朝比奈沙羅
獲得メダル | ||
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日本 | ||
柔道 | ||
グランドスラム | ||
銀 | 2014 東京 | 78kg超級 |
銅 | 2012 東京 | 78kg超級 |
ユニバーシアード | ||
金 | 2015 光州 | 78kg超級 |
世界ジュニア | ||
金 | 2014 フォートローダーデール | 78kg超級 |
世界ジュニア団体 | ||
金 | 2014 フォートローダーデール | 70kg超級 |
世界カデ | ||
金 | 2011 キエフ | 70kg超級 |
朝比奈 沙羅(あさひな さら、1996年10月22日 - )は、東京都出身の、日本人の女子柔道選手である。階級は78kg超級。身長176cm。体重126kg。血液型はA型。組み手は右組み。段位は初段。得意技は払腰、支釣込足。現在は東海大学に在学[1]。
経歴
柔道は小学校2年の時にアテネオリンピックの100kg超級決勝で鈴木桂治がタメルラン・トメノフを小外刈で破った試合に感銘を受けたことがきっかけで、講道館にある春日柔道クラブで始めた。道場の2年先輩にはベイカー茉秋、1年先輩にはウルフ・アロンがいた。一方で、水球の選手であった父親の影響を受けて、水球、競泳、バスケットボールなどにも取り組んでいた[2][3]。小学校5年の時には全国少年柔道大会の団体戦で3位になった。渋谷教育学園渋谷中学2年の時には全国中学校柔道大会の70kg超級で優勝した。3年になると16歳以下の世界一を決める大会である世界カデに出場して、決勝では地元ウクライナの身長2mにも達するエリザベータ・カラニナを払巻込からの袈裟固で破るなど、5試合をオール一本勝ちして優勝を飾った[4]。その直後の全国中学校柔道大会では3回戦で敗れて2連覇はならなかった[1]。 続く講道館杯では準々決勝で世界選手権無差別3位の橋口ななみを大外巻込で破るなどして、中学生ながら5位となった[1]。
渋谷教育学園渋谷高校へ進学直後に初出場した全日本柔道選手権大会では、準決勝で山梨学院大学の山部佳苗に払腰で敗れたものの、わずか15歳にして3位に入る健闘を見せた[5]。金鷲旗では2位だった。インターハイでは、団体戦では2位に終わったものの、個人戦では決勝で富士市立高校の滝川真央を2-1の判定で破って、1年生ながら優勝を飾った[6]。続く全日本ジュニアでも優勝した[7]。12月にはグランドスラム・東京に出場すると、準決勝でロンドンオリンピック金メダリストであるキューバのイダリス・オルティスに敗れたものの、16歳にして3位入賞を果たした[8]。2013年2月にはヨーロッパオープン・ソフィアでシニアの国際大会初優勝を飾った[9]。3月の高校選手権無差別では、決勝で新田高校の月波光貴穂を合技で破って優勝を飾った[10]。8月のインターハイでは準決勝で滝川に技ありで敗れて2連覇はならなかった。11月の講道館杯では優勝を果たした。2014年3月には右足小指を骨折して暫く戦列を離れていたが、復帰戦となった9月の全日本ジュニアでは2年ぶり2度目の優勝を飾った[11]。10月の世界ジュニアでは準決勝で指導3勝ちした以外は全て一本勝ちして優勝を飾った[12]。団体戦でも決勝のフランス戦を始め全試合に一本勝ちしてチームの優勝に貢献した[13][14]。11月の講道館杯では準決勝まで全て一本勝ちすると、決勝では山梨学院大学4年の井上愛美を指導3で破って2連覇を達成した[15]。12月のグランドスラム・東京では、準決勝で綜合警備保障の田知本愛を破るも、決勝では三井住友海上の稲森奈見に大内刈で敗れて2位にとどまった[1]。
2015年4月には東海大学へ進学した[1]。7月にはユニバーシアードに出場すると、決勝で地元韓国のキム・ミンジョンを大学に入ってから身に付けたという大腰で破って優勝を飾った[16][17]。団体戦では決勝の韓国戦で2-2となった場面で登場すると、個人戦に続いてキムに隅落で勝利してチームを優勝に導いた[18][19]。9月の全日本ジュニアではオール一本勝ちして2年連続3度目の優勝を果たした[20]。11月の講道館杯決勝では昨年のグランドスラム東京で敗れた稲森を有効で破り、今大会3連覇を達成した[21]。続くグランプリ・チェジュでは、5試合をオール一本勝ちしてIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾った[22]。12月のグランドスラム・東京では準々決勝でフランスのマリーヌ・エルブと対戦すると、反則負けの対象となる立ち姿勢から体を捨てた脇固めを仕掛けて7位に終わった[23]。4月の選抜体重別では準決勝で大学の8年先輩である田知本愛を有効で破るも、決勝でミキハウスの山部佳苗に指導2で敗れて2位にとどまった[24]。
IJF世界ランキングは320ポイント獲得で35位(16/5/2現在)[25]。
人物
