ホークビル (原子力潜水艦)

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艦歴
発注 1964年12月18日
起工 1966年9月12日
進水 1969年4月12日
就役 1971年2月4日
退役 2000年3月15日
除籍 2000年3月15日
その後 原子力艦再利用プログラム
性能諸元
排水量 基準:4,002トン
満載:4,294トン
全長 89 m (292 ft)
全幅 9.7 m (32 ft)
吃水 8.8 m (29 ft)
機関 S5W reactor
最大速 25 ノット
乗員 士官14名、兵員95名
兵装 21インチ魚雷発射管4基
モットー '

ホークビル (USS Hawkbill, SSN-666) は、アメリカ海軍原子力潜水艦スタージョン級原子力潜水艦の18番艦。艦名はタイマイに因む。その名を持つ艦としてはバラオ級潜水艦78番艦(SS-366)以来2隻目。艦名の「Hawkbill」は「Hawksbill」の綴り間違いであったが、初代ホークビル (USS Hawkbill, SS-366) からそのまま受け継がれた。

艦歴[編集]

ホークビルの建造は1964年12月18日にカリフォルニア州ヴァレーオメア・アイランド海軍造船所に発注される。1966年9月12日に起工し、1969年4月12日にバーナード・F・ローダー夫人によって命名、進水し、1971年2月4日に艦長クリストファー・H・ブラウン中佐の指揮下就役した。

ホークビルは船体番号が「666」であることから、しばしば「悪魔の船 The Devil Boat」または「デビルフィッシュ Devilfish」と呼ばれた。ヨハネの黙示録第13章は、「わたしはまた、一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本、頭が七つあり、それらの角には十の冠があって、頭には神を汚す名がついていた。」の一節で始まり、「ここに、知恵が必要である。思慮ある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。」で締めくくられるが、マイケル・ディマーキュリオの小説『Voyage of the Devilfish』では「SSN-666」が「デビルフィッシュ」と改名されている。

1980年、ホークビルはワシントン州ブレマートンにおいて予定された炉心オーバーホールを完了した。乗組員はバンゴール潜水艦基地で待機していた。海上公試および聴音公試、ブリティッシュコロンビア州ナナイモカリフォルニア州アラメダサンディエゴを訪問した後、ホークビルは新たな母港の真珠湾沖で浮上した。艦長にはフレデリック・クロフォードが着任した。

1982年、ホークビルは毎週のように作戦活動に従事し、西太平洋巡航で横須賀フィリピンスービック海軍基地香港グアムを訪問した。1984年始めには87日間の海氷下の巡航を行い、巡航の終わりには韓国鎮海市を訪問した。これらの巡航はジョージ・ロールター艦長の指揮下行われた。

ホークビルは短船体のスタージョン級原子力潜水艦の中で最後に退役した艦となった。1999年10月1日に原子力艦再利用プログラムに従って解体が始まり、2000年3月15日に除籍、2000年12月1日に作業は完了した。ホークビルのセイルはアイダホ州アルコのアイダホ科学センターに展示されている。

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