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「モンスターハンター」の版間の差分

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==モンスターハンター トライ(MONSTER HUNTER 3)==
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{{コンピュータゲームの新製品}}
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発売日未定の[[Wii]]専用ソフト。『任天堂カンファレンス 2007秋』で発表された、ナンバリングタイトル第3弾。シリーズ初、[[任天堂]]ハードでの発売となる。<!--なお、『MH3』のタイトルで[[プレイステーション3|PS3]]向けに開発されていた作品がWiiへ移行し、PS3で発売が予定されていた『MH3』は、開発中止となった。   記述するな出典を記載すべき。れではただの個人的推測。-->
発売日未定の[[Wii]]専用ソフト。『任天堂カンファレンス 2007秋』で発表された、ナンバリングタイトル第3弾。シリーズ初、[[任天堂]]ハードでの発売となる。なお、『MH3』のタイトルで[[プレイステーション3|PS3]]向けに開発されていた作品がWiiへ移行し、PS3で発売が予定されていた『MH3』は、開発中止となった。<ref>[http://www.famitsu.com/game/news/1211089_1124.html プレイステーション3版の『3(仮題)』はスケジュールか消えるとに(ファミ通.com)]、
[http://mainichi.jp/enta/mantan/news/20071010mog00m200037000c.html カプコン:「モンスターハンター3」Wiiへ“移籍” PS3版は開発中止(毎日jp)]</ref>


== ゲームドラマ『ハンター日誌』シリーズ ==
== ゲームドラマ『ハンター日誌』シリーズ ==

2007年10月11日 (木) 07:46時点における版

モンスターハンター(Monster Hunter)』は、株式会社カプコンから発売されたオンライン対応ハンティングアクションゲーム、及びそのシリーズ作品。

概要

プレイヤーは“ハンター”となり、、村や街で依頼を受け、特定のモンスターの討伐・捕獲やアイテムの運搬・採取等の様々な「クエスト」に挑み、時には身の丈より巨大な武器を振り回し、時には小回りの利く武器で狩猟対象を翻弄しながら、巨大な“飛竜”を始めとするモンスターを狩り、クエストを達成していく。最終目的はなく、クエストの成功報酬や狩猟したモンスターから素材を剥ぎ取り、その素材を用いて自分の武装、装備を生産、強化していき、より手強いモンスターと戦う事が目的となる。いわゆる「レベル」や「職業」は存在しないが、武器の種類毎に操作方法や攻略方法が大きく異なる為、様々なプレイスタイルと共に新しい感覚を提供している。ただし、武器に関してはシリーズごとに偏りがあるとの批判が多い。

「狩猟」をテーマにした独特な世界観、あくまで“巨大な生物と対峙し、狩る”というリアリティに拘った描写、オンラインによる共闘等の斬新な要素で根強いファンが多い。また、この作品を題材とした小説を始め、カードゲームやフィギュア、ドラマCDなど展開されている(詳しくは下記を参照の事)。 オンラインプレイに対応しており、サーバー上にルームを作り最大4人のプレイヤーで共闘するという、いわゆるDiabloファンタシースターオンラインのようにアクション性が高い作りになっている。武防具や薬品による能力の強化はできるが、いわゆる「レベル」のような数値的成長要素は存在せず、キャラクターの動作そのものは、プレイヤー自身の鍛錬によって向上させるしかない。

元々は有料のオンライン専用ゲームとして開発が進められていたが、オンライン専用では売れないという風潮から急遽オフラインでも遊べるモードが付け足された経緯がある(それ故にオフライン部分は追加要素的扱い感が強い)。そのためクエストやモンスターを始め、オフラインでは入手不可能なアイテムがあるなどの強力な格差は、製作者側の複数人によるプレイを主としたい意図のほかに、予想される有料プレイヤーの不満を減少し、オンラインへ誘導したいという会社側の思惑があったと考えられる。 ただし『モンスターハンターポータブル』,『モンスターハンターポータブル2nd』の2つの作品では携帯機という事もあり、オンラインだけでなくオフラインを前提とした環境やシステムが搭載され、無料のネットワーク環境と共に「オンラインが強制されない(格差が少ない)」という意味において評価が高い。

頻繁な追加クエストの配信を始め、電撃PlayStationファミ通などのゲーム雑誌とのコラボレーションも恒例で行われている。 主に、雑誌名を冠したイベントクエストが配信され、報酬で得られるチケットで特製装備が作れるというスタイルをとっている。 また、2007年4月6日にトレーディングカードとして『モンスターハンタートレーディングカードゲーム』が発売されている。

次回作については、『モンスターハンターポータブル2nd』のバージョンアップ版、『モンスターハンターポータブル2nd G』が2007年の東京ゲームショウで発表された。また、据え置きハードでの次回作は当初プレイステーション3での開発が発表されていた[1]が、2007年10月10日の「任天堂カンファレンス 2007.秋」で、任天堂Wii向けに『モンスターハンター2(ドス)』の続編である『モンスターハンター3(トライ)』の開発が発表されプラットフォームが変更されることになった。ただし、プレイステーション3でのモンスターハンターシリーズは無くなるのではなく別の形でのリリースするとしている。

通称は「モンハン」、記述する際には「MH」が多い。なお、この項目で用いるシリーズの便宜上の略称は以下の通りにする。

  • 「モンスターハンター」→「MH」
  • 「モンスターハンター G」→「MHG」
  • 「モンスターハンター ポータブル/フリーダム」→「MHP」
  • 「モンスターハンター ドス」→「MH2」
  • 「モンスターハンター ポータブル2nd」→「MHP2nd」
  • 「モンスターハンター フロンティア オンライン」→「MH Ft」

世界観


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


概要

基本コンセプトは「狩猟」「巨竜(モンスター)退治」(ファンタジー物語(ドラゴンスレイヤーの項目も参照))。

あえて中世ヨーロッパ風の舞台や、魔法等の超自然的技術を廃した原始的な狩猟生活を全面に打ち出した世界は、マタギ恐竜といった実在のモチーフから構築され、日本のRPGゲームにありがちな描写からの脱却に成功している。プレイヤーと相対する飛竜も、モンスターと呼ばれる敵キャラクターも、非常に生物的に表現されており独特のリアリティがある。

この世界の竜には生物としての恐竜のイメージが付加されており、特にランポス種と呼ばれる小型モンスターの姿は小型肉食恐竜そのものである。他にも中型の草食恐竜、大きなイノシシ、巨大な蜂のような羽虫など、モンスターとは呼ばれるものの、あくまで現実的な"生物"として登場する。

その中で特異な能力を持つのが飛竜種と呼ばれる大型の竜で、空を飛んだり、火を吐いたり、ガスを噴出したりと他の生物とは一線を画す要素を持つ。しかし、それぞれの特徴はやはり生態に基づく物で、あくまで或る生物種の一個体として存在している。

さらに、多くの謎に包まれた「古龍種」(MH2より追加)は、前述の飛竜種すら超越した"天災"と表現されるほどの能力と特異な容姿を有しており、風のバリアをまとって弓矢を弾き返す、粉塵爆発の原理で周囲一帯の空間を爆破する等、生態系を含む従来の泥臭く原始的な世界観において異彩を放っている。

