Mule

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Mule 2.3-19.34で各言語での挨拶を表示した画面(フォントは未設定)

MULE(みゅーる)は、GNU EmacsMULtilngual Enhancement、すなわち 多言語 拡張である。もし初めから正確に表現されるなら、"MULtiscript Enhancement"、すなわち「多 用字系 拡張」と呼ばれるべきだったかもしれない。エディターの扱う情報は、言語というよりむしろ文字だからである。

概要[編集]

MULEは、別々の言語で書いてあるテキストのみならず、ひとつのバッファーに複数言語を含む多言語テキストの処理機能を提供しており、多言語テキスト表現用であるユニコードの提供する単純な機能を超えたものである。入力メソッド、各種さまざまな符号化のフォントを用いた表示、文字構文の変更、各地の言語に対応した編集機能などもサポートしている。

GNU Emacsの日本語処理部分の拡張版である、1987年にリリースされたNemacsに基づいている。主要な開発は電子総合研究所(現:産業技術総合研究所)の半田剣一を中心とするグループによって始まった。MULE本体の開発の鈍化や、GNU EmacsからのXEmacs分岐にともなう遅滞などもあったが、21版のGNU EmacsにMULEは正式に取り込まれた。

変換テーブル型入力システム Quail[編集]

Muleで多言語入力を行うには、Quailパッケージを用いることによって、ASCIIキーボードの入力をQuail変換ルールにそって対象言語の文字列に翻訳することができる。またQuail変換ルールはユーザが定義することで新たに対応言語を追加することが可能である。

Mule for Win32[編集]

Mule for Win32は、Windows95/NTで動作するMULEである。宮下尚 (himi)によりWin32アプリケーションとしてMule 2.3をベースにして開発された。1997年にリリースされたバージョン1.22はfinal major versionと銘打たれ、2007年現在、開発は後継のMeadowに移っている。

Windows XPでもWindows NT互換モードにすれば動作する。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]