ANGEL (漫画)

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ANGEL』(エンジェル)は、遊人による日本漫画。『ヤングサンデー』(小学館)にて1980年代末から1990年代初頭にかけて連載された。1990年と1994年には18禁アニメとしてOVA化されたほか、カクテル・ソフトよりアダルトゲーム化もされている。

2007年より、十数年経ったその後のストーリーとして、掲載誌を変えて連載された。

概要[編集]

男子高校生・熱海康介が主に人助けで知り合った、多くの女性と欲望のままセックスするストーリーギャグ漫画である。連載開始当初のサブタイトルは「Highschool Sexual Bad boys & girls Story」。当時は成人向け漫画でも性描写の性器にボカシを使うことが多かったが、本作は一般の青年漫画においてかなり緻密な描写が存在した。

1990年頃に生じた有害コミック騒動の対象となり、一部の自治体では有害図書の指定を受けた[1]。人気はあったにもかかわらず連載は一時中断を余儀なくされ、単行本は絶版・出荷停止となった。

暫く間を置いて連載再開したものの、遊人は(強制)休載させられたことについて、再開1回目の前の号で「メッセージ」と題して比喩的に抗議している。これと同時に、ヤングサンデーコミックスの中で、露骨に性描写がある作品についても単行本の絶版など同様の措置が取られた(一部は後に復刻)。

連載再開後には、問題となった性描写は極力抑えられた。また、サブタイトルは「Delight Slight Light Kiss Story」に変更されている(当時の松任谷由実アルバムDelight Slight Light KISS』に因んでいる)。その後、連載は続くものの単行本が発行されないという状況が続いた(=単行本売り上げによる作者の印税収入が生じない)こともあり、大団円の最終回を迎えることとなる。

その後、『ANGEL』は1995年にシュベール出版から成年向け作品として復刻・再出版されることになる(この時は「成人コミック」指定)。さらにその数年後には文庫化もされた。

2007年より『週刊漫画ゴラク』(日本文芸社)にて、続編『ANGEL〜恋愛奉仕人・熱海康介』が連載中。これは33歳になっても相変わらずで静香に愛想を尽かされて別居し、出張ホストの生活を始めた康介のストーリーとなっている。劇画系の青年誌ということもあり、作風を一新してこれまでの作者の各作品とは大きく異なる劇画風の繊細なタッチで執筆されている。単行本は同社から5巻まで発売中。

ヤングサンデー版[編集]

あらすじ[編集]

舞台は国立市の国立南高校。姫乃樹静香は5歳の時、マンションのベランダから落ちたところ、たまたま同じ歳の熱海康介に命を助けてもらった。その後、引っ越していたが12年ぶりに戻ってきた。久しぶりに熱海康介に会えることを楽しみにしていたのだが、彼はスケベな軟弱男になっていた。

最終回で、静香はイギリスへと引っ越さなければならなくなってしまった。別れの前夜「10年後、静香が日本に戻ってきた時に結婚しよう」と約束し合い、ついに康介と静香は結ばれる。そして10年後、2人は本当にその約束を果たしたのだった。

登場人物[編集]