これらモンスターを討伐または捕獲する事が多くのクエストの目標であり、この世界のハンターの生業である。MH2以降は、討伐と捕獲をまとめて「狩猟」と呼ぶようになった。

自然には無い方法でアイテムを生成する錬金術は存在するが、魔法と言う概念は存在しない。そのかわり、モンスターの素材や鉱石の持つ、発火や放電といった特性を利用することで、炎を発する剣や電気を帯びた槍などの超自然的な能力を持った道具が製作される。これらは素材の特性を活かす研究と設計の産物であり、一定の技術を持つ者ならば作成可能な工業製品のように扱われている。

ハンターの武装

本作の魅力の1つに、多種多様な装備品がある。これらは店で購入する他、クエスト中に入手した材料を利用して生産・強化したり、既存の物を改造する等してより強力な物を入手出来るようになっている。中にはオンラインモードでしか入手出来ない貴重な素材を多数必要とする物もあり、高い性能を持つそれらの武具はハンター達の垂涎の的となっている。 狩猟したモンスターの外殻、臓器等をふんだんに利用した武装が多く、他のファンタジー作品とは一線を画す、生々しくもワイルドな見た目を持つものが多い。

また武器については、前述のとおりカテゴリによって操作方法が全く異なる為、多人数プレイにおいては武器の特性の違いによる役割分担が重要となる。

詳細はモンスターハンターの武器参照

ハンターの防具

鉱石やモンスターの素材を使って造られ、様々な外見と性能を備える。素材の種類によって性能が左右され、希少価値の高い素材を使えば大概防御力の高い装備が造られる。モンスターの素材によって造られた場合、そのモンスターの特性が性能に影響を及ぼす(火属性に弱いモンスターの素材からは、火属性に弱い装備ができたり、毒を持つモンスターの素材からは毒を無効化する防具が出来たりするなど)。外見も様々で、西洋風の甲冑のような物もあれば、武者鎧のような物、更にはコック忍者の格好まである。男女で装備の外見は大幅に異なり、男性装備は鈍重そうな形状が多く、女性装備はドレスのような形状のものやおしゃれな防具が多い。又、各性別専用装備も存在する。

詳細はモンスターハンターの防具参照

その他

以下はさらに詳細な設定の解説である。これらは説明書やゲーム内で直接説明されるものの他に、ハンター大全等の書籍での記述や、各アイテム毎に設けられている解説を読み解く事でも理解する事が出来る。関連項目も参照の事。

古代文明
舞台は、高度な科学技術を持った古代文明が滅びた後の時代とされる。古代文明が滅びた具体的な説明はおろか、古代文明の存在自体が作中では殆ど語られない[2]
ゲームの舞台となっている時代の方が技術的にかなり劣っている為、古代文明の武器等は再現する事が非常に難しい。遺跡等から発掘された物を解析・再現した武器も一応存在するが、本物に比べるとかなり劣っている。
その為、原形を留めている武器が発見されると、様々な研磨剤を使用して復元・実用化している場合もある。
現代
古代文明が滅びた後の時代で、ハンター(プレイヤー)が活躍する時代。ハンターは村や街を拠点に活動し、人々から仕事の依頼を村長やギルドの窓口を介して受けている。また作中では全く関与してこないが、王や王国騎士などが仕事を依頼してくる事から、この時代は王国が存在する王政である事が判る。また、シュレイド地方と呼ばれる地域が東西に分割されており、東に王都ヴェルド、西に共和国首都リーヴェルという記述があることから、共和制国家も存在している事が判る。また時折依頼(クエスト)には戦争の妨げになるものの駆除などもあり戦争の概念もあることが示唆されている。
ハンターズギルド
多くのハンターが集う街などの拠点では、ハンターズギルドと呼ばれる組織がハンターの活動を統括しており、その影響力は辺境の村にも及ぶ。主な業務は依頼者とハンターを仲介しての依頼の斡旋で、プレイヤーはギルドの受付から各種の依頼を受けてクエストに臨む。
また依頼の斡旋以外にも、モンスター取り引き価格の設定や、新人ハンターの命を守るためのランク制狩猟制限などのルール造り、街を襲う古龍に対する迎撃作戦の実施など、ハンターの活動に関わるほぼすべてを取り仕切るほか、ギルドナイト(ギルドナイツ)と呼ばれる専属ハンターによる、未登録ハンターに対する取締りもギルドが行う。こうした戦闘的な側面も持つため正式装備が定められており、プレイヤーの作成可能な装備品にもギルドナイトセーバーやギルドナイトベストといった、正式品を模してギルドの名を冠する物が存在する。
火薬の利用
作中において爆薬は、火薬草、ニトロダケと呼ばれる発火作用や熱を含んだ素材を調合する事で比較的容易に入手でき、これらをタルに詰めた爆弾は狩りにおいて一般的な道具である。しかし、に近い構造を持つボウガンは、と火薬を併用する武器であり、他の武器に比べて特に強力とは言えず、火薬の応用技術はまだ十分でないと思われる。
攻撃に火薬の熱と爆発力を付加する機械式の近接武器はMHの時代から幾つか試作されていたが、これらの強化版はMHGの時代にギルドで正式に採用され、その中の一つはMH2の時代にガンランスという新しい武器カテゴリに発展している。ギルドはこれら機械式武器を積極的に採用しているようで、プレイヤーも機械式武器の強化を進めると「正式採用」と名のつく高級品を入手できる。
ガンランスはMH(無印)から在る同名の試作品を発展させた物で、火薬を使った「砲撃」ができる新兵器である。また、MH2では弦の力を使用しないリボルバー式のボウガンが作られるなど、火薬の利用技術は次第に向上している。
古代文明でも火薬は使われており、火縄銃のような外見のボウガンが発掘される事がある。
亜人類
プレイヤーの分身であり現実におけるホモサピエンスに相当する人類の他に、竜人と呼ばれる亜人類が存在する。体格は様々で、人類とほぼ同じ者もいれば、人類の腰ほどまでしか身長のない小柄な老人もいる。外見上では、尖った耳や顔つき、脚の関節構造などに人類との違いが見られる。また、繁殖力は高くないが非常に長命で、人類と関わる竜人の多くが、高度な技術を習得していたり、自然や科学の豊富な知識を蓄えている。その為か、ギルドや村のような共同体の長や重役を竜人が担っている場合も多い。特に周囲から一目置かれる高齢の竜人は「山菜ジジイ」や「鉄ジジ」のように、その特徴に「ジジイ」や「ジジ」をつけた呼び名で人々から親しまれる。
また、MH2のジャンボ村で造船所を取り仕切っている親方は、指がヒレ状になっているなど明らかに人類とも竜人とも違う身体的特徴を持ちながら、公式な設定でも種族が明らかになっておらず、亜人類が他にも存在することを示している。

モンスターハンター(MONSTER HUNTER)

