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デオキシス

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デオキシス
全国
ジラーチ - デオキシス(#386) - ナエトル
ホウエン
ジラーチ - デオキシス(#202) - なし
基礎データ
英語名 Deoxys
進化体系 たねポケモン
進化前 なし
進化後 なし
世代 第3世代
ポケモン学
分類 DNAポケモン
タイプ エスパー
高さ 1.7m
重さ 60.8kg
特性 プレッシャー
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デオキシスは、ポケットモンスターシリーズに登場する1025種のポケモン(架空の生物)のうちの一種である。

特徴

宇宙ウイルスレーザーを浴びて突然変異で誕生したと言われる地球外生命体のポケモン。

胸の水晶体が本体であり、水晶体から発する力で、レーザーや念力の発射、オーロラの発生、仲間とのコミュニケーションといったことが可能。水晶体以外の身体の形状・性質を自在に変化させることができ、戦闘時にはノーマル・アタック・ディフェンス・スピードの四つの形態(フォルム)に変化する。個体により水晶の色に違いがあるが、ゲームでは一色に統一されている。

フォルムチェンジを行った初めてのポケモンである。

ゲームでのデオキシス

ルビー・サファイア』で初登場した幻のポケモン。『ルビー・サファイア』発売時点ではデータしか存在しておらず入手が不可能だったが、その後発売された『ファイアレッド・リーフグリーン』において「たんじょうのしま」[1]で入手可能となった。戦闘時のBGMは、デオキシス限定のものである。ちなみに倒してしまっても殿堂入りさえすれば再び戦える。

前述のように4つの「フォルム」を持ち、GBA版のシリーズでは、ゲームソフトの種類によりそれが変化する。以下に各フォルムの特徴を示す。

ノーマルフォルム
『ルビー・サファイア』での姿。公式イラストでは両腕がDNAの二重螺旋のような形状をしているが、ゲーム内ではアタック・ディフェンス・スピードの各フォルムを足して割ったような姿をしている。こうげき・とくこう・すばやさが非常に高い。一応4フォルムの中で最もバランスはとれているとされてはいるが、ぼうぎょ・とくぼうは低くアタックフォルムの調整版的位置付け。しかし覚える技は、攻撃技、防御技共に覚え、技の効果だけで見ればどちらも優秀な技を覚えるので、それを考慮すれば防御系能力も優れていると言えないこともない。なお、『ポケモンコロシアム』ではこのフォルムしか登録されていない。
アタックフォルム
『ファイアレッド』での姿。全体的に鋭利な外見をしており、先端の尖った触手の様な腕が特徴。4フォルムの中でこうげき・とくこうが最も高く、どちらの能力も全ポケモンの中で最強を誇る。また、すばやさもトップクラス。その反面、防御方面がノーマルフォルムのデオキシスよりも弱い。
ディフェンスフォルム
『リーフグリーン』での姿。頭部とやや一体化した強固な腕部を筆頭に、全体的に重厚でごつい外見をしている。4フォルムの中でぼうぎょ・とくぼうが最も高く、こうげき・とくこうが低い(ただし、ノーマルフォルムやアタックフォルムのデオキシスの防御系能力と比較すると高い水準となっている)。
スピードフォルム
『エメラルド』での姿。全体的にシャープな外見をしており、腕部は極めて細い紐状になっている。4フォルムの中ですばやさが最も高く、全ポケモン中でも1位。他の能力はノーマルフォルムに比べると攻撃面は劣るが防御面は勝っており、能力のバランスがもっとも取れている。

ちなみに、HPはどのフォルムも同じで、ポケモン全体からみると低い数値である。なお、『ファイアレッド・リーフグリーン』にデオキシスを交換すると、交換してもらった側が親でないと、デオキシスはバッジを全て集めたとしても、いうことをきかない。また、改造等で強引に入手したデオキシスは例え自分が親だとしてもいうことをきかない(ミュウも同様)。