熱海康介(あたみ こうすけ)
国立南高校の生徒で自称、スケベの天才にして性犯罪者。結果的にはそのスケベでいくつかの事件を解決したり、人を救っている。頭の中は常に女の子とセックスすることしか考えておらず、オナニーは毎日するほど性欲は旺盛、複数の女子をあの手この手で強姦する「強姦魔」である。性欲の権化のような存在であり、漫画作品のキャラとしてはシティーハンター冴羽獠と双璧とも言えるのだが、冴羽が陽の属性キャラであるのに対し康介は陰のキャラであり、女の子を自身の性欲処理の道具として扱うことが多く、自身の欲望の象徴である精液を女の子の子宮に注ぎ込む。これまでセックスの経験人数は少なくとも数十名、多ければ百名を軽く超えると推定される。相手を選ばずにスケベな言動を連発する為、激怒した女に痛めつけられる事もあった。セックスすることを「ハメる」「ハメハメ」「パーコパコ、パーコパコ(セックス時のピストン運動を繰り返す音に喩えて)」などと形容して女の子に真正面から「ハメさせて」と懇願したこともある。喧嘩に関しては「女の子より弱い」と馬鹿にされるほどの貧弱さだが、セックスが絡むと超人的な強さを発揮するため、女の子を強姦する際は力づくで犯そうとしたことも何度もある。スケベではあるが、彼なりに正義感や良識は持っており脅迫や痴漢のような非道な行為に対しては「羨ましい」と言いながらも怒りを抱くこともあるが一貫性はないので、その自身が怒りを抱くような行為を場面が異なれば「実行する側」になっており、怒っているのは単に「羨ましかったからに過ぎない」と判断出来、直ぐに逮捕されても何ら不思議ではない性犯罪者である。基本的にはセックスでは避妊せずに女の子の胎内に膣内射精するので子作り目的の種付け行為に他ならず、セックスすることがしょっちゅうであるにもかかわらず避妊具であるコンドームを常時持ち歩いてはいないことからも女の子を妊娠させても構わないと思っていることが窺い知れる。相当数の女の子を種付けして孕ませているはずだが、相手が妊娠したという描写は無い。基本的に女の子を性欲処理の道具として扱うので妊娠させたとしても責任を取る気持ちなど全くないが、マドンナ先生や萩原奈緒美等の人妻は妊娠しても康介の子供を夫との間の子供として産んだ可能性が高い。そのため、康介本人が知らないだけで既に子供が生まれている可能性が極めて高い。またその場合は複数の子供が年齢差数ヶ月から数歳の間での腹違いの兄弟姉妹であることになる。後に学園内で妊娠した女生徒が続出した際に康介が犯して孕ませたと周囲から疑われたのもそのせいである。前述のように複数の女の子に避妊もせずに膣内射精しており、その中には売春行為をしているような女の子も含まれているので性病に罹患している可能性も十分にある。(「クッキリ縦線の世界で性器末的性春を楽しまないかーい!!」等の異常な数々の言動も性病による脳疾患の影響とも考えられる)静香も何度も犯して膣内射精をしようとした(つまり基本的に静香についても他の女の子たちと同じく性欲処理の道具扱いで妊娠させても構わなかった)が失敗し、最終回まで処女喪失させられなかった。また、静香以外でも女の子なら中学生や小学生さえも自身の性欲処理の対象とするが、処女の女の子を相手にしたケースは少ないので、真っ当な恋愛はほぼ出来ない男であるということになる。
姫乃樹静香(ひめのぎ しずか)
美少女だが、喧嘩はめっぽう強く度胸もある。当初はスケバンキャラクターだった。幼い頃のある一件が理由で性犯罪者の康介に惚れている。ただし、康介のスケベぶりには頭を悩ませているようで、愛想を尽かしそうになったり、言動だけでも抑えようとした事があった。転校初日のホームルームで、勉強に専念させる為に恋愛禁止を打ち出し、交際を止めさせる事を強要する担任を批判し「あんたよりヤクザの方がマシだ」と啖呵を切って黙らせて以降、他の女生徒から慕われるようになる。しかし、そのせいで不良同士の抗争に巻き込まれそうになったり、相談を持ちかけられるようになった。名前は当時のアイドル姫乃樹リカ工藤静香から。康介の指示で散々破廉恥なことなどしている(されている)にもかかわらず最終回まで処女であった。但し、抗争に巻き込まれてスケ番に乱入された際や室原の餌食にされかかった際など度々康介に肉体関係を迫られ、犯されそうになっている。プールで襲われた際はペニスを挿入され掛けたが人が来たためすぐに抜かれた。康介はいずれの時も静香を強姦して膣内射精をするつもりだったようだ。
山田(やまだ)
熱海の同級生。金持ちの息子で父は学校のPTA会長。父親に似た老け顔に加えて女を見ると札束で叩く変な癖のせいでモテない。
菊池完二(きくち かんじ)
熱海の幼馴染で親友、空手部主将。