モンスターハンター
MONSTER HUNTER
ジャンル ハンティングアクション
対応機種 プレイステーション2
発売元 カプコン
人数 1人(オンライン接続時は最大4人)
メディア DVD-ROM1枚
発売日 2004年3月11日発売
対象年齢 CERO:15歳以上対象
売上本数 約29万本
その他 Playstation BB Unit対応、PS2専用ネットワークアダプタ対応、USBキーボード対応、MM(マルチマッチング)BBサービス対応(オンライン対応)
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2004年3月11日発売。プレイステーション2専用ソフト。シリーズ第1弾として発売された。発売前は、プレイヤーや各メディアからそれほど注目を受けていなかったものの、その独創的なゲーム内容から口コミで人気に火がつき、カプコンの代表作と言えるシリーズへと成長していく。 当のカプコンも、それほどプレイヤーが増えるとは考えていなかったらしく、発売からしばらくの間、サーバーの能力不足によるサーバーダウンからのサーバー増強を、幾度も繰り返し行っていた。 初代に当たる今作は、プレイヤーの間で「無印」とも呼ばれている。

オフラインではココットという辺境の村、オンラインではミナガルデという大きな街を拠点とし、「森と丘」や「砂漠」など、特色豊かな狩場へと赴く。 武器は「片手剣」「大剣」「ランス」「ハンマー」「ボウガン(ヘビィ/ライト)」の6種類。 また防具のスキルシステム(プレイヤーキャラに多様な特殊技能を付加するシステム)は未発達で、同一モンスターの名を冠した防具を統一して着用すると発動する仕組みである。例外として、別系統の防具でも、特定の組み合わせでスキルが発動するものも存在した。

なお、テレビCMの終わり方が、ハンドル式の肉焼き機を使って焚き火で肉を焼くムービーに「こんがりおいしく焼けました。」という台詞が入ったものだったせいか「CMで肉を焼いているゲーム」などと店員に注文する人がいたと開発陣のインタビューで語られている。


モンスターハンター G(MONSTER HUNTER G)

モンスターハンターG
MONSTER HUNTER G
ジャンル ハンティングアクション
対応機種 プレイステーション2
発売元 カプコン
人数 1人(オンライン接続時は最大4人)
メディア DVD-ROM1枚
発売日 2005年1月20日発売
対象年齢 CERO:15歳以上対象
売上本数 約30万本
その他 Playstation BB Unit対応、PS2専用ネットワークアダプタ対応、USBキーボード対応、MM(マルチマッチング)BBサービス対応(オンライン対応)
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2005年1月20日発売。プレイステーション2専用ソフト。 前作MONSTER HUNTERの好評を受け、製作された続編である。 カプコンでは「モンスターハンターの廉価版を出す」という案があったが、ただ単にThe Best版として発売する事に抵抗があったと言われる。同時期、北米版のローカライズをしていたスタッフの1人が「双剣」のモーションを持ち込んだ事で「廉価版」ではなく「アップグレード版」のモンスターハンターを作る事になった、という経緯がある。

新モードである訓練所が導入され、新たな武器「双剣」の導入に加え既存カテゴリにも多数の武具を追加した。加えて防具の組み合わせにより発動するスキルの発動条件が、特定防具の組み合わせではなくスキルポイントの合計に変更される等、大幅なバージョンアップが成された。

更に、オンラインモードのクエストに上級クエストの次の段階に当たるG級クエストが追加され、ボリュームが増した。 G級クエストに於いては、通常と体色の異なる希少種と対峙する事となる。 しかしG級クエストは、モンスターの色が変わっただけで従前のクエストの焼き直しであり、前作からのプレイヤーに「2周目」等と揶揄される事もあった。


モンスターハンター ポータブル(MONSTER HUNTER PORTABLE)

モンスターハンターポータブル
MONSTER HUNTER PORTABLE
ジャンル ハンティングアクション
対応機種 プレイステーションポータブル
発売元 カプコン
人数 1人(アドホック通信接続時は最大4人)
メディア UMD1枚
発売日 2005年12月1日発売
対象年齢 CERO:15才以上対象
売上本数 約70万本
約26万本(ベスト版)
その他 PSPアドホック通信モード対応、PSPインフラストラクチャ通信モード対応(無線LAN対応)、バージョン2.00以降対応
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2005年12月1日発売。プレイステーションポータブル専用ソフト。『モンスターハンターG』をベースに、村の中で栽培や採掘、採取が行えるココット農場や、従来の食事システムを拡張したアイルーキッチン等、システムの拡張が行われ、更に2に登場する一部の武具が追加されている。2006年9月時点で出荷本数が65万本に到達し、PSPソフトの国内最多を記録した。2007年に『モンスターハンターポータブル2nd』発売に合わせて低価格化され、累計販売本数が90万本を突破した模様。

PSPには従来の右スティックに当たる入力装置がない為、ボタン入力のみで攻撃を行うようになっている。携帯機という事で全体的に難易度がややマイルドな仕様で、武器の実質的な攻撃力が全体的に高め・モンスターの体力が全体的に低めに調整されており、更にオフラインでのプレイで全てのクエストが遂行出来る為、参考にして作られた前作の『モンスターハンターG』とは、大分プレイ感覚の違うゲームに仕上がっている。

マルチプレイはアドホック通信にのみ対応しており、インターネットを通じての通信プレイは本来不可能だが、非公式ではあるものの「X-link Kai」というソフトウェアを用いる事でパソコンとネット回線を介してプレイ可能になる為、インターネットを通じてマルチプレイを行っているプレイヤーも多い。

2006年の東京ゲームショウ賞内で行われた日本ゲーム大賞の特別賞を受賞した。ちなみに『モンスターハンターポータブル』の海外呼称はMonster Hunter Freedomである。

MHGの移植版であるが、「伝説のガンナー」と呼ばれる人物が村におらず、ハンターに復帰したことになっている点など、ゲーム中である程度の時間が経過した事になっている。ただし、村人の会話内容は前作までと大きな変化はなく、前作までよりも後の話ではあるが、パラレルワールド的な位置づけにあると推測される。

モンスターハンター i(MONSTER HUNTER i)

モンスターハンターi
MONSTER HUNTER i
ジャンル ハンティングアクション
対応機種 携帯アプリ
発売元 カプコン
人数 1人
発売日 2006年2月6日
テンプレートを表示

DoCoMoFOMA90Xシリーズ向けに2006年2月6日配信開始。携帯電話用アプリケーション。 『丘と密林』『沼と砂漠』『岩地と火山』の3種類のアプリから成る。 同年10月31日より、FOMA903iシリーズ向けメガiアプリとして3種のアプリをまとめたパックが配信され、また、12月13日よりauBREW3.1EZアプリ版が配信された。 FOMASH903iにプリインストールされているが、『モンスターハンターi for SH』というタイトルで、若干の違いが見られる。 EZアプリ版にはiが付いておらず、単に『モンスターハンター』と言うタイトルとなっているが、内容は同一なのでこの項目に含む。