DS版のシリーズでは、どのバージョンでも隕石を調べることで、フォルムチェンジを自在に行うことができる。隕石は『ダイヤモンド・パール・プラチナ』ではトバリシティに、『ハートゴールド・ソウルシルバー』では3ばんどうろに、『ブラック・ホワイト』ではシッポウ博物館に置かれている。

2007年の映画『ディアルガVSパルキアVSダークライ』では、投票の結果、前売り券の特典ポケモンがデオキシスに決定し、『ダイヤモンド・パール』で受け取ることができた。現在国内におけるデオキシスの正規の入手方法は、この『ディアルガVSパルキアVSダークライ』の前売り券特典と、前述の「オーロラチケット」、および後述の『ポケモンレンジャー光の軌跡』の3種類のみである。

外伝作品でのデオキシス

ポケモンレンジャー』では、『ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』の特別前売り券についてくる「Wミッション」の1つでデオキシスをキャプチャーすることになる。後述するアニメ同様、ノーマルフォルムでしかキャプチャできないが、他のフォルムの時にキャプチャすると一時的にノーマルフォルムになる。また、このミッションは何度でも受けることが可能。

ポケモンレンジャー 光の軌跡』では、2010年3月6日から5月17日までの期間限定で、スペシャルミッション『デオキシスとなぞのしんでん』がニンテンドーWi-Fiコネクションにて配布されており、これをクリアするとゲーム中で仲間になったデオキシスを、『ダイヤモンド・パール・プラチナ』、『ハートゴールド・ソウルシルバー』へ転送する事ができる。ちなみにこの方法で転送されるデオキシスはモンスターボールに入っている。ミッションのクリアランクによって送信できるフォルムが異なり、アタックフォルムとディフェンスフォルムは通常覚えられない特別な技を覚えている。なお、このミッションのみ通信協力プレイという特性上、1本のソフトからミッションをクリアするたびにデオキシスを何度も送信することが可能だが、本編のソフトは一本につき1匹しか受け取ることはできない。

ポケモン不思議のダンジョン 青の救助隊・赤の救助隊』では本編クリア後、さらにいくつものダンジョンをクリアして出現する「いんせきのどうくつ」に登場。アイテムを3個しか持ち込めない・入れるのは1体のみ・各階にいるデオキシスの幻を倒さないと下に降りられないという特別ルール尽くしのダンジョンを最低2回クリア(条件付き)してようやく仲間になる。同作のルギアと同様にレベル100のときにステータスの数値がドーピングアイテムなしで全て100を超える。階層が変わる毎にランダムでフォルムが変わるという特徴を持つ。

大乱闘スマッシュブラザーズX』ではモンスターボールから出現するポケモンの一体。アタックフォルムで登場し上空から真下に「はかいこうせん」を照射して攻撃を行う。幻のポケモン扱いなので出現確率は低い(ただしミュウセレビィジラーチに比べれば確率は高く、同作における伝説のポケモン系統の出現率である)。幻のポケモンとしてはマナフィと共にシリーズで初めて攻撃してくる(ミュウ・セレビィ・ジラーチは「そらをとぶ」だけ)ポケモンである。声優は小西克幸が担当。

アニメでのデオキシス

アドバンスジェネレーション』では、171話と172話の2話にわたって放送された「ポケモンレンジャー! デオキシス・クライシス!!」に登場。この時はスピードフォルムにも変化した。また、ノーマルフォルムの状態でないとキャプチャーできないという事実が明らかになった。

また、『ダイヤモンド&パール』第112話「ピカチュウ・ポッチャマ漂流記!」にも登場。嵐で傷つき繭だけになったところを無人島に棲むヘイガニタマンタたち、無人島に流れ着いたピカチュウポッチャマの尽力によって助けられ、最後はピカチュウ達を落ちてくる隕石から守り抜いて恩を返した。無人島の周りにある不思議な岩(隕石)からパワーをもらい、その時発生する磁場で無人島の周りの海域で方位磁針などが壊れるため「魔の海域」と呼ばれている。

