インディアン・プレミアリーグ
開始年 | 2008 |
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主催 | インドクリケット管理委員会 |
開催期間 | 3月下旬 - 5月中旬 |
チーム数 | 8チーム |
前回優勝 | ムンバイ・インディアンス |
最多優勝 | ムンバイ・インディアンス(4回) |
公式サイト | |
iplt20.com |
インディアン・プレミアリーグ(Indian Premier League、IPL)はインドのトゥエンティ20方式のプロクリケットリーグ。
概要
インディアン・プレミアリーグ(IPL)は2008年に発足。参加チーム数は8であり、シーズンは3月又は4月に開幕し、5月に閉幕する7週間程度の期間である。全60試合であり、レギュラーシーズンは各8チームがホーム・アンド・アウェーの2回戦総当りで14試合行ない、上位4チームがプレーオフに進出する。プレーオフは変則トーナメントであり、レギュラーシーズン上位2チーム同士が対戦し、勝者が優勝決定戦に出場する。敗者はレギュラーシーズンで3位と4位の対戦で勝利したチームと敗者復活戦を行い、その試合に勝利したチームが優勝決定戦に出場する。現在はVivoが冠スポンサー。本部はムンバイに所在[1]。
クリケットのプロリーグとしては世界最大の興行規模を有する。レギュラーシーズンは平日に毎日1試合ずつ、土日に2試合ずつ行われる。平日の試合はインド標準時の20時に開始され、1日の中で最も視聴率が高くなる時間帯であるプライムタイムに連日中継される[2]。2015年シーズンの観客動員数は約171万人であり、1試合当たりの平均観客動員数は約2万8500人である[3]。2018年にはIPLのブランド価値は63億ドルと算定されている[4]。
チーム総年俸の上限金額を規定する制度であるサラリーキャップを導入しており、2019年シーズンでは8億2000万ルピー(約13億円)である[5]。2019年シーズンの最高年俸選手はインドを代表するスター選手のヴィラット・コーリで、1億7000万ルピー(約2億7000万円)である[6]。選手は原則7週間程度のシーズン期間のみの短期雇用契約となっている。イギリスのスポーティング・インテリジェンス社による2018年のプロスポーツリーグの年俸調査によると、IPLの平均年俸は約505万ドルとなっているが、これはIPLの雇用期間が7週間しかないため、それを1年換算の比例で推計し、実際の7倍以上にした数字である[7]。
2009年シーズンは総選挙の配慮から、南アフリカで開催された。2014年シーズンも同様で、シーズン序盤はアラブ首長国連邦で開催。プレーオフの決勝進出チームにはチャンピオンズリーグ・トゥエンティ20の出場権が与えられていた。しかし八百長問題が発覚し、ロイヤルズとスーパーキングスは2016シーズンと2017シーズンの2年間の出場停止処分[8]。代わりにプネーとラージコートに期間限定チームが結成された[9]。
2018年からは女子クリケットの普及を目指し、女子のエキシビションマッチを開始し[10]、2019年にはプレイオフの日程の間を埋める形で、3チームによるリーグ戦のエキシビションマッチが開催されている[11]。
加盟チーム
現在のチーム | ||||
チーム | 保護地域 | 本拠地球場 | 設立年 | |
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チェンナイ・スーパーキングス | タミル・ナードゥ州チェンナイ | M. A. チダンバラム・スタジアム | 2008年 | |
デリー・キャピタルズ | デリー連邦直轄地ニューデリー | アルン・ジェートリー・スタジアム | 2008年 | |
キングス・イレブン・パンジャーブ | パンジャーブ州モーハーリー | PCAスタジアム | 2008年 | |
コルカタ・ナイトライダーズ | 西ベンガル州コルカタ | イーデン・ガーデンズ | 2008年 | |
ムンバイ・インディアンス | マハーラーシュトラ州ムンバイ | ワンケード・スタジアム | 2008年 | |
ラージャスターン・ロイヤルズ | ラージャスターン州ジャイプル | サルダール・パテール・スタジアム | 2008年 | |
ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロール | カルナータカ州ベンガルール | M. チナズワミー・スタジアム | 2008年 | |
サンライザーズ・ハイデラバード | テランガーナ州ハイデラバード | ラジーヴ・ガンディー・インターナショナル・クリケット・スタジアム | 2012年 |
消滅したチーム | ||||
チーム | 保護地域 | 本拠地球場 | 活動シーズン | |
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コーチ・タスカーズ・ケーララ |
ケーララ州コーチ | ジャワハルラール・ネルー・スタジアム | 2011年 | |
デカン・チャージャーズ |
テランガーナ州ハイデラバード | ラジーヴ・ガンディー国際クリケット・スタジアム | 2008年-2012年 | |
プネー・ウォリアーズ・インディア |