PS2版『モンスターハンター』を携帯電話用に移植したもので、対応機種の性能を生かしたフル3Dで原作の雰囲気を再現している。主な特徴は以下の通り。

  • 舞台はココット村で、村長か、ギルドを模した携帯サイトから依頼を受注してクエストに赴く。
  • キャラクターは男性のみとなり、キャラクターボイスはない。
  • モンスターとの戦闘はエンカウント制になっており、モンスターか自分が戦闘フィールドから逃げるか、モンスターを狩猟すると通常のフィールドに戻る。
  • 切れ味システムの省略(武器が劣化しない)。
  • 武具の種類はやや少なめ。防具は一式単位で装備する。 
  • PS2版『モンスターハンター』に登場するモンスター(『G』の亜種を含む)はほぼ登場するが、フルフル、ラオシャンロン、ミラボレアスは登場しない。
  • 2007年7月1日に『モンスターハンターi』から『モンスターハンター』に変更された。

モンスターハンター ドス(MONSTER HUNTER 2)

モンスターハンター2(ドス)
MONSTER HUNTER 2
ジャンル ハンティングアクション
対応機種 プレイステーション2
発売元 カプコン
人数 1人(オンライン接続時は最大4人)
メディア DVD-ROM1枚
発売日 2006年2月16日発売
対象年齢 CERO:15歳以上対象
売上本数 約58万本
その他 Playstation BB Unit対応、PS2専用ネットワークアダプタ対応、USBキーボード対応、MM(マルチマッチング)BBサービス対応(オンライン対応)
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2006年2月16日発売。プレイステーション2専用ソフト。前作『モンスターハンターG』の発売から約1年、満を持して発売された。 『モンスターハンターG』の世界観を受け継ぎつつ、フィールドとモンスターが大幅に増加、従来の飛竜を超える存在としての古龍の追加、加えて昼夜及び季節という時間経過の概念が導入され、更に広がりのある世界となった。 システム面では「太刀」「狩猟笛」「ガンランス」「弓」の4種類の武器が追加され、加えて防具も強化が行えるようになり、戦略に深みが増した。

タイトルのドス(Dos)はスペイン語で2の意。開発中タイトルを決定する際に、前作で通常の物より強いモンスターを意味した「ドス」にあやかり「ドスモンスターハンター」にする案と、「モンスターハンター2」にする案が対立し、結果的に「モンスターハンター2」と書いて2をドスと読ませる現在の形に落ち着いた。

オフラインではジャンボ村が拠点となり、条件を満たせばココット村へ行くこともできる。オンラインでの拠点はドンドルマの街。ゲーム内の時系列はMHG、MHPよりもさらに後の位置づけとなる。 また、USBケーブルを用いてMHPと連動させる事により、特別なクエストを出現させたり、武具の生産レシピが追加されるといった特典がある。

余談であるが、当初は『ファンタシースターユニバース』が当タイトルと同日に発売される予定で、家庭用機におけるネットゲームの2大タイトルが衝突する、異例の事態が起こる筈であった。しかしファンタシースターユニバースは開発が遅れ、発売延期となったため、結果として衝突は回避された。

今作品の問題点

前作までのプレイヤーより多くの期待が寄せられ、セールス的にもまずまずの数字を残したが、芳しい評価を得る事は出来なかった。以下に主な問題点を列挙する。ただし当然ながら、すべてのプレイヤーがこのように感じたわけではない。

  • 5分で強制的にエリア移動する、なかなか地上に降りてこない、攻撃判定がモンスターの身体より大きく空間にはじかれたように見える等、プレイに直接影響を与えるモンスターの行動に不自然な点がある。
  • 新要素の古龍について、弱点がひとつの属性に偏っているため、その弱点を突ける武器がプレイスタイルの幅を狭める要因となりうる。
  • 一方通行で遠回りせざるを得なかったり、プレイヤーだけがダメージを受ける、もしくは通行不可等、プレイヤー側のみに不利な地形的条件が増えている。
  • 中盤からザコモンスターのHPが異常に高くなる、ハンターランクを上げる「試験システム」が無意味、全体的なバランスと内容の練り込み不足。
  • 第1作から継続して批判されていた、壁際に追い詰められた際などのカメラワークの悪さが改善されていない。

一方、モンスターの風圧に背を向けていると逆に引き寄せられる現象については改善されている。

プレイヤーから期待された追加要素が、ほとんどすべて本作の評価を下げる要因となっており、多くのユーザーが落胆した。 一方、同時期にて販売されたMHPのトータルバランスの良さが再評価され、ジワジワと売り上げを伸ばすという皮肉な逆転現象も生み出した。

BGM盗作疑惑

本作品のOP動画に使用されている音楽の一部(厳密には、雪山ステージにおけるボス戦のBGM)が、大友克洋監督のアニメ作品「スチームボーイ」のEDテーマの一部を盗用しているのではないか、という疑惑が提示されている。 実際、聞き比べるだけでも非常によく似ており、二つの楽曲を合成ソフトなどで重ね合わせて聞いてもほとんどずれる部分がなく、違っているのは音階そのものと使用楽器程度ではないかとされている。 音楽製作にあたり、既存の楽曲と意識せずに一部が重なってしまうということはごく頻繁に起こる常識の範疇であるが、三分~四分に渡る楽曲のほぼ全箇所が特定のひとつの楽曲と進行・リズムなどにおいてほとんど同調するなどということは有り得るものではなく、疑惑を持たれるに充分な類似性を持っているとされる。

本作のPC移植版とも言えるモンスターハンターフロンティアオンライン(MH Ft)の第二次βテストでは件のBGMを含め数曲が完全新曲に入れ替わっていた。このことについてカプコン側からの説明はないため、盗作を指摘する側にはこれを隠蔽工作ではないかと疑う人間もいる。ただしBGMの変更、追加は従来のシリーズでも行われていたことであり、また短期間に新作BGMを作成し差し替えることが可能か否か、あらかじめ予定されていた変更なのか否かを明確に検証した資料は無く、真相は不明である。 巨大掲示板サイト「2ちゃんねる」では、2006年MH2発売の時点で類似を指摘する声はあがっていたが発売当時の熱狂に押し流される形で消えていった。同掲示板で大きく話題に取り上げられるに至ったのはMH2から約1年が経った2007年、MH Ft第一次ベータテストの終了から約20日後、スチームボーイの地上波テレビ初放映直後のMH Ftスレッドに端を発する。それからまもなくyoutubeやニコニコ動画といった動画投稿サイトに比較動画が投稿され、騒動は拡大した。

また、同じく本作品の「大衆酒場」のBGMが2004年にライアーソフトから発売されたアダルトゲームソフト「Forest」のBGMと酷似しているのが2007年10月に「2ちゃんねる」にて発見された。

モンスターハンター ポータブル2nd(MONSTER HUNTER PORTABLE SECOND)

モンスターハンターポータブル2nd
MONSTER HUNTER PORTABLE SECOND
ジャンル ハンティングアクション
対応機種 プレイステーションポータブル
発売元 カプコン
人数 1人(アドホック通信接続時は最大4人)
メディア UMD1枚
発売日 2007年2月22日発売
対象年齢 CERO:15才以上対象
売上本数 約140万本(2007年9月現在)
その他 PSPアドホック通信モード対応
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2007年2月22日より発売されたプレイステーションポータブル専用ソフト。