10年後のエピローグでは結婚して喫茶店を営んでおり、その中で康介と静香の結婚を祝っていた写真を眺める所で物語は締めくくられた。
室原(むろはら)
熱海の通う高校にマドンナ先生の後任として赴任した臨時の化学教師。だが、クロロホルムを使用して赴任した学校で狙った女子生徒を眠らせ、意識の無い状態にしてから自身の性欲処理の為に犯すという行為を繰り返していた。要は康介と大して変わらない「強姦魔」であり、セックスをする際に康介と同じように避妊をせずに強姦した女子生徒の胎内に膣内射精を繰り返していたため、犯した女の子が次々と妊娠し、日頃女の子を強姦している康介が犯人と疑われて事件が発覚することになった。康介は自分に濡れ衣を着せようとした被害者の女の子たちと真犯人を見付けた際にはセックスをさせることを取り付けて、犯人探しに乗り出すことになる。室原は最後の仕上げに静香と学校で静香と並ぶ美少女である工藤知可子を犯そうとしたが、静香を最後の楽しみに取って置き、先に工藤を正常位から犯して膣内射精をした後に静香にペニスを挿入する直前で康介たちに発見されて警察に逮捕される。康介たちに現場を抑えられた際には同類の強姦魔である康介から悪行について「お前のような男がいるから、生徒は教師を信用しなくなるんだ!」などと説教をされるという「お前が言うな!」状態の屈辱を受けている。康介は眠りから覚めない静香を室原に代わり犯そうとしたが、マドンナ先生に止められて果たせず、代わりにマドンナ先生とカーセックスをした。室原に犯された女の子三人は後に報酬として意識のある状態で康介にそれぞれ犯されることになったと推定される。また、膣内射精された工藤知可子は室原の子供を妊娠した可能性がある。
マドンナ先生
熱海の通う高校の化学教師。熱海の憧れの女性でもあり、その美貌とEカップのバストからついた愛称は「Eカップマドンナ」。御曹司との結婚で玉の輿に乗り康介の通う高校を離れるが、その直前に康介と肉体関係を結ぶ。さらに校内で複数の女生徒が妊娠する事件が起きた際に康介と再会。人妻でありながらも倫理観は全くなく、肉欲の趣くまま康介と学校の体育倉庫や車内でセックスをし、膣内射精されたと推定されるので康介の子供を妊娠する可能性があった。
留利(るり)
姫乃樹静香が熱海の高校に転校してきたときに熱海が付き合っていた同級生。第一巻の冒頭で体育倉庫での熱海と瑠利とのセックスシーンから始まった。ケンジという同級生に好かれており、ケンジは、熱海と瑠利がセックスすることが許せず、熱海と瑠利とのセックスを邪魔をして、熱海を追い掛け回していた。また、瑠利は熱海とのセックスが相当好きで、自らコンドームを出して早く挿入するように促したり、フェラチオも好きで、熱海との関係でかなり上手になっていた。セフレだったのか、一話から三話まで登場したきり、以降は全く登場しなくなった。
松田
テニス部のアイドルと呼ばれている女の子。清純な容姿と裏腹に性的な好奇心から誰もいない部室で度々テニスラケットを使用して自慰行為に及んでおり、それを隣の空き室から康介に覗かれていた。ラケットの柄をペニスに見立てて自身の膣内に挿入するなどしていた。
ミオ
熱海の同じ高校に通うツインテールの女子高生。原チャリ同好会に所属している。原チャリ同好会はブラックハーレーと敵対しており、ブラックハーレーとの抗争の助っ人として姫乃樹静香の協力を得ようとしていた。原チャリ同好会はテニス部の隣に部室を持っており、覗き穴からテニス部室を覗くことができる。その覗き穴から熱海はテニス部のアイドル松田のオナニーを日常的に覗いていた。姫乃樹静香の協力を得られないミオは、熱海の部屋に突然訪れフェラチオを始め、さらに性的な誘惑をして、姫乃樹静香の協力を得られたときには熱海に体を許すと約束した。また、ブラックハーレーとの抗争に原チャリ同好会が負けると部室を利用できなくなるために熱海は、原チャリ同好会に協力しようとする。熱海が説得しても協力をしたがらない姫乃樹静香は、菊地完二の説得を得て、最終的には抗争に参加し、原チャリ同好会は勝利をした。抗争の後、原チャリ同好会の7人は、姫乃樹静香の舎弟となったが、ミオは熱海との約束を反故にして、セックスはさせなかった。
リカ