愛知学院大学で麻酔学を教えている父親と歯科医の母親の影響もあって、将来は医学部を目指している[26]。2015年に東海大学の医学部を受験したものの合格はならなかった。そのため東海大学の体育学部に進学してリオデジャネイロオリンピックまでは柔道に専念するという。その後は再び医学部を目指す予定[27][28]。
戦績
- 2007年 - 全国少年柔道大会 3位
- 2010年 - 全国中学校柔道大会 優勝
- 2010年 - 全日本選抜少年柔道大会 団体戦 優勝
- 2011年 - 全日本カデ 優勝
- 2011年 - ドイツカデ 優勝
- 2011年 - 世界カデ 優勝
- 2011年 - 全日本ジュニア 5位
- 2011年 - 全日本選抜少年柔道大会 団体戦 3位
- 2011年 - 講道館杯 5位
- 2012年 - ベルギー国際 ジュニアの部 3位 シニアの部 2位
- 2012年 - 全日本選手権 3位
- 2010年 - 金鷲旗 2位
- 2012年 - インターハイ 個人戦 優勝 団体戦 2位
- 2012年 - 全日本ジュニア 優勝
- 2012年 - グランドスラム・東京 3位
- 2012年 - エクサンプロヴァンスジュニア国際 優勝
- 2013年 - ヨーロッパオープン・ソフィア 優勝
- 2013年 - 全国高校選手権 優勝
- 2013年 - 体重別 3位
- 2013年 - 金鷲旗 3位
- 2013年 - インターハイ 3位
- 2013年 - 国体 少年女子の部 優勝
- 2013年 - 講道館杯 優勝
- 2013年 - グランドスラム・東京 5位
- 2014年 - ヨーロッパオープン・ローマ 3位
- 2014年 - 全日本ジュニア 優勝
- 2014年 - 世界ジュニア 個人戦 優勝 団体戦 優勝
- 2014年 - 講道館杯 優勝
- 2014年 - グランドスラム・東京 2位
- 2015年 - 選抜体重別 3位
- 2015年 - 全日本選手権 5位
- 2015年 - ユニバーシアード 個人戦 優勝 団体戦 優勝
- 2015年 - 全日本ジュニア 優勝
- 2015年 - 体重別団体 3位
- 2015年 - 講道館杯 優勝
- 2015年 - グランプリ・チェジュ 優勝
- 2015年 - グランドスラム・東京 7位
- 2016年 - 選抜体重別 2位
(出典[1]、JudoInside.com)。
脚注
- ^ a b c d e f 「柔道全日本強化選手名鑑 2016」近代柔道 ベースボールマガジン社、2016年4月号
- ^ 柔道期待の星 朝比奈沙羅さん(14) 読売新聞、2011年9月10日
- ^ 朝比奈沙羅 柔道で五輪と医師の夢 中日スポーツ、2015年9月2日
- ^ 2011 Cadet WC - Kiev
- ^ 15歳の朝比奈、初出場で3位 全日本女子 時事通信 2012年4月15日
- ^ 柔道78キロ超級 1年生朝比奈沙羅がインハイ制覇 スポーツニッポン 2012年8月7日
- ^ 期待の15歳 女子78キロ超級で朝比奈が初優勝 スポーツニッポン 2012年9月9日
- ^ 女子高生朝比奈3位にも悔し涙/柔道 日刊スポーツ 2012年12月2日
- ^ 16歳の朝比奈が優勝=柔道欧州オープン 時事通信 2013年2月4日
- ^ 女子無差別級は朝比奈がV スポーツニッポン 2013年3月19日
- ^ 大器の朝比奈が復活V「休んでいても強いんだぞと」/柔道 サンケイスポーツ 2014年9月14日
- ^ Junior World Championships
- ^ 世界ジュニア 日本が男女とも団体V 産経新聞 2014年10月27日
- ^ Junior World Championships, Fort Lauderdale 2014 DAY 5
- ^ 17歳阿部が初優勝=朝比奈は連覇-講道館杯柔道 時事通信 2014年11月8日
- ^ 柔道の原沢、朝比奈が金 ユニバーシアード 日刊スポーツ 2015年7月4日
- ^ 朝比奈、新たな武器で金=ユニバーシアード・柔道女子 時事通信 2015年7月4日
- ^ 日本、柔道団体は男女とも金 光州ユニバ 日本経済新聞 2015年7月8日
- ^ 大将朝比奈、金もたらす=成長示した日本女子-ユニバーシアード・柔道女子 時事通信 2015年7月8日
- ^ 朝比奈、鍋倉ら優勝=男子は向、小川が連覇-全日本ジュニア柔道 時事通信 2015年9月13日
- ^ 朝比奈が3連覇=阿部は3位-講道館杯柔道 時事通信 2015年11月7日
- ^ Jeju Grand Prix 2015
- ^ グランドスラム東京2015
- ^ 平成28年全日本選抜柔道体重別選手権大会
- ^ World ranking list
- ^ 15歳4強朝比奈は医学部志望 日刊スポーツ 2012年4月15日
- ^ 【柔道】世界ジュニア王者・朝比奈が医学部受験の意向 スポーツ報知 2014年11月7日
- ^ 朝比奈、医学部受験失敗は「いい経験になった」 体育学部で進学へ/柔道 サンケイスポーツ 2015年2月16日
外部リンク
- 朝比奈沙羅 - JudoInside.com のプロフィール(英語)