MH2をベースにMHPの続編として発売された。初日だけで50万本以上の売り上げがあったと見られ、ゲーム雑誌ファミ通によると週間売上は78万。3月6日には国内PSP初となる累計出荷本数100万本を達成([3])、前作に続いてPSPのキラータイトルとなった。

今作の特徴として、MHPのような移植作品ではなく、MH2から世界観を受け継いだ新作という点が挙げられる。その為、拠点も既存の村や街ではなく、ポッケ村という新しい村である。ポッケ村が雪山近辺の立地のため、今作における最初の狩場はMH2のように密林ではなく、雪山である。なお、MH2では雪山に行けるのは中盤以降であった事を踏まえて、難易度は調整されている。またその他の多くのフィールドにおいても、MH2では一方通行だった崖などが上り下り可能となり、遠回りする必要がなくなったため難易度がある程度低く抑えられると共に、問題点であったエリア切り替えの際のロード時間も短縮された(下記参照)。加えてMH2において著しく不評であった上位クラスの雑魚モンスターの無限発生や、新規追加武器のバランスも調整された。 ただし太刀の性能面での上方修正や一部の武器の突出した高性能、上位モンスターの攻撃力等についてはバランスの偏りが指摘されることもある。

登場するモンスターは、MH2までに登場したモンスター、そして新規モンスターの「ティガレックス」「アカムトルム」「ドスギアノス」である。ただしヤマツカミは登場せず、前作まで「白ランポス」「ランポス亜種」と呼ばれていたモンスターに「ギアノス」という正式名称が与えられるなどの変更点も見られる。

武器にはMH2同様、MHPの武器に「太刀」「狩猟笛」「ガンランス」「弓」が追加され、全11種になる。

勿論、MHPで好評であったアイルーキッチン、農場なども登場し、アイルーキッチンにはよろず焼きという新要素を追加。また農場にはトレニャーという新要素が追加された。また「トレジャーハンターズ」が「トレジャーハンター」となり1人でプレイできるようになり、ギルドカードのページ数が6ページに、自宅だけでなく農場・集会所・アイルーキッチンにもアイテム限定の小型アイテムボックスが置かれるようになった。ただし装備変更は従来どおり自宅のアイテムボックスのみで行う。

更にクエスト中のエリア間の移動の際にかかるロード時間を短縮する為、BG(バックグラウンド)ロードという機能が追加された。ただし、BGロード使用時はバッテリーの消費が激しく、PSPをACアダプタに繋げておく事を推奨している。なお、このBGロードはON、OFFが設定できる。 ただ、キャラの行き来が早すぎてロードをする前にマップ移動に入った場合等、条件によってはロード時間の短縮が行われない場合もある。

また、新型のPSPにはキャッシュ機能という物があり、既に訪れたことがあるエリアではロード時間が従来の1/3ほどになる。 BGロードがON状態であれば、最短1秒を切るという高速ロードを実現した。

XLink-kaiでのオンラインプレイは今作でも可能。

なお、不評だったカメラワークに関しては、ある程度の改善があったとする意見と、特に改善はされていないとする意見がある。

2007年9月20日に開催された東京ゲームショウ2007の『日本ゲーム大賞2007』「年間作品部門」にて大賞を受賞した(任天堂Wii用ソフト「Wii Sports」とのW受賞)。また同日にカプコンブースにて次回作となる「MONSTER HUNTER PORTABLE 2nd G」の発売決定が発表された。

モンスターハンター フロンティア オンライン(MONSTER HUNTER FRONTIER ONLINE)

モンスターハンター フロンティア オンライン
MONSTER HUNTER FRONTIER ONLINE
ジャンル ハンティングアクション
対応機種 Windows
発売元 カプコン
人数 1 - 4人(クエスト)、多人数
メディア ダウンロードCD-ROM1枚
発売日 2007年7月5日
対象年齢 CERO:15才以上対象
コンテンツ
アイコン
暴力
デバイス キーボードマウスゲームパッド
必要環境 Windows 2000XPVista
テンプレートを表示

2007年7月5日より配信開始した、WindowsオンラインゲームMOの要素を持つアクションロールプレイングゲームである。

MH2をベースにインターネットを活用したギルドシステムやランキングモード、一度に30人ものプレイヤーが入室可能なビジュアルロビー、SkypeでのボイスチャットのサポートなどPCゲームならではの新たなシステムの実装や、マイギャラリー、マイガーデン、新規武器や防具、MHP2ndの武器や防具、また、提携企業とのタイアップキャンペーンの装備や武器なども登場する。新たに追加されるモンスターは「ヒプノック」「ヴォルガノス」が、マップには「樹海」が正式サービス時に追加され、以後も長期的な新システム実装を計画している。

Core 2 Duoを搭載したPCならば、クライアントを二つ同時に起動してプレイすることが可能となる。また、エリア間のロード時間はHDDインストールに対応した事により、ほかのMHシリーズと違い短縮されている。


サーバ構成

以下の3つのサーバが存在する。

  • サーバ1…正式運用前から存在するサーバ
  • サーバ2…オープンβ2テスト期間中の2007年6月29日から追加されたサーバ
  • サーバ3…サーバ2と同じく、オープンβ2テスト期間中同日から追加されたサーバ


沿革

クローズドβ
  • 2007年2月1日 - 第1回クローズドβテスト開始
  • 2007年2月15日 - 第1回クローズドβテスト終了
  • 2007年3月29日 - 第2回クローズドβテスト開始(3月1日の予定を延期)
  • 2007年4月5日 - 第2回クローズドβテスト終了
  • 2007年5月10日 - クローズドβテストファイナル開始
  • 2007年5月21日 - クローズドβテストファイナル終了
オープンβ1
  • 2007年6月21日 - オープンβ1テスト開始、同日オープンβ1テスト終了(サーバ負荷過大により一時的に休止)
テクニカルテスト
  • 2007年6月25日 - テクニカルテスト開始
  • 2007年6月27日 - テクニカルテスト終了
オープンβ2
  • 2007年6月28日 - オープンβ2テスト開始
  • 2007年6月29日 - サーバが増設される
  • 2007年7月5日 - オープンβ2テスト終了
正式運用後
  • 2007年7月5日 - 正式運用開始、新モンスターヒプノック実装
  • 2007年7月25日 - 第1回リファインアップデート[4]
  • 2007年8月8日 - 新モンスターヴォルガノス実装
  • 2007年9月5日 - 大型アップデート(シーズン1.5)、ティガレックス実装
  • 2007年10月3日 - 第2回リファインアップデート、ハイブリッド型課金へ移行

