政党連合
政党連合(せいとうれんごう)とは、政治において政策や主張に共通点のある政党同志が集まって、政策の実現に向けての活動として、意見の集約や統一された政策の形成を図ったり、選挙協力をしたり、議会の運営の基本単位を構築したりするなどの組織または団体のことである。国によっては、政党連合がそのまま、単一の政党に移行する場合もある。
世界における主な政党連合の例
イタリア共和国
- ルニオーネ(団結)
スペイン
- カタルーニャの地域政党であるカタルーニャ民主集中党(CDC)とカタルーニャ民主同盟(UDC)の2党から構成される。
ドイツ
- 旧東ドイツの独裁政党だった社会主義統一党の後身政党である「民主社会党」と、社会民主党を離脱した「労働と社会的公正のための選挙オルタナティブ」(WASG)が2005年にまず政党連合として発足させ、2007年に正式に合併した。
チリ共和国
- 日本語訳では「民主主義のための政党盟約」。ピノチェト将軍による軍政に反対する運動を行っていたキリスト教民主党やチリ社会党などの中道~中道左派政党勢力が結集して結成された。1990年の民政回復以降、与党の座にあったが、2010年の大統領選挙で敗れた。
- 1989年の大統領選挙直前、ピノチェトによる軍政を支持していた独立民主同盟や国民革新党を中心とした右派~中道右派勢力が結集して結成された「民主主義と進歩のための同盟」を前身とする政党連合である。2010年、大統領選で勝利し初めて与党となった。
インド
- インド共産党マルクス主義派を軸に共産主義・社会主義を掲げる勢力が結集する政党連合。