せんべい汁
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せんべい汁(せんべいじる)は青森県八戸市周辺の郷土料理で、南部煎餅をしょうゆ味で煮立てた汁または鍋物。
青森県八戸市は元々幕末までは、盛岡藩主家と同じく南部氏が藩主であった八戸藩であった為、今では隣県となっている盛岡藩であった岩手県と同じ風習が残っている。
せんべい汁は八戸藩時代の江戸時代天保年間、「やませ」の影響を強く受けた際の飢饉食として生まれたとされる。
せんべい汁には南部煎餅の中でもせんべい汁の具にすることを前提に焼き上げた「かやきせんべい(おつゆせんべい・鍋用せんべい)」を使用する。これを手で割ったものを、一般的に醤油ベース(味噌・塩ベースもある)の鶏や豚の出汁でごぼう、きのこ、ネギ等の具材と共に煮立てる。煎餅は出汁を吸い、すいとんの歯ごたえを強くしたような食感となる。せんべい以外の具材やだし汁はすいとん(南部地方では一般的に「ひっつみ」という)と同じであり、成立過程では、もともとすいとんの食文化が盛んであった南部地方で、すいとんの代わりに保存のきくせんべいを用いたものであると考えられる。
200年以上の間、現在の南部地方一帯で愛されていたが、2002年の東北新幹線八戸開業を機に、八戸では郷土の食を見直す動きが起こり、その一つとしてせんべい汁が挙げられた。 また、それに前後して、マスコミなどでせんべい汁が取り上げられる機会が増え、注目され始めていたが、2003年、八戸せんべい汁研究所による地域おこしの動きが始まると、一躍全国区となった。
八戸せんべい汁研究所では、2003年より各種調査を行っているが、最新の2008年2月に行った飲食店調査の結果によると、せんべい汁を提供していることが判明しているお店が約200軒あり、そのうち約160軒を「八戸せんべい汁ガイドマップ’08年版」に掲載している。 地域別の内訳を見ると、八戸市内が135軒、八戸を除く青森県内が12軒、岩手県二戸市が2軒、仙台市内が1軒、都内が7軒、川崎市内が1軒となっている。
2006年10月24日より11月20日までの期間限定で東北地区(青森・岩手・秋田・宮城・山形・福島・新潟県)のファミリーマート約530店舗で八戸せんべい汁が発売された。また、2006年2月18日には、八戸せんべい汁研究所プロデュースの下、八戸せんべい汁を含め全国のB級グルメを集めた「B-1グランプリ」という食の祭典が八戸市で開催された。
2007年12月18日農林水産省主催農山漁村の郷土料理百選(郷土料理100選)に青森県の郷土料理としていちご煮と共に選ばれる。
他都道府県出身者や東京のTVでは単に「せんべいを汁に入れる」という認識と表記でしか認知されておらず、実際の南部煎餅(ピーナッツや胡麻)を直接入れるものと勘違いしている場合も見られる。
[編集] 関連項目
- トリオ・ザ・ポンチョス(イメージソングを歌う)
[編集] 外部リンク
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