マハーラーシュトラ州プネー | マハーラーシュトラ・クリケット協会スタジアム | 2011年-2013年 | |
期間限定チーム(2年間の出場停止2チームに対する暫定措置) | ||||
チーム | 保護地域 | 本拠地球場 | 活動シーズン | |
グジャラート・ライオンズ | グジャラート州ラージコート | サウラーシュトラ・クリケット協会スタジアム | 2016年-2017年 | |
ライジング・プネー・スーパージャイアント | マハーラーシュトラ州プネー | マハーラーシュトラ・クリケット協会スタジアム | 2016年-2017年 |
歴代決勝戦結果
開催年 | 決勝 | チーム | ||||
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会場 | 優勝チーム | 結果 | 準優勝チーム | |||
2008 | DYパティル・スタジアム (マハーラーシュトラ州ナビムンバイ) |
ラージャスターン・ロイヤルズ 164 for 7 (20 overs) |
3ウィケット差 Scorecard |
チェンナイ・スーパーキングス 163 for 5 (20 overs) |
8 | |
2009 | ワンダラーズ・スタジアム (ハウテン州ヨハネスブルグ) |
デカン・チャージャーズ 143 for 6 (20 overs) |
6ラン差 Scorecard |
ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロール 137 for 9 (20 overs) |
8 | |
2010 | DYパティル・スタジアム (マハーラーシュトラ州ナビムンバイ) |
チェンナイ・スーパーキングス 168 for 5 (20 overs) |
22ラン差 Scorecard |
ムンバイ・インディアンス 146 for 9 (20 overs) |
8 | |
2011 | M. A. チダンバラム・スタジアム (タミル・ナードゥ州チェンナイ) |
チェンナイ・スーパーキングス 205 for 5 (20 overs) |
58ラン差 Scorecard |
ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロール 147 for 8 (20 overs) |
10 | |
2012 | M. A. チダンバラム・スタジアム (タミル・ナードゥ州チェンナイ) |
コルカタ・ナイトライダーズ 192 for 5 (19.4 overs) |
5ウィケット差 Scorecard |
チェンナイ・スーパーキングス 190 for 3 (20 overs) |
9 | |
2013 | イーデン・ガーデンズ (西ベンガル州コルカタ) |
ムンバイ・インディアンス 148 for 9 (20 overs) |
23ラン差 Scorecard |
チェンナイ・スーパーキングス 125 for 9 (20 overs) |
9 | |
2014 | M. チナズワミー・スタジアム (カルナータカ州バンガロール) |
コルカタ・ナイトライダーズ 200 for 7 (19.3 overs) |
3ウィケット差 Scorecard |
キングス・イレブン・パンジャーブ 199 for 4 (20 overs) |
8 | |
2015 | イーデン・ガーデンズ (西ベンガル州コルカタ) |
ムンバイ・インディアンス 202/5 (20 overs) |
41ラン差 Scorecard |
チェンナイ・スーパーキングス 161/8 (20 overs) |
8 | |
2016 | M. チナズワミー・スタジアム (カルナータカ州バンガロール) |
サンライザーズ・ハイデラバード 208/7(20 overs) |
8ラン差 Scorecard |
ロイヤル・チャレンジャーズ・バンガロール 200/7(20 overs) |
8 | |
2017 | ラジーヴ・ガンディー 国際クリケット・スタジアム (テランガーナ州ハイデラバード) |
ムンバイ・インディアンス 129/8 (20 overs) |
1ラン差 | ライジング・プネー・スーパージャイアント 128/6 (20 overs) |
8 | |
2018 | ワンケデ・スタジアム | チェンナイ・スーパーキングス 181/2 (18.3 overs) |
8ウィケット差 (Scorecard) |
サンライザーズ・ハイデラバード 178/6 (20 overs) |
8 | |
2019 | ラジーヴ・ガンディー 国際クリケット・スタジアム (テランガーナ州ハイデラバード) |
ムンバイ・インディアンス 149/8 (20 overs) |
1ラン差 | チェンナイ・スーパーキングス 148/7 (20 overs) |
8 | |
2020 | ドバイ | Mumbai Indians[12] 157/5 (18.4 overs) |
5ウィケット (Scorecard) |
Delhi Capitals[13] 156/7 (20 overs) |
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2021 | ドバイ[14] | チェンナイ・スーパーキングス[14] 192/3 (20 overs) |