熱海の通う高校の生徒。熱海の高校のスケ番の冴島の舎弟で肉体関係を持つレズビアン。自分のノーパン写真付きの手紙で熱海を呼び出して、熱海を助けようとする姫乃樹静に先に手を出させて、冴島と姫乃樹のタイマン勝負に持ち込もうとする計画に加担した。熱海はノーパン写真につられて待ち合わせ場所に現れた。熱海と会ってすぐにノーパンのリカは熱海の顔を足で踏みつけたところ、熱海の友人の菊池完二が現れて計画は失敗に終わる。その後日、熱海の親が留守の週末に熱海の部屋に入り込み、リカが熱海に襲われているところに姫乃樹静香と冴島を鉢合わせにして、タイマン勝負に持ち込ませようとしていた。しかし、熱海の腕力を侮っていたリカは、熱海の部屋に入った途端、いきなり熱海にセックスに持ち込まれ、レズでしか性経験のなかったリカは、男とのセックスの快感を覚えさせられ、熱海のセックスの虜になってしまう。セックスのさなか、リカの言動があやしいと感じた熱海は、正直に企みを話さなければもうセックスはしないと脅され、計画を熱海に話してしまう。計画を知った熱海はリカを机の下に隠し、姫乃樹静香が部屋に入ってきたときには、何事もなかったかのようにベットの上で本を読んでいた。姫乃樹静香は部屋では熱海が女を連れ込んで犯していると聞いていたため怒鳴りながら部屋に入ってきたが、聞いていた状況と違い女がいない。予想外の展開に戸惑いながらも突然熱海に服を脱がされ、訳もわからずに胸をもまれているところに、スケ長の冴島が部屋に入ってくる。冴島にとっても予想外の展開であったためすぐに謝罪して部屋を出ていった。その後も姫乃樹静香は熱海の愛撫をされて感じてしまう。全裸に近い状態にされ、姫乃樹静香は遂に熱海に膣内にペニスを挿入されそうになったが、それまでの熱海と姫乃樹静香の性行為を机の下に隠れてオナニーをしながら見ていたリカは我慢できなくなり、熱海は自分のものだと2人の前に出てきてしまう。姫乃樹静香は、熱海が女を連れ込んでいたのは事実だったと気づき、さらにはドサクサに紛れて自分のことも犯そうとしたことに激怒して熱海を窓から外に放り投げた。熱海は戸外へ放り出された際に下半身丸出しの状態で外の木に足が引っかかり、直前までの静香との性行為で興奮していたため衝撃で勃起していたペニスの先端からピューッと射精してしまい、精液を垂れ流した状態で逆さのままぶら下がっていた。
宮沢ひとみ(みやざわ ひとみ)
姫乃樹静香と同じ高校に通う舎弟。学業は優秀だが体育だけが苦手。体育の成績をよくするため放課後に体育教師の熊谷に2人きりで体育倉庫での個人補習を受けるが、体育の成績の水増しを対価に肉体関係を持つことになる。しかし、一度切りではなくその後も脅され続けバージンを奪われて肉体関係を続け、避妊もしてもらえず繰り返し熊田に膣内射精をされた結果、熊田の子供を妊娠までさせられてしまう。熊田に認知を迫ったものの「誰の子供か判らない」と言われ拒否される。生徒たちのカンパで資金を集めて赤ちゃんは堕胎したものの心身はボロボロに傷付き、その復讐を姫乃樹静香と熱海に求めるが、赦せない行為だとはおもいつつも、熊谷の腕力を恐れて乗り気でない熱海に、成功したときには自分の体を一ヵ月好きにしてよいと約束し協力させた。熱海は姫乃樹静香に熊谷を体育倉庫に呼び出させ、下着姿の姫乃樹静香に対して猥褻行為をしようとする熊谷を写真に撮ろうとするが、用心深い熊谷がなかなか正体を現さない。ついに姫乃樹静香は下着を脱いで、あそこの締まりはどうすれば良くなりますかと誘う。我慢できなくなった熊谷は姫乃樹静香に襲い掛かったところを熱海は写真に撮った。写真を取り返そうと熊谷は熱海に襲い掛かるが、姫乃樹静香は後ろから熊谷をバックドロップにかける。動けなくなった熊谷を熱海は熊谷の陰茎にホースを巻きつけてホースに水を流して締め付けた。二度と生徒への猥褻行為をさせないと誓わせ復讐を果たした。その後、約束通り宮沢ひとみは一ヶ月間、康介と一日に何度も腰が抜けるほどセックスをしたが、再度妊娠してしまった描写はない。直近まで処女で熊田に妊娠までさせられていたのに康介とのセックスでは約束とはいえ躊躇がなく嫌がることもなかった。康介は積極的に避妊はしないので数十回に及んだセックスも基本的に膣内射精したと推定され、その後に再度康介の子供を妊娠した可能性がある。
翔子(しょうこ)
姫乃樹静香の昔の親友。かつて永吉という恋人がいたが、暴走族に追われた姫乃樹静香と翔子を逃がすための囮となり、その後死んでしまう。心に傷を負った翔子は自傷行為のように、マッチ売りの少女という売春行為を行うようになっていた。偶然にも姫乃樹静香は、ホテルで不釣り合いな男と性行為をする翔子を目撃する。姫乃樹静香と共にその行為を見ていた熱海は、姫乃樹静香に翔子を立ち直らせてみせるといい翔子の調査を始める。マッチ売りの少女がどのようなものか知らなかった熱海は、翔子の誘いにのりマッチ売りの少女のサービスを受ける。人目のない暗い場所に誘われ、マッチを高額で買わされる。その後、マッチに火をつけるたびに翔子は服を脱いでいき、下着を脱いだ後もサービスはエスカレートしていき、フェラチオをする。最後は性行為をホテルですることになるが、所持金がなかったため、後日お金を持ってくることを約束し、熱海は土方のアルバイトをして稼いで再び翔子と会い、ホテルで性行為をした。熱海との性行為で永吉のことを思い出した祥子は立ち直りマッチ売りの少女をやめることになる。
