「鈴与」の版間の差分
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* 航空機購入費等の初期投資は80億〜100億円を見込み、資金は鈴与の保有株式の売却益などで賄う。 |
* 航空機購入費等の初期投資は80億〜100億円を見込み、資金は鈴与の保有株式の売却益などで賄う。 |
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* 初期投資については鈴与の既存事業の利益により短期間で償却することで、航空事業の償却負担を軽くする。 |
* 初期投資については鈴与の既存事業の利益により短期間で償却することで、航空事業の償却負担を軽くする。 |
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* [[新千歳空港]]線と[[福岡空港]]線へ各1日3便就航するとしていたが、[[日本航空]]と[[全日本空輸|全日空]]の同路線への就航表明を受けて、競合する路線への就航を回避して、[[ |
* [[新千歳空港]]線と[[福岡空港]]線へ各1日3便就航するとしていたが、[[日本航空]]と[[全日本空輸|全日空]]の同路線への就航表明を受けて、競合する路線への就航を回避して、[[仙台空港]]、[[成田国際空港]]、[[羽田空港]]、[[新潟空港]]、[[小松空港]]、[[松山空港]]、[[熊本空港]]、[[鹿児島空港]]など競合しない路線への就航を検討することとした<ref>鈴与 就航路線見直し 福岡・新千歳 大手と競合回避静岡空港旅客参入(2007年12月6日付け読売新聞(静岡版))</ref><ref name="shizushin20080216">[http://www.shizushin.com/feature/airport/kiji2/20080216000000000018 鈴与リージョナル航空事業、須川恒次・執行役員航空事業推進本部長に聞く]</ref>。 |
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* 運賃は[[新幹線]]や飛行機と鉄道の乗り継ぎなど競合する輸送手段並みに設定する。 |
* 運賃は[[新幹線]]や飛行機と鉄道の乗り継ぎなど競合する輸送手段並みに設定する。 |
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* 2007年9月1日、社内に航空事業推進本部を設置 |
* 2007年9月1日、社内に航空事業推進本部を設置。 |
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* 参入時期は2009年7月の就航を予定。<ref>鈴与就航2009年7月 静岡空港旅客参入 地元ちなむライン名に(2007年11月30日読売新聞(静岡版))</ref> |
* 参入時期は2009年7月の就航を予定。<ref>鈴与就航2009年7月 静岡空港旅客参入 地元ちなむライン名に(2007年11月30日読売新聞(静岡版))</ref> |
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* 機材は[[エンブラエル170]]を2機購入予定。1機目の納入は2009年2月の予定。エンブラエル170の導入は日本では日本航空グループに次いで2社目である。 |
* 機材は[[エンブラエル170]]を2機購入予定。1機目の納入は2009年2月の予定。エンブラエル170の導入は日本では日本航空グループに次いで2社目である。必要があれば3機体制にすることも考えている<ref name="shizushin20080216"/>。 |
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* 安全管理マニュアルを2008年夏までに整備し、同年秋までに定期航空運送事業者の許可申請を国に提出し2009年6月の許可取得を目指す。 |
* 安全管理マニュアルを2008年夏までに整備し、同年秋までに定期航空運送事業者の許可申請を国に提出し2009年6月の許可取得を目指す。 |
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* 機体整備について、日本航空グループと協議を進めている。 |
* 機体整備について、日本航空グループと協議を進めている。 |
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* エアラインの名称には「鈴与」を使用しない。 |
* エアラインの名称には「鈴与」を使用しない。 |