今作品の問題点

運営チームの姿勢
  • サービスイン前にゲーム情報サイトで公開された運営責任者のインタビュー内容と、サービスイン後のサービス・運営内容との著しい乖離が挙げられる。
  • 公式サイトに掲載されている不具合・要望対応状況に、現行プレイヤー間では常に話題にのぼる「メゼポルタ広場(ロビーエリア)の不便さ、無意味さを改善せよ」という要望が掲載すらされないことや、下記のチート等の不正行為への追及やnProtect問題への対応、DUPE問題、公式掲示板において良質な記事でも荒らしレスごと削除する対応、イベントコードの配信ミス、冤罪BAN疑惑など不誠実・不明瞭な対応が目立つ。
  • 「スキルの調整を行う際はアップデート事前に公式発表を行う」との公約を破り、2007年7月25日に行われたリファインアップデートでは事前発表もなく一部のスキルが変更された。突然の変更にプレイヤーから苦情が寄せられ、一部のスキルは元の仕様に戻されたが変更されたままのものもあり、未だ謝罪もない。この変更で公式掲示板へ苦情の書き込みが相次いだが、運営は荒らし行為ではない書き込みまでも記事中に荒らし行為の書き込みが有れば記事ごと即刻削除するという暴挙に出た。[5]
    • 9月5日に行われた大型アップデートにおいても事前告知なしに一部武器のパラメータ値が変更されている。これについて運営側からの説明は一切行われていない。
    • 10月3日の第2回リファインアップデート後から一部モンスターの行動パターンに変化が見られるようになった。また、一部の地形に従来とは異なる地形条件を加える等の修正がされていることが公式掲示板への投稿で判明。しかし、この修正についてのアナウンスは行われていない。
運営レポートと公式掲示板
  • 毎週火曜日[6]にアップデート内容の通知とその意図などを示す運営レポートが更新されている。これは2007年9月現在、トラブルのサポートを除いては運営側とユーザーをつなぐ唯一のコミュニケーション手段となっている。しかし、アップデートに対するユーザーからの非難について自己弁護と受け取られかねない内容を掲載したり、ユーザーを突き放したコメントの掲載が続いてしまっており、運営レポートが更新される度に公式掲示板が荒れるという問題が起きている。
  • 何か問題が発生する度に公式掲示板[7]が荒れ、問題についてユーザーの投稿と運営の削除が繰り返されるという状態が続いていた。当時ユーザーはダレットへの無料会員登録を済ませれば誰でも公式掲示板への書き込みが行える仕様だったため、多くのユーザーは本来のアカウントとは別に登録を行って批判や苦情を書き込んでいた。2007年9月19日の掲示板規約改正に伴い、無料会員の書き込みは一切行えなくなった。
    • 運営は上記の掲示板規約の改定に伴い、運営批判を行ったユーザーのアカウントを一定期間停止する措置を取った。これにより、掲示板に批判を投稿するユーザーは激減した。
課金方式
  • 正式運用開始後より月額課金(月額1,400円、税込)を行っていたが、2007年10月3日のリファインアップデート後から新課金サービスも並行して行う旨を9月19日に利用規約改定として発表。追加料金を支払えばゲーム内で様々なサービスを受けられるという新しい課金コースをスタートする。その発表ではアイテム課金は行わないとの事であったが、新しい課金コースに加入する事でゲーム内で購入可能になる家具(プレイヤーの能力には影響しない)や、一定の条件を満たした購入者のみ配布されるアイテムもあり、実質的にはアイテム課金に近い内容となる。この新しい課金コースの登場で、ハイブリッド型課金(月額課金+アイテム課金)へ移行する。
    • 過去のシリーズでのプレイ料金は月額900円だったが、「月額900円では不具合などの対応に耐えることができないため500円値上げをした」[8]との理由で本作では1400円の料金設定となっている。しかし、値上げを行ったにもかかわらず、不具合やチート問題が頻繁に発生している。
    • MH2やMHP2で普通に搭載されていた機能が有料追加サービスになったり、カットされてしまった仕様があるほか、一部クエストが期間限定の配信になった事など、ベースになったMH2から値上げしたにも関わらず要素が減ってしまっており、料金設定には疑問の声も多い。
システム面・バランス面
  • 公式サイトにて、ベースとなったMH2での問題点(MH2の項目を参照)に調整が加えられたことが記載されているが、一部のプレイヤーからはあまり変化がない、もしくは、バランス面やカメラワークなど改悪になったとの声がある。オンライン化にあたってMH Ftオリジナルのモンスターが実装されるも、これらには期間が限られているため、通常はMH2と大きな違いはない。MH2では普通に受託できていた古龍関連のクエストが期間限定配信となり、自由にプレイできなくなっている。
  • 武器防具の強化にかかる費用が莫大で、2007年7月25日のリファインアップデートにおいて修正がなされたものの、依然として高額である。強化に使われる素材も次第に入手が困難になっていき、装備によってはスケジュールで配信されるクエストを待たねばならない。下記にもあるように、モンスターが強化されているにも関わらず、アイテムのドロップ率が低い事から、ユーザーによっては武具の強化がままならない場合もある。
    • 上記のように武具の強化に多額の費用がかかる事から、ユーザーの多くが他の数倍という高額報酬が得られる特定クエストを何度も繰り返しプレイする傾向にあり、多種多様なモンスターと戦う機会が減ってしまっている。
  • 全体的にボスモンスターの攻撃力、体力および防御力がMH2よりかなり高く(モンスターによっては防御力が3割増し、体力は2倍以上)設定されている。そのため、中盤以降のソロプレイなどは困難な仕様になっており、パーティを組む・猟団に所属するなど集団化することを半ば強いられる[9]
    • それらボスモンスターについて、2007年8月に期間限定で『夏の古龍祭り』と冠して大々的なイベントを行ったものの、ボスの体力が高すぎたため、特定の装備を持たないプレイヤーは参加すら難しい状況だった。これについて非難が集中し、2007年8月31日の運営レポートには「ボスモンスターの体力増加について、今後実装されるであろう上位装備なら比較的倒しやすいはず」とのコメントが掲載された。つまり、配信時点では倒す事が極めて困難な敵をリリースしていた事になり、運営側もバランス調整とその対応に迷走しているようである。また、この件についての掲示板への書き込みは即削除されていた。 [10]
  • モンスターの能力だけを大きく上方調整した影響で、装備と使用アイテムの効果が相対的に低下し、一部の突出した性能を持つ武器と双剣以外は存在意義を疑われるほどのバランスになった。他の武器を愛用していたユーザーも双剣への乗り換えを余儀なくされ「全体的なゲームバランスの見直しを図るべき」との声が高まった。これに対して運営は「多数のユーザーから双剣が強すぎると寄せられた」として、2007年9月5日のリファインアップデートで双剣の下方修正を行うと発表。10月3日のメンテナンスより双剣の特殊攻撃に下方修正が行われた。
    • 「双剣だけではなく長期的にゲーム全体の調整を行っていく(要約)」と公表しているが、具体的なプランは何も示されていない。
  • 上記のようなバランスと時間・期間限定配信制クエストが「今を逃せば次はいつ狩れるかわからない」という焦燥感を煽り、MH2以上に安全で効率的なプレイを望むプレイヤーを増やしている。そもそも「モンスターハンター」というゲームはモンスターによって武器や防具に向き不向きがあるので装備品を変えることも楽しみの一つではあるが、装備品やスキルまで指定する者も多く現れ、その結果、自由度が失われているとの意見もある。ゲームが進行すればするほどこの部分が顕著になり、そのためか「MH Ftは他シリーズから何も学んでいない」、所信表明で冗談めかしに語った「お客様が満足できなかったら運営チームを解散します」を行うべきだと批判されることもある。
  • 「多数のプレイヤーの要望」とのアナウンスで、2007年9月19日からネットカフェ限定クエストの配信が開始された。しかし、どれほどのユーザーがこのサービスを望んでいるのかが見えず、多数の不具合や上記の諸問題に何ら回答を示さないままの開始だったため、この件についても公式掲示板が荒れる結果となった。
    • 要望が公式要望ページに登場してから実装されるまでの時間が、この件においてのみ異様に短かったことも批判増加に拍車をかけた。
    • 公認ネットカフェでありながら本ソフトがPCにインストールされていない店舗があったほか、上記の不具合でプレイ開始後に間もなく強制終了するケースが見られたばかりか、ネットカフェでプレイしている他のプレイヤーを探すのがゲーム仕様的に非常に困難であるなど、不備が目立つ。
MH Ftからの新要素
  • MH Ftからの新要素である猟団システムは、他オンラインゲームでいうところの「ギルド」に相当し、メンバーのみ発言可能な猟団チャットが利用できるほか、猟団部屋や専用クエストなど、今後、様々なサービスを利用できるという触れ込みである。当初は猟団に最低5人在籍していなければ、定期的に削除されるという仕様であった。これが不評だったため、2007年8月に最低維持人数がパーティの人数と同じ4名に改善された。