かほり
姫乃樹静香の舎弟の妹で進学塾に通う学業優秀な中学生。電車で通学するときに通称ツチノコおじさんという痴漢にあうようになり、その相談を姉にした。悩みは痴漢行為をされることが嫌なのではなく、痴漢がこれ以上エスカレートしたとき断る自信がないという結構好きもののかおりだった。姫乃樹静香の舎弟であった姉が姫乃樹静香と熱海に相談を持ち掛けた。痴漢が危険な人物であることを恐れ、乗り気でない熱海を、かほりは、マンチラで誘惑し、熱海の部屋で性行為をさせて痴漢撃退に協力させる。熱海は、姫乃樹静香にマイクロミニのスカートを履かせて、電車に乗り込ませ痴漢に襲われる現場を押さえた。そのツチノコおじさんの正体は熱海達の通う高校教師の頭がバーコード状の教師であった。痴漢問題は解決したが、かほりは、痴漢される行為の快感が忘れられずしばらく熱海に痴漢の代わりをさせた。その後日、姫乃樹静香に惚れた小林昭二と姫乃樹静香の恋人の座をかけて決闘をすることになる。腕力では勝てない熱海は、かほりの協力を得て、決闘日当日まで毎晩、小林昭二の寝室にかほりを忍び込ませてフェラチオをさせ体力を奪わせた。その協力の対価にかほりは、熱海に喫茶店で外から見える場所で手マンをさせたり、それだけでは我慢できずにトイレでの性行為を要求した。その甲斐もあって熱海は小林昭二との決闘に勝利する。かおりの姉は、かほりの行動を怪しく思い、かほりに問いただし詳細がばれてしまい、姫乃樹静香に教える。姫乃樹静香は熱海を怒ろうとするが、実は小林昭二は気づいていながら、その快感に身をゆだねていただけであり自業自得だった。
葵(あおい)
熱海の同じ高校に通う女子高生。熱海の通うレンタルビデオ店の兄妹である。マゾヒスティックであり、葵の兄にSM行為を日常的に行わせている。変態的なAVばかりを借りる熱海に葵は惚れており、SM行為を熱海にされたいと思うようになっていた。妹想いの葵の兄は葵のために熱海にSM行為を妹に対してさせようと計画するが、実行当日にビデオを借りにきた熱海にはいっしょに来ていた姫乃樹静香というガールフレンドがいることを葵と葵の兄は初めて知る。ホラービデオを借りたつもりの熱海であったが、兄は熱海が借りたビデオの中身をスカトロのAVに入れ替えていた。熱海の自宅でこのスカトロAVを見せられた姫乃樹静香は怒って出て行ってしまう。怒った熱海はレンタルビデオ店に乗り込むが、葵の兄は葵が間違えたといい、妹に仕置きをするように促す。すでにSMが行えるよう用意されていて葵が全裸で縄に縛られて逆さづり状態であった。それを見た熱海は冷めてしまい何もせずに帰ろうとするが、葵の兄に殴られ気絶させられ目隠しをされて葵の尿を顔に浴びさせられる。店員が間違えたことに気づき、一足遅く駆けつけた姫乃樹静香であったが、目隠しを取った熱海は尿を浴びて恍惚の表情を浮かべていた。
本田生徒会長(ほんだせいとかいちょう)
熱海の同じ高校の生徒会長。元生徒会長の女性とは肉体関係があり、レズビアンである。男性経験はない。元生徒会長の卒業を機にレズビアンをやめようと決意し、最初に会った男とセックスをすると決心する。偶然通りかかった熱海は本田生徒会長に性行為を申し込み、意外にも承諾された。それを見ていた本田生徒会長に惚れていた串田副生徒会長に熱海は殴られ邪魔をされる。その場に通りかかった姫乃樹静香に串田は反撃を受けて撃退されるが、生徒会長がレズビアンであることと串田が生徒会長に惚れているという事情を姫乃樹静香は知り、串田に協力することにした。熱海はその後も隠れて本田生徒会長と性行為をしようとしてペニスを膣内に挿入寸前まで持ち込んだものの邪魔が入って本田生徒会長と性行為をすることができない。一旦中止してプール横の空き部屋で待ち合わせることにするが、そこは偶然にも姫乃樹静香が串田と約束をした本田生徒会長を呼び出す予定の場所であった。本田生徒会長は、待ち合わせ場所に行くが、扉を開けた途端、オナニーをしていた串田が射精をしていた。それを見た本田生徒会長は男性不信になり、やはり女性が良いと姫乃樹静香にキスをした。
小泉(こいずみ)
