政党連合

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政党連合(せいとうれんごう)とは、政治において政策や主張に共通点のある政党同志が集まって、政策の実現に向けての活動として、意見の集約や統一された政策の形成を図ったり、選挙協力をしたり、議会の運営の基本単位を構築したりするなどの組織または団体のことである。国によっては、政党連合がそのまま、単一の政党に移行する場合もある。

世界における主な政党連合の例

イタリア共和国

中道右派政党のフォルツァ・イタリアを中心に、国民同盟北部同盟などの右派政党が結集した政党連合。2009年3月に中道右派政党である自由の人民に移行した。
1996年4月総選挙に向けて左翼民主党イタリア人民党など中道~中道左派政党が結集して結成された政党連合。
「オリーブの木」に新たな政党や政治勢力が結集して2005年2月に結成された。ルニオーネ参加政党の左翼民主主義者マルゲリータなどは2007年10月に民主党を結成した。

スペイン

1986年4月スペイン共産党を中心とした非社会労働党系の左派勢力が結集して結成された。
カタルーニャ地域政党であるカタルーニャ民主集中党(CDC)とカタルーニャ民主同盟(UDC)の2党から構成される。

ドイツ

連邦議会において、共同会派を構成している。社会同盟はバイエルン州のみで活動する地域政党で、連邦議会選挙で民主同盟は、バイエルン州では候補者を擁立せず、選挙活動を行わないため、両党は競合しない。
東ドイツの独裁政党だった社会主義統一党の後身政党である「民主社会党」と、社会民主党を離脱した「労働と社会的公正のための選挙オルタナティブ」(WASG)が2005年にまず政党連合として発足させ、2007年に正式に合併した。

チリ共和国

日本語訳では「民主主義のための政党盟約」。ピノチェト将軍による軍政に反対する運動を行っていたキリスト教民主党チリ社会党などの中道中道左派政党勢力が結集して結成された。1990年の民政回復以降、与党の座にあったが、2010年の大統領選挙で敗れた。
1989年の大統領選挙直前、ピノチェトによる軍政を支持していた独立民主同盟国民革新党を中心とした右派中道右派勢力が結集して結成された「民主主義と進歩のための同盟」を前身とする政党連合である。2010年、大統領選で勝利し初めて与党となった。

インド

インド国民会議を軸に一部の地域政党などが結集した政党連合で、中道から中道左派の傾向を持つ。
インド人民党を軸とする政党連合で、右派から中道右派までを結集する。
インド共産党マルクス主義派を軸に共産主義社会主義を掲げる勢力が結集する政党連合。

その他の国

関連項目