城之内克也

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城之内克也
Katsuya Jonouchi/Joey Wheeler
遊☆戯☆王のキャラクター
登場(最初) 原作・アニメ共に第1話から
作者 高橋和希
声優 森川智之(東映版)
高橋広樹(DM)
プロフィール
性別
親戚 川井静香(妹)
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城之内 克也(じょうのうち かつや、Katsuya Jyonouchi)は、高橋和希による漫画『遊☆戯☆王』及び、それを原作とする派生作品に登場する架空の人物。アニメ第一作での声優は森川智之、アニメ第二作での声優は高橋広樹。第二作における幼少期の声優は長浜満里子。英語版の名前はJoey Wheeler

プロフィール

  • 誕生日:1月25日
  • 星座:水瓶座
  • 身長:178cm
  • 体重:62kg
  • 血液型:B型
  • 好きな食べ物:カレーライス
  • 嫌いな食べ物:特に無し
  • 血縁者:父、母、妹(川井静香)
  • 初出:学園編
  • 備考:名前の由来は「友情」から。遊戯の遊(ゆう)、城之内の城(じょう)で、合わせて友情となる為。これは作者のこだわりであり、アニメ第三作の主人公にも引き継がれている。

概要

人物

主人公・武藤遊戯の親友。当初は不良として登場。ケンカはとても強く男気に溢れ、親友である遊戯らや実妹の川井静香のためなら、どんな危険も恐れない。一方で頭はあまり良くない。中学時代は多くの補導歴があり、少年院に行きかけてたほどのワルだった。中学や高校の連中を巻き込み、喧嘩に明け暮れた日々を送っていた。ただし、自分より弱い相手には手を出さず、舎弟への面倒見も良かった。喧嘩の強さも重なって本田からは憧れの存在として見られていた。アニメ第一作では、中学校時代の駅伝の地区大会で、元々最下位だったチームを本田が2位まで追い上げ、アンカーの城之内がトップに立って逆転優勝したことが本田と仲良くなったきっかけとされている。
オカルトは泡を苦手であり、昆虫も嫌っている。
当初は、本田とともに遊戯を「男の指導」を口実にいじめており、八つ当たりに遊戯の宝物であるパズルのピースを盗んでは、投げ捨てたりしていた。風紀委員の牛尾とのトラブルの際、遊戯が自分達を友達と主張して身を挺して庇った姿に改心し親友となる。その際には「見えるけど見えないもの」という遊戯の言葉に対し、「俺とお前は互いに見えるけどよ、『友情』ってやつは見えないだろ?」という台詞を残す。
両親は幼い頃に離婚しており、父子家庭で育つ。ともに暮らす父親はギャンブル好きで、昼間からを飲む典型的なダメ親父で、生活費の確保と、父親の作った借金の返済は彼が一手に引き受けている。ただし、アニメ第2作では、両親が離婚している以外の描写はほとんどない。静香のことは幼い頃から面倒を見ていて、両親の離婚から6年間会うことはなかったが、再会後も仲がいい様子を見せる。原作では登場していない母親は、アニメ第2作で出演している。アニメ第1作では貧乏人・苦労人として、より一層強く描かれている苦学生であり、借金返済のために迷走する姿や、大金を掴むために努力する姿が見られた。だが、学園編ではブランドスニーカーの「エア・マッスル」一つに大金を出したことがある。
原作では静香の手術代を得るために決闘者の王国に、アニメでは優勝賞金に惹かれて全国大会に出場したのがきっかけでデュエリストになる。アニメでは当初町内大会で8位の実力だったが、本来なら出場資格すら持っていなかった決闘者の王国やバトル・シティに、周囲の厚意や邪悪な思惑によって参加し、強敵との戦いの中で成長していく。
シリアスな局面のデュエルでも、コミカルな言動が目立つ。アニメ第2作では、興奮するとアントニオ猪木の物真似をする場面も見られた。
プレイステーションゲーム「遊☆戯☆王 真デュエルモンスターズ 封印されし記憶」では、3000年前の古代エジプト第18王朝に夜な夜な王宮を抜け出していた、名もなきファラオ(闇遊戯)のカード仲間の少年・ジョーノが登場している。
また、プレイステーションゲーム「真デュエルモンスターズ2 継承されし記憶」では傭兵クリストファー・ジョーノ・アーズウィックが登場している。
双方ともに容姿は城之内に酷似し、プレイヤー(闇遊戯)の友人で真紅眼の黒竜と縁があるが、城之内との関係は不明である。

