愛するには短すぎる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。153.182.213.16 (会話) による 2016年3月10日 (木) 12:05個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎これまでの公演)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

愛するには短すぎる』(あいするにはみじかすぎる)は、宝塚歌劇団ミュージカル作品。原案は小林公平。脚本・演出は正塚晴彦

概要

2006年に星組で初演。その後も再演されているオリジナル作品。

原案の小林公平は主題歌の作詞も手がけた。

あらすじ

資産家の養子であるフレッド・ウォーバスクは、英国留学を終え、友人のアンソニー・ランドルフと共にサザンプトンからニューヨークへと向かう大西洋横断豪華客船で帰国の途中だった。ケンブリッジの大学院を卒業したフレッドは、帰国後に養父の事業を継承すること、資産家令嬢のナンシー・ブラウンとの婚約が決まっていた。

航海初日にフレッドは、船のショーチームのメンバーであるバーバラ・オブライエンと出会う。フレッドがバンドマネージャーから言い寄られているバーバラを助ける。お互いの話をしているうち、フレッドとバーバラは、同じ故郷の幼なじみであることに気づく。その偶然が、お互いの気持ちにあるときめきと葛藤を芽生えさせた。そして、フレッドは自ら歩んで来た道とこれから選ぶ道について、色々な葛藤が生まれていくことになる。

フレッドからバーバラを紹介されたアンソニーは、バーバラに一目惚れをしてしまう。バーバラにバンドマネージャーからの借金があることを知ったアンソニーは、彼女の借金の肩代わりをするためにフレッドに借金を申し込む。心中おだやかではないフレッドだった。

4日間の短い航海の中でも、宝石の盗難事件や、若手女優の立てこもりなど、船上にてさまざまな出来事が繰り広げられる。その最中にフレッドとアンソニーの男の友情、フレッドとバーバラの揺れ動く恋心などが織り交ぜられていく。

航海を終えたとき、フレッドとバーバラはどのような結論を出すのだろうか…。

登場人物

  • フレッド・ウォーバックス - 資産家の養子、元の名前はマイケル・ウェイン
  • バーバラ・オブライエン - 船のショーチームのメンバー、元の名前はクラウディア・ヘニング
  • アンソニー・ランドルフ - フレッドの友人
  • ジェラルド・ウォーバスク - フレッドの養父で資産家
  • ブランドン・オサリバン(アンマリー・オサリバン) - フレッドの執事
  • マーシャル・ウェンズワース - 客船の船長
  • マクニール・オコーナー - 客船の乗客で舞台プロデューサー
  • フランク・ペンドルトン - 船のショーチームのマネージャー
  • ナンシー・ブラウン - フレッドの婚約者
  • ドリー・マコーミック - 新人女優
  • デイブ・キャシディ - ドリーのマネージャー

これまでの公演

2006年星組・初演
宝塚大劇場(8月11日(金)~9月18日(月))/東京宝塚劇場(8月25日(金)~10月1日(日))でそれぞれ上演。
併演はレヴュー「ネオ・ダンディズム! - 男の美学 -」(作・演出:岡田敬二)。
湖月わたるの退団公演。
2011年星組・中日劇場(2月1日(火)~2月24日(木))公演
併演はショー「ル・ポァゾン 愛の媚薬II 」(作・演出:岡田敬二)。
この公演をもって、当時の二番手男役スターの凰稀かなめ宙組に組替え。
2012年月組・全国ツアー(10月20日(土)~11月14日(水))
ブランドン・オサリバン役が、アンマリー・オサリバン役として、男役から女役にリメイクされた。
併演は「Heat on Beat!」(作・演出:三木章雄
公演場所