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* 空港の[[グランドスタッフ#職種|カウンター業務]]について、地元の運輸会社と新会社を設立して業務委託することを検討。日航と全日空の業務も請負う意向<ref>[http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/economy/interview/CK2008011702080157.html 2008年の針路を語る(8) 鈴木与平・鈴与社長(2008年1月17日付け中日新聞)]</ref>。 |
* 空港の[[グランドスタッフ#職種|カウンター業務]]について、地元の運輸会社と新会社を設立して業務委託することを検討。日航と全日空の業務も請負う意向<ref>[http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/economy/interview/CK2008011702080157.html 2008年の針路を語る(8) 鈴木与平・鈴与社長(2008年1月17日付け中日新聞)]</ref>。 |
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* 将来的には、国際線への進出や外国航空会社との共同運航も視野に入れている<ref name="shizushin20080216"/>。 |
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==鈴与ホールディングス傘下の主な企業== |
==鈴与ホールディングス傘下の主な企業== |
2008年2月17日 (日) 07:30時点における版
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
〒424-0942 静岡県静岡市清水区入船町11-1 |
設立 | 1936年3月31日 |
業種 | 倉庫・運輸関連業 |
法人番号 | 2080001009460 |
代表者 | 代表取締役社長 鈴木與平(8代) |
資本金 | 10億円 |
従業員数 | 1,033名 |
主要株主 |
柏興業株式会社(20.51%) 中日本バンリース株式会社(17.61%) 株式会社富士ロジテック(15.56%) 鈴木與平(11.01%) 清水ポートサービス株式会社(4.75%) 鈴与不動産株式会社(4.65%) 靜甲株式会社(3.79%) (2006年8月31日現在) |
外部リンク | www.suzuyo.co.jp |
持株会社の鈴与ホールディングスはJリーグで有名なサッカーチームの清水エスパルスを運営する株式会社エスパルスを傘下におさめる。
2007年7月、リージョナル航空事業への参入を表明した。
沿革
1801年、初代鈴木與平(現社名はこの鈴木與平(与平)の名前を略したものが由来とされる)が駿河国清水湊で船舶を利用した物流業「播磨屋」を創業。その後明治時代に日本郵船の母体となる「郵便汽船三菱」と安田火災海上(現・損保ジャパン)の母体となる「帝国海上保険会社」の代理店となった。
昭和に入ると、1929年に缶詰メーカーの「清水食品」、1933年に石油ガソリンスタンドを開設するなど多角経営をスタート。1936年には株式会社法人の「鈴与商店」に改組。(これを会社設立年度としている)
1941年には清水食品がマグロのインスリンを薬品として利用することを目指した「清水製薬」を設立(2002年に発行済み株式を味の素に完全売却)。戦中~戦後には「鈴与建設」(1944年)「鈴与自動車運送」(1950年)等を設立し、静岡県を代表する総合複合企業への発展を遂げる。
1971年には創業170年記念として企業発祥の地・当時の清水市(現・静岡市清水区)に「清水総合運動場・鈴与記念体育館」を寄贈した。
そして1991年、Jリーグ参戦を目指して設立された清水エスパルスの運営母体・「エスラップコミュニケーションズ」(筆頭株主はテレビ静岡、並びに市民後援会)の運営に参画。また女子サッカーチーム「鈴与清水FCラブリーレディース」を日本女子サッカーリーグに出場させた。エスパルスの経営は1997年にエスラップ社が経営難に陥り倒産(清算)したことを受けて、1998年からその受け皿会社「株式会社エスパルス」を鈴与がオーナー企業として設立し、事業譲渡を受けた。
1998年、日本で初めて「セルフ式ガソリンスタンド」セルフ24を開店させ、セルフスタンドのパイオニアとして名を轟かす。
2004年、持株会社「鈴与ホールディングス」を設立。鈴与は株式交換によりその傘下として新たに設立した会社で物流事業を行っている他、以下の企業を傘下に収めている。
2005年、産業再生機構の支援の下経営再建中の宮崎交通から、同社100%子会社の宮崎中央運輸の営業譲渡を受け、貨物自動車運送事業の路線事業にも進出した[1]。
2007年、富士山静岡空港を拠点とするリージョナル航空事業への参入を表明。
ニュースステーション時代からグループのCMをスポンサーとして週1回放映している。現在では、報道ステーション月曜である。
リージョナル航空事業
- 2007年7月、鈴与は、富士山静岡空港を拠点とするリージョナル航空の事業化に単独で取り組む方針を決めた。[2][3]