熱海の同じ高校の同級生。高橋という水泳部のエースと付き合っている。高橋の前で、マイクロビキニを着て登場し、全裸になったりとかなり大胆である。小泉は高橋でロストバージンして以降、性行為をなかなかしたがらない高橋に理由がわからず悩んでいる。自分に欠陥があるのではないかと悩み、自分のバイト中のファーストフード店内で熱海に自分の体に問題がないか確かめてくれと熱海に乳首を舐めさせたり、後背位からセックスをさせた。康介は勿論断る気などなく仕事中であるにもかかわらず後背位からペニスを挿入してピストン運動を繰り返してそのまま小泉の胎内に膣内射精をしている。実は高橋はトレーニングのため逆立ちをしながら街中を歩きまわり、女性を下から眺めることに嵌まってしまっていて、小泉との行為に気持ちが向かなかった。熱海はそれに気づき、公園に姫乃樹静香を呼びだして、噴水の前に姫乃樹静香を座らせて、向かいのベンチにコートを着た男がきたら下着を脱ぐように頼んだ。そのコートの男は高橋がコートを着て逆立ちをしていた。熱海も同じく逆立ちをして高橋の横に座り高橋と会話をする。熱海は高橋に小泉とよりを戻すように促し、高橋はいままでの行為を反省し黙っていてほしいと熱海に頼むが、熱海は次の試合に優勝しないとダメだと言う。その場を高橋は立ち去り、熱海だけが残るが、姫乃樹静香は向かいのベンチのコートの男を怪しみ近づく、そのコートの男が熱海だったと分かった。高橋がすでにいなかったので、いままでの行為がなぜ小泉を助けることになるのか理由のわからないままの姫乃樹静香だった。その後日、高橋は水泳の試合に優勝し小泉との関係も元に戻った。但し、浮気して康介に抱かれた際に膣内射精されているのでその後に康介の子供を妊娠した可能性がある。
増田久子(ますだ ひさこ)
熱海の同級生。熱海に顔の似ている存在感のない男子・山下ひろしに恋していて、ひろしの身代わりで顔の似ている康介とセックスする。康介は街で久子をナンパし、そのままラブホテルに連れ込んで正常位から挿入して膣内射精した。その後は体育祭の最中にも関係を持ち、体育倉庫で同じく膣内射精をしている。
萩原奈緒美(はぎわら なおみ)
熱海の同級生の萩原の義母。萩原の父親は仕事のために自宅に帰らずほとんど留守にしている。萩原はその寂しさから父親の再婚相手に嫌がらせをして、それに耐えかねた父の再婚相手は何人も離婚してしまっていた。萩原奈緒美は最後の再婚相手であるが、萩原の父親を愛しておりその息子の萩原も愛している。ある日、萩原は父の別荘に熱海と姫乃樹静香をテニスに誘った。そこで萩原は熱海と姫乃樹静香に義母の萩原奈緒美を紹介する。自分の義母であることは伏せてテニスをするが、萩原は萩原奈緒美にノーパンで来るように命令していた。テニスの最中に萩原奈緒美のノーパン姿を目撃する熱海と姫乃樹静香であったが、姫乃樹静香は怒って自宅に帰ってしまう。熱海も姫乃樹静香を怒らせたことに腹を立てて帰ろうとするが、萩原から萩原奈緒美が熱海を気に入って性行為をしたがっているといわれて思いとどまり萩原の別荘に泊まることにする。その夜、熱海は萩原奈緒美の部屋に忍び込み、萩原奈緒美がベットの上で自慰行為に耽っている姿を目撃し、その後熱海はフェラチをされながら萩原奈緒美から本当の事情を聞かされる。萩原奈緒美のある計画を聞き、口内発射させることを条件に熱海は協力することにする。その計画とは萩原の誕生パーティのときに、停電させて萩原と萩原奈緒美を同じ部屋に閉じ込めて性行為をするというものであった。女性と性行為をすれば萩原の歪んだ性格を更生できると萩原奈緒美は考えたのである。その計画は失敗して、熱海と萩原奈緒美が部屋に閉じ込められて2人でセックスをして終わった。康介は例によって奈緒美の胎内に膣内射精をしているため、その後に妊娠した可能性がある。しかし、その前に萩原奈緒美に本気で叱られたことで萩原は萩原奈緒美の愛情が本物であることを知り更生していた。
西田未亜(にしだ みあ)
熱海の同級生。身体測定の当日に女生徒の下着を盗む泥棒と鉢合わせし、ナイフを突きつけられたショックで廊下にへたり込むが、その場でおしっこを漏らしてしまい、廊下におしっこの水溜まりを作り、履いていたパンツをビショビショに濡らしてしまう。その後静香にパンツを貸してもらうことでスケベな医師に自身の性器を見られることは避けられたが、代わりに静香がノーパンになったため、静香を助けてもらう代わりに康介と体育倉庫でセックスをすることになる。処女ではないが、経験は少なく康介には愛情の感じられる優しいセックスをしてもらえるものだと思って自身の身体を差し出した。しかし、実際にはセックスに飢えていた康介にいきなりフェラチオを強制され、性欲を処理するための道具のように扱われ泣き出してしまう。康介はしばらくセックスをしていなかった為、興奮が頂点に達し「あッ」の叫び声と共に挿入前の勃起状態のペニスの先端からピュピュッと白い糸の様な精液を勢いよく噴き出し、未亜の身体の上に一度目の射精をしてしまった。これは基本的に射精は女の子の胎内にするという康介からすればイレギュラーなことであり、射精の快感に喘ぎながらも「ちっ・・ご無沙汰してたんで、入れる前に出ちまったい」と自身の不手際を悔やんでいた。