オレカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Hirotek654 (会話 | 投稿記録) による 2016年3月29日 (火) 04:01個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

オレカのアウディ・R8、2005年。
ブーツェン・エナジー・レーシングのオレカ・03-ニッサン、2011年のカステレ6時間で。

オレカ (ORECA, Organisation Exploitation Competition Automobiles) は、フランスのレーシングチーム。1973年AGSのマネージャーであったユーグ・ド・ショーナックが設立した。オレカは多くのカテゴリーで成功を収め、F3ではアラン・プロストジャック・ラフィットジャン・アレジといったドライバーが同チームから出走、チームはフランスF3選手権のタイトルを11回獲得した。

概要

チームは90年代前半からスポーツカーレースGTカーレースに集中し、フランス・スーパーツーリング選手権にはBMWのワークスチームとして参戦した。またFIA GT選手権ル・マン24時間レースにはGT2クラスにクライスラー・バイパー GTS-Rで参戦し、1991年にはマツダ・787Bで総合優勝を果たした。その他にもルノー・クリオ S1600でラリーにも参戦、氷上レースのアンドロス・トロフィーにアラン・プロストがトヨタ・カローラで出場もしている。近年ではルノーの支援を行いメガーヌV6ルノー・ユーロカップに参加、また2005年のル・マン24時間レースにはアウディ・フランスの支援を受けアウディ・R8で参戦した。その他にも2006年にはサリーン・S7Rでル・マン・シリーズに参戦した。チームのサリーン・S7Rはスパ・フランコルシャンで優勝している。

オレカはダッジと共同でダッジ・バイパーの競技車両を開発し、2006年から2007年にかけてGT3カテゴリーで100以上のカスタマーが同車両を使用した。

2008年にはマニファクチャラーとしてオレカ・01を開発。01はP1カテゴリー参戦のために開発され、デビュー戦の2009年のスパ1000kmレースに2台がエントリーした。

2009年にはフォーミュラ・ル・マン用にFLM09を開発した。これはその名が意味するようにフォーミュラ・ル・マン・カップのみに使用される車両であったが、2010年にアメリカン・ル・マン・シリーズを含む他の3つの耐久シリーズへの参加も可能となり、LMPCクラスで参加することとなった。この考えは小規模チームが耐久レースに参加できる手頃なプラットフォームを入手できるようにするための物であった。

オレカはカスタマー仕様のプジョー・908 HDi FAPの供給を受け、セミワークスとして2010年のル・マン24時間レースに参戦、また残りのル・マン・シリーズのレースにも参加し、アルガルヴェでは総合優勝、ファクトリーチームを抑えてタイトルを獲得した。

2011年、オレカは2010年仕様のプジョー・908で、最新型のプジョー・908を破りセブリング12時間レースで優勝した[1]。また、2011年の新レギュレーションに合わせた新型シャシー、オレカ・03を導入した。03はP1クラスに投入された01とは対照的に、P2クラスに投入された。

2012年にはトヨタの新型LMP1車両、トヨタ・TS030 HYBRIDの運用チームに選ばれ、トヨタ・モータースポーツのサポートを受けてFIA 世界耐久選手権に参戦した。TS030 HYBRIDは高い戦闘能力を示した物の、ル・マン24時間では1台が事故に巻き込まれリタイア、もう一台も機械トラブルのため完走することはできなかった。

2015年には新型LMP2カーのオレカ・05を投入。ル・マン24時間レースで、ポールポジションから優勝を飾っている。

参照

外部リンク