    • 2007年9月5日のアップデートで待望の猟団部屋が追加されたが、その機能拡張(猟団レベルの上昇)には莫大な猟団ポイントを要求される。猟団ポイントはプレイ時間に応じて蓄積されるため、人数の少ない猟団は、かなり先まで猟団部屋の機能が利用できない事になる。それについて運営の見解は「大規模猟団の優位性を保つため、変更の予定はない(要約)」と強気の姿勢である。また、この猟団部屋だが、猟団ポイントを貯めて拡張を行わなければ、集合ロビーで無意味と批判の多い「メゼポルタ広場」以上に不便という仕様である。
    • 2007年8月に猟団向けに行われたアイテム配布では、10名以上が在籍する猟団のみが対象であった。その時期に10名以上在籍のあった猟団は少なく、このアイテムを得られなかったユーザーは多い。
    • 大規模猟団の優遇とあるが、猟団ポイントを使う猟団部屋以外で人数が影響する要素は存在しない。また、猟団向けのタイムアタックなどの新規要素は、ゲーム内でも表記を見る事はできるが、実装されておらずプレイする事はできない。
    • 猟団専用クエストをプレイするためには相当な量の猟団ポイントが必要となるため、社会人中心の猟団や団員が少ない猟団では、プレイ可能になる見込みが立たないとの不安もある。
  • もうひとつの新要素であるマイギャラリーは、メゼポルタ広場に設置された家具屋で購入した家具を自由に配置して楽しめるというものである。他のプレイヤーを招待する事は可能だが、自宅のように食事を振る舞ったりデータの閲覧は行えない。購入した家具でレイアウトを設定したギャラリーは「ギャラリー大会」に出展する事ができ、その得点に応じて様々なアイテムを商品として得る事もできる。
    • 家具は高額であり、特にキャラクターのパラメータに影響する要素もない事から、下記の「ギャラリー大会」以外の目的で利用するユーザーは少ない。また、レイアウトを行う際のインターフェースが煩雑で扱いづらく、利用の敷居を上げてしまっている。
    • ギャラリー大会は設置した家具をすべて没収されてしまうものの、獲得した得点次第で入手困難なアイテムを手に入れる事ができる。準備に費用はかかるが、ユーザーによってはコスト以上の見返りが得られる要素となっている。しかし、ユーザーの価値観に沿った審査ではなく、デジタルな法則性に則った審査であるため、ギャラリーというよりはパズルゲームに近い内容になってしまっている。
コミュニケーション関連
  • オンラインゲームの醍醐味でもあるチャット関係には致命的な欠陥がいくつか見られる。装備品をいくら強化しても攻撃をくらえば大ダメージを被る事が多く、また効率を求められるゲームバランスのため、戦闘中のチャットが極めて難しい。他のオンラインゲームには当たり前に実装されている定型分の編集も、実装の見通しがまったく立っていない。ゲームの仕様上、ユーザー間のアイテムのトレードが皆無であるため、非戦闘時のチャットも盛んではなく、逆にロビーでの雑談を嫌うユーザーも少なくはない。他オンラインゲームと比較して、ユーザー間のコミュニティが発生しづらく、その点からユーザー離れが起きている点も否めない。
    • ゲーム全体を通してコミュニケーションがあまり行われず、「よろしくお願いします」「お疲れ様でした」「ドンマイ」以外のメッセージが使われる機会がないせいか「よろおつオンライン」などと揶揄される事もしばしばである。
サポート問題
  • 2007年9月以降、ゲームにログインできないユーザーが増え始めた。原因は不明である。[11]該当ユーザーは運営(テクニカルサポート)にメールをしてみるも、テンプレートの返信が届くのみで、個別返答はもちろん電話でのサポートも一切行われていない。プレイ料金を支払い済みのユーザーにおいても、実質何の対応もなされていない状態が続いており、このケースについての公式なアナウンスは一切行われていない。
    • また、同月から一部のユーザーのアイテムが消えてしまう不具合も報告されている。ユーザー側のPC環境に問わず同現象が発生確認されていることから、サーバー側のデータ破損が疑われるが原因は不明。他の不具合と同じく公式アナウンスは行われていない。
  • 2007年9月に特定条件を満たしたユーザーに対し、メールで「イベントコード」を配信し、ゲーム内でそれを入力する事でアイテムが得られる「新米ハンター応援! キャンペーン」というサービスを行った。しかし、1人に複数のイベントコードが届く多重配信や、届くはずのイベントコードが届かないユーザーが多発するという問題が発生。これについて、運営側は「イベントコードが届かなかった場合の再送付は行わない」と発表していたが、被害にあったプレイヤーから反発する声が公式掲示板など各所で上がり、結果的に再送付が行われる事となった。
    • この件に関して運営側の見解は2週間後の2007年9月26日に発表された。公式アナウンスによると、イベントコードの配布対象だったユーザーのうち、3,140名ものユーザーにイベントコードの配信がされていないことが判明。このアナウンスが行われた日時には再配布は既に完了しているとした。なお、多重着信者の発表はなかった。このミスに対応するため、今後はユーザーのメールアドレスへ直接送信するのではなく、web上からユーザー自身が確認できるような配信システムに切り替える事を発表した。
チート行為(不正行為)とその対応
  • 2007年8月上旬頃からクライアントの穴を突いたチート(不正行為)を利用したプレイヤーが増える。その様子を撮影した動画が公開され、運営・管理の甘さが露呈することになった。苦情を受けたカプコンは一連の問題についての見解を発表。その内容は殆ど行われていない不正対策への反省は見られず、チートを使用していない一般プレイヤーへも処罰があるという記述を始め、プレイヤーが不正を続ける限り対策にリソースを奪われ今後のアップデートを遅らせざるを得ないと示す等、運営について未熟さを感じさせるものであった。この見解に反感を覚えるプレイヤーも多い。
  • チート対策のため2007年8月15日にnProtectのアップデートが行われる。クライアント(mhf.exe)を起動した途端にブルースクリーンが表示されてPCハングアップするという現象が多発(いわゆるブルースクリーン問題)。少数のユーザーからはOSが起動しなくなる状態にまで陥った。[12]この事を受け、8月17日にnProtectを問題が発生する前のバージョンへロールバックする処置を実施した。リファインアップデート後の公式掲示板と同様で、公式掲示板へ助けを求める書き込みや苦情の他に荒らしが相次いだが、またも運営は良質な書き込みも荒らしの書き込みとまとめて即刻削除するという対応に出て、一般プレイヤーをも巻き込む騒動になっている。[13]
    • nProtectのアップデートに伴って起きた問題について、運営側に厳しい質問をしたプレイヤーが利用規約の第9条(禁止事項 本サービスの利用にあたり、会員は以下の行為を行ってはならないものとします。(6)ストーカー行為またはストーカー行為に類似する行為)に基づいてアカウントを剥奪される事件が起こっている。具体的な記事については運営側から該当ユーザーに電話で直接指摘され、現在は削除されているが、残されたログを巡って一部では騒動となっている。
  • 10月3日のリファインアップデートよりスタートした新たな課金コースにて、アイテムが無限複製できてしまうチート(DUPE)が発生する。運営は直ちに緊急メンテナンスを行った。しかし、不正に増殖されたアイテムはそのまま現行されており、不正行為前の状態にロールバック(巻き戻し)はしなかった。
冤罪BAN疑惑
  • 2007年9月12日のチート対策ソフトnProtectのバージョンアップより、一部のプレイヤーのパソコン環境においてアプリケーションエラーが発生し、MH Ftが強制終了する現象が発生。その後、強制終了が多発すると主張する一部のプレイヤーのアカウントが永久停止(いわゆるBAN)されていたことが判明した。他問題と同様に、公式掲示板へ苦情や批判・助けを求める投稿が相次ぐも、荒らしレスがついた場合は記事が丸ごと削除され続けている。
    • また、2007年9月26日にチート対策として大量のアカウントが永久停止されたが、同月12日と同じく冤罪によるアカウント剥奪だと主張するプレイヤーが公式掲示板で記事を立てるも即座に削除されている。
    • 強制終了によってアカウントが停止されたと主張するプレイヤーについて、オンラインゲームニュースサイトの4gamerが2007年9月14日に記事として取り上げたが、その数時間後には運営から「nProtectによる強制終了でアカウントが停止されるという事はなく、記事は事実無根である」というコメントが発表された。しかし、数日前に発生したイベントコードが対象ユーザーに行き渡らない件については実質的な対応や発表がなされていない状態だった。この二つの問題の対応の早さの違いと、保身とも取れるコメントについて、公式掲示板で運営に非難が集まった。しかし、批判と思われるスレッドはすべて削除され、ほどなく沈静化した。

