東京芸術劇場

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東京芸術劇場
Tokyo Metropolitan Theatre
東京芸術劇場
情報
正式名称 東京芸術劇場
完成 1990年
開館 1990年10月30日
収容人員 約3,500人
客席数 大ホール:1,999席
中ホール:841席
小ホール:1・2共に300席(可変式)
延床面積 49,739.00m²
設備 芸術文化創造活動施設
(リハーサル室6、会議室9、展示ギャラリー、展示室2)
レストラン、飲食店、チケットショップ
用途 演劇、クラシック・オペラコンサート
運営 東京都歴史文化財団
所在地 東京都豊島区西池袋1丁目8番1号
位置 北緯35度43分47秒 東経139度42分29秒 / 北緯35.72972度 東経139.70806度 / 35.72972; 139.70806 (東京芸術劇場
Tokyo Metropolitan Theatre
)
座標: 北緯35度43分47秒 東経139度42分29秒 / 北緯35.72972度 東経139.70806度 / 35.72972; 139.70806 (東京芸術劇場
Tokyo Metropolitan Theatre
)
アクセス JR東武東上線池袋駅西口下車
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東京芸術劇場(とうきょうげいじゅつげきじょう、英語Tokyo Metropolitan Theatre)は、東京都豊島区西池袋にある総合芸術文化施設。

沿革

建築概要

施設

東京都歴史文化財団が管理と運営を行い、野田秀樹が芸術監督を務める。 120人編成のオーケストラと200人編成の合唱団が同時に演奏できる広さのある大ホールにはガルニエ社製作による世界最大級のパイプオルガンが設置されている。 すべての施設が貸館可能である。音響設計は永田音響設計

大ホール

オーケストラの演奏に適したコンサート・ホール。リニューアル後は「コンサートホール」の愛称がつけられている。

  • 客席 - 1,999席 (1階席688席、2階席674席、3階席637席)。2,000席に足らない1席はミューズ(音楽の神)に取ってある[1]
  • 舞台 - 間口21m、奥行12.6m、高さ20m (120名編成オーケストラ、200名編成合唱団の使用可能)
  • 舞台形式 - オープンエンド
  • ガルニエ社の製作による、126ストップのパイプオルガンが設置されている。2台のオルガンを180度回転させる方式が採用されていて、ルネサンス(26ストップ)・バロック(37ストップ)・モダン(63ストップ)の各様式に対応することができる。回転方式の採用は世界に類を見ないもので話題を呼んだが、一方で制御システムの故障が多発した。楽器の性能においても賛否両論で、東京芸術劇場の依頼鑑定では整音など楽器の構造についても疑問が付されている。また、大型で特殊な形状をした、このオルガンの採用は音響を含めたホールの設計に大きな制約を与えたと考えられる。
  • かつて3階席は音響効果を考慮し、客席の中央部分に左右を仕切る壁を設置していた。これは、ミュンヘンのガスタイク文化センターにもみられる。2012年のリニューアルとともに一部が取り払われ、現在は天井の配色にその名残を残すのみである。
  • 東京メトロ有楽町線の音が聞こえることを恐れ、大ホールは地上7階から9階に作られた。

中ホール

プロセニアム形式で、主に演劇ミュージカルバレエ舞踊、小規模なオペラに適している。約60人収容のオーケストラピットも設置可能。リニューアル後は「プレイハウス」の愛称が付けられ、内装が木目調からレンガ造りへと一新された。

  • 客席 - 841席 (1階席659席、2階席182席)
  • 舞台 - 間口54m、奥行20m、高さ20m
  • 舞台形式 - プロセニアム (間口14m、高さ9m。可変装置仕様時は間口10m、高さ7m)
  • オーケストラピット - 間口15.5m、奥行6m、面積80m²
  • かつて主舞台には28分割の迫りが設置されていたが、現在は横4分割に整理されている。側舞台には廻り舞台が設置されており、上手の側舞台は客席側にスライドする構造になっている。

小ホール

小ホール1
  • 300席(標準) 多目的ホール 可動床により、自由な形式での舞台表現が可能。リニューアル後は「シアターイースト」の愛称が付けられている
小ホール2
  • 300席(標準) 多目的ホール プロセニアム形式で、舞台、客席の可動床により多彩な舞台表現が可能である。リニューアル後は「シアターウエスト」の愛称が付けられている。

展示室

展示ギャラリー / 展示室
  • 展示ギャラリー 約393m²
  • 展示室 2部屋ある。79m² 及び 92.8m²

諸室

楽屋
  • 大ホール・中ホールに各11室、小ホール1・2に各4室。
リハーサル室
  • 6室。オーケストラ、バレエ、舞踊などのリハーサルに利用できる。
会議室
  • 大・中・小合わせて9部屋ある。

テナント

東京芸術劇場の施設内を貸すので、やはり文化・芸術関連の事業種のテナントが多い。

  • ミュージックスタジオ「フォルテ」(貸スタジオ) - 1F、音楽練習室を時間単位で賃貸する。全室ピアノ設備。
  • シアターアートショップ - 1F、グッズショップ。
  • 音楽雑貨 でぶねこ - 1F、音楽アクセサリーや音楽雑貨の専門店。
  • カフェ 奏~かなで~ - 2F、カフェ。
  • アル テアトロ(AL TEATRO) - 2F、イタリアンレストラン。
  • ベル・オーブ(BELG AUBE) - 1F、ベルギー料理・ビール専門店。
  • 吾ん田 - 1F、おにぎり専門店。
  • 峰屋 - 1F、天然酵母、酒種のパン屋。
  • 東京芸術劇場郵便局 - 1F。日本で唯一の劇場施設内にある郵便局。
  • 東京芸術劇場託児ルーム「だっこルーム」(託児サービス)- 5F、小学館集英社プロダクションが運営する、劇場利用者向けの託児所。平成27年3月末までの「ミューズ」は運営会社が異なる。
  • 古本大学 - 古書の販売。現在では閉店し南池袋に「往来座」を営業。

主な主催公演

脚注

  1. ^ 【ライブなう】古くない東京芸術劇場が大改修したワケ - ZAKZAK

関連項目

外部リンク