デッキ

戦士・獣戦士族のモンスターを中心としたデッキ。全体的に攻撃力が低くレアカードも少ない。サイコロやコインといったギャンブル系のカードが多く、これらが勝敗を左右することも多い。また相手のカードの効果を逆手に取る戦法をとる。
彼の使用カードが戦士族メインである理由は、魔法カードなどの扱いが下手で、かつ喧嘩っ早いその性格を反映している為。また、炎属性カード(炎の剣士)が主力であったのは、彼のキャラクターが熱血野郎であった為。[1]

使用カード

真紅眼の黒竜
通常モンスター。城之内が最も信頼するカードであり、彼の切り札。元々はダイナソー竜崎のものだったが、王国編のアンティ勝負で勝ちとり、以降彼の切り札として活躍。
レッドアイズ・ブラックメタルドラゴン
モンスターカード。「真紅眼の黒竜」がメタル化・魔法反射装甲のカードによって強化されたもの。王国編のキース戦を制する切り札となった。
ブラック・デーモンズ・ドラゴン
融合モンスター。城之内の「真紅眼の黒竜」と遊戯の「デーモンの召喚」の二体融合によって召喚されたカードで、二人の結束を象徴する一枚。迷宮兄弟戦及びアニメにおける王国編の遊戯戦とデュエルモンスターズ・クエスト編に登場。
時の魔術師
魔法カード[2]。元々は遊戯の所持していたレアカードだったが、王国編で彼から託される。ルーレットが当たれば「ベビードラゴン」を強力な「千年竜」に進化させ、相手モンスターを弱体化、または破壊する効果を持つ。この為、王国編を中心に多くのデュエルで逆転劇を披露した。しかし、外れた場合は自分のモンスターが全滅し、その総攻撃力の半分のダメージを受ける[3]
バトル・シティでは「真紅眼の黒竜」に代わるレアカードとして登場したが、原作では使用されなかった。アニメではバトルシティ編とドーマ編でも使用され、舞戦では「ヘルモスの爪」と合体し「ロケット・ヘルモス・キャノン」となった。
文庫版あとがきによると、闇遊戯との再戦で城之内は遊戯が召喚した「真紅眼の黒竜」に対し、このカードを発動したという。
効果名はタイムマジック
ベビードラゴン/千年竜(サウザンド・ドラゴン)
通常モンスター。元々は遊戯のカードだったが、王国編で彼から託される[4](アニメ版では王国へと向かう途中で他の出航者とのカードトレードで譲り受けた)。能力値は低いが、「時の魔術師」とのコンボで「千年竜」となり、王国編で切り札として活躍した。バトル・シティ編でも絽馬戦でフィニッシュを決め、梶木戦では「ワイバーンの戦士」と融合して「ドラゴンに乗るワイバーン」になり、梶木に大ダメージを与えた。
攻撃名はドラゴンブレス。「千年竜」としての攻撃名はサウザンド・ノーズ・ブレス
人造人間-サイコ・ショッカー
効果モンスター。エスパー絽馬戦を制し、アンティルールで彼から譲り受けた。フィールド上に存在する限り、相手の場の罠(セットしてあるものも含む)を全て破壊し、そして無効にする。レベル7で攻撃力も2400と「真紅眼の黒竜」と互角で、リシド戦やマリク戦では大活躍をした。アニメではOCGに基づき、レベル6となった。
攻撃名はサイバーエナジーショック
バーバリアン1号・2号
効果モンスター。「1号」と「2号」がフィールドに揃うことで互いの攻撃力が500アップする。アニメにおける王国編の竜崎戦前に本田から「1号」のカードを譲り受け、竜崎戦にて「エビルナイト・ドラゴン」を撃破した。
ランドスターの剣士
通常モンスター。カートゥーンのような風貌が特徴的の妖精戦士。攻撃力は500と低いが後述するサイコロコンボで攻撃力をアップさせ、遥かに攻撃力の高いモンスターと戦った。
アニメでは「ランドスターの銃士」、「ランドスターの騎士」、「ランドスターの格闘士」、「結成ランドスター戦隊」などの類似カードも登場した。
インセクト女王
効果モンスター。インセクター羽蛾戦に勝利してアンティルールにより手に入れるも、作中にて使用することはなかった。
ワイバーンの戦士
通常モンスター。バトルシティ編から登場。絽馬戦では直接攻撃を決め、梶木戦では「悪魔のサイコロ」とのコンボで「フィッシャー・ビースト」を撃破した後「ベビードラゴン」と融合し、「ドラゴンに乗るワイバーン」となり梶木に大ダメージを与える大活躍をした[5]