その後は未亜をマットの上に四つん這いにさせて、後背位から挿入してピストン運動を繰り返し快感を貪り、最終的にはアクロバッテイングな体位きぬたで快感に負けて我慢できずに二度目の射精は膣内射精をして子種を未亜の胎内に撒いたため、受精して康介の子供を妊娠してしまう危険があった。康介は未亜が妊娠するかもしれないことを認識しながらも一度挿入前に射精してしまったことで快感を味わえなかった鬱憤を晴らすかのように、射精中もペニスを抜くことなく腰を振り最後の一滴まで精液を膣内に射込み「あちゃ~中に出しちゃった。妊娠しませんよーに。」などと無責任極まりない発言をしている。未亜自身も自身に対する愛情も優しさも全くないセックスをされた末に妊娠するかもしれないのに膣内射精をされ、子宮内にばら撒かれた康介の生温かい精液を感じながら事実上は「強姦された」に等しい扱いを受けて悲しみから涙を流していた。後日、康介の子供を妊娠した可能性がある。
落合美樹(おちあい みき)
熱海と同じ高校に通う高校1年生の女子高生。同じ高校の2年生で陸上部の川村邦彦に惚れている。川村邦彦に告白するラブレターを出すが、翌日ごみ箱に捨てられたラブレターを発見し、自殺を図るようになる。自殺の現場に居合わせた熱海と姫乃樹静香と同級生の山田に阻まれ、自殺を阻止される。康介は死ぬなら妊娠しても関係ないと美樹にセックスを迫り、自分が後背位からペニスを挿入して美樹を犯しているのに「いやらしい教師に犯されたのか?」などと言いながら美樹の身体を味わい尽くし、最後は西田未亜を犯した際と同じ体位きぬたで全身を震わせながら美樹の胎内に膣内射精をして精子をばら撒いて自身の性欲を処理した。実は、川村邦彦と落合美樹は相思相愛なのであり、落合美樹と同様に川村邦彦に惚れた女子高生がいて、2人の仲を邪魔するために、その女子高生がラブレターを破いて捨てていたのである。その後も自殺を図る落合美樹であったが、金持ちの山田の協力を得て、ロッカーに閉じ込められていると思わされていた落合美樹が外に出たと思った途端、そこは飛行機の中であり、スカイダイビングをさせられることになった。スカイダイビングさなか本当の事情を熱海に聞いた落合美樹は、再びラブレターを書きながら降下して、着陸後に川村邦彦に告白して快く承諾された。しかし康介に膣内射精をされているため康介の子供を妊娠した可能性があった。
大韻欄鈴鈴(だいいんらん りんりん)
熱海と同じ高校に通う女子高生で中国からの留学生で超能力者。風呂屋に住み込むことになる。入学のあいさつをするために国立高校に電話するが、間違えてテレクラに電話する。そのテレクラの電話の相手が熱海だった。熱海は性行為をするために呼び出されたと勘違いして、国立高校で大韻欄鈴鈴と待ち合わせをする。大韻欄鈴鈴は下着を履き忘れて中国服姿で現れる。熱海は大韻欄鈴鈴と体育倉庫で性行為をしようとするがうまくいかず、姫乃樹静香に邪魔をされ行為をせずに立ち去った。しかし、大韻欄鈴鈴は熱海の愛撫に快感を覚えて熱海に好意を持つようになった。その後日、風呂屋に熱海を呼び出して性行為をしようとするが失敗に終わった。
津村一也の姉(つむらかずやのあね)
津村一也は熱海の同級生で、自分の部屋に引きこもっている。津村一也に猥褻な電話や手紙が謎の女性から届き、津村一也の姉は弟が引きこもっているのはその女が原因ではないかと疑い、熱海に調査を依頼する。危険を感じる熱海に津村一也の姉は性的な誘惑して調査を承諾させる。実は子供のころから部屋に閉じ込められて勉強させられていた津村一也は社会不適合型精神分裂病になってしまっていた。謎の女性は津村一也自身であった。真実を突き止めた熱海は、津村一也の姉と約束の成功報酬である性行為をした。
星川秀美(ほしかわ ひでみ)
姫乃樹静香の友達の同級生。付き合っていた彼氏に肉体関係を拒否したことから振られてしまい新たな恋人を探している。夏休みにプールに姫乃樹静香を誘って、恋の相手を探していた。同じプールに来ていた熱海が頭を打ったことで混乱して、姫乃樹静香と星川秀美を間違えて性行為しそうになった。一度目は、星川秀美は姫乃樹静香の友達であることから拒否する。しかし、熱海が好みのタイプであった星川秀美は、勘違いして性行為をするなら姫乃樹静香を裏切ることにはならないと考え、熱海を転ばせて頭を強打させて混乱させた状態にしてプールの中で熱海と性行為をすることに成功した。
水上保奈美(みなかみ ほなみ)
姫乃樹静香の同級生。熱海の同級生で美男子の諸星京平と付き合っている。諸星京平は倫理教師の横溝にラブホテルに出入りしているところを目撃されて脅されていた。水上保奈美が諸星京平とラブホテルに入った後、水上保奈美に目隠しをさせて、諸星京平と横溝が入れ替わり性行為をさせることで、諸星の行為に目をつぶることを約束していた。その真実を熱海と姫乃樹静香は突き止めて、水上保奈美と諸星京平は元通りの恋人同士に戻った。

