橋本大地 (プロレスラー)

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橋本 大地
橋本 大地の画像
プロフィール
リングネーム 橋本 大地
本名 橋本 大地
ニックネーム 破壊王子
破壊王二世
破壊王ジュニア
身長 180cm
体重 80kg
誕生日 (1992-04-13) 1992年4月13日(32歳)
出身地 神奈川県
所属 ZERO1
スポーツ歴 空手
トレーナー 大谷晋二郎
デビュー 2011年3月6日
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橋本 大地(はしもと だいち、1992年4月13日 - )は、日本の男性プロレスラーである。神奈川県出身。プロレスリング・ゼロワン所属。

プロレスラー、橋本真也の長男にあたり、父親の通称である「破壊王」から「破壊王子」「破壊王二世」「破壊王ジュニア」と呼ばれる。

略歴

父親の橋本真也

プロレスラー橋本真也の長男として生まれる。小学6年から空手を始め、中学からは総合格闘技「蒼天塾」に所属した。2005年の父親の死去を契機に、プロレスラーを目指すことを決意。

2009年9月21日に、ZERO1の興行『橋本真也デビュー25周年・破壊王伝承 in 後楽園大会』において、2分2ラウンドのキックボクシングエキシビションマッチで、小林聡を相手にプレデビュー戦を行った。空手着を身につけて戦い、父親と同じ『爆勝宣言』を入場テーマ曲にした。結果は引き分けとなるも、2度のダウンを奪われるなどの試合内容から試合後に号泣した[1][2]

大谷晋二郎は橋本大地の後見人を自称し、ZERO1は大谷・蝶野とともに橋本大地育成プロジェクトを組み、団体を挙げてレスラーとして育てている[3]

練習生として下積み生活を経て、2011年3月6日、両国国技館での、ZERO1・10周年記念大会「プロレス」の蝶野正洋戦でデビュー。同じく闘魂三銃士である武藤敬司も実況として来場[4][5]。試合後には武藤から対戦要求され、橋本も受諾したために3月21日の全日本プロレス・「2011プロレスLOVE in 両国 vol.11」でシングルマッチを行うこととなった。

2011年3月6日、ファッションブランド『DESTROY狂』とコラボレーション。入場衣装やグッズなど手がけられている。

21日、全日本プロレス両国国技館大会で武藤敬司と対戦[6]。デビュー戦で使用できなかったミサイルキックやSTF、掟破りのシャイニングウィザード等を放ち武藤に食らいつくも、最後は武藤にムーンサルトプレスを放たれで敗北。その後、27日、ZERO1.靖国神社相撲場大会で大谷をタッグパートナーにして、ビッグバン・ベイダーとその息子ジェシー・ホワイトのベイダー親子と対決するも、大地がベイダーからピンフォールを奪われ敗戦。

その後の試合でも、越中詩郎等の名だたる名レスラーとも対戦を重ねるが、自力での勝利を奪えていない。

2011年6月、全日本プロレスの長島☆自演乙☆雄一郎組を相手に対戦(パートナーは大谷)。曙のボディプレスでフォール負けを喫する。[7]

7月3日、後楽園ホールで行われた「破壊王7回忌特別興行」で、高山善廣と対戦。[8]高山に終始「ただの若手レスラーの一人」と子供扱いされ、結局高山は代名詞でもある「ジャーマン・スープレックス」を出す必要もなく、橋本は完敗した。また試合後に高山は、大地を「ただの新人」「特別待遇」「超新星ではない」と酷評した上で、「ガキの中に放り込んで(一般的な新人と同じように扱い)ジェラシー燃やしている奴らと殴り合いさせた方がよい(若手同士で泥臭く戦わせ育てた方の方がよい)」と、コメントを残し、大地に「一人立ち」の進めを説いた。

11月9日、藤田峰雄とタッグを組んでフジタ"Jr"ハヤト横山佳和組と対戦し、蝶野直伝のSTFで横山からタップを奪い、デビューから8ヶ月、71戦目で自身の手で初めて勝利を挙げた(シングルマッチとは別)。また、同日のNWAインターコンチネンタルタッグ王座戦で田中将斗ゼウス組に大谷とタッグを組んで挑んだ曙から、ZERO1のタッグリーグ「風林火山」のタッグパートナーに指名され、大地もこれを承諾し同大会初出場が決定する。

2012年1月1日、後楽園ホールで横山佳和とシングルマッチを行い、STFでシングル初勝利をあげる。 同月8日にレジェンド・ザ・プロレスリング長州力と対戦するも完敗。長州から「笑いの出ないプロレスラーになれ」と声援を送られる。

2012年1月15日、大地初のプロデュース大会となる道場マッチ『海岸プロレス』を開催。コンセプトは父・橋本真也が創った『ZERO-ONE』、テーマを『未知なる外国人選手』『ゼロチュー』『橋本vs.小笠原』とし、メインで自身は負けながらも大会は成功。「古きを温め、新しきを知る。僕はまだまだプロレスを勉強しなければいけないと思いました」とコメントを残した。[9]

2012年1月28日、日高郁人プロデュースの『海岸プロレス』にて初のミックスドマッチ。「破壊する女」こと松本浩代と組み、クレイグ・クラシックケリー・スケーター組と対戦する。