モンスターハンター ポータブル2nd G(MONSTER HUNTER PORTABLE SECOND G)

発売日未定のプレイステーションポータブル専用ソフト。PSP用ソフトの第3弾。2007年の東京ゲームショウで発表された。

モンスターハンター トライ(MONSTER HUNTER 3)

発売日未定のWii専用ソフト。『任天堂カンファレンス 2007秋』で発表された、ナンバリングタイトル第3弾。シリーズ初、任天堂ハードでの発売となる。なお、『MH3』のタイトルでPS3向けに開発されていた作品がWiiへ移行し、PS3で発売が予定されていた『MH3』は、開発中止となった。[14]

ゲームドラマ『ハンター日誌』シリーズ

ファミ通waveDVDで連載されていた公式サイトで掲載されているハンター日誌をゲーム中で再現したシリーズ。

モン(声優:陰山真寿美)
DD(声優:戸谷公次(無印)→田中秀幸(2))

ハンター日誌

デイビー(声優:田中一成)
ロッキー(声優:神奈延年)
ラミア(声優:鈴木麻里子)

ハンター日誌G

ビクトリア(声優:永島由子)
アレックス(声優:草尾毅)
エンタロウ(声優:服部潤)
リチャード(声優:増谷康紀)
ナレーション、タツジー(声優:永井一郎)

ハンター日誌2(Dos)

ランディ(声優:石川英郎)
ギンジ(声優:根本幸多)
シフォン(声優:鹿野優似)
伝説のお笑いハンター(声優:柳原哲也平井善之(アメリカザリガニ))
ハリー(声優:若本規夫)
ナレーション、古龍観測所の老人、伝説の職人(声優:八奈見乗児)

脚注

  1. ^ カプコンの人気シリーズ最新作『モンスターハンター3(仮題)』を「プレイステーション3」向けに開発決定!
  2. ^ 田中剛プロデューサーは非公式設定と断った上で「高度に発展した現代人類が巨大隕石によって滅亡した後、遥か未来の地球の氷河期後をイメージして」と語っている。
  3. ^ カプコンの人気シリーズ最新作『モンスターハンターポータブル 2nd』が国内初の100万本突破 ~ 前作『モンスターハンター ポータブル』もまもなく国内市場ミリオン達成! ~
  4. ^ プレイヤーからの意見や要望をゲーム内に取り入れるアップデート
  5. ^ 後に述べる不正プログラム発覚後の掲示板でも同じ対応がされている。他、モンスターの異常な体力についても掲示板内で批判が集中したが3時間とたたずそのトピックは削除された。
  6. ^ 2007年9月21日までは毎週金曜日に更新されていたが、内容の充実を目的に火曜日に変更された。
  7. ^ 公式掲示板は原則として、攻略のQ&Aについてのみ投稿を許可している。
  8. ^ 4Gamer.net ― インタビュー:カプコンは「モンスターハンター フロンティア オンライン」で何を目指すのか(モンスターハンター フロンティア オンライン)
  9. ^ 一人でも可能なクエストの実装が発表されたが、戦えるモンスターの種類に限りがある。
  10. ^ 2007年9月5日の大型アップデートで新たな上位武器が追加されたものの、従来の武器の性能を超えたものはごくわずかだった。
  11. ^ 他サーバーのキャラクターなら問題なくプレイできているユーザーが多い事から、キャラクターデータの破損と見られている。
  12. ^ 公式掲示板参照。削除されている可能性有り。
  13. ^ 書き込みの削除については幾分緩和されたようだが削除されたものもある(2007年8月19日現在)。
  14. ^ プレイステーション3版の『3(仮題)』はスケジュールから消えることに(ファミ通.com)カプコン:「モンスターハンター3」Wiiへ“移籍” PS3版は開発中止(毎日jp)

関連項目

外部リンク

モンスターハンター 公式ポータルサイト

ファンサイト関連

モンスターハンターSNS