アミメニシキヘビ
アミメニシキヘビ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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アミメニシキヘビ Python reticulatus
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保全状況評価 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ワシントン条約附属書II | ||||||||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Python reticulatus (Schneider, 1801) | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
アミメニシキヘビ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Reticulated python |
アミメニシキヘビ(網目錦蛇、Python reticulatus)は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目ニシキヘビ科ニシキヘビ属に分類されるヘビ。特定動物。別名レティキュレートパイソン、レティック、マレーニシキヘビ。
分布
インド、インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、ミャンマー、ラオス
形態
オオアナコンダとともに、世界最長のヘビ。文献によっては最大全長990cmとされる。ただし体重は全長が等しい場合オオアナコンダよりも軽い(軽いとはいえ100kgを越える個体も確認されている)。背面に網目状の斑紋が並ぶ。種小名reticulatusは「網目模様の」の意で、和名や英名と同義。
分布が広いため体色や全長は地域によっても異なり、大型化する地域がある反面インドネシアのジャンペア島の個体群は最大全長が250cm程度とも言われている。
生態
熱帯雨林や耕作地等、幅広い環境に生息する。シンガポールでは下水道にも生息する。幼蛇時には樹上棲傾向が強いが、成長に伴い地表棲となる。夜行性で、昼間は茂みや樹洞等で休む。
食性は動物食で、爬虫類、鳥類、哺乳類等を食べる。大型個体ではヒョウやヒトの捕食例もある。
口と牙で獲物に噛み付いた後、長い身体で巻き付き、窒息するまでゆっくり締め上げる。
繁殖形態は卵生で10-50個、多いときには100個もの卵を産む。メスは卵の周りにとぐろを巻き保護する。
人間との関係
皮は革製品として利用される。
食用とされることもあり、味は鶏肉のようで、美味とされる。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。動物愛護法によって特定動物に指定されているため飼育には地方自治体の許可が必要になる。大型化しないとされる個体群においても別種や亜種として分割されていないため飼育には許可が必要になる。
2012年4月14日午後11時5分ごろ、茨城県に住む男性が長男の経営するペットショップの飼育場で倒れているのが発見された。飼育されていた体長約6.5mのアミメニシキヘビが何らかの理由で檻から出て男性を襲ったと見られ、男性には右腕や頭にかまれた跡、首や頭には絞められた跡があり、収容先の病院で間もなく死亡が確認された。[1]
2013年11月にはインドで泥酔して路上に寝込んだ男性を襲って飲み込んだアミメニシキヘビの丸々太った体の写真が報道された。 [2]
脚注
関連項目
参考文献
- 『原色ワイド図鑑3 動物』、学習研究社、1984年、143頁。
- 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、緑書房、2002年、56-57、151頁。
- 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、96頁。
- 『小学館の図鑑NEO 両生類はちゅう類』、小学館、2004年、117頁。
- 山田和久『爬虫・両生類ビジュアルガイド ヘビ』、誠文堂新光社、2005年、77頁。
外部リンク