ひっつみ

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ひっつみ

ひっつみとってなげ(旧盛岡藩領の岩手県北地域)、つめり(旧仙台藩領の旧江刺郡地域等)は、小麦粉を用いた汁物の郷土料理水団の一種。岩手県北上盆地を中心とした地域で食べられている。

小麦粉を練って固めたものをひっつまんで(平たい団子状にしたものを)汁に投げ入れて作られ、製法がそのまま名称に繋がっている。※水が多くて柔らかく、スプーンで入れる「すいとん」との違い。食感的にはすいとんより、餃子の皮、あるいはワンタンに似ている。その他の具は、各家庭・料理屋で相違があり、決まったものはない。

類似する料理

  • 山梨県甲斐国)に伝わるほうとうとの類似性が言われている。南部藩を治めていた南部氏は甲斐国南部牧出身である。
  • 青森県八戸都市圏八戸藩)のせんべい汁との関連が認められる。
  • 北上川中流域の「ひっつみ」「つめり」「とってなげ」が食べられている地域より南側では、類似の料理が「はっと」と呼ばれている。ただし、小麦粉を練ったものを平べったくする傾向があり、また、汁物以外でのバリエーションが多いところが異なる。

ひっつみを取り扱った作品

漫画
テレビドラマ

関連項目