アプリリア・RSV4

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イタリアの旗
基本情報
排気量クラス 大型自動二輪車
エンジン 999 cm3 
内径×行程 / 圧縮比 __ × __ / __
最高出力 78kW 106ps/7000rpm
最大トルク 96N・m 9.8kg・m/7000rpm
      詳細情報
製造国
製造期間 2009年-
タイプ スーパースポーツ
設計統括
デザイン
フレーム
全長×全幅×全高 2040 mm × 735 mm × 1120 mm
ホイールベース 1420 mm
最低地上高 130 mm
シート高 845 mm
燃料供給装置 燃料噴射装置
始動方式
潤滑方式
駆動方式 チェーンドライブ
変速機 常時噛合い式6段リターン(カセットタイプ)
サスペンション テレスコピック式
スイングアーム式
キャスター / トレール
ブレーキ 320φ油圧式ダブルディスク
220φ油圧式シングルディスク
タイヤサイズ
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 17 L
燃費
カラーバリエーション
本体価格
備考 スペックは2009年RSV Factory日本仕様のもの
先代
後継
姉妹車 / OEM
同クラスの車 ホンダ・CBR1000RR
ヤマハ・YZF-R1
スズキ・GSX-R1000
カワサキ・ニンジャZX-10R
ドゥカティ・1098
BMW・S1000RR
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RSV4(アールエスブイフォー)は、アプリリア2009年に発売した4ストローク999ccのオートバイである。日本でも同年より販売が開始された。

概要

アプリリアがRSV mille SPに代わるスーパーバイク世界選手権参戦の為のホモロゲーションモデルとして開発したスーパースポーツモデルである。

VツインエンジンだったRSV mille SPに対して、RSV4ではV型4気筒エンジンを採用している。さらにレース参戦前提モデルという事もあるが、FCC製スリッパークラッチやプロトタイプマシンなどで広く採用されているカセットタイプのトランスミッションなど、他社のスーパースポーツモデルすら凌駕するハイスペックな仕様のエンジンとなっている。さらにマスの集中化を徹底した重量配分など、近年のトレンドを取り入れた設計がなされている

このマシンでの参戦2年目となる2010年にマックス・ビアッジの手によりスーパーバイク世界選手権チャンピオンに輝いている。 2012年のMotoGPのMotoGPクラスのCRT(クレーミングルール)用として、アプリリアの関連会社であるアプリリア・レーシング・テクノロジー(ART)が、この車両のエンジン(スーパーバイク選手権用エンジンがベースであるが、エンジン基数制限の関係でスーパーバイク選手権のものをデチューンしているという)にオリジナルのシャーシを組み合わせたマシンを複数のチームが使用している。

モデル一覧

2009年式 (初代)

車体はショーワ製フロントフォークやSACHS製リアショック及びステアリングダンパーにブレンボ製ブレーキキャリパーなど、サーキットでのスポーツ走行にも十二分に対応できる装備がなされている。なお日本国外仕様のエンジンが本来 180PS/12500rpm なのに対し、日本仕様では騒音規制適合のため 106PS/7000rpm とかなり抑えてあり、マフラーもバッフルが追加され排気口が狭められている(エンジンマップの入れ替え及びマフラーの変更でフルパワー化は可能であるが、マップ入れ替えは正規ディーラー用の機器が必要となる)。

なおスタンダードモデルの正式名称は RSV4 R である。

RSV4 Factory

RSV4 Factoryは真の意味でのホモロゲーションモデルと言える仕様で、スポーツ/サーキット走行を前提に更なる性能アップを果たしたモデルである。エンジン出力や仕様などはスタンダードモデルと同様であるが(日本仕様ではエンジンとマフラーもスタンダードと同一)、マグネシウム製エンジンカバーや可変型インテークシステム、前後サスペンション及びステアリングダンパーはオーリンズ製となり、専用のアルミ鍛造ホイールやサイズはスタンダードと同様ながら専用設計のブレーキローターに加え、フロントのステム位置・スイングアームのピボット位置・エンジン搭載位置の調整変更が可能な専用フレーム(調整機能以外はスタンダードと同じアルミ製ツインスパーフレームである)までも採用されている。2011年にはアプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロール(APRC)と追加したRSV4 Factory APRCが追加されている。

アプリリア・パフォーマンス・ライド・コントロールとはトラクションコントロール・アンチウイリーシステム・オートシフター・ローンチコントロールの電子制御によるライディングサポートシステムの事を指す。

関連項目

外部リンク