ガルーザス
通常モンスター。攻撃力は1800と高く、王国編における主力モンスター。キース戦やアニメの遊戯戦では「鎖付きブーメラン」とのコンボで活躍した。
「炎の剣士」らと同じく召喚に生け贄が必要であるため原作のバトル・シティ編には登場しないが、アニメ版では梶木戦で登場し、しかし梶木が仕掛けた罠カード「激流葬」によって召喚されたターンに破壊されてしまった。
攻撃名は瞬殺五連続斬り獣戦士斧閃斬(ガルーザスアックスクラッシュ)
アックス・レイダー
通常モンスター。骨塚には何の面白みもない戦士系コモンカードと評されたが、攻撃力は1700とそれなりに高く、迷宮兄弟戦では「鎖付きブーメラン」で遊戯の「エルフの剣士」をサポートしたり、竜崎の「二頭を持つキングレックス」を破壊したりと活躍した。
レベル6のモンスターのため原作では生け贄ルールが適用されたバトル・シティ編からは登場していないが、アニメではOCGに基づきレベル4のため、バトルシティ編や乃亜編にも登場した。
攻撃名は疾風切り
ロケット戦士
効果モンスター。自分のバトルフェイズのみ戦闘では破壊されなくなり、このカードの攻撃を受けたモンスターの攻撃力をこのカードの攻撃力分下げるという効果を持つ。遊戯戦では「真紅眼の黒竜」の攻撃力を一気に900まで下げた。
アニメではOCGに基づき下がる攻撃力の数値が500となったため、魔法カード「消耗戦」を用いて再現された。
以降もリシド戦、マリク戦などでも登場し、アニメでは乃亜編やドーマ編にも登場。ヴァロン戦では「ヘルモスの爪」と合体しヴァロンに大ダメージを与えた。
鉄の騎士ギア・フリード
通常モンスター。羽蛾戦で初登場。羽蛾の「寄生虫パラサイド」に寄生されないという隠れた効果を持っていたため、「虫除けバリアー」を突破、このデュエルのフィニッシャーとなった。マリク戦で城之内が最後に引いたカードであり、このカードで攻撃できていれば勝てていた。
アニメのドーマ編では「拘束解除」の効果で「剣聖-ネイキッド・ギア・フリード」になり効果で竜崎の「タイラント・ドラゴン」を破壊しフィニッシュを決めた。
格闘戦士アルティメーター
通常モンスター。攻撃力は700と低いが骨塚戦では「右手に盾を左手に剣を」とのコンボで逆転勝利した。
原作ではバトル・シティ編以降の登場はないが、アニメではリシド戦やヴァロン戦で登場している。
攻撃名はアルティメットスクリューナックル
伝説のフィッシャーマン
効果モンスター。梶木から譲り受けたモンスター。リシド戦やバトルロイヤルで使用された。
炎の剣士
通常モンスター[6]。攻撃力は1800と高く、舞も「素人にしてはなかなかのカード」と評している。竜崎戦では恐竜族との相性の良さで強力な恐竜族モンスターを次々に破壊したり、迷宮兄弟戦では地中の「ダンジョン・ワーム」を「サラマンドラ」の炎で破壊したり、アニメの遊戯戦では「右手に盾を左手に剣を」とのコンボで「デーモンの召喚」を撃破したりと王国編で大活躍をした。
レベル5のモンスターというのもあって原作では王国編以降出番がないが、アニメの乃亜編では城之内のデッキマスターとして登場。ビッグ3戦ではフィニッシュを決め、ビッグ5全員戦では「ブラック・マジシャン」と融合したりと活躍[7]
アニメではドーマ編、王の記憶編にも登場。舞戦には「蒼炎の剣士(そうえんのけんし)」という色違いのサポートモンスターも登場した。
攻撃名は闘気炎斬剣(とうきえんざんけん)
漆黒の豹戦士パンサーウォリアー
通常モンスター。レベル4で攻撃力2000と最高クラスの攻撃力を持つアタッカーで、バトル・シティ編の殆どのデュエルで使用され、梶木戦ではフィニッシュを決めた。
アニメではOCGに基づき効果モンスターとなり、攻撃するには自分フィールド上のモンスターを一体生贄に捧げなければならないというデメリット効果が追加された。
攻撃名は黒・豹・疾・風・斬
ギルフォード・ザ・ライトニング
効果モンスター。レベル8のモンスターだが3体のモンスターを生贄に召喚された場合相手フィールド上のモンスターを全て破壊することができる。この効果でマリクの戦闘では破壊されないモンスターである「バイサー・デス」を破壊する活躍を見せた。