- エアライン事業はリスクが高く地元経済界からの出資を得るのが困難と判断したため、鈴与本体が単独で参入する。就航から5〜6年後、事業化のめどが立ったところで県内企業の出資をつのって運営会社を設立する予定。
- 航空機購入費等の初期投資は80億〜100億円を見込み、資金は鈴与の保有株式の売却益などで賄う。
- 初期投資については鈴与の既存事業の利益により短期間で償却することで、航空事業の償却負担を軽くする。
- 新千歳空港線と福岡空港線へ各1日3便就航するとしていたが、日本航空と全日空の同路線への就航表明を受けて、競合する路線への就航を回避して、仙台空港、成田国際空港、羽田空港、新潟空港、小松空港、松山空港、熊本空港、鹿児島空港など競合しない路線への就航を検討することとした[4][5]。
- 運賃は新幹線や飛行機と鉄道の乗り継ぎなど競合する輸送手段並みに設定する。
- 2007年9月1日、社内に航空事業推進本部を設置。
- 参入時期は2009年7月の就航を予定。[6]
- 機材はエンブラエル170を2機購入予定。1機目の納入は2009年2月の予定。エンブラエル170の導入は日本では日本航空グループに次いで2社目である。必要があれば3機体制にすることも考えている[5]。
- 安全管理マニュアルを2008年夏までに整備し、同年秋までに定期航空運送事業者の許可申請を国に提出し2009年6月の許可取得を目指す。
- 機体整備について、日本航空グループと協議を進めている。
- 正副操縦士22人、整備士35人の採用を予定。
- エアラインの名称には「鈴与」を使用しない。
- 空港のカウンター業務について、地元の運輸会社と新会社を設立して業務委託することを検討。日航と全日空の業務も請負う意向[7]。
- 将来的には、国際線への進出や外国航空会社との共同運航も視野に入れている[5]。
鈴与ホールディングス傘下の主な企業
物流事業
- 鈴与
- 鈴与自動車運送株式会社
- 株式会社オリックスレンタカー鈴与
- 株式会社エックスレンタリース鈴与
- 鈴与カーゴネットグループ
- 鈴与カーゴサービスグループ
- 鈴与海運株式会社
- 清水運送株式会社
- 鈴与シンワート株式会社
- 宮崎中央運輸株式会社
- 山三石油運輸株式会社
- 株式会社オキツ
- 折戸マリーナ株式会社
- 株式会社静岡ドキュメントセキュリティ
- 甲菱運輸株式会社
- 株式会社くろしおエクスプレス
- 清水長崎運輸株式会社
- 清水ポートサービス株式会社
- シミズメディカルケア株式会社
- 清水木材倉庫株式会社
- 清水リサイクルネット株式会社
- 新星運輸株式会社
- シンワ運輸埼玉株式会社
- シンワ運輸東京株式会社
- 鈴与液体物流サービス株式会社
- 鈴与エコサイクル株式会社
- 鈴与通関株式会社
- 鈴与DCマネジメント株式会社
- 駿河シッピング株式会社
- 田子浦共同倉庫株式会社
- 東海埠頭株式会社
- 長野輸送株式会社
- 柏栄トランス株式会社
- ハンドリングサービス株式会社
- 富士宮通運株式会社
- 鈴与コンテナエンジニアリング株式会社
商品流通事業
- 鈴与商事株式会社
- 鈴与トラックステーション株式会社
- 株式会社セルフ24
- 鈴与ガスあんしんネットグループ
- 鈴与オイルサービス株式会社 鈴与オイルサービスグループ
- 清水製薬商事株式会社
- 株式会社イワタ
- 佐賀石油販売株式会社
- 静岡塩業株式会社
- 清水エネルギー株式会社
- 清水特殊容器株式会社
- 株式会社ツキジフーズ
- 名古屋エネルギー株式会社
- ファステム株式会社
- ミナト生コン株式会社
- 山口エネルギー株式会社
- 株式会社山梨エルピーガスセンター
- 由比ガス有限会社
- S-net静岡株式会社
建設・ビルメンテナンス事業
食品事業
人材派遣業
地域開発・その他
- 株式会社エスパルス(清水エスパルスサッカーチーム運営)
- ドリームプラザ(エスパルス・ドリームプラザ運営)
- エスパルスドリームフェリー
- 静岡エアーコミューター
- エフエムしみず(コミュニティーFMラジオ放送局・FMしみずマリンパル運営)
- 鈴与システムテクノロジー
- 鈴与保険サービス
- 株式会社鈴与総合研究所
- 株式会社鈴与不動産
- ドリームウェーブ静岡(インターネットサービスプロバイダ・静岡ケーブルテレビ運営)
脚注
- ^ 鈴与の子会社による宮崎中央運輸の営業譲受に関しアドバイザリー業務を提供(日本政策投資銀行)
- ^ 鈴与、静岡拠点に小型機運行・全日空に提携打診(2007年7月14日付け日本経済新聞)
- ^ 鈴与、航空事業に保有株含み益50億—100億円投入・事業概要(2007年7月14日付け日本経済新聞)
- ^ 鈴与 就航路線見直し 福岡・新千歳 大手と競合回避静岡空港旅客参入(2007年12月6日付け読売新聞(静岡版))
- ^ a b c 鈴与リージョナル航空事業、須川恒次・執行役員航空事業推進本部長に聞く
- ^ 鈴与就航2009年7月 静岡空港旅客参入 地元ちなむライン名に(2007年11月30日読売新聞(静岡版))
- ^ 2008年の針路を語る(8) 鈴木与平・鈴与社長(2008年1月17日付け中日新聞)