Mk44 (魚雷)
Mk44はアメリカ合衆国で開発された短魚雷。アメリカのみならず、カナダ、フランス、イタリア、日本、イギリス、オーストラリアでも採用され、アメリカだけでも10,500発が生産された。対潜誘導魚雷であり、アスロックの弾頭としてのほか、水上艦船や対潜哨戒機に搭載・運用される。
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[編集] 概要
開発は1950年代より開始されている。当初開発計画は海軍主導で電気モーターを使用しプロペラに直結するEX-2Aと、ジェネラル・エレクトリックが主導する硝酸プロピル系燃料を使用するEX-2B計画とがあった。EX-2Bは燃料事故を起したため、電気モーター使用に切り替え、モーターをギアでつなぎプロペラをまわす方式となった。この改良されたEX-2Bが採用選定され、Mk44 mod0となった。さらに改良されたMk44 mod1が1956年から部隊配備開始されている。
しかし、その後登場してきたソ連の原子力潜水艦は、予想以上に深深度潜航を行い高速であったために、最大雷速30kt程度のMk44では対応が困難であった。そのため、アメリカ海軍ではより高性能のMk46を開発し、1966年から更新を開始した。
日本の海上自衛隊では、Mk 44 mod 1及びライセンス生産品であるmod 1-Nを導入した。後継器材としては73式短魚雷が開発・導入されている。
また、Mk44の改良更新も広く行われており、例えば1986年にはハネウェル社より音響装置のデジタル化パッケージが発表されており、これは韓国海軍で採用された。南アフリカ海軍では誘導措置の更新のほか、弾頭を成形炸薬に交換している。
しかしながら、老朽化もすすみ1993年にニュージーランド海軍からは退役している。
[編集] 構造
Mk44は短魚雷としては、一般的な構造で前よりセンサー部、弾頭部、誘導部、バッテリー部、機関部となっている。バッテリーは海水を電解質とし、塩化銀とマグネシウムを電極とした。4翅の二重反転プロペラを持ち、4枚の制御翼を持つ。初期捜索深度は50フィートから900フィート(上限設定50、150、250、450、650、900ft、下限設定150、250、450、650、900ft)が設定でき、そこまで降下角30度で潜航する。その後は深度を変えつつ、螺旋パターンの自動捜索を行なう。最大捜索時間は6分。異なる初期捜索深度を設定し、連続発射の戦術も行なわれる[1]。
[編集] 要目
- 全長:2.5m(8.2ft)
- 胴体直径:32.4cm(12.75in)
- 重量:196kg(432 lbs)
- 航続距離:5.47km(3.4 mi)
- 機関:電気推進
- 最大速度:30ノット
- 最大深度:約300m
- 弾頭:高性能炸薬(HBX爆薬) 34kg(75 lbs)
[編集] 各型
- Mk 44 mod 0 - 前量産型
- Mk 44 mod 1 - 初期量産型
- Mk 44 mod 2
- Mk 44 mod 3
- Mk 44 mod 4
[編集] 参考文献
- 丸スペシャル No76 水雷兵器 潮書房 1983年
[編集] 脚注
- ^ 世界の傑作機 139「新明和 PS-1」ISBN 978-4-89319-188-5 P93