スイートピーステークス

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スイートピーステークス
(優駿牝馬トライアル)
主催者 日本中央競馬会
競馬場 日本の旗東京競馬場
創設 1991年4月21日
距離 芝1800m
格付け オープン特別・LR[1]
賞金 1着賞金1900万円
賞金総額3620万円
出走条件 サラブレッド系3歳牝馬(混合)(指定)
出走資格も参照
負担重量 馬齢(54kg)
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スイートピーステークスSweet Pea Stakes)は、日本日本中央競馬会(JRA)東京競馬場1800mで施行する中央競馬の特別(オープン)競走である。競走名はスイートピーから。

概要

東京競馬場の芝1800mの4歳(現3歳)限定の混合の別定の400万下の条件競走、スイートピー賞として施行したのが始まり。1989年からは負担重量を馬齢に変更した。

しかし1991年にオークストライアルが4歳牝馬特別(東)(現:フローラステークス)しか無かった事に伴い、優駿牝馬(オークス)の優先出走権枠の拡大を図る為、東京競馬場の芝1800mの4歳(現3歳)牝馬限定の定量のオークス指定オープン特別競走、スイートピーステークスとして変更され、上位2着までに入賞した競走馬に優駿牝馬(オークス)の優先出走権が与えられた。

1995年からはオークストライアルに指定、更に指定競走に指定され、地方競馬所属の競走馬も出走可能になり、2003年からは負担重量を馬齢に変更した。

フローラステークスと並び優駿牝馬の前哨戦として位置付けられているが、桜花賞からの直行組が優駿牝馬で好走する傾向があり、他路線でもフローラステークスや忘れな草賞経由のほうが本競走よりも多い。本競走からの出走馬で優駿牝馬で好走したものは1993年の優勝馬デンコウセッカ、1995年に5着に敗れたオトメノイノリの4着入賞があったが、2006年同レース優勝のカワカミプリンセスが初めて優駿牝馬を制覇した。現在のところ、本競走を経由してオークスを制覇したのはこのカワカミプリンセスのみである。

出走資格は、3歳(旧4歳)限定のJRA所属の競走馬及び地方所属の競走馬(2頭まで)。

負担重量は、馬齢で54kgである。

総額賞金は3,620万円で、1着賞金1,900万円、2着賞金760万円、3着賞金480万円、4着賞金290万円、5着賞金190万円と定められている。

上位2着までに入賞した競走馬には優駿牝馬の優先出走権が与えられる。

歴史

  • 1988年以前 - 東京競馬場の4歳(現3歳)限定の芝1800mの400万下条件競走、スイートピー賞として施行。
  • 1989年 - 負担重量を馬齢に変更。
  • 1991年 - 東京競馬場の4歳(現3歳)牝馬限定の芝1800mのオークス指定オープン特別競走、スイートピーステークスに昇格。
  • 1995年
    • オークストライアルに指定。
    • 指定競走に指定。
    • 橋口弘次郎調教師として史上初の連覇。
  • 2001年 - 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件が「4歳牝馬」から「3歳牝馬」に変更。
  • 2003年 - 負担重量を馬齢に変更。
  • 2013年 - 混合競走に指定。
  • 2014年 - 田中勝春騎手として史上初の連覇。

歴代優勝馬

スイートピー賞

施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
1986年5月11日 ミホキーストン 牡3 1:50.7 大塚栄三郎 田中朋次郎
1987年5月17日 ニシノミラー 牡3 1:51.3 嶋田功 藤本冨良
1988年5月08日 ナカミリーゼント 牡3 1:49.3 大塚栄三郎 八木沢勝美
1989年5月07日 スダビート 牡3 1:52.3 柴田政人 嶋田功
1990年5月06日 アシヤビート 牡3 1:48.6 蛯沢誠治 栗田博憲

スイートピーステークス

施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
1991年4月21日 ヤマヒサエオリア 牝3 1:50.3 河内洋 沖芳夫
1992年4月26日 タイコサージュ 牝3 1:49.4 岸滋彦 坪憲章
1993年4月25日 デンコウセッカ 牝3 1:48.9 小島貞博 戸山為夫
1994年4月24日 ツルマルガール 牝3 1:49.6 小島太 橋口弘次郎
1995年4月23日 イブキニュースター 牝3 1:49.5 藤田伸二 橋口弘次郎
1996年5月03日 シーズアチャンス 牝3 1:49.5 武豊 山内研二
1997年5月04日 エアウイングス 牝3 1:48.4 角田晃一 渡辺栄
1998年5月10日 エガオヲミセテ 牝3 1:48.3 柴田善臣 音無秀孝
1999年5月09日 フレンドリーエース 牝3 1:48.6 柴田未崎 高木嘉夫
2000年4月30日 バイラリーナ 牝3 1:49.9 小林淳一 後藤由之
2001年4月29日 シェリルウーマン 牝3 1:48.7 K.デザーモ 土田稔
2002年4月28日 オースミコスモ 牝3 1:48.3 常石勝義 中尾正
2003年5月04日 メモリーキアヌ 牝3 1:47.1 武幸四郎 渡辺栄
2004年5月02日 ウイングレット 牝3 1:46.5 田中勝春 宗像義忠
2005年5月01日 ライラプス 牝3 1:47.0 K.デザーモ 松田国英
2006年4月30日 カワカミプリンセス 牝3 1:48.4 本田優 西浦勝一
2007年4月29日 スマートカスタム 牝3 1:47.1 柴山雄一 大久保龍志
2008年5月04日 アロマキャンドル 牝3 1:48.3 池添謙一 河野通文
2009年5月03日 ブロードストリート 牝3 1:48.2 藤田伸二 藤原英昭
2010年5月02日 トレノエンジェル 牝3 1:48.5 蛯名正義 伊藤正徳
2011年5月01日 アカンサス 牝3 1:48.0 後藤浩輝 畠山吉宏
2012年4月29日 ダイワズーム 牝3 1:48.1 北村宏司 鹿戸雄一
2013年4月28日 リラコサージュ 牝3 1:47.1 田中勝春 藤原英昭
2014年5月04日[2] シャイニーガール 牝3 1:47.3 田中勝春 湯窪幸雄
2015年5月03日[3] ディープジュエリー 牝3 1:47.4 柴田善臣 国枝栄

本競走からの優駿牝馬(オークス)優勝馬

1991年から優駿牝馬(オークス)のトライアル競走として施行され、1頭が優駿牝馬(オークス)で優勝をしている。

馬名 性齢 着順 備考
カワカミプリンセス 牝3 1着 第11回秋華賞優勝馬

脚注

  1. ^ 2014 International Cataloguing Standards Book2014年12月8日閲覧
  2. ^ 2014年レース結果 - スポーツナビ、2014年5月8日閲覧
  3. ^ 2015年レース結果 - スポーツナビ、2015年5月6日閲覧

関連項目