBN 978-4-04-116326-9
- 漫画:鈴木小波、原作:「きみの色」製作委員会『きみの色』KADOKAWA〈角川コミックス・エース〉、全4巻
- アニメーションガイド
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- 『きみの色 アニメーションガイド tri-angle』KADOKAWA、2024年8月30日。ISBN 978-4-04-115490-8。
BD / DVD
[編集]2025年2月26日、豪華版のBlu-ray、および通常版のBlu-ray・DVDの計3形態が発売された[80]。発売元はSTORY inc.・サイエンスSARU、販売元は東宝株式会社[80]。豪華版にはPV集や、製作報告会見・ジャパンプレミアの映像などが収録された[80]。オリコンが集計したところによると、発売初週の豪華版の売り上げ枚数は1831枚、週間Blu-rayランキングは14位を記録した[81]。
音楽関連商品
[編集]サウンドトラック
[編集]2024年8月28日、本作のサウンドトラック『all colors within』がポニーキャニオンより発売された[82]。劇中で使用された劇伴音楽、およびしろねこ堂のバンド音楽のほか、特報用楽曲やスケッチ音源といった本編未使用音源も収録されている[82]。本作は2枚組となっており、1枚目に収録された劇伴音楽の曲名はカラーコードで表記されている[83]。
2025年1月22日には本作のアナログ盤が、LP2枚組で発売された[84]。
劇中バンド曲
[編集]2024年8月28日、劇中バンド・しろねこ堂の楽曲を収録したCDシングル『水金地火木土天アーメン』がポニーキャニオンより発売された[82]。しろねこ堂の3曲の楽曲「水金地火木土天アーメン」「あるく」「反省文 ~善きもの美しきもの真実なるもの~」と、それらのインストが収録された[82]。
また同日、「しろねこ堂が練習中に録音したルイ秘蔵のデモテープ」という設定で、「水金地火木土天アーメン」のデモ音源が収録されたカセットテープ『しろねこ堂デモテープ』がポニーキャニオンより発売された[82]。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 映画業界総決算 (2025), p. 11.
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要購読契約)
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- ^ “映画「きみの色」オリジナル・サウンドトラック all is colour within [Vinyl]”. ポニーキャニオン公式サイト. 2025年11月21日閲覧。
参考文献
[編集]- 『きみの色 アニメーションガイド tri-angle』KADOKAWA、2024年8月30日。ISBN 978-4-04-115490-8。
- 渡辺水央 著、東宝ステラ 編『劇場パンフレット きみの色』太田圭二 発行、東宝、2024年8月30日。
- 明智恵子 編『キネマ旬報 2024年8月号』キネマ旬報社、2024年7月20日。ISSN 1342-5412。
- 三浦理高 編『映画業界総決算 2025』キネマ旬報社、2025年4月24日。ISBN 978-4-87376-497-9。