映画でのデオキシス

2004年公開の『裂空の訪問者 デオキシス』に、宇宙から飛来してきた謎のポケモンとして登場。公開当時は「スピードフォルム」が未公表であったため、3つのフォルムに変化した。地上に降りた場所が不幸にもレックウザの縄張りだったため、レックウザの怒りを買い倒される。隕石のような水晶体の姿となり長い時をかけて体を修復していた。ちなみに、デオキシスは2体登場し、水晶の色はそれぞれ違う(鼻とコアの色が紫と緑)。声優は千葉進歩野島健児

ポケモンカードでのデオキシス

ポケモンカードゲームにおけるデオキシスは、超タイプのたねポケモンとして扱われている。

現在、「デオキシス」「デオキシスex」「裂空のデオキシス」の三種類が登場している。「デオキシス」においてはδ種も存在している。ノーマルフォルムは無、アタックフォルムは悪、ディフェンスフォルムは鋼、スピードフォルムは雷タイプである。「裂空のデオキシス」においては、「映画公開記念VSパック-裂空のデオキシス-」にスペシャルチェンジングカードとして全フォルム(スピードフォルムは当時公開されていなかったので、入っていない)に対応したカードが収録されている。

HPは60 - 110。弱点は超タイプで、抵抗力はなし。全員が他のデオキシス、すなわち、ノーマルフォルム、アタックフォルム、ディフェンスフォルム、スピードフォルムと入れ替われるポケパワー、「フォルムチェンジ」を持っている。

  • ノーマルフォルムは、「リンクブラスト」、「クリスタルレーザー」、「エネバースト」、「オゾンホール」というワザが使える。
  • アタックフォルムは、「エナジークラッシュ」、「エネループ」、「サイコバースト」、「オゾントルネード」というワザが使える。
  • ディフェンスフォルムは、「バリアアタック」、「デルタリダクション」、「サイコシールド」、「オゾンドレイン」というワザが使える。
  • スピードフォルムは、ゲームでも使えた「スピードスター」に加え、「テレポートブレイク」、「スピードウェーブ」というワザが使える。

デオキシスexのサイコバーストのリスクを補うため、pcg2のメタグロスと組むことが多い。

ポケモンカードゲームDPでは「DP5」ブロック『怒りの神殿』、及び映画10周年記念のプレミアムシートで登場。『怒りの』ではフォルム毎に別ポケモン扱いとなり、ポケパワー「フォルムチェンジ」で山札にある別フォルムのカードと入れ替えることが可能。

ワザは以下の通り。

  • ノーマルフォルム…相手の場のエネルギーの合計×10の追加ダメージを与える「エナジークラッシュ」。
  • アタックフォルム…連続で使用するとダメージが激減する「サイコブースト」。
  • ディフェンスフォルム…次の相手のターンにワザの効果を無効化し、相手ポケモンから受けるダメージを-20する「サイコディフェンス」。
  • スピードフォルム…タイプ・弱点・抵抗力無関係に30ダメージを与える「スピードショット」。

なお、超タイプが弱点なのは相変わらずで、しかも『怒りの - 』では2倍のダメージを受けてしまうというデメリットがある。

漫画でのデオキシス

ポケットモンスターSPECIAL』では第5章のメインポケモンとして登場。前述の『裂空の訪問者 デオキシス』と同じく2体存在し、そのうち『個体・弐』と呼ばれる1体が、レッドミュウツーと激しい戦いを繰り広げた。この作品では、フォルムチェンジはその土地の風土の影響を受けることで可能になる(カントー地方ではアタックフォルムとディフェンスフォルム、ホウエン地方またはその風土が再現された場所ではノーマルフォルムとスピードフォルム)、という設定であり、GBA版における「カートリッジによってフォルムが変わる」システムについての理由づけがなされている。

脚注

  1. ^ 「たんじょうのしま」へ行くには、『裂空の訪問者 デオキシス』の前売り券特典としてデータが配布された「オーロラチケット」が必要であるため、通常のプレイでは行くことができない。

関連項目