漫画ゴラク版(続編)[編集]

概要(続編)[編集]

出張ホストとなった熱海康介がいろいろな女性の所に寄り、彼女らの心の乾きを癒していく。一話完結。康介と静香は結婚したという設定だが、静香は出てこない。

  • 静香はdelivery.8(8話)の最後の4ページに登場。マドンナ先生も登場したが前作とは全く別人になって登場した。

あらすじ(続編)[編集]

熱海康介は無事に静香と結婚したが、34歳になっても性欲を抑えきれず、連夜の女遊びとリストラで静香から離婚を言い渡される。絶望の淵に立った康介は、すがりつくように出張ホストで身銭を稼ぐ。様々な女性たちの心と身体を癒していくことで最後はマネージャーの作ったきっかけにより別人になりすました静香が康介に依頼し一夜をともにして康介に正体が静香自身である事を見破られ互いにもう一度やり直す事を決め康介は出張ホストをやめ2人で幸せに暮らす。

OVA版[編集]

エンジェル[編集]

新・エンジェル[編集]

1994年から1995年にかけてピンクパイナップルから『新・エンジェル』のタイトルでアダルトアニメとして、VHSおよびレーザーディスクで5巻(5話)発売された。さらに1999年に『新・エンジェルRV』のタイトルで3巻発売されている。アニメーション制作はアームス[2]

日本ではDVD化は行われていないが、『新・エンジェル』についてはDMM R.18動画などインターネットテレビサイトで公式に有料動画配信が行われている[3]。また、無修正の北米版DVDが存在する。

『新・エンジェルRV』についてはVHSパッケージ以外での視聴は不可能となっている。

OV版[編集]

  1. エンジェル(1996年)
  2. エンジェル 正体不明のお女王様!?(1997年)

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 製作:ラッシャー池田
  • 原作(シュベール出版刊「エンジェル」より)
  • 音楽・スーパーバイザー - 遊人
  • 企画 - 武内健
  • 監督 - 服部光則
  • 脚本 - 岡野有紀・永田健二
  • 制作 - 株式会社コダイ
  • 製作 - 大映株式会社

脚注[編集]

  1. ^ 竹内オサム『戦後マンガ50年史』筑摩書房、1995年、p.186
  2. ^ これまでの作品ー純愛系
  3. ^ 新・エンジェル - アダルトアニメ ch - DMM.R18

関連項目[編集]

外部リンク[編集]