原作では1度きりの登場だったが、アニメではドーマ編やKCグランプリ編にも登場している。
攻撃名はライトニング・クラッシュ・ソード。効果名はライトニング・サンダー
天使のサイコロ/悪魔のサイコロ
魔法カード[8]。天使は指定したモンスター1体の攻守を出た目だけ掛け、悪魔は指定したモンスター1体の攻守を出た目だけ割ることができる。「ランドスターの剣士」とのコンボでよく使用される。絽馬のイカサマを見破るきっかけになったカードでもある。マリク戦では「機械複製術」を破るキーカードとなった。
落とし穴
罠カード。浮遊能力を持たないモンスターを破壊し、相手はそのモンスターの攻撃力の1/4のダメージを受ける。王国編から登場し、バトル・シティ編でも使われている。王国編準決勝のキース戦では「メタル・デビルゾア」を破壊し、窮地を救った。エスパー絽場戦では、場に仕掛けるも「サイコ・ショッカー」の効果によって墓地に送られた。
OCGにおいて「落とし穴」がまったく違う効果で登場したため、アニメではカード名が「串刺しの落とし穴」となっていた。
鎖付きブーメラン
罠・装備カード。王国へと向かう途中出航者から譲り受けた。相手の攻撃モンスターの動きを封じ、そのままモンスターの攻撃力を500アップさせることができる。
スケープ・ゴート
魔法カード。自分の場に4体の羊トークンを召喚し相手からの攻撃を防ぐことができるカード。アニメでは「パンサーウォリアー」とのコンボでよく使用される。
アニメのドーマ編ではその使い勝手の良さから城之内の全てのデュエルにおいて使用された。
ファイヤー・ボール
魔法カード。相手のライフポイントに600ポイント[9]のダメージを与える。バトル・シティ編で登場。マリクから千年ロッドで洗脳された際にデッキに組み込まれ、遊戯戦にて使用。バトル・シティルールでは、禁止カードになっていた。
墓荒らし
魔法・罠カード。王国へと向かう途中で出航者から譲り受けた。相手の墓地のカードを奪いそのカードを自分のカードとして使用することができる。キース戦や羽蛾戦などではデュエルの決め手となった。
ハリケーン
魔法カード。場の全ての魔法・罠カードを手札に戻すという強力な効果を持ち、梶木戦では「海」フィールドを突破する決め手となった。
マジック・アーム・シールド
罠・装備カード。相手の攻撃時、別の相手モンスターを奪い取って攻撃を受けさせることが出来る。羽蛾戦では攻撃対象を「インセクト・ラーバ」に変更し、羽蛾のライフを大幅に削り、梶木戦ではシーステルスⅡを破るキーカードとなった。
アニメのドーマ編では「ダブルマジックアームバインド」という2体のモンスターを奪うオリジナルカードが登場した。
右手に盾を左手に剣を
魔法カード。王国へと向かう途中で出航者から譲り受けた。場のモンスターの攻守を入れ替えることが出来るというカードで、守備力0のゾンビモンスターを操る骨塚戦で大活躍した。
ルーレット・スパイダー
魔法カード。攻撃モンスターの目を蜘蛛が隠し、ルーレットの出た目の場所にいるモンスター及びプレイヤーを攻撃対象にする。

アニメオリジナル

レオグン
王国編の竜崎戦で登場。レベル5、攻撃力1750。
サンダーボルト
OCGのライトニングボルッテクスの効果が異なるため、アニメではこちらを使用した。

脚注

  1. ^ 遊戯王オフィシャルカードゲーム 公式カードカタログ ザ・ヴァリュアブル・ブック1より
  2. ^ アニメではOCGに基づき、モンスターカード。
  3. ^ 作中にて城之内がこのルーレットを外したのは骨塚戦の1度のみである。
  4. ^ 王国編以前の話を描いた小説版では「時の魔術師」ともども、遊戯が使用していた。
  5. ^ このとき、本来は1ターン待たないと攻撃できないが、いきなり攻撃している。
  6. ^ OCGでは融合モンスター。
  7. ^ デッキーマスター能力は自身の攻撃力を100ポイント単位で自分の場のモンスターに分け与えるというものである。
  8. ^ OCG及び原作の悪魔のサイコロは罠カード。原作の「絽馬のイカサマを見破る」描写を残すため、アニメでは「悪魔のサイコロ」も魔法カードだった。
  9. ^ OCGでは500ポイント。