2012年3月2日、『ZERO1 11周年記念大会』にて、橋本大地デビュー1周年記念試合として大谷晋二郎&橋本大地vs.佐々木健介中嶋勝彦がおこなわれた。35分近い試合の末、健介のラリアットに沈んだ大地だったが「本当に父親を教えられたような感じがした。あと3年のうちに自分でチャンスを掴みとりたい。俺の父親が近くまで行ってた天下(IWGP)捕りに行きたいと思っています!」とコメントを残した。[10]

2012年3月26日、『靖国神社 奉納プロレス』にて師匠である大谷晋二郎との初シングルを行う。「大谷vs.橋本」と銘打たれたこの試合後大谷よりNOAHのタッグリーグパートナーに指名される。大地は「僕がこの目で見ていたZERO-ONEの旗揚げ戦で、ノアと全面対抗してた記憶がすごくあります。その時ZERO-ONEは全滅したけど、今回ノアのリングにZERO1が2人で乗り込むということで、僕と大谷さん2人でノアを全滅させようと思っています」とコメントを残す。[11]

エピソード

デビュー前の2008年3月2日、ZERO1後楽園大会で2代目IWGPベルトの「橋本家への返却」の際に中邑真輔と向かい合っている。この時大地は「(IWGPベルトを)自分が大きくなり、実力で奪い返したい」と語り、将来的に打倒・中邑真輔を誓っている。

2011年7月27日、明治神宮球場で行われた、東京ヤクルトスワローズ対広島東洋カープ戦の試合前、スワローズのマスコットキャラクター「つば九郎」との「始球式1本勝負」に挑み、シャイニングウィザードからの腕ひしぎ逆十字固めでシングル初勝利を挙げた(無論これは「公式な試合記録」にはならない。正式な初勝利は2012年1月1日の横山佳和戦)。

得意技

各種キック
フライング・ニールキック
大地の父、橋本真也の得意技のひとつでもあった。父譲りの重量系というよりも、直接的な師匠にあたる大谷晋二郎のジュニアヘビー級時代を彷彿させる綺麗なフォームで跳躍するタイプを使用。
ミサイルキック
DDT
これまた父の得意技。父と生前抗争を繰り広げたスティーブ・コリノとの対戦時(タッグマッチ)に、コリノが得意の「パクリ殺法」で、DDTを狙った所で、大地が逆にDDTをかけ返した時から使用するようになった。フォームは父のそれと類似する「ジャンピング式」。
三角絞め
同じく父の得意技のひとつでもあった。
STF
蝶野正洋に伝授され。3月21日の武藤戦で披露。シングル初勝利を上げた技でもある。
シャイニングウィザード
武藤敬司戦で「掟破り」の形で使用。その後の試合でも使用している。
三角蹴り
コーナーをステップにして放つ変形のジャンピングハイキック。ドラゴンゲートの望月成晃の得意技で、タッグマッチで望月と対戦後、時折「借用」するようになった。


しかし、先輩達の技を借用することに関しては、週刊プロレスのインタビューで、ドラゴンゲートの望月成晃から「闘魂三銃士殺法を使うことは、ある意味反則だよ」と対戦後指摘された点について触れられた際に「やっぱり反則ですかね」と語った後、先輩達の技(特に「STF」と「シャイニングウィザード」)を使うことについて「(先輩達の技を借用して、試合に勝てないことから、その先輩達に対して)申し訳ない。もう少し(技を)極めてから出したい。その技に泥を塗るわけにはいかない」と語った[12]

脚注

  1. ^ ZERO1「橋本真也デビュー25周年 破壊王伝承 in 後楽園」 スポーツナビ 2009年9月21日
  2. ^ “破壊王子”橋本大地、ほろ苦いプロレスデビュー!「甘くない…」と号泣 オリコンキャリア 2009年9月21日
  3. ^ 橋本大地育成プロジェクト
  4. ^ ZERO1 10周年記念大会「プロレス」 スポーツナビ 2011年3月6日
  5. ^ 橋本大地が蝶野相手に堂々デビュー!またもビッグマッチで敗れた大谷だが、目を真っ赤にしながらも胸を張って「大成功!」と叫ぶ - バトル・ニュース 2011年3月6日
  6. ^ チャリティー大会として開催された全日本両国大会で、まさしくプロレスで元気をという熱戦が!大地が武藤に掟破りのシャイニング! - バトル・ニュース 2011年3月21日
  7. ^ 大地vs.自演乙のルーキー対決が実現!曙に圧殺された大地だが、父の七回忌に高山善廣と一騎打ちが決定! - バトル・ニュース 2011年6月14日
  8. ^ 父の七回忌興行で一緒になって闘ったものの、大地は高山に完敗!AWA&NWAのWタイトル戦はシークが勝利して二冠王に! - バトル・ニュース 2011年7月3日
  9. ^ 橋本大地プロデュース『海岸プロレス』で、父親が創ったあの"ZERO-ONE"が甦る!時空を超えて橋本vs.小笠原再び... - バトル・ニュース 2012年1月15日
  10. ^ デビュー1周年試合で勝彦とバチバチ蹴り合い、健介にぶっ潰された大地。次は大谷と一騎打ち!曙が悲願のシングル王座初戴冠! - バトル・ニュース 2012年3月2日
  11. ^ 大谷vs.橋本戦を終えた大谷は大地をパートナーに指名してノア出撃宣言!靖国でコスプレファイターvs.紅白歌手ファイターが実現! - バトル・ニュース 2012年3月26日
  12. ^ 週刊プロレス2011年7月13日号 P.95 - 98 「編集長対談」より(週刊プロレス編集長 佐藤正行によるインタビュー)

出典・参考文献・参考サイト

外部リンク