配役一覧

()は新人公演。不明点は空白とする。

公演キャスト
  2006年星組
(劇場:宝[1]・東[2]
2011年星組
(劇場:中日[3]
2012年月組
(劇場:全国[4]))
フレッド・ウォーバスク 湖月わたる
和涼華
柚希礼音 龍真咲
バーバラ・オブライエン 白羽ゆり
陽月華
夢咲ねね 愛希れいか
アンソニー・ランドルフ 安蘭けい
彩海早矢
凰稀かなめ 美弥るりか
ジェラルド・ウォーバスク 未沙のえる
鶴美舞夕
未沙のえる 綾月せり
ブランドン・オサリバン 未沙のえる[5]
(鶴美舞夕[5]
未沙のえる -
アンマリー・オサリバン - 憧花ゆりの
マーシャル・ウェンズワース 立樹遥
水輝涼
十碧れいや 星条海斗
マクニール・オコーナー 涼紫央
夢乃聖夏
鶴美舞夕 光月るう
フランク・ペンドルトン 柚希礼音
麻尋しゅん
夢乃聖夏 紫門ゆりや
デイブ・キャシディ 和涼華
紅ゆずる
麻央侑希 煌月爽矢
エドワード・スノードン 英真なおき
一輝慎
英真なおき 越乃リュウ
ヴィクトリア・スノードン 万里柚美
花愛瑞穂
万里柚美 玲実くれあ
オレステス・カラマンディス にしき愛
天緒圭花
美稀千種 響れおな
キャサリン・リパートン しのぶ紫
華美ゆうか
花愛瑞穂 咲希あかね
マーサ しのぶ紫[6]
純花まりい
花愛瑞穂 憧花ゆりの
エレクトラ・カラマンディス 朝峰ひかり
初瀬有花
毬乃ゆい 妃鳳こころ
ロバート・ストックトン 高央りお
七風宇海
美城れん 綾月せり
デイビッド 高央りお[7]
(七風宇海[7]
美城れん 貴澄隼人
エリック 美稀千種
碧海りま
壱城あずさ 瑞羽奏都
サンドラ 百花沙里[8]
(-)
ダイアナ 涼乃かつき[8]
(-)
リリー 琴まりえ
妃咲せあら
妃咲せあら 紗那ゆずは
デイモン 大真みらん
壱城あずさ
碧海りま 貴澄隼人
ビリー 綺華れい
美弥るりか
天寿光希
大輝真琴[9]
星輝つばさ
マーガレット 南海まり
羽桜しずく
夢妃杏瑠
ルイス 天霧真世
如月蓮
天霧真世 輝城みつる
ナンシー・ブラウン 陽月華
花ののみ
早乙女わかば 愛風ゆめ
ドリー・マコーミック 陽月華[10]
音花ゆり
早乙女わかば 愛風ゆめ
ロイ 彩海早矢
朝都まお
スーザン 華美ゆうか
成花まりん
シェリル 音花ゆり
南帆サリ
スコット 夢乃聖夏
羽鷺つばさ
ベル 麻尋しゅん
天寿光希
ヘンリー 水輝涼
真風涼帆
ひろ香祐
クラウディア 羽桜しずく
南風里名
稀鳥まりや 花陽みら
マイケル 如月蓮
千寿はる
千寿はる 蓮つかさ

脚注

  1. ^ 2006年宝塚キャスト(宝塚公式)より(2013年12月8日閲覧)
  2. ^ 2006年東京キャスト(宝塚公式)より(2013年12月8日閲覧)
  3. ^ 2011年中日キャスト(宝塚公式)より(2013年12月8日閲覧)
  4. ^ 2012年全国ツアーキャスト(宝塚公式)より(2013年12月8日閲覧)
  5. ^ a b ジェラルド・ウォーバスクと二役
  6. ^ キャサリン・リパートンと二役
  7. ^ a b ロバート・ストックトンと二役
  8. ^ a b 東京のみ
  9. ^ 天寿光希休演に伴い、代役。期間は2月12日~2月24日。
  10. ^ ナンシー・ブラウンと二役

外部リンク