27ラン差 (Scorecard) |
コルカタ・ナイトライダーズ[14] 165/9 (20 overs) | ||
2022 | Narendra Modi Stadium, Ahmedabad[15] | Gujarat Titans[15] 133/3 (18.1 overs) |
Won by 7 wickets (Scorecard) |
Rajasthan Royals[15] 130/9 (20 overs) |
10[16] |
テレビ放送
インド国内ではソニー・エンターテインメント・テレビジョン(Set Max)がWorld Sport Groupとの独占的に放映されており[17]、2008年からの10年契約で総額870億ルビーを交わしていた。
2018年シーズンからはスターが5年契約総額1634億7500万ルビーで契約。スターはテレビ・ストリーミング・国際放映権を保有することになる[18][19][20]。
脚注
- ^ About Us IPL公式サイト 2019年7月18日閲覧。
- ^ results IPL公式サイト 2019年7月18日閲覧。
- ^ 2015 IPL contributed 11.5 billion to India's GDP: BCCIIndia today 2015年12月6日閲覧。
- ^ Brand IPL now soars to $6.3 billion The Times of India 2019年8月1日算定。
- ^ IPL player policies declared for 2018 season IPL公式サイト 2019年6月28日。
- ^ IPL 2019: Highest Paid IPL XI from the list of retained players YAHOO! CRICKET 2019年6月28日閲覧。
- ^ GLOBAL SPORTS SALARIES SURVEY 2018 sportingintelligence 2019年6月28日閲覧。
- ^ “IPL scandal: Chennai Super Kings and Rajasthan Royals suspended”. BBC. (2015年7月14日) 2015年12月28日閲覧。
- ^ “Pune, Rajkot to host new IPL franchises”. ESPN CricInfo. (2015年12月8日) 2015年12月28日閲覧。
- ^ NDTVSports.com. “IPL 2018: Women's T20 Challenge Match To Be Played Before Qualifier 1 In Mumbai – NDTV Sports” (英語). NDTVSports.com 2018年5月22日閲覧。
- ^ Cricbuzz. “BCCI confirms three-team Women's T20 challenge” (英語). Cricbuzz.com 2019年4月24日閲覧。
- ^ “Full Scorecard of Delhi Capitals vs Mumbai Indians Final 2020 - Score Report | ESPNcricinfo.com” (英語). www.espncricinfo.com. 2020年11月10日閲覧。
- ^ “Full Scorecard of Delhi Capitals vs Mumbai Indians Final 2020 - Score Report | ESPNcricinfo.com” (英語). www.espncricinfo.com. 2020年11月10日閲覧。
- ^ a b c “CSK v KKR | Final, IPL 2021 Match Centre” (英語). IPLT20. 2021年4月16日閲覧。
- ^ a b c “Final, IPL 2022 Match Centre” (英語). IPLT20. 2021年4月16日閲覧。
- ^ “IPL 2022 squads”. ESPN Cricinfo. 2022年5月18日閲覧。
- ^ “Sony and World Sports Group bag IPL television rights”. ESPNcricinfo. (2008年1月14日) 2008年4月12日閲覧。
- ^ Reuters (2017年9月4日). “IPL television and broadcast rights sold for massive £1.97bn to Star India” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077 2017年9月4日閲覧。
- ^ “Star India wins IPL rights for US $2.55 billion”. ESPNcricinfo 2017年9月4日閲覧。
- ^ “Five stand-out numbers from the IPL media rights sale”. ESPNcricinfo 2